【呪術廻戦】五条悟の封印が解けたのはなぜ？復活シーンは原作漫画の何巻何話？

五条悟とは、呪術廻戦に登場したキャラクターで、自他ともに認める現代最強の呪術師です。この記事ではそのような五条悟について、ネタバレありでまとめて紹介していきます。

五条悟が登場した呪術廻戦は、2017年にジャンプGIGAにて連載された『東京都立呪術高等専門学校』を前日譚に、2018年から週刊少年ジャンプにて連載されているバトル漫画です。呪術をテーマにした作品で、人の負の感情から生み出される呪霊とそれを祓う呪術師の戦いがメインで描かれることになります。作者は芥見下々先生で、呪術廻戦までにいくつかの読み切りを経験し、初の連載作品が呪術廻戦となっています。

連載開始当初こそ、その暗くなりやすいテーマから人気が低迷しましたが、テンポの良い作風と個性豊かなキャラクターから人気を獲得していくことになります。メディアミックス展開も行われ、2020年に放送されたアニメでさらにその人気を爆発させる形になりました。アニメ化以外にもゲーム化や、舞台化などが行われるなど、幅広いメディアで展開されている作品です。

宮城県仙台市に住む虎杖悠仁は、常人離れした身体能力を持つ高校生でした。育ての親だった祖父が亡くなった日の夜、虎杖悠仁が通う学校に安置されていた呪物の封印が解けたことで、呪霊が姿を見せることになります。虎杖悠仁は、呪物の回収にきていた伏黒恵と共に学校で呪霊と戦うことになるのです。ここに駆けつける形で登場したのが、この記事で紹介する五条悟でした。

五条悟は、呪術高専東京校の1年生を担当する先生です。呪術界の御三家、五条家の現当主であり、日本に4人しかいない特級呪術師の1人でもありました。特級呪術師の中でも高い戦闘能力を誇り、自他共に認める現代において最強の呪術師です。飄々として掴みどころがない性格をしており、相手を煽り怒らせることを得意としています。自身が最強であると同時に後進の育成に強い関心を持ち、それが理由で高専の教師をしています。

呪術界御三家の五条家出身ながらも、白髪で碧眼、190cmにもなる長身を持つ日本人離れした見た目をしているのも特徴になっています。ちなみに見た目は細身ですが、呪術師として鍛えているだけあって、服を脱ぐと逆三角形になっている隠れ細マッチョ体型です。呪力を視認できる特殊な目『六眼』と五条家相伝の術式『無下限呪術』を持ち合わせており、まさに最強の能力を誇っています。

そもそも、五条悟が封印されるきっかけになった経緯をおさらいしておきます。五条悟が封印されることになったのは、何巻の何話かというと11巻収録の91話でのことでした。この時は、10巻83話から展開される渋谷事変の冒頭です。五条悟は単独で渋谷の帳に対応することになります。なぜなら、偽夏油側からそのような指定があったためです。そして、渋谷で花御・漏瑚・真人ら特級呪霊達と交戦することになるのです。

しかし、そこは現代最強の呪術師。人質も上手く使い、五条悟を消耗させようとする漏瑚達に対しても基本的に有利に戦いを進めていきます。花御を祓うことにも成功しますが、真人が使った改造人間を利用する方法に、流石の五条悟も消耗が隠せません。そして不意に五条悟の足元に獄門疆が現れます。本能的に危険であると判断して距離を取ろうとした五条悟ですが、そこで登場したのが、かつての親友であり、去年自らの手で殺した夏油でした。

脳は夏油であることを否定しようとしますが、六眼を持つ五条悟は、それが幻覚などではないことも見抜いてしまいます。高校時代の青春なども思い出してしまったことで、獄門疆の発動条件である『対象の脳内時間で1分』という条件を満たしてしまい、獄門疆に封印されることになってしまったのです。とはいえ五条悟もただでは封印されず、偽夏油はしばらくの間、獄門疆をその場から動かすことができなくなっています。

五条悟が何巻何話で封印されたかは、既に説明した通り、11巻収録の91話でのことでした。週刊少年ジャンプでの掲載でいうと、2020年8月3日発売の号での話でした。そして五条悟の封印が解かれ、復活したシーンが描かれたのは、2023年4月24日発売の週刊少年ジャンプ21-22合併号でのことでした。現実の時間においては、実に3年弱もの間、何巻にも渡って封印されていたことになるのです。

