【彼女が公爵邸に行った理由】ベアトリスの正体・レリアナとの関係は？最後は死亡？

「彼女が公爵邸に行った理由」とは、主人公が小説内に転生してしまい、レリアナとして生き残るために奮闘していく転生系恋愛ファンタジー漫画です。ベアトリスは、物語の中で登場する小説の主人公になります。なかなか姿を現さない彼女の正体は、いったい誰であるのか気になる人も多いでしょう。

物語が進むにつれて、彼女の悪女っぷりが表面に出てきて、目が離せないキャラとなっています。本記事では、謎の人物であるベアトリスにスポットを当てて、彼女の正体や本作での立ち位置、レリアナとの関係などを解説していきます。

ベアトリスが登場する「彼女が公爵邸に行った理由」は、原作者Milcha、作画Whaleによる韓国Webコミック発の作品です。小説の世界へ転生した主人公が、死の運命を避けるために奮闘する物語となっています。

漫画アプリの「ピッコマ」では、4000万件以上の「いいね！」を獲得するほど注目されました。2020年には「ピッコマで最も読まれた作品」ランキングにて15位を獲得しており、アプリ内でも群を抜いた人気を博しています。2023年4月10日より、アニメ版も全12話で放送開始されました。

誰かに突き落とされて死亡した凛子は、小説の世界へと迷い込み、レリアナとして転生します。レリアナは婚約者のブルックスから、殺害されるという運命を背負っていました。そのことを知っていた凛子は、ブルックスとの婚約破棄を目論み、王位継承者序列1位のノアに近づきます。彼に6か月間だけ婚約者のふりをしてほしいと、取引を持ち掛けるのでした。果たして、レリアナは死の運命から逃れられるのでしょうか？

ベアトリスの正体は、凛子が転生した小説の中の主人公です。彼女の正体は、エラン・ブレイク公爵の養女でもあります。かつて凛子が愛読していた小説で、タイトルは「ベアトリス」です。ベアトリスとノアは恋愛関係になり、最後まで幸せに過ごすという物語が描かれていました。

ベアトリスは青い瞳をしており、愛くるしい笑みを浮かべる美しい女性です。ベアトリスとレリアナが過去に出会ったのは、レリアナの母親が通う孤児院でした。元々の物語では、国際フィアット神学校に留学する前に、彼女と交流があったのです。そして、ベアトリスは留学中に、友人の死亡の知らせを聞いて帰国するという物語の設定でした。

このことからも、レリアナが近いうちに死亡する運命だったことが、物語の展開から伺えます。「ベアトリス」の小説は、女神が書いたものです。「すべての魂は本に記録されている。その魂は消滅するまで神の手により、世界を巡回する」と、旧教において言われていました。

「彼女が公爵邸に行った理由」のノアの正体は、チェイモス王国の先王の息子で、現在の王シアトリヒの弟です。金色の瞳と黒髪が特徴のイケメンで、剣術にも優れており治安隊の団長でもあります。穏やかで優しい風貌ですが、非常に冷酷な面も持ち合わせている人物です。

地位も財産もあり恵まれた立場にあるものの、辛く悲しい過去を持っています。両親の夫婦関係が良くなかったため、過去に真っすぐな愛情を受けずに育ってきたのです。辛い過去が影響したのか、ノアは本気で人を愛した経験がありませんでした。

元々の小説の中では、ベアトリスがノアと結婚する運命でした。レリアナが死亡したことをきっかけに、ベアトリスとノアは出会う予定だったのです。ところが、凛子がレリアナに転生したことで死亡しなかったため、物語の内容が大きく変わりました。ノアはベアトリスと出会う前に、レリアナのことを好きになってしまい、彼女と結婚する運命も消滅してしまったのです。

「彼女が公爵邸に行った理由」のベアトリスには、過去のレリアナ・マクミランの魂が宿っています。自分の人生に満足していなかった過去のレリアナは、黒い女神という不思議な存在に出会いました。近いうちにベアトリスは死亡して魂が消滅するため、その身体を誰かが所有することになると、黒い女神が予言します。そして、その者こそがレリアナであると言い放つのです。

しかし、過去のレリアナは「彼女は友人だから」と渋りました。すると、黒い女神から「友人とは魂か身体か？」と問われます。彼女はいつも、他の人になりたいという願望を持っていました。本を読む間は憧れの主人公になれるため、大好きな時間です。

黒い女神は、薬を飲むだけで目が覚めれば、ベアリストに生まれ変われることを約束します。過去のレリアナは、明るく美しいベアトリスになれたら、最後まで幸せな人生を送れるだろうと信じていました。そして、黒い女神からもらった薬を飲み、ベアトリスに変身したのです。

「彼女が公爵邸に行った理由」においての女神とは、この物語の脚本家のような存在で、神殿にある女神像にもなっています。彼女が魂に役割を与えて、自分の思い描く場面を実現させるために操作していたのです。劇作家でもある女神の書いた物語が、最後まで完結しないまま、魂の寿命が尽きることもあります。その場合は、新しい役割が必要となり、女神が代わりになる者を探し回るのです。その際中に、花咲凛子の前へ現れました。

一方、「彼女が公爵邸に行った理由」においての黒い女神は、魂を変えることで劇を混乱させようとする存在です。そうして、女神を苦しめることが目的だったのです。「彼女が公爵邸に行った理由」のレリアナの前に現れたのは、黒い女神のほうでした。黒い女神からもらった薬を飲んで、彼女の魂はベアトリスに宿ります。これで自分の人生は最後まで、幸せに過ごせるのだと彼女は思ったのです。

