漁港の肉子ちゃんのネタバレ解説！母娘のハートフル映画のあらすじ・キャストを紹介

ここからは『漁港の肉子ちゃん』のアニメ映画におけるあらすじを結末・ラストまでネタバレありで解説していきます。また、漁港の肉子ちゃんの登場人物や声優キャストについて一覧形式で詳しく紹介するため併せてチェックしてみてください。それではまず、漁港の肉子ちゃんの作品情報から見ていきましょう。

『漁港の肉子ちゃん』は小説家の西加奈子先生による小説を原作としたアニメ映画です。明石家さんまさんの企画・プロデュースでアニメ映画化されており、監督は渡辺歩氏、脚本は大島里美氏、キャラクターデザインは小西賢一氏、制作はSTUDIO 4℃がそれぞれ担当しています。

漁港の肉子ちゃんの映画は、2011年8月31日に幻冬舎より発売された西加奈子先生による小説が原作となっています。漁港で暮らす食いしん坊で能天気な肉子ちゃんと、美しく知的な少女キクりんの半年間の日常が描かれた作品で、累計発行部数は2021年1月時点で35万部を突破しています。

では早速、漁港の肉子ちゃんのあらすじを結末・ラストまでネタバレありで見ていきましょう。まずは肉子ちゃんの新生活が始まるシーンから紹介します。

小さな港町で新たな生活を始めることとなった肉子ちゃんとキクコ。それぞれ肉子ちゃんは焼き肉屋「うをがし」で働くこととなり、キクコは地元の小学校に転入することとなりました。キクコは運動神経の良さや可愛らしいルックスからすぐに港町の暮らしに溶け込みます。

そんなキクコも母・肉子ちゃんのことは大好きなのですが、町中でその体型から「マトリョーシカのようだ」と噂されているのを知り、肉子ちゃんのことをちょっと恥ずかしいと思うようになっていました。この頃からキクコは同じクラスの女子グループ同士のもめ事に巻き込まれるようになっていき、転校したばかりの頃親切にしてくれた地元の金持ちの娘・マリアとも気まずくなってしまいます。

ある日、キクコは肉子ちゃんに連れられて水族館行きのバスに乗ります。そのバスの中で、いつも人の影に隠れている風変りな学校の同級生・二宮を見かけました。バスの中での二宮の表情が気になったキクコは後日、彼に話しかけます。二宮はキクコの「バスに乗ってどこへ行ったのか？」との問いに、水族館より一つ先のバス停にある「ことぶきセンター」で、模型作りをしていると答えました。

二宮は自分の意志とは関係なしに突発的に顔を動かしてしまう癖があり、心配した両親が何かに集中すれば癖が治るのではないかと勧めたのです。二宮は制作中だという模型をキクコに見せ、さらにとっておきの場所へ案内します。そこは港町の美しい光景が一望できる場所でした。

肉子ちゃんとの平穏な毎日の中で、キクコは漁港の町をどんどん好きになっていきました。一方、惚れっぽい肉子ちゃんは新しい恋を始めます。学校は運動会シーズンとなり、肉子ちゃんもはりきって作った大きなおにぎりや重箱弁当を持って応援に向かいます。保護者参加の借り物競争に出るんだと大はしゃぎの肉子ちゃんでしたが、気合いが入りすぎて何度もフライングをし、結局最下位でゴールしたことで会場にどよめきが起きてしまいました。

キクコはそんな肉子ちゃんを呆れながら応援していましたが、昼になると肉子ちゃんがおにぎりを持って突然どこかへ行ってしまったり、誰かが自分を隠し撮りしたりしているのに気付きます。「肉子ちゃんの恋が終われば、またどこかに移り住まなければいけないのか」と考えたキクコは、突然お腹を痛めて倒れてしまいました。病院に担ぎ込まれたキクコは、付き添いのサッサンから「盲腸になった」と告げられます。

サッサンいわく「お腹が痛いのを我慢していたんだろう。もう少しで腹膜炎を起こすところだった」とのことでした。その後、サッサンは入院の手続きから戻ってきた肉子ちゃんと入れ替わるように引き上げていきました。入院が決まったキクコは、「私はお母さんの子供なの？」と肉子ちゃんに問いかけます。キクコが以前から抱いていた疑問でもありました。それを聞いた肉子ちゃんは一瞬表情をこわばらせながらも、キクコに真相を話し始め…

