【ミギとダリ】園山夫婦は双子を引き取った老夫婦！出会いや養子にした理由は？

『ミギとダリ』は、双子の少年が裕福な家に引き取られるところから話が始まります。ミギとダリを引き取って育てたのが、園山夫婦です。本記事では園山夫婦に焦点を当て、ミギとダリとの出会いやその後の暮らしについてまとめます。まずは、ミギとダリの作品情報と、園山夫婦の簡単なプロフィールを見ていきましょう。

ミギとダリは、KADOKAWAから出版されている「ハルタ」で連載されていた漫画です。連載期間は2017年7月から2021年11月までで、単行本は全部で7巻が発売されています。2023年には、TVアニメがAT-Xなどで放送されました。アニメ放送直前に、作者の佐野菜見さんが急逝しています。

養護施設で育ったミギとダリは、オリゴン村に住む園山夫妻の養子となります。2人は双子であることを隠し、「秘鳥」という少年として園山家で暮らすようになります。ミギとダリの目的は、実の母親を殺した犯人に復讐することでした。オリゴン村にいるはずの犯人を見つけるため、ミギとダリは秘鳥を演じながら犯人の手がかりを探し始めます。

園山夫婦は、ミギとダリに登場する60代の老夫婦です。夫の名前は園山修で、妻の名前は園山洋子です。明るく優しい夫婦で、サーディンという犬を一匹飼っています。何不自由なく裕福な暮らしをしている2人ですが、子供にだけは恵まれませんでした。園山夫婦は2人で話し合い、養護施設から子供を引き取ることにします。

園山夫婦は、ミギとダリの養父母として作中に登場します。園山夫婦はどのようにしてミギとダリに出会い、双子を引き取ったのでしょうか？ここでは、園山夫婦と双子の出会いや引き取った理由、その後の子育ての様子などを詳しく解説します。

ミギとダリの園山夫婦は、子供が大好きな老夫婦です。しかし、残念ながら、自分たちの子供には恵まれませんでした。2人は養子を迎えることを決め、養護施設を訪れます。園山夫婦は、できることならば養護施設の子供を全員引き取りたいと思いました。しかし、老い先短い老夫婦である2人には、何人も子供を育てることはできません。そこで、養護施設の中から、ひとりだけ選んで養子にすることにしました。

養護施設にいたミギとダリの双子は、ずっとオリゴン村へ行くことを望んでいました。施設を訪れた老夫婦がオリゴン村の住人だと知り、何とか養子になろうと策略を巡らせます。ミギとダリは双子であることを隠しながら、施設から帰ろうとした園山夫婦に近づきます。あえて施設の中では姿を見せず、最後に強烈な印象を残そうとしたのです。

ミギとダリは玄関の上にある部屋に待機し、園山夫婦が出てくるのを待ちました。そして、2人が現れた瞬間、ミギが釣り竿で園山洋子の帽子を釣り上げます。それをダリがキャッチし、自分の姿を園山夫婦に印象付けました。これまでに見たこともないような美少年の登場に、園山夫婦は驚きを隠せませんでした。2人はダリの容姿に感嘆しつつも、見た目で養子を選ぶわけにはいかないと考えます。

そして、車に乗って帰ろうとしたところ、いきなり雨が降ってきました。実はこの雨は、ダリがホースで降らせたものでした。今度はミギが2人の前に姿を現し、雨の中子犬に傘を差し出す優しい少年を演じます。この演技にすっかり魅了されてしまった園山夫婦は、彼らを双子とは知らずに養子に引き取ることにしたのでした。

園山夫婦に引き取られたミギとダリの双子は、体を入れ替えながら「秘鳥」という人物として過ごします。ミギとダリは当初、園山夫婦が何かを企んでいると疑っていました。しかし、園山夫婦は根っからの善人であり、ミギとダリも徐々に2人を疑わなくなります。そして、園山夫婦からの愛情を感じ取るようになっていきました。園山夫婦は子供がいたらやりたかったことを、ここぞとばかりに実践します。

