【このすば】セレナは魔王軍の幹部！目的やカズマの傀儡化に失敗した結末をネタバレ　

この記事では、『この素晴らしい世界に祝福を！（このすば）』の後半に登場する魔王軍幹部で、謀略と諜報を担うセレナを特集します。これからセレナの目的やカズマの傀儡化の結末などについてネタバレ解説していきますが、まずはその前に『この素晴らしい世界に祝福を！（このすば）』の作品情報をお届けしましょう。最初に『この素晴らしい世界に祝福を！（このすば）』の作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと続きます。

『この素晴らしい世界に祝福を！』（このすば）は、暁なつめによる日本のライトノベル作品で、小説投稿サイト「小説家になろう」にて連載されました。その後、Web小説をリメイクした書籍版が、角川スニーカー文庫にて2013年10月より2023年9月まで刊行されました。2021年11月時点で、書籍の累計発行部数は1000万部を超えました。

突然の事故で死亡した引きこもりの主人公カズマ（佐藤和真）は、偶然の出来事から女神・アクアと共に異世界へ転生することになります。「ゲームのような異世界で、憧れの冒険者生活を楽しもう！」と意気軒昂になったのも束の間のことで、その後、転生したカズマには手に負えない問題ばかりが押し寄せてきました。

ここからは、この記事のメインテーマである『このすば』のセレナの話題に移ります。セレナは本名をセレスディナといい、魔王軍の幹部として謀略や諜報を担っています。セレナの正体は、邪神レジーナを信仰しているダークプリースト（闇の神官）です。

ちなみに邪神レジーナとは、傀儡と復讐を司る女神であり、現在セレナ一人しか崇拝者がいないほどのマイナーな邪神です。詳しくは後述しますが、セレナに借りを作ると傀儡となり支配されてしまいます。彼女が一度に支配できる人数には上限がありますが、支配力の強さの割り振りが可能となっています。

初登場時の『このすば』のセレナは、街に紛れ込むため善良なプリースト（聖職者）を演じていました。しかし、実際の彼女は、チンピラのように乱暴で、口が悪くたばこも吸います。また、相手を騙すことに何の罪悪感も感じない、最悪な性格をしています。

次に、『このすば』のセレナの目的について考察していきます。セレナは、『このすば』14巻で初登場し、15巻でカズマたちと戦うことになります。しかし、セレナの結末は悲惨なものとなっていきます。それでは、詳しく見ていきましょう。

セレナはカズマに接近するため、アクセルの街を訪れます。彼女は、アクセルでは善良な聖職者を演じることにしました。無償で冒険者のケガを治療したり悪霊を追い払う能力を披露し、うまく街の中に溶け込んでいきました。ここまでしてカズマに接近したセレナの目的ですが、彼を魔王軍に引き込もうとしていたのです。

善良なプリーストとして市民からの支持を得たセレナは、カズマの仲間になろうと話し合いに出かけます。ところが、カズマと話していると、突然ウィズが割り込んできました。ウィズは、何食わぬ顔をしてセレナの魔王軍幹部時代の旧友のように振舞いました。

そこに、魔王軍の幹部の一人でウィズの数少ない友人でもあるバニルが登場します。彼はセレナの正体を黙っている代わりに、彼女から有り金すべてを巻き上げます。それを目にしたカズマは、セレナが魔王軍の幹部であることに気づきました。

カズマに正体を知られたセレナは、あっさりと態度を変え、本来のチンピラらしい所作に戻りました。そしてカズマとの間で、「セレナの正体を暴露しない代わりに、魔王軍はカズマに手を出さない」という取引を交わしました。働きたくないと考えていたカズマは、その提案を受け入れ、セレナの正体や行動を見逃すことにしました。

その後、『このすば』のセレナは相変わらずアクセルの街で善良な聖職者を演じ、人気を維持し続けました。その結果、アクアの神職者としての地位が揺らぎ、アクアは「この街に必要ない女神になったの？」とカズマに訴えます。カズマは、セレナを街から追い出すために妨害工作を始めました。

カズマの妨害は激しく、遠くから狙撃し、飲み物をこぼすことから、セレナの滞在先の小屋のドアを氷で封じて閉じ込めること、さらにはセレナが実は男だとの噂を街中に広め、公衆の前で彼女のスカートをめくって「バインド」で縛り上げるなど、非常に悪質な行為を繰り返します。この妨害で、遂にセレナの我慢が限界点を超え、キレてしまいました。

