【斉木楠雄のΨ難】斉木空助と弟・楠雄の関係は？登場回や声優も紹介

斉木空助とは斉木楠雄のΨ難に出てくる主人公・斉木楠雄の兄に当たる人物です。登場回はあまり多くないキャラクターですが、出てくると必ず弟の楠雄に何らかのアクションを起こし、楠雄を困らせるというちょっと困ったお兄さんです。

登場回が少なく、あまり詳しく知られていない斉木空助とはどのような人物なのでしょうか。斉木空助の年齢や経歴、弟で主人公・楠雄との関係、家族構成や家族の年齢、登場回で見せた破天荒な行動などについて詳しくご紹介していきます。また、斉木空助の声を担当している声優さんがどのような人物なのかについてもせまっていきましょう。

「斉木楠雄のΨ難」の作者は麻生周一先生。「少年ジャンプNEXT!」にて「超能力者 斉木楠雄のΨ難」が不定期連載されたのち、2012年24号から「週間少年ジャンプ」で正式に「斉木楠雄のΨ難」として連載されていました。略称は「斉Ψ(さいさい)」です。また、斉木楠雄のΨ難は2018年8月に発売された単行本26巻をもって、最終回・完結を迎えています。ちなみに麻生先生の年齢は33歳、まだ30代前半とお若いようです。

主人公は胎児のときから超能力が使える高校生・斉木楠雄(さいきくすお)。ピンクの髪色、頭に2本の丸いアンテナのような装置を付けており、死んだ魚のような目をしている特徴です。人類を滅ぼせるほどの力を持つ超能力者でありながらも、決してその能力をひけらかすことはありません。寡黙で目立つことを嫌い、人前で超能力を使おうとはしません。マインドコントロールを使い自分は平凡だと思わせています。

しかし、目立つことを良しとしない楠雄の意に反して、高校のクラスメイトたちはみな個性的な人物ばかり。楠雄に何かと絡んでは問題を起こします。

面倒事を嫌う楠雄は、こっそりと超能力を使い事件を解決したり、遠巻きにテンションの高い同級生を見てやり過ごしたりしながらストーリーは進んでいきます。斉木楠雄のΨ難はサザエさん形式で、季節は1年を通して巡っていくものの楠雄たちは永遠に高校2年生のままです。新しいキャラクターも登場しますが、年を取ることはありません。

2016年7月から12月にかけて、第1期となるアニメが「おはスタ」内の短編アニメとして放送されていました。その後、第2期が2018年1月17日から6月27日までテレビ東京系列で放送されていました。第2期1話では同じくジャンプ作品である「銀魂」とコラボしたことでも話題となっていました。

そして、原作が終了したことを受け、アニメも最終回を迎えることになりました。2018年12月28日にアニメ「斉木楠雄のΨ難」完結編と題し、年末特番が放送されました。

• 名前：斉木空助(さいきくうすけ)
• 誕生日：6月16日
• 年齢：18歳
• 身長：179㎝
• 体重：63㎏
• 血液型：B型
• 星座：ふたご座
• 愛称：くー君

空助の年齢は18歳、楠雄は高校2年生だから年齢は16か17歳でしょう。空助が3年生の時に楠雄が1年生だったというエピソードも存在するため、恐らく年齢差2歳差の兄弟だと推察できます。ほとんど笑わない弟・楠雄に比べ、空助は常に笑顔です。性格も外見もあまり似ていない兄弟ですが、2人とも死んだ魚のような目をしているという点では似ているのかもしれません。

斉木空助はIQ218の頭脳を持つ超天才です。超能力の制御が上手く出来なかった楠雄のために制御装置を開発した人物でもあります。頭がいいのは生まれたときからのようで、生後間もない頃から言葉を話し、2歳ですでに読み書きや計算が出来たのだそうです。普通しゃべれるようにあるのは1歳半前後、読み書きが出来るようになるのは3～4歳なので、比べるとかなり早い段階で色々とこなせていたことがわかります。

ちなみに、空助の幼少期の登場回も存在します。生まれて初めて話した言葉は「把握した」で、3歳で自転車も乗れるようになっていたのだとか。IQが高い人が入れることで有名なメンサであっても、平均IQは135～148だと言われているそうなので、空助はそれを遥かに超えるIQの持ち主であることがわかります。

14歳の時には高校を飛び級で卒業し、イギリスのケンブリッジ大学に留学したという空助。18歳ですでに修士号を取得しており、発明家としても大成。発明したものはライセンスや特許を取ることで、巨万の富を得ています。また、ケンブリッジ大学に通っているという設定があるためか、楠雄が着ている紫のローブのような服はケンブリッジ大学のガウンがモデルとなっているのではないかと言われています。