園山洋子はチェリーパイを一緒に焼き、園山修は体を痛めながらも秘鳥を肩車します。そして、秘鳥のウェルカムパーティーでは、密かに用意した自転車をプレゼントしました。また、秘鳥をかわいがるだけでなく、悪いことをしたらお尻を叩くこともありました。このように、園山夫婦は全力で秘鳥のことを育ててくれたのです。

園山夫婦の秘鳥に対する愛情は非常に深く、秘鳥が殺人犯として疑われたときも、2人は秘鳥を信じて庇いました。園山夫婦は、秘鳥がミギとダリという2人の少年であると気づいても、優しく2人を迎え入れています。ミギとダリは園山夫婦に一生懸命育ててもらったおかげで、別々の人間として立派に成長することができました。

ミギとダリは、養護施設では双子として暮らしていました。ところが、園山家に引き取られてからは、「秘鳥」という少年として過ごすようになります。ミギとダリが秘鳥になったのは、園山夫婦が養子をひとりしか望んでいなかったからです。双子だと引き取ってもらえないと判断し、「秘鳥」を演じるようになりました。

また、ミギとダリは、オリゴン村で母親を殺した犯人に復讐しようと考えていました。犯人に自分たちの計画を悟られないためには、双子だとバレないほうが都合が良いと考えたのでしょう。「秘鳥」という名前は、ミギが園山夫婦との出会いの場で名乗った名前です。自分たちは双子ではなく「ひとり」であるということを、強調する意味があったと考察できます。

ミギとダリの園山修を演じたのは、声優や俳優として活躍している松山鷹志さんです。もともとは俳優として活動しており、その後声優活動も行うようになりました。生年月日は1960年4月2日で、出身地は東京都です。これまではRIKIプロジェクトに所属していましたが、2017年8月に青二プロダクションへ移籍しました。

松山鷹志さんはこれまでに、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の絵崎コロ助や『トランスフォーマー カーロボット』のゴッドマグナス、『氷属性男子とクールな同僚女子』のブッダ部長、『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-（2023）』の大久保利通などを演じています。ミギとダリでは、園山修以外にも飼い犬のサーディンの声を担当しました。

ミギとダリの園山洋子役を担当したのは、声優の三石琴乃さんです。三石琴乃さんの生年月日は1967年12月8日で、血液型はA型です。勝田声優学院や日本ナレーション演技研究所で声優業を学び、アーツビジョンに所属します。現在はアーツビジョンを退所し、フリーとして活動しています。

三石琴乃さんは、『美少女戦士セーラームーン』の月野うさぎ（セーラームーン）や『新世紀エヴァンゲリオン』の葛城ミサトなどの声優として知られています。その他、『機動戦士ガンダムSEED』のマリュー・ラミアス、『ドラえもん（テレビ朝日版第2期）』の野比玉子、『呪術廻戦』の冥冥などを演じてきました。

ミギとダリの園山夫婦は、最初から最後まで双子に深い愛情を注いでいます。園山夫婦のミギとダリに対する愛情には、思わず涙してしまった人も多いようです。特に、園山夫婦がクリスマスに2人分のプレゼントを用意するシーンには、「感動した」とのコメントが多数上がっていました。

ミギとダリの園山夫婦には、「いい人すぎ」との感想が寄せられています。園山夫婦に関しては怪しげな描写もありましたが、これは単なるミスリードでした。園山夫婦はどこまでもいい人で、いつでもミギとダリの味方でした。園山夫婦のおかげでハッピーエンドになったと考える人は多く、園山夫婦に感謝する声も上がっています。

ミギとダリの園山夫婦には、「面白い」という感想も見られます。園山夫婦は2人とも個性が強く、唐突におかしな言動を取るところがあります。2人が至って真剣なところも、シュールで面白いと評判です。

ミギとダリの園山夫婦についてまとめました。子供に恵まれなかった園山夫婦は、養護施設からミギとダリを引き取って育てました。園山夫婦は深い愛情でミギとダリを包み込み、復讐のためだけに生きてきた2人に家族の愛情を教えてくれました。ミギとダリが幸せになれたのも、園山夫婦がいてくれたおかげだといえるでしょう。