【はめつのおうこく】あらすじ・伏線をネタバレ！漫画の登場人物や感想も紹介

漫画「はめつのおうこく」は、魔女狩りによって愛する魔女を目の前で処刑された人間の青年の復讐劇で、前作「剣の王国」とのつながりが注目されているダークファンタジーです。以下では、漫画「はめつのおうこく」のあらすじネタバレや、作品のみどころ・伏線のネタバレ、登場人物・キャラのネタバレ、「剣の王国」との関係や作品に関する感想などを、あらすじネタバレを交えながら、ネタバレ紹介します。

漫画「はめつのおうこく」は、2019年から「月刊コミックガーデン」にて、連載されているダーク・ファンタジー作品で、「マンガストア」や「pixivコミック」でも配信されています。「はめつのおうこく」の単行本は、2021年12月時点で、マッグガーデンから計5巻が刊行されています。

漫画「はめつのおうこく」の作者・yoruhashi先生は、2014年に漫画家デビューし、webコミックサイト・comocoにて「剣の王国」の連載を開始しました。2019年には諸事情によりcomicoでの連載終了を発表し、2019年以降は、「月刊コミックガーデン」をはじめとする複数のwebコミックにて作品を発表しています。

最愛の人を目の前で処刑されるというショッキングな展開から始まる、漫画「はめつのおうこく」は、人間でありながら人間への復讐を誓う主人公の悲しい運命が、読み手の興味を惹きつけます。以下では、主人公・アドニスの活躍や、予測不能なストーリー展開が人気を集める「はめつのおうこく」の漫画あらすじネタバレと、最終回の内容予想について、ネタバレを交えながら紹介します。

科学文明が発展した世界帝国リディアでは、魔女の力を恐れる人間族の皇帝・ゲーテの命令により魔女狩りが勃発し、強力な力を持つ魔女・クロエも、魔女狩りに捕まり処刑されてしまいます。クロエには、人間族の弟子・アドニスがおり、魔女との関係から永年幽閉となったアドニスは、10年に及ぶ収容所生活を経て、脱獄への成功を機に、師匠・クロエを死に追いやった人間への復讐を誓います。

「はめつのおうこく」の最大の敵は、皇帝の妃でありながら、その正体が魔女だったアンドロメダこと、女王ドロテーア・グレーテであり、「はめつのおうこく」の最終回は、女王とアドニスの戦いが描かれるでしょう。また、対女王戦では、アドニスに寄り添うドロカの存在も欠かせず、ドロカの協力を得て危機的状況を打開する展開に加え、アドニスとドロカの関係の進展も注目ポイントでしょう。

ダークファンタジー特有の世界観や、グロテスク描写の多さから、漫画「はめつのおうこく」は、好みが分かれやすい作品である一方、復讐に燃える主人公の苦悩や謎多き登場人物の登場・伏線が、ファンを虜にしています。以下では、漫画「はめつのおうこく」から、作品の見どころのネタバレや、作品を読み進めるうえで注目しておきたい伏線について、あらすじネタバレを交えながら、ネタバレ紹介します。

あらすじネタバレのように、漫画「はめつのおうこく」は、リディア帝国で猛威を振るう魔女狩りの様子から始まり、ストーリー序盤から魔女狩りの残虐さを知らしめるシーンが描かれています。物語の冒頭から迫力あるシーンやクロエの虐殺シーンが登場するため、あまりのグロテクスさとインパクトの強さから、漫画「はめつのおうこく」を読み進めることが辛いと感じる方もいます。

また、「はめつのおうこく」の過激なシーンは、クロエの復讐に燃えるアドニスの描写にも見られ、かつてクロエを残忍な方法で処刑したように、「目には目を」の言葉の如く、アドニス自身も虐殺を繰り広げていきます。時にはやりすぎではと思ってしまうシーンもある一方、アドニスの過激な復讐劇には、決して満たされることのない心の穴が要因となっているでしょう。

目を背けたくなるようなグロテスク描写の多さから、漫画「はめつのおうこく」は、読み手によってはあまりの過激さに読み進めることが辛いと感じる方もいます。一方で、やりすぎとも言える虐殺シーンからは、表には決して表れない人間の残酷さや心の闇を感じさせ、アドニスや彼と敵対する登場人物たちの知られざる本性が垣間見えるでしょう。