『このすば』のセレナは怒りに震え、復讐しようと傀儡化された手下たちを引き連れてカズマの前に現れました。しかし、偶然、アクアやバニルも一緒にいたため計画通りにはできず、最後は魔王の城に引き返そうとします。

しかし、最後にセレナが、めぐみんの懸賞金を取り消すことや魔王軍がカズマの仲間を狙わないようにすると申し出た時、カズマはセレナに感謝の気持ちを抱いてしまいます。カズマは仲間から離れてセレナに従うことになりました。

『このすば』のセレナがカズマを傀儡化したことで地獄の日々が始まります。傀儡として彼女に仕えることになったカズマは、セレナが与えた命令「自分を我慢するのをやめろ」に従い、自堕落な生活を送るようになりました。

カズマはセレナの傀儡を利用し、彼女に何かを要求されるたびに代償を求めるようになりました。その大部分はセクハラで、セレナの身体に触れたり好き勝手に振舞いました。また、カズマに贅沢をさせるために金を稼ぎに行かされるなど、セレナにとってはとんだ災難となりました。

『このすば』のセレナは、もはやカズマを従わせることに疲れ果て、彼をアクアたちの元へ戻すことに決めました。バニルから手に入れた「傀儡化解除のポーション」を使用し、ついにカズマはセレナの傀儡から解放され、本来の自分に戻ることができました。

傀儡化から解放された後、カズマはセレナに対する行動を考え始めました。その時、彼は以前バニルからもらった「レベルリセットのポーション」を思い出します。カズマはそのポーションをセレナに使い、復讐の加護を受けた自分と共にレベル1からやり直すことにしました。その後、セレナは警察に引き渡され、王都の刑務所へ送られることになりました。

刑務所から逃げ出したセレナは、魔王の城に戻る途中で、偶然にもカズマたちとアクシス教徒に出会います。アクアに悪口を言ったセレナは、近くにいたアクシス信者に捕まってしまいます。刑務所に逆戻りしてしまうかもしれない大ピンチでしたが、カズマはその状況を打開するためにある提案をします。

セレナはその提案を受け入れました。魔王軍に関する情報を全てカズマに話し、その後、カズマから一枚の紙を受け取ります。それはアクシス教への加入届であり、セレナは泣きながらその書類に署名し窮地を脱しました。

『このすば』でのセレナの戦闘能力はそれほど高くはありません。『このすば』に登場する他のプリーストと同様に、一応は「ヒール」や「セイクリッドターンアンデット」などの魔法を使えますが、その技術はアクアに比べると劣っています。また、ダークプリーストらしく「デス」の魔法を扱えますが、相手が耐性を持っている場合は効果を発揮しません。

『このすば』のセレナは、女神レジーナを復讐の加護としており、攻撃を受けると相手にも同じ苦しみを返すことができます。もしセレナを気絶させると、その行為者も同時に気絶することになります。これにより、セレナを殺そうとした場合、相手も同時に命を落とすことになるのです。

『このすば』のセレナの能力は「傀儡」を作ることです。傀儡になった者はセレナの指示に従順に従います。また死者を傀儡化することも可能ですが、同時に操れる傀儡の数には限りがあります。傀儡となる条件は、セレナに借りを作ることです。一度借りを作ると、借りを返し終わるまで傀儡化を解除することはできません。

ここまで『このすば』（この素晴らしい世界に祝福を！）のセレナ特集をお届けしてきましたが、最後に『このすば』のセレナに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するのは、『このすば』のアニメ３期に対する要望のツイートです。セレナの熱烈なファンなのでしょうか？彼女さえ見ることができれば悔いはないとのことでした。

こちらの方も、アニメ『このすば』でのセレナ登場を待ち望んでいるようです。ただしかなり先になるとのことですので期待して待ちましょう。

最後に紹介するのは、『この素晴らしい世界に祝福を！』16巻まで読了した方のツイートです。カズマの傀儡化とその後の逮捕・脱獄劇をさしているのでしょうか？セレナについては、「一番かわいそうで最高」と記していました。

この記事では、「このすば（この素晴らしい世界に祝福を！）のセレナは魔王軍の幹部！」と題して、彼女の目的やカズマの傀儡化の結末などについてネタバレ解説してきました。

『このすば』のセレナは、カズマを魔王軍に引き込むことを目的にカズマに近づきます。しかし、魔王軍の幹部という正体が知られてしまい、窮余の策としてカズマを傀儡化しようとしました。ところが、カズマのあまりの身勝手さで地獄のような生活を強いられ、最後は「傀儡化解除のポーション」でカズマを自由放免にしました。