【はめつのおうこく】クロエは生き返る？死亡シーンや復活・転生の可能性を考察

この記事では、主人公アドニスを育てた魔女のクロエを特集します。2023年10月のアニメ開始時にはすでに死亡していたクロエですが、今後生き返ることはあるのでしょうか？

これから、ファンからは「胸糞悪い」と酷評された彼女の死亡シーンや、復活・転生や生き返る可能性をネタバレ解説していきますが、まずはその前に『はめつのおうこく』の作品情報をお届けしましょう。最初に『はめつのおうこく』の作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと続きます。

『はめつのおうこく』は、yoruhashiによる日本のダークファンタジー漫画です。マッグガーデンの「月刊コミックガーデン」にて2019年5月号より連載がスタートし、その後、同社のウェブコミック配信サイト『MAGCOMI』でも配信が開始されました。併せて単行本も刊行され、2023年10月までに発行部数は100万部を突破しています。

また、この作品は、LINEマンガやpixivコミックでも楽しむことができるほか、2023年10月からは、テレビアニメが毎日放送・TBSなどで放送されています。

かつては魔女と人間が共存していた世界帝国リディアにも、大きな変化の波が押し寄せていました。超産業革命により魔女が不要の産物となり、人間の王は大規模な魔女狩りを強行しました。魔女クロエに育てられた主人公の少年アドニスは、眼前でクロエが惨殺されるのを目撃します。この時、アドニスの中で人間に対する強い憎しみと復讐心が芽生えました。

ここからは、この記事のメインテーマである『はめつのおうこく』のクロエの話題に移ります。

クロエは、世界帝国リディアに暮らす魔女であり、主人公アドニスの養母でもあります。ボロボロの状態で暮らしていたアドニスに手を差し伸べ、それ以来二人は行動を共にするようになりました。かつて魔女と人間は共存していましたが、「魔女狩り」により魔女は人間側から弾圧を受け、クロエ自身も人間の手から逃れるために逃亡生活を送っています。アドニスと過ごす時間は、彼女にとってかけがえのない尊いものでした。

クロエはアドニスに対して優しくも厳しく接し、魔法の指導も行います。彼女の振る舞いはまさに優しい母親のようでしたが、その一方で自分を追い詰める人間には容赦のない一面もあります。魔法で敵を排除する冷徹な面も持ち合わせているのです。彼女の魔法は氷魔法で、帝国では「上位の魔女」と位置づけられていました。その能力は魔女の中でも最高クラスに位置するとされています。

『はめつのおうこく』のクロエが生きている可能性はあるのでしょうか？さまざまな状況を考慮すると、クロエが死亡せずに生きている可能性はないと考えられます。

クロエが生きている可能性がないのは、彼女の死亡シーンを見れば一目瞭然です。ネタバレになりますが、首が完全に切断されており、確実に死亡したことが描かれています。また、クロエの死亡は、生き残った魔女族たちも承知しています。こうしたことから、クロエが生き返る可能性はほぼないと考えられます。

それでは、クロエが復活し生き返る、または転生することは可能なのでしょうか？結論から言うと、クロエが復活し生き返る、または転生することは可能です。その根拠は、ネタバレになりますが、漫画『はめつのおうこく』の1巻4話でドロカがアドニスに伝えた情報が事実だからです。しかし、10年前に死亡したクロエがどのようにして復活し生き返ることができるのでしょうか？

クロエが復活し生き返る、または転生する手段は、ネタバレしますと、ミト（世界樹）から彼女を再生させることです。ミト（世界樹）は神の力を宿した果実であり、その植物から魔女を誕生させたり、再び生まれ変わらせることが可能です。このミト（世界樹）によって、魔女たちは番（つがい）にならずに数を増やすことができるため、絶滅の危機にある魔女たちにとって極めて重要な存在なのです。

しかし、魔女狩りによって地上の魔女は皆殺しにされ、同時にミト（世界樹）も焼失してしまいました。現在、逃げ延びた魔女たちが築いた魔女の国・ルナミリアにはただ一本の世界樹しか残っていません。

クロエが復活し生き返る、または転生するためには、ミト（世界樹）に実る魔女の果実にアドニスがクロエの記憶を込める必要があります。そして、その時にアドニスは記述式召喚魔法を用いて、記憶をはっきりとした形に具現化させなければなりません。

ドロカからクロエ復活の可能性を聞いた瞬間、アドニスは涙を流して喜びました。アドニスはクロエの復活を心から望んでいたのでしょう。しかし、直後に魔女がクロエを利用しようとしていることを知り、アドニスの心は揺れ動いたのではないでしょうか？

ネタバレしますと、アドニスは魔女の国・ルナミリアを目にして、ドロカの言葉が事実であることに気づきます。ドロカは、魔女の国の施設は人間を飼育する鳥かごのようなものであり、そこで記述式召喚魔法を使える人間を育成しているということでした。アドニスはクロエへの愛から、魔女が人間に復讐するために創った世界にクロエが生き返ることを望まなかったのです。

時はこの物語が始まる10年前に遡ります。クロエは弟子のアドニスと共にリディア帝国のソルサビア地方を旅していました。その目的は、魔女狩りから逃れて国境を越え、魔女に寛容な場所を見つけることでした。

リディア帝国では魔女狩りの動きが激化し、クロエ自身も魔女として追われる身となっていました。そのため、クロエはリディア帝国の追手から逃れながら、アドニスと共に穏やかな暮らしのできる場所を探していたのです。

クロエとアドニスは魔女狩りから逃れていましたが、国境警備隊に発見されてしまいました。クロエは魔法で応戦しますが、国境警備隊隊員が位置情報を送信したため、遠距離間の物理転送術が発動しました。そして、ネタバレになりますが、クロエとアドニスはリディア帝国の皇帝ゲーテのもとへ転送されました。この転送術は魔女族の魔法をも超えており、クロエでさえもそれを回避することはできませんでした。