漫画「はめつのおうこく」は、あらすじネタバレのように、クロエを失ったアドニスの復讐劇ですが、肝心のクロエは、自分を死に追いやった者への復讐を望んでおらず、アドニス自身もそのことを理解しています。そのため、10年間の幽閉生活から解放されたアドニスは、手あたり次第に、自分に刃を向ける人間を次々と斬殺するも、彼自身の心は満たされることはありません。

その理由は、クロエが愛弟子に与えてきた愛情の深さが関係しており、復讐で満たされないことで、アドニスの正気が保たれていると考えられます。また、アドニスが復讐に走ったのは、クロエのためではなく、最愛の人を失ったことで生まれた心の隙間を埋めるための口実とも捉えられ、愛に飢えたアドニスが救われる時が来るのを期待しながら読み進めることも、漫画「はめつのおうこく」の見どころでしょう。

漫画「はめつのおうこく」のヒロイン・ドロカは、アドニスと行動を共にする魔女で、メイへム捕虜収容所の牢の施錠を解除し、アドニスに自由の身となる機会を与えたキーパーソンです。劇中では愛の魔法の使用者と判明した一方、ドロカの能力にはいくつかの疑問点が挙げられます。その1つが牢の施錠の解除であり、役人のセリフから、役人の中でも限られた人間しか施錠を解除することは出来ない、と言及されています。

このセリフは、メイへル収容所のセキュリティの高さを示唆すると同時に、ドロカの魔法は、人間だけでなく、物に対しても有効であることを示す伏線と考えられます。また、ドロカは、スマホを奪った役人の声真似を披露しており、高度な科学技術を前にドロカの声真似が見破れることはありませんでした。リディア帝国の科学技術を上回る魔力を秘めたドロカの新たな能力の登場も、みどころの1つです。

グロテスク描写の多さや、復讐にかられるアドニスの残忍さが、ダークファンタジー特有の世界観を醸す「はめつのおうこく」は、伏線の多さも見どころの1つであり、予測不能な伏線回収が、作品の面白さを引き立てています。物語にさりげなく伏線が張られたり、どのタイミングで伏線が回収されるのか、先の読めない展開の連続となっています。

例えば、最愛の人を科学の力で処刑されたにも関わらず、アドニスは、科学の力を用いたアイテムを召喚するなど、矛盾が指摘されます。また、クロエの処刑により沸き上がったアドニスの復讐の矛先は、クロエの死に関与した人間だけでなく、クロエとは直接関係のない人間そのものへ向けられており、やりすぎとも言える残虐さを見せつけています。

アドニスの人間への復讐は、クロエの処刑という単純な理由だけでなく、クロエと過ごした日々の中で、人間に対して怒りや恨みを持つ出来事に遭遇したとも推測されます。アドニスとクロエの過去は、断片的にしか明かされていませんが、2人の過去を知ることでアドニスが残虐な性格に陥った経緯や、彼の心の闇の深さを感じられるでしょう。

また、「はめつのおうこく」の伏線と言えば、ゲーテ皇帝を暗殺し、女王の座に就いたアンドロメダことドローテアに関する伏線も欠かせませ。序盤では、謎多き存在だった皇帝妃でしたが、単行本・3巻にてその正体が判明、ベールで被われていた素顔はドロカと非常に似ています。また、ドローテアの偽名であるアンドロメダは、彼女の生まれた銀河の名前に由来し、異星からこの世界に来たことが推測されます。

アドニスの首を欲するドローアテの魔法は、ドロカと同じく愛の魔法に「スペル」のルビが付き、2人の魔法が異なる事を示す伏線となっています。「はめつのおうこく」の伏線は、登場人物に関するもの以外にも、物語全体に関する壮大な伏線も張られ、単行本・3巻の終盤では、「はめつのおうこく」に繋がるもう1つの物語に関する伏線が張られています。

主人公の復讐ものを題材にした漫画「はめつのおうこく」は、魔女・人間共に様々な登場人物が登場し、アドニスと敵対者との壮絶な戦いは、迫力に満ちています。以下では、漫画「はめつのおうこく」の登場人物を、あらすじネタバレを交えながら、ネタバレ紹介します。

漫画「はめつのおうこく」の主人公で、魔女のクロエに育てられた人間の少年です。クロエを師と仰ぎ、彼女の元で魔法を学ぶも、リディア帝国の魔女狩りに捕まり、クロエを失うと共に自身も永遠幽閉指定人物・脅威レベルSSに指定され、メイへム捕虜収容所へ収容されました。10年後、ドロカの魔法で収容所の脱出に成功し、師匠を死に追いやった人間への復讐を誓います。

