【七つの魔剣が支配する】エスメラルダは魔法学校の校長！正体やクロエ殺害の理由は？　

この記事では、『七つの魔剣が支配する』（ななつま）に登場するキンバリー魔法学校の校長、エスメラルダ=カテナ=ドラクルーグを特集します。これから、エスメラルダの正体やクロエ殺害の理由について考察していきますが、まずはその前に『七つの魔剣が支配する』の作品情報をお届けしましょう。

『七つの魔剣が支配する』（ななつま）は、宇野朴人によるファンタジーライトノベルで、魔法学校での魔剣を巡る冒険と復讐が描かれています。単行本は、2018年9月よりKADOKAWAの電撃文庫から刊行され、累計部数は70万部を突破しました。また、えすのサカエによるコミカライズ版が創作されたほか、2023年７月にはテレビアニメも放送されました。

主人公のオリバーは、大英魔法国の魔法学校の頂点、キンバリー魔法学校に入学します。入学の真の目的は、母を責め殺した教師たちへの復讐だったのです。オリバーは仲間とともに魔剣を使って戦い、次々と敵を倒していきます。しかし、学校にはさらなる闇や危険が待ち受けていました。オリバーは魔剣の力と自分の運命に翻弄されながら、最後の敵に立ち向かいました。

『七つの魔剣が支配する』のエスメラルダ＝カテナ＝ドラクルーグは、名門・キンバリー魔法学校で校長を務める女性です。また、彼は魔法界の頂点に立つ孤高な魔人としても知られています。青と黒のグラデーションが美しい衣装を身にまとい、碧い瞳から放たれる鋭い視線と、腰に交差させた2本の杖剣がただ者ではないと感じさせます。

かつては異端狩りとして名を馳せ、先輩には『七つの魔剣が支配する』の主人公オリバーの母・クロエやマクファーレンがおり、また後輩にはマスター＝ガーランドやダリウス＝グレンヴィルがいます。

『七つの魔剣が支配する』のエスメラルダは、「キンバリーの魔女」と呼ばれる孤高な存在の魔人で、魔法界の頂点に君臨しています。常に険しい表情をしており、笑うこともほとんどなく、どんな相手にも厳しい態度をとり続けています。

「キンバリーの魔女」ことエスメラルダは、魔法学校の入学式で、生徒に「卒業するまでに2割の生徒が魔に呑まれる」「魔法使いなら自由にやって自由に死ね」と言って学生を恐怖に陥れました。また、校長室に呼ばれた生徒は死ぬほどの恐怖を味わいます。圧倒的な力を持っており、教師たちも彼女を敬っています。学校だけでなく、魔法界全体にも大きな影響を与えています。

『七つの魔剣が支配する』のエスメラルダの正体は、オリバーの母・クロエを殺して血と魂を奪った吸血鬼です。これまでに100人以上の魔法使いの血を飲んできたという噂もあります。クロエを裏切り息の根を止めた上、６人の仲間に際限なく拷問を繰り返した後、血を吸いつくしました。その惨劇の結果、キンバリーの魔女、エスメラルダは「双仗」の剣技を獲得しました。

しかし、クロエを殺害したものの魂を完全に奪うことはできませんでした。クロエの霊体は部分的にオリバーのもとに届き、彼の魂に絡みつきました。第四魔剣やアダマント切断呪は、魂魄融合（ソウルマージ）によってクロエの魂と結びついた状態でのみ、オリバーだけが発動できるようになります。

『七つの魔剣が支配する』のエスメラルダとクロエは学生の頃から仲が良かったのです。クロエは、エスメラルダのことを愛称で「エミィ」と呼んでいました。卒業してから、エスメラルダは異端狩りになり、オリバーの父･エドガーと一緒にクロエ隊の副隊長として働きます。クロエからは絶対の信頼を得ていました。

本作『七つの魔剣が支配する』において、クロエと仲の良かった「キンバリーの魔女」ことエスメラルダがなぜ彼女を殺害したのでしょうか？ここからは、エスメラルダのクロエ殺害の理由を考察していきます。

『七つの魔剣が支配する』において、クロエとエスメラルダは親友で異端狩りの仲間でした。ところが、クロエは、エドガーと結婚しオリバーを産んだことを彼女に隠していました。ある時、エスメラルダは、魔法界にも秘密にされていたその事実を知ることになります。クロエ殺害の理由を考察しますと、この時、クロエに裏切られたと思い、彼女を恨んだのかもしれません。