キクコは肉子ちゃんの子供ではありませんでした。肉子ちゃんが”ダリア”と名乗って水商売をしていた頃に一緒に働いていた、“みう”という女性が本当の母親だったのです。みうの悩みは子供ができにくい体質であり、肉子ちゃんはそんな彼女に寄り添って話を聞いてあげていました。それからしばらくしてみうの妊娠が判明します。その時は肉子ちゃんも自分のことのように喜びました。

しかし、みうはミルクといくらかの金だけを残し、赤ん坊を置いて行方をくらましてしまいます。その日から肉子ちゃんは”キクコ”と名付けられた赤ん坊の母親代わりとなってずっと育てていたのでした。どうやらみうは再婚して、子供にも恵まれているようです。キクコを隠し撮りしていたのも、みうでした。

布団の中のキクコの手を握って泣き崩れる肉子ちゃんに、キクコは手を握り返しながら「肉子ちゃんは不細工で不器用で太っていて、うちは肉子ちゃんみたいになりたくない。でもな、そんな肉子ちゃんが大好きや」と言います。肉子ちゃんは泣きながらいつまでもキクコの手を握り続けていました。やがてキクコは退院し、肉子ちゃんとキクコはこれまで通り暮らしていました。

そんなある日、キクコはお腹が痛いと言ってトイレに駆け込みます。盲腸の再発かと心配する肉子ちゃんでしたが、キクコは初潮を迎えていたのでした。肉子ちゃんは思わず嬉し涙を浮かべました。テレビでは明石家さんま（本人）が「親の老後は娘が見てくれると言うてくれて…」と語っています。肉子ちゃんは「よう喋る男やな」とテレビの電源を切り、物語の幕が閉じました。

先に漁港の肉子ちゃんのあらすじを結末・ラストまでネタバレありで解説しました。では、次に漁港の肉子ちゃんの声優キャストについて一覧形式で詳しく見ていきましょう。

漁港の肉子ちゃんのアニメ映画にて肉子ちゃんの声を務めたキャストは、芸能事務所「エスター」に所属し、女優・タレント・歌手として活動している大竹しのぶさんです。大竹しのぶさんは1973年にテレビドラマ『ボクは女学生』の相手役の一般公募に合格し、芸能界デビューしています。1975年には映画『青春の門』で本格デビューを果たしました。

漁港の肉子ちゃんのアニメ映画にてキクコの声を務めたキャストは、芸能事務所「ROMAND. agency」に所属し、フルート奏者・モデルとして活動しているCocomiさんです。Cocomiさんは2020年3月にファッション雑誌『VOGUE JAPAN』5月号表紙でモデルデビューを果たしています。木村拓哉と工藤静香の長女であることでも知られており、妹はファッションモデルとして活動しているKōkiです。

漁港の肉子ちゃんのアニメ映画にて二宮の声を務めたキャストは、声優・タレント事務所「アクロスエンタテインメント」に所属し、声優として活動している花江夏樹さんです。花江夏樹さんは2011年に声優デビューを果たしています。デビュー作は『ゴールデン☆キッズ（俊太）』です。2014年には『アルドノア・ゼロ』の界塚伊奈帆役や『四月は君の嘘』の有馬公生役などが当たり役となってブレイクしています。

漁港の肉子ちゃんのアニメ映画にてトカゲ・ヤモリの声を務めたキャストは、芸能事務所「アイムエンタープライズ」に所属し、声優・歌手・ナレーター・タレントとして活動している下野紘さんです。下野紘さんは2011年に声優デビューを果たしています。デビュー作は『リリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士3〜（テオ・モーンマイヤー）』です。役柄としては少年役から個性的なキャラまで幅広く演じています。

漁港の肉子ちゃんのアニメ映画にてみうの声を務めたキャストは、芸能プロダクション「エー・チーム」に所属し、女優・グラビアアイドルとして活動している吉岡里帆さんです。吉岡里帆さんは2014年にチャットモンチー「いたちごっこ」のMVに出演して注目を集めています。2015年には『マンゴーと赤い車椅子』で映画デビューを果たしました。

漁港の肉子ちゃんのアニメ映画にてダリシアの声を務めたキャストは、芸能事務所「ナチュラルエイト」に所属し、コラムニスト・エッセイスト・タレント・司会者として活動しているマツコ・デラックスさんです。マツコ・デラックスさんは2000年に『エブナイ』にてテレビ初出演を果たしています。2012年には『三毛猫ホームズの推理』にて連続ドラマ初出演を果たしました。