正確な日数でいうと、実に1190日もの間が経過しています。その間、五条悟の様子が本編で描かれることはなく、回想シーンなどで登場するだけでした。ちなみに、この現実世界でのおよそ3年はかなり濃密であり、呪術廻戦作中では、封印されてから解けた段階でわずか19日しか経過していません。

五条悟の封印が解除され、復活したシーンは、週刊少年ジャンプでは2023年4月に掲載されています。そのシーンが収録されるコミックスは、25巻収録の221話になります。25巻は2023年12月現在発売されておらず、2024年1月に発売されるとなっている状態です。

五条悟が封印されると、虎杖悠仁達は、まず渋谷事変の解決に奔走。その後、羂索によって開催された死滅回游に参加する中で、五条悟の復活を狙って行動することになります。その方法を模索して天元と会うことになるのです。ここで天元から五条悟の封印を解除する方法を聞かされることになるのでした。

まず、獄門疆には表と裏が存在し、裏は天元が所有していること。しかし、裏を開ける権限は表の所有者である羂索にあり、簡単には開けられないことなどが明かされます。獄門疆・裏を開けるための方法として提示されたのが3つの方法でした。しかしそのうちの2つは使用出来ませんでした。なぜなら、過去に五条悟が破壊・封印を施していたためです。虎杖悠仁は残りの方法として、天使の協力を取り付けることを模索します。

その後何話にも渡って、各地で行われる死滅回游の物語が展開される中で、結果的に虎杖悠仁達は、天使を発見し、協力を取り付けることに成功。これにより、五条悟の封印解除が実現できることになるのです。

五条悟の封印解除は、他に危険が及ばない埼玉県にある呪術高専第四修練場で行われました。なぜなら虎杖悠仁達は、五条悟の精神状態を心配したためです。天使の術式により、獄門疆・裏に施された結界は解除されることになります。しかし、なぜか、五条悟が獄門疆・裏から出てくることはありませんでした。これには虎杖悠仁達も天使に『間違って五条悟ごと消してしまったのではないか』とジト目を向けられることになります。

しかし、この時天使は何も悪いことをしていませんでした。なぜなら、天元を取り込んだことで獄門疆・裏の存在をした羂索が、対策を施していたためです。羂索は、獄門疆・裏が開けられても表から出るようにした上で、獄門疆・表を日本海溝の最深部8000mの地点に封印していたのでした。これにより、仮に獄門疆・裏が開けられても水圧で殺せると踏んでいたのです。

しかし、結論からいえばこの羂索の目論見は失敗に終わります。確かに、羂索の行った通り、五条悟は表から飛びでることにはなっています。しかし、五条悟は、反転術式を使って、自らの身体を修復することで水圧を耐えると、術式順転『蒼』を用いて、羂索の元に姿を見せたのです。

これには流石の羂索も驚きを隠せないのでした。裏を返せば、別の場所で封印が解除されたことで、虎杖悠仁達は五条悟の復活を目にすることはできなかったのです。

ただ、一応虎杖悠仁達にも感じ取る方法はありました。なぜなら、天使が獄門疆・裏の封印を解いた直後、日本海沖を震源とした自身が発生したためです。この自身は五条悟が、封印から抜け出す際に発生したものになっています。本編においておよそ3年もの間、何巻にも渡って封印されていた五条悟ですが、復活のシーンからその強さを見せつけることになります。

ちなみに、なぜ五条悟が羂索の元にいの一番に向かったのかというと、羂索を倒し、今度こそ夏油を弔ってやるためです。しかし、そこに伏黒恵の身体を乗っ取った宿儺が姿を見せたことで、勝負はお預けとなりました。なぜなら、宿儺も五条悟も勝負をする前に行うことがり、思惑が一致したためです。この場では、決戦の日を夏油の命日である12月24日と五条悟側から決めて解散することになりました。