クロエのもとで修行していた経緯から、魔力を持たなくても魔法を使うことができ、「羽根筆（クイル）」と呼ばれる魔法具を使用した記述式の魔法を繰り出します。

漫画「はめつのおうこく」のヒロインで、メイへル捕虜収容所に収容されていた奴隷の少女です。後に、収容所の全ての牢を施錠を解除し、その正体は、ある陰謀のために魔女の国からアドニスを助けにきた魔女と判明します。使用する魔法は男を操ることができる愛の魔法・束縛（マンドラゴラ）です。

アドニスの師匠で、氷を操る魔女です。リディア帝国に存在する魔女の中でも上位に位置し、魔女狩りの脅威から逃れるべく、弟子のアドニスと共に帝国からの脱出を目指すも、魔女狩りに捕まってしまいます。最期は、アドニスの目の前で処刑され、この出来事がアドニスに帝国への復讐を決意させました。生前は、知的で明るく、強さと優しさを兼ね備えた性格の持ち主です。

リディア帝国・第23代皇帝で、超産業革命（ギア・エクスパンション）を起こし、帝国の科学文明を発展させることに成功しました。人間族という生まれから、人知を超えた力を持つ魔法やそれらを操る魔女を恐れ、人間族の脅威と見なして魔女狩りを発令するも、正体を表した妃によって暗殺されます。

リディア帝国・ゲーテ皇帝の妃で、目元をベールで隠した謎多き人物で、後に多重奏宇宙を駆ける未知の魔女・ドロテーア・グレーテと判明します。ある目的のため、皇帝を陰で操っており、愛の魔法・束縛（マンドラゴラ）で皇帝を暗殺し、リディア帝国の新皇帝・女王に即位しました。

アドニス・ドロカが収容されていたメイへム捕虜収容所の看守長を務める人物で、中性的な外見とオネエ口調は特徴です。

リディ帝国の国家保安局の局長・上席主幹の人物で、太い眉と福耳が外見上の特徴です。アドニス討伐隊のメンバーで、対アドニス戦にて強さを見せつけるも、最期はアドニスに斬殺されました。

国家保安局の副局長・主幹で、まろ眉が特徴のヤマトの妹です。劇中では、兄・ヤマトを「兄さま」と呼んでいます。

はめつのおうこくの登場人物の1人で、役職は首都警備局の局員・主幹、戦闘モードに入ると機械化することが特徴です。

はめつのおうこくの登場人物の1人で、メイへム捕虜収容所にて、ドロカと共に収容されていた魔女で、死を偽装する魔法を使います。

リディア帝国の国家諜報局局長で、新皇帝に即位したドローテアと直接的な関わりが示唆されている人物です。

はめつのおうこくの登場人物の1人で、リディア帝国の国家四局の1つに数えられる国家科学局・局長を務めています。

はめつのおうこくの登場人物の1人で、リディア帝国の国家四局の1つである、国家諜報局・主幹を務める人物です。

はめつのおうこくの登場人物の1人で、国家諜報局の主査を務めています。劇中では、移動願いを申告するも、いまだ受理されていません。

アドニスが起こした大災渦に巻き込まれた女子高生です。アドニスに感化されてしまい、リディア帝国から目を付けられ、身柄を拘束されます。

魔女の国を治める女王で、月園の長・天啓の魔女です。ある目的からクロエの復活させるべく、アドニスを魔法の国に招待するも、アドニスの意思でドロカが復活させられました。

廃材平原の集落のまとめ役を担う汚染民です。クロエは命の恩人であり、クロエの弟子であるアドニスとドロカの窮地を救いました。

「剣の王国」は、今回ネタバレ紹介している「はめつのおうこく」の前作にあたり、両作品のつながりは「はめつのおうこく」のある時点で示唆されています。以下では、はめつのおうこくの前作「剣の王国」のあらすじネタバレや、はめつのおうこくとのつながりについて、ネタバレ紹介します。

「剣の王国」は、2014年～2019年にかけて、comicoにて連載されていたyoruhashi先生の代表作で、2019年以降は「MAGCOMI」にてリバイバル連載されている未完の作品です。物語は、剣の王国を舞台に、師匠を死に追いやった現女王への復讐を誓う少年と、王都に連行された父を救うことを目指す少女の冒険と戦いを描いています。