漁港の肉子ちゃんのアニメ映画にてサッサンの声を務めたキャストは、芸能事務所「ジェイ・クリップ」に所属し、俳優・声優・演出家・劇作家として活動している中村育二さんです。中村育二さんは1987年に『劇団カクスコ』を結成、2002年に解散後は舞台やテレビ、映画と幅広く活動を続けています。

漁港の肉子ちゃんのアニメ映画にてマリアの声を務めたキャストは、芸能プロダクション「吉本興業」に所属し、俳優・女優・タレントとして活動している石井いづみさんです。石井いづみさんは2006年7月25日生まれ、群馬県出身の女優で、今後の活躍が期待されています。趣味・特技に好きな声優さんを一声で当てることができること、アニメ鑑賞、造形などを挙げています。

ここでは漁港の肉子ちゃんにおけるあらすじの結末・ラストまでに登場した肉子ちゃん、キクコ、二宮、サッサン、マリアについて一覧形式で詳しく紹介します。まずは肉子ちゃんのプロフィールから見ていきましょう。

まずはじめに漁港の肉子ちゃんの肉子ちゃんについて紹介します。肉子ちゃんは本作の主人公です。本名は「見須子菊子」。身長151㎝、体重67.4kg。太っていて不細工で、男に騙されやすい不幸の塊のような人物ですが、生まれつきのポジティブな性格で周囲の人たちを笑顔にする才能に溢れています。結末・ラストまでのあらすじネタバレでは、16歳で大阪に出てスナックで働いて以降、さまざまな男に騙されて北の町にたどり着いていました。

続いて漁港の肉子ちゃんのキクコについて紹介します。キクコは肉子ちゃんの娘です。本名は「見須子喜久子」。　小学5年生。細身で読書好きという、肉子ちゃんとは似ても似つかない特徴があります。また、天真爛漫な肉子ちゃんとは対照的に、いつも冷静です。結末・ラストまでのあらすじネタバレでは、母の生き様を冷静に見つめ、小さな漁港に母娘でたどり着くまでを淡々と述べていました。

続いて漁港の肉子ちゃんの二宮について紹介します。二宮はキクコの同級生です。あまり話すタイプではなく、学校ではいつも浮いています。存在感が薄いですが、同じクラスの松本・桜井と仲が良いようです。結末・ラストまでのあらすじネタバレでは、バスの中で突発的に顔を動かしたりしていたことから、その表情が気になったキクコに後日話しかけられていました。

続いて漁港の肉子ちゃんのサッサンについて紹介します。サッサンは肉子が働く焼き肉屋「うをがし」大将です。妻に先立たれ、店をたたもうとしていたところ、目の前に現れた肉子ちゃんを”肉の神様”だと思い、「決してお腹を壊さないこと」を条件に肉子ちゃんを雇い入れています。結末・ラストまでのあらすじネタバレでは、キクコと肉子ちゃんが一緒に住んでいる漁港の船を格安で貸していました。

続いて漁港の肉子ちゃんのマリアについて紹介します。マリアはキクコの友達です。地元の金持ちの娘。可愛い服装をしています。結末・ラストまでのあらすじネタバレでは、同じクラスの金本を仲間外れにしようとしたものの、自分勝手な振る舞いから逆に孤立してしまい、キクコとも気まずいムードになってしまっていました。

ここまで漁港の肉子ちゃんの登場人物や声優キャストを交え、あらすじを結末・ラストまでネタバレありで解説してきました。では、最後に漁港の肉子ちゃんの関して寄せられたネット上の感想や評価を見ていきましょう。

漁港の肉子ちゃんの魅力に関する感想があがっています。こちらの感想では漁港の肉子ちゃんの漫画が「めっちゃ面白い」と好評です。

漁港の肉子ちゃんの肉子ちゃんに関する感想があがっています。こちらの感想では肉子ちゃんが「温かみと優しさを感じさせる人間味溢れるキャラ」と好評です。

漁港の肉子ちゃんのキクコと肉子ちゃんに関する感想があがっています。こちらの感想では見た目も性格も対照的なキクコと肉子ちゃんの掛け合いが「本当に楽しく愛らしい」と好評です。

漁港の肉子ちゃんのキャラクターの感情表現に関する感想があがっています。こちらの感想では漁港の肉子ちゃんのキャラクターの感情表現が「抽象的で魅力的」と好評です。

本記事では漁港の肉子ちゃんのあらすじをラストまでネタバレありで紹介しつつ、登場人物や声優キャストについて一覧形式でまとめてきました。漁港の肉子ちゃんのアニメ映画を見る際はぜひ、本記事のまとめを参考になされてください。