クロエとアドニスは皇帝ゲーテの宮殿に転送されました。そこでは、魔女たちを根絶やしにしたいと願う人々が彼らを取り囲んでいました。アドニスは抵抗しようとしますが、兵士によって制止されました。それを見て怒りを爆発させたクロエは、魔法で攻撃しようとします。しかし、ネタバレになりますが、クロエの魔法は魔法を封じる装置によって消去され、皇帝ゲーテの攻撃を受けてしまいました。

皇帝ゲーテは魔法を使えない魔女クロエを見下し、「魔法を使えないただの女」と侮辱しました。ネタバレしますと、反撃手段を失ったクロエは皇帝に謝罪し、アドニスの命を助けるよう懇願します。しかし、その嘆願も虚しく、クロエはアドニスの目の前で凄惨な拷問を受けた上に、斬首による処刑が断行されて死亡しました。

クロエの復活を目論む魔女たちの狙いは、クロエを利用することでした。初めは、アドニスにクロエの蘇生を約束し、彼を味方に引き入れます。しかし、その実際の目的はクロエの復活後の利用にありました。魔女たちはクロエを復活・転生させて、彼女の特性やスキルを使ってクイル（羽根筆）を創り出そうとしていたのです。

人間との戦いで勝つため、魔女たちはある策略を考えていました。人間を拉致してルナミリアに連れて行き、記述型の召喚魔法を教えて兵士を育てようとしていました。ただし、この魔法を使うにはクロエが作ったクイル（羽根筆）が必要でした。そしてそのクイルは彼女がいなければ創れません。

そのため、アドニスの持っているクロエの記憶と記述式召喚魔法を利用してクロエを復活させた後、再び利用することを企んでいたのです。ドロカが死ぬ直前に、魔女たちの真意をアドニスに明かしたため、アドニスは魔女たちの真の狙いを知ったうえで、魔女たちの話を聞していたのです。

クロエの復活・転生は難しいと予測しましたが、物語の流れから考えて彼女が魔女に利用される可能性は高いでしょう。魔女たちが求めているのはクレイ（羽根筆）の製造方法であり、クロエそのものではないのです。言葉を発することのない、半ば傀儡としての復活・転生も考えられます。例えば、記憶だけを抽出する手法などが考えられます。

クロエの復活・転生後に、クレイの製造方法が抽出され、大量生産が可能になるかもしれません。拉致された少年たちに記述式召喚魔法を瞬時に植え付ける魔法の開発が行われれば、少年兵の量産も可能でしょう。『はめつのおうこく』は過激なシーンが多い漫画ですので、このような展開も考えられるのではないでしょうか？

ここで、アニメ『はめつのおうこく』のクロエ役の声優を紹介します。アニメでクロエの声を演じたのは、1982年9月7日生まれ・奈良県北葛城郡香芝町（現在の香芝市）出身の女性声優、白石涼子（しらいし・りょうこ）です。白石涼子は、現在、青二プロダクションに所属し、歌手としても活動しています。

白石涼子は、2002年に『GetBackers-奪還屋-』の天野銀次役で声優デビューを果たしました。その後、『まほらば Heartful Days』の白鳥隆士役で初めて主役を演じ注目を集めました。その後はアニメ、ゲーム、ドラマCDなどで幅広く活躍し、『魔法先生ネギま!』の長瀬楓役や『ハヤテのごとく!』の綾崎ハヤテ役などで人気を不動のものとしました。近年では作品の主要キャラを演じることも多く、ファンを魅了し続けています。

次に、アニメ『はめつのおうこく』のクロエ役の声優・白石涼子の主な出演作品や演じたキャラを一覧で紹介します。

• ハヤテのごとく！（綾崎ハヤテ）
• BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS（秋道チョウチョウ）
• まほらば（白鳥隆士）
• ケメコデラックス！（黒崎リョーコ）
• 絶対可憐チルドレン（野上葵）
• SKET DANCE（鬼塚一愛〈ヒメコ〉）
• デジモンクロスウォーズ（陽ノ本アカリほか）
• Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!（アンジェリカ）
• よんでますよ、アザゼルさん。（堂珍光太郎）
• 閃乱カグラ（日影）

ここまで『はめつのおうこく』のクロエ特集をお届けしてきましたが、最後にクロエに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するのは、原作漫画『はめつのおうこく』を読んだ方のツイートからです。斬首されるクロエの死に様がエグいと言います。クロエの復活の期待についても作品のタイトル『はめつの…』からバッドエンドしか思いつかないようでした。

続いて紹介するのは、先ほどのツイートの延長線上にある感想です。作品のタイトルからバッドエンドが想定されるクロエですが、最後には報われてほしいと切に願っていました。

最後に紹介するのは、アニメ『はめつのおうこく』のクロエの声に関するツイートです。電子書籍で読んでいた時のクロエのイメージにぴったりの声だったので感激したようです。SNSでは、同じような感想の方が数多く見受けられました。

この記事では、「アニメ『はめつのおうこく』の初回で死亡したクロエは生き返る？」と題して、クロエの死亡シーンや復活・転生の可能性をネタバレ解説してきました。

クロエは、斬首され死亡していること、そして魔女の生き残りも彼女の死亡を証言していることから、生きている可能性はありません。しかし、復活し生き返る、または転生する可能性はあります。具体的な方法は、神の力を宿した果実であるミト（世界樹）から再生させることになります。

ただし、それにはミトの果実にアドニスがクロエの記憶を込める必要があります。ところが、アドニスは、魔女の国が人間への復讐のために創られていることを知り、そのような世界にクロエが生き返らせることを望まなくなってしまいました。