しかし、ベアトリスの身体を乗っ取ったとしても、レリアナが主人公になることはありませんでした。なぜなら、それは女神が定めた運命だったからです。元々、過去のレリアナは、思慮深く内向的な性格でした。小説の中では悲劇的な人生を歩む主人公として、すでに決められていたのです。見た目はベアトリスでも、彼女そのものの本質は変わりません。

また、魂が別の肉体へ移る際は、適合する他の身体が消えてしまうまで、異常反応が起きる場合もあります。レリアナの魂はベリトリスの身体へ、凛子の魂は空になったレリアナの身体へ宿りました。そのため、彼女たちは魂が思うように定着せず、共に苦しんでいます。そして、最後はどちらかが死亡しなければならない運命であることを、女神が定めていたのです。

「彼女が公爵邸に行った理由」のベアトリスは、自分の運命を変えるのは不可能だと知っていたため、レリアナに死んでもらおうと思います。元の身体であるレリアナに死んでもらわないと、自分が死ぬことになるためです。そして、彼女はレリアナを殺そうと、さまざまな手段を使って何度も試みます。つまり、レリアナの魂が、レリアナを殺そうとしていたのです。

ただ、レリアナも死ぬ運命を回避して、ここまで頑張ってきました。努力もしないで人の幸せを横取りするような人に、簡単に命を投げ出すことはできません。ベアトリスは同類のビビアンを使って、レリアナ殺害を目論みます。ノアが好きなビビアンは、レリアナのことを憎んでいたため、その嫉妬心を利用したのです。ベアトリスは、早く老化させる邪術をかけたという結晶石を、ビビアンに渡します。

そして、この結晶石をレリアナへ届くように促しました。しかし、実際は光を吸収すると爆発する石だったのです。何も知らされていなかったビビアンは驚き、自分が利用されたことに気づきます。そして、最後はベアトリスに殺されてしまいました。しかも、ベアトリスはレリアナに、殺人の罪をなすりつけようとします。

「彼女が公爵邸に行った理由」のベアトリスは、黒い女神に「どちらが先に死ぬのか、振り回されたくなければ先に殺せ」と指示されます。ベアトリスは、倒れているレリアナに剣を突き刺そうとしました。しかし、目が覚めたレリアナはその剣を握って抵抗し、彼女を突き飛ばします。そして、自分のことをかわいそうと思いながら、立ち向かう努力もせずに、他人の人生を奪おうとしたことを指摘しました。

ベアトリスは、「それならどうすれば良かったの、あなたさえ死ねば…」と言って、再び剣を振り下ろします。すると、いつの間にかその場に来ていたノアが、ベアトリスの手首をひねり上げて、剣を奪いました。そして、ベアトリスは愕然として、二人を見つめます。すると、レリアナは拳銃を拾って、ベアトリスに銃口を向けました。

凛子の魂が宿ったレリアナは、逞しく自分の人生をしっかりと切り開いています。最後にどちらかが死亡することになるのならば、ためらう必要はないと考えます。また、ノアにだけはベアトリスを殺害させたくなかったため、レリアナが先に銃で撃ったのです。ベアトリスを殺したレリアナは、ノアに抱きついて謝ります。ノアはレリアナの頬に手を添えて、「よくやった」と言いました。

「彼女が公爵邸に行った理由」のベアトリスが、本性を出してきて、レリアナを応援しながら楽しんでいるという感想がありました。また、彼女の悪女っぷりにイライラしているという声も上がっています。中には、レリアナがベアトリスを挑発しすぎているという感想もありました。「彼女が公爵邸に行った理由」の物語は、ベアトリスとレリアナの対決が最も面白いと評価する人もいます。

「彼女が公爵邸に行った理由」での小説の主人公であるベアトリスが、なぜビビアンと一緒にいるのかという声が上がっていました。接点がなさそうな二人ですが、実はビビアンに結晶石を渡したのは、ベストリアだったのです。

「彼女が公爵邸に行った理由」のシークレット編の少し前に、観劇へ行ったビビアンに、ベストリアが声をかけたとされています。物語を書き換えられた彼女が、今後どのような行動を起こすのか、展開が楽しみというファンもいました。

「彼女が公爵邸に行った理由」を見初めの頃は、つまらないと思ったけれど、ベアトリスが登場してからの展開が、胸熱だったという感想が上がっています。

レリアナの中にいた凛子は、ベアトリスに転生するはずだったことが判明しました。では、そもそも凛子はベアトリスだったのかという考察が、ファンの間で話題になり、非常に盛り上がります。そのため、「彼女が公爵邸に行った理由」の物語の展開に、最後まで目が離せないという声もありました。

「彼女が公爵邸に行った理由」のベアトリスの魂は、結局どこへ行ったのだろうという声も多くありました。明確には描かれませんでしたが、レリアナの魂が本来のベアトリスの魂だった可能性が高いです。したがって、元々の小説の展開からすると、レリアナがノアと恋に落ちたのは必然的だったのでしょう。「彼女が公爵邸に行った理由」のような想像できる余地のある作品は、非常に好みだという評価もありました。

「彼女が公爵邸に行った理由」のベアトリスは、物語の中で登場する小説「ベアトリス」の主人公です。レリアナが死の運命を回避したことで、本来結ばれるはずのノアと出会うことさえできませんでした。本作のポイントは、ベアトリスの身体には過去のレリアナの魂が宿っており、現在のレリアナの身体には凛子の魂が宿っているということです。

過去のレリアナは、ベアトリスになれれば、最後まで自分の人生は幸せになれると信じていました。しかし、ベアトリスになっても、結局はレリアナがみんなに愛されていたのです。ノアの愛も手に入れることができず、彼女は殺人を繰り返す醜い魂となってしまいました。そして、本来のベアトリスの魂は、どこへ行ってしまったのかにも注目すると、本作の物語をさらに楽しめるでしょう。