はめつのおうこくと「剣の王国」は、師匠を失った少年の復讐劇という共通点や、キャラクターの名前や立ち位置などが似ている点が指摘されます。両作品は、序盤こそ似たような設定・ストーリー展開だと感じられますが、その理由ははめつの王国と「剣の王国」の2つの作品には繋がりがあり、ある時点から2つの作品が合流する仕組みになっています。

今回ネタバレ紹介している「はめつのおうこく」では、「剣の王国」での登場人物の姿もあり、主人公のアルフレドやヒロイン・ドロアーテの名前も見られます。先に「剣の王国」を読んで、前作のあらすじネタバレを知ったうえで「はめつのおうこく」を読み始めると、2つの作品の繋がりを実感することができ、「はめつのおうこく」をより楽しめるでしょう。

「はめつのおうこく」は、あらすじネタバレのように、最愛の人の復讐を誓う主人公の動向や心境はもちろん、ヒロインの能力の謎や膨大な伏線の数など、奥深い世界観がファンを虜にしています。以下では、前作「剣の王国」との繋がりに多くの読者が衝撃を受けた、漫画「はめつのおうこく」に関する感想や評価を、あらすじネタバレを交えながら、ネタバレ紹介します。

最愛の人を失った主人公の復讐を描いた「はめつのおうこく」は、あらすじネタバレのようにアドニスと人間の壮絶な戦いだけでなく、物語全体にちりばめられた膨大な伏線・伏線回収も注目され、奥深い世界観が人気を集めています。魔女狩りから始まる漫画「はめつのおうこく」は、物語の序盤から予測不能な展開の連続であり、先を読ませないストーリー構成が読者の興味を惹き付けています。

ダークファンタジー作品の中でも、過激な作風で知られる漫画「はめつのおうこく」は、グロテスク描写の多さから、好みが分かれやすい作品とも言われる一方、熱烈なファンからは先の読めない展開が面白いと評されています。あらすじネタバレのように、人間に復讐を遂げても心が満たされないアドニスの心境や、登場人物の以外な正体など、新たな発見を求めて、早く続きが読みたいとの感想も見られます。

「はめつのおうこく」に関する感想の中には、劇中で命を落とす人間の多さが、読み進めてきついとの声が見られる一方、予測不能な展開や前作「剣の王国」とのつながりから、「はめつのおうこく」が面白いとの感想も寄せられています。「はめつのおうこく」の面白さは、人間でありながら人間に復讐を誓う異色の主人公だけでなく、かわいいヒロインの登場も挙げられ、2人の恋の行方にも注目が集まっています。

「剣の王国」は、今回あらすじネタバレを紹介した「はめつのおうこく」の前作にあたり、2つの世界がつながっていることが明かされました。「はめつのおうこく」では、前作の登場人物に似たキャラクターや名前も登場しており、「剣の王国」を読んだことのある読者からの反響が大きい一方で、2つの作品の関係性から、前作「剣の王国」への興味も高まり、手に取るファンが続出しています。

「はめつのおうこく」の連載初期は、「剣の王国」を彷彿させる登場人物の名前や世界観・設定から、一部では「剣の王国」のパクリではとの声もささやかれました。後に「はめつのおうこく」にて、似たような作風と評された「剣の王国」との関係が明かされ、2つの作品の以外なつながりや、作者が両作品とも同じ人物だったことに驚いた、との感想が寄せられました。

「剣の王国」からの読者も多い「はめつのおうこく」は、読者を夢中にさせるストーリー展開や、かわいい魅力にあふれるヒロインの登場が注目される一方で、アニメ化を期待する声も多く見られます。あらすじネタバレのように、やや過激なシーンこそ多いものの、謎解き要素の多さや奥深い世界観がファンを虜にし、「はめつのおうこく」の人気に拍車をかけています。

漫画「はめつのおうこく」のあらすじネタバレ、見どころや伏線のネタバレ、登場人物・キャラのネタバレ、前作「剣の王国」との関係や作品に関する感想などを、あらすじネタバレを交えながら、ネタバレ紹介しました。最愛の人を失った悲しみを忘れるために復讐に燃えるアドニスの姿が、読み手の興味を掻き立てると共に、物語全体に張られた伏線の多さも、「はめつのおうこく」を面白くしているでしょう。