封印が解けた後、すぐに羂索の元に向かった五条悟でしたが、その場は宿儺が現れたことで、解散することになりました。五条悟としては、宿儺を倒すことはもちろん、伏黒恵を助けることも目的としています。ただ五条悟は、伏黒恵のことは後からでもなんとかできると思うとして、まずは宿儺を倒すことに全力を注ぐことになるのでした。この戦いは、読者の間でも様々な考察が行われる戦いになっています。

五条悟が勝つパターンはもちろん、宿儺が勝つパターンもありえます。或いは第三者の介入などと言った展開なども考えられました。少なくとも、呪術師側は、まずは五条悟に託すという形になっており、冥冥の術式を使って2人の戦いを観戦する形になっています。五条悟は封印が解けたとはいえ、弱体化している可能性なども考察されていましたが、始まってみれば全力を出せる状態でした。

五条悟との戦いにおいて、宿儺は伏黒恵の肉体を乗っ取った理由でもある十種影法術、そして十種影法術の最終奥義でもある魔虚羅も使いました。2人の戦いは何話にも渡って展開され、高度な戦いが展開されることになりました。しかし、最期には宿儺の魔虚羅を用いた作戦がハマってしまいます。これにより、五条悟は最期には死亡することになってしまったのです。

五条悟が死亡したシーンが描かれたのが何話かというと、236話のことです。単行本では何巻収録になるかは不明ですが、順当にいけば26巻は235話までとなるので、27巻に収録されることになるのではないかとされています。ちなみに何話にも渡るこの戦いでは、235話までは、どちらかといえば五条悟が押しているような形で描かれていました。

236話では、冒頭に空港のような場所で、五条悟と夏油傑が再会するシーンが描かれます。宿儺との戦いについて語る五条悟、その場には、夜蛾学長や、天内理子、黒井美里などの姿も描かれます。そのシーンで描かれたのは、呪術廻戦作中、或いは過去に死亡してしまったキャラクターです。そしてシーンが現実世界に戻ると、五条悟が上半身と下半身を真っ二つにされる形になっているシーンが描かれるという演出になっています。

235話までは五条悟優勢で描かれていたのにも関わらず、なぜ五条悟が負けることになったのか。236話では宿儺によってこの方法の種明かしも行われました。宿儺が伏黒恵の身体を乗っ取り、魔虚羅を用いて戦闘を行ったのは、全て、『魔虚羅の適応を手本とするため』でした。魔虚羅はあらゆる事象に適応する能力を持っています。しかも魔虚羅の適応は1度きりではなく、1度適応が終わると、他の方法でも適応しようとするのです。

対五条悟において、魔虚羅が最初に行った適応は『自身の呪力の変質』でした。これを宿儺は真似るのは難しいとして次の適応を待ちます。2度目の適応で魔虚羅が行ったのが『術式対象の拡張する』という方法でした。魔虚羅は自身の術式対象を空間、世界そのものにまで広げることで、五条悟に対応しようとしたのです。宿儺は至難の業と言いつつもこれを真似ることに成功します。空間ごと五条悟を斬ったのです。

五条悟は決戦の日を12月24日と一方的に決めて宿儺に伝えました。宿儺もこれを承諾したことで、五条悟復活から実際に対決するまでおよそ1ヶ月の期間が設けられたのです。その場で戦うのはなしにするにしても、なぜそこまで伸ばしたのか分からないという声も多くなっています。五条悟はこの時、『命日が2つもあると面倒だから』と理由を話しています。

ここでいう命日とは、1年前に自身が殺した親友であり、羂索に身体を乗っ取られている夏油傑のことを指していると言われています。つまりは、宿儺を倒した後は羂索を倒すことになるので、再び夏油傑の身体は開放されることになる、という意味で、命日が2つという表現をしたのだと考えられます。ただ、これだけの理由で1ヶ月もの間、間を開けた理由にはならないだろうとも考察されているのです。

五条悟が決戦の日付を1ヶ月以上開けた理由として考察されているのは、1つには、宿儺との戦いの準備をしたいというのがあったのだと考察されています。忘れられがちですが、この時の五条悟は封印が解けた復活シーンの直後であり、日本海溝から反転術式で身体を治しながら戻ってきた直後です。ある程度身体を万全の状態にするのに時間がかかっても不思議ではないと考察されています。