『七つの魔剣が支配する』のエスメラルダのクロエ殺害は、彼女の持つ能力が目当てだった可能性があります。クロエは当時の魔法界で最強の能力を持つ魔女で、その能力を独自に磨き上げていました。その能力には、第四魔剣『奈落を渡る糸（アングスタヴィア）』や剛鉄（アダマント）の切断呪文などがあります。

こうした能力は、通常、他者に伝授されることはありません。例外的な手段としては、魂魄融合（ソウルマージ）や血を吸うことによって魂を吸収することが挙げられます。エスメラルダは、クロエを襲って彼女の能力を獲得しようとしたと考察できるのです。

エスメラルダの本名、エスメラルダ=カテナ=ドラクルーグの「カテナ」は、『七つの魔剣が支配する』の中では、「手枷」という意味を持っており、その名前から彼女が吸血鬼であることが分かります。クロエの実家であるシャーウッド家の当主は、吸血鬼について否定的な見解を述べています。彼によると、吸血鬼はシャーウッド家の血統とは相容れない存在であり、根絶やしにしなければならないとのことでした。

吸血鬼という正体を持つエスメラルダの生家・ドラクルーグ一族にとっては、クロエは受け入れがたい存在となる可能性があります。クロエ殺害の理由を考察すると、エスメラルダは一族を守り、魔道を追求するためにクロエを殺したのかもしれません。

ここで、アニメ『七つの魔剣が支配する』の「キンバリーの魔女」ことエスメラルダ=カテナ=ドラクルーグ役の声優・田中敦子（たなか・あつこ）を紹介します。田中敦子は、1962年11月14日生まれ・群馬県前橋市出身の女性声優で、現在、マウスプロモーションに所属しナレーターとしても活動しています。

ここで、アニメ『七つの魔剣が支配する』のエスメラルダ=カテナ=ドラクルーグ役の声優・田中敦子（たなか・あつこ）を紹介します。田中敦子は、1962年11月14日生まれ・群馬県前橋市出身の女性声優で、現在、マウスプロモーションに所属しナレーターとしても活動しています。

洋画の吹き替えでは、ニコール・キッドマンやケイト・ベッキンセールなどを担当しています。初めてヒロインを務めたのは、映画『不法侵入』のマデリーン・ストウ役の吹き替えでした。2020年には、第14回声優アワードで外国映画・ドラマ賞を受賞しました。

次に、アニメ『七つの魔剣が支配する』でエスメラルダ=カテナ=ドラクルーグを演じた声優・田中敦子の主なアニメ出演作品や演じたキャラを一覧で紹介します。

• 攻殻機動隊（草薙素子）
• 名探偵コナン（領域外の妹／メアリー・世良）
• Fate/stay night（キャスター）
• ベヨネッタ（ベヨネッタ）
• 機動戦士Vガンダム（ユカ・マイラス）
• ジョジョの奇妙な冒険（リサリサ）
• 寄生獣 セイの格率（田宮良子）
• 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ（アミダ・アルカ）
• 呪術廻戦（花御）
• 葬送のフリーレン（フランメ）

ここまで『七つの魔剣が支配する』（ななつま）のエスメラルダ=カテナ=ドラクルーグ特集をお届けしてきましたが、最後にエスメラルダに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

エンリコはオリバーの母の仇の一人でありながら、オリバーとは友情を育んだキャラクターです。エンリコは５巻のラストで命を落としてしまいました。投稿者は、そんなエンリコを悼むとともに、主犯格のエスメラルダには改めて憎しみを感じているようでした。

エスメラルダは、仲間や生徒も平気で犠牲にする冷酷な魔人です。グレンヴィルが消息を絶ったこともあまり痛手とは感じていないとのことですが、彼女にとってグレンヴィルは、自分の目的に役立つコマの一つに過ぎなかったのでしょう。

ナナオはオリバーの仲間であり恋人です。コミックス5巻では、エスメラルダとナナオが初めて対面します。エスメラルダはナナオの魔剣に興味を持ち、魔剣に触れようとしますがナナオはこれを拒否します。投稿者の言うように、今後の展開の伏線になっているのかもしれません。

この記事では、「七つの魔剣が支配するのエスメラルダは魔法学校の校長！」と題して、『七つの魔剣が支配する』（ななつま）のキンバリーの魔女ことエスメラルダの正体やクロエ殺害の理由などについて考察してきました。

エスメラルダの正体は吸血鬼であり、オリバーの母・クロエを殺した主犯格になります。学生時代、クロエとは親友だったのですが、彼女がエドガーと結婚しオリバーを産んだことを黙っていたため裏切られたと思った、あるいはクロエの能力を手に入れたかった、クロエが吸血鬼に敵対する家の出身であったことが動機と考えられます。