アニメ呪術廻戦において、五条悟の声優を担当したのが中村悠一さんです。2001年に声優デビューをすると、その年にはアニメ初レギュラーを獲得、2007年には主役を務めたことで、知名度を獲得しました。低音よりの響きのある声質を武器に、様々なタイプの男性キャラクターを演じてきました。2022年には呪術廻戦での五条悟役が評価されて、第16回声優アワード助演男優賞を受賞するなどもしています。

中村悠一さんがこれまでに演じたキャラクターとしては、『CLANNAD』の岡崎朋也役、『マクロスF』の早乙女アルト役、『月刊少女野崎くん』の野崎梅太郎役、『魔法科高校の劣等生』の司波達也役、『ハイキュー』の黒尾鉄朗役、『食戟のソーマ』の四宮小次郎役、『ワールドトリガー』の迅悠一役、『終わりのセラフ』の一瀬グレン役、『響け！ユーフォニアム』の橋本真博役、『ブルーロック』の士道龍聖役などを担当しています。

ここからは既に呪術廻戦を視聴している人の、五条悟に関しての感想を、ネタバレありでまとめて紹介していきます。五条悟は何巻にも渡って封印された状態のまま、物語が展開されただけに、封印が解けた時には、非常に多くの驚きの声が上がりました。虎杖悠仁達もそのために動いていたとはいえ、上層部の存在などから封印が解けるまでに、一悶着も二悶着もあるのではないか、と考察していた人が多くいたためになっています。

結果的に、五条悟の封印が解けた221話は、大きな反響を呼ぶ結果になっています。封印期間がリアルタイムで3年にもなるため、或いは封印が解けて復活することはないのではないか、とさえ言われていたのです。そこまで言われていただけに、封印が解けた際には、歓喜したという声が多くなっています。

加えて、封印が解けたと同時に行った五条悟の行動が、またカッコいいとも言われています。なぜなら雑誌掲載でも何話に渡って、単行本でも何巻にも渡って登場していなかったにも関わらず、復活のシーンだけで、カッコよさを示してしまうのは流石五条悟だとする声が多くなっています。復活して真っ先に、親友の身体を弄ぶ羂索の元に向かったという行動もその場での言葉もそれぞれに良すぎたとする声が多くなっているのです。

しかも、羂索が、日本海溝の底にまで沈めるという、物理的な封印も施していたにも関わらず、それさえも悠々と破っているあたりが、規格外であり、この規格外こそが五条悟だとする声も見られる結果になっています。五条悟の規格外さがあってこその呪術廻戦だとする声も多くなっており、この時点では、何巻にも渡っての未登場から「どのような活躍をするのかが気になる」と言われました。

結局、五条悟は宿儺との戦いで敗れて死亡することになってしまいました。五条悟が死亡する展開としては、これ以上無い展開だったという声も多い一方で、何巻にも渡って登場しなかった五条悟が、封印から復活してすぐにこのような展開になってしまったのは、残念だったとする声も多くなっています。宿儺との何話にも渡る戦い自体は見応えがあったという声も多い一方で、五条悟の魅力はバトルだけでなく、飄々とした態度や言動にもありました。

それだけに、せっかく封印が解けて復活したにも関わらず、そういったシーンがあまり描かれることなく、死亡してしまったのが残念だとされているのです。呪術廻戦では決して多くは描かれていませんが、死亡からの復活のような展開も0ではない作風のため、誰かが復活するのなら、五条悟が復活してほしいという声が見られるほどになっているのです。

五条悟は、リアルタイムで3年もの間、単行本何巻分にも渡って封印され続けていました。なぜなら、渋谷事変において、偽夏油と呪霊達の作戦にハマってしまったためです。しかし、虎杖悠仁達の行動により、ついに封印が解けることになったのです。封印が解けたのは何巻何話かといえば、単行本25巻収録の221話での出来事です。封印が解けた直後に羂索の前に姿を現すなど、相変わらずの規格外さを発揮しました。

そして、宿儺との戦いでは、何話にも渡る激闘を繰り広げることになったのです。その戦いはこれぞまさに五条悟というに相応しい強さを発揮していました。残念ながら五条悟は宿儺との戦いで死亡してしまいましたが、展開次第によっては、復活することもあるのではないか、とも期待されています。五条悟の今後の動向にも注目しつつ、呪術廻戦を視聴してみましょう。