空助は父・母・弟・楠雄の4人家族です。空助同様、父も母もなかなか個性的です。空助の家族について簡単にご紹介します。

• 名前：斉木國春(さいきくにはる)
• 誕生日：5月13日
• 年齢：39歳
• 身長：175㎝
• 体重：64㎏
• 血液型：B型
• アニメ版声優：岩田光央

楠雄と空助の父親です。楠雄からバカップルと呼ばれるほど超愛妻家。終焉社という出版社に勤めており、「週刊コニャック」の編集者です。寡黙な楠雄とは違い、お調子者でおしゃべり、斉木家のボケ担当です。困ったことがあるとすぐ楠雄の超能力に頼ろうとします。基本的には人当たりが良く温厚ですが、少々いい加減。怒ると手が付けられなくなります。

• 名前：斉木久留美(さいきくるみ)
• 誕生日：5月14日
• 年齢：37歳
• 身長：145㎝
• 体重：秘密
• 血液型：O型
• アニメ版声優：愛河里花子

楠雄と空助の母親です。専業主婦をしています。とても家族想いで、優しい人です。楠雄の成長の支えにもなっています。しかし、かなり天然な性格をしており、悪徳商法に簡単に騙されてしまうことも。学生時代に燃堂父ナンパされて困っていたところを助けられたことがきっかけとなり、國春と付き合うようになります。

父・國春、母・久留美のほかは祖父・斉木熊五郎(久留美の父)、祖母・斉木久美(久留美の母)がいます。誕生日等の設定はありますが、年齢は不明です。また、父親側の祖母もいるようですが、情報がありません。祖父は他界しているようです。

熊五郎の初登場回は、熊五郎のツンデレぶりが面白すぎると話題になっていました。孫の楠雄と空助のことを溺愛しています。ちなみに、國治の声優・岩田さんと久留美の声優・愛河さんは実のご夫婦。また、祖父・熊五郎の声を担当しているのは声優・山寺宏一さん、祖母・久美の声を担当しているのは声優・田中理恵さん。こちらのお2人もアニメ放送当時は実の夫婦でした。

超天才の兄・空助と超能力の弟・楠雄は、とても仲のいい兄弟とは言い難い関係。2人の間には少し確執のようなものが存在します。２人きりの兄弟ですが、お互いどのように思っているのでしょうか。思いを語っていた登場回をご紹介します。

兄に対する弟の思いを一言で表すと、「マジキモイ」「苦手」です。何の勝負をして何回負けたかを正確に把握している空助に、楠雄は「マジキモイんですけど」と言います。また、楠雄は空助から嫌われていることも理解しています。

アニメ第21話、楠雄の制御装置が壊れたため、空助の留学先のロンドンまで直してもらいに行く回がありました。楠雄は空助の力を借りなければならないことに「最悪だ」と思います。あっさりと直してくれる空助に、楠雄は疑心だっぷりです。兄を全く信用していません。その後、その疑心は見事に当たることとなり、楠雄は空助にロンドン舞台に壮絶な鬼ごっこ勝負を吹っ掛けられることになるのでした。

何度勝負で負かしても挑んでくる空助のことを楠雄はドⅯだと言い、嫌いだとも言っています。空助が絡んでこなければ特に問題ないのでしょうが、いちいち何かと絡んでくる兄が楠雄は鬱陶しくて仕方ないようです。

弟に対する兄の思いは一言で表せないほど複雑です。幼少のころの一番古い記憶は「敗北感」と自身で語っています。弟は天才で自分は凡人だと3歳で悟った空助でしたが、「兄が弟に負けるなどあってはならないことなのだ」と対抗心むき出しするようになります。その後、色々な勝負を楠雄に挑むも全て敗北。0勝4254敗と空助は弟・楠雄に大敗を期しています。

中学1年の時、空助は楠雄の超能力を弱体させるべく、あのピンクの制御装置を作ります。作った理由は能力をコントロールできずに困っている弟のため、と言うよりは、自身が楠雄に何としても勝ちたいためといった気持ちの方が強いようです。しかし、作ったものの結局楠雄に勝つことはできません。楠雄に勝てない空助は自暴自棄になり、中2の時「兄より優れた弟などいないのだ」と吐き捨てロンドンに留学してしまうのでした。

アニメ21話、楠雄に対抗するために空助は、「テレパスキャンセラー」なるものを発明します。空助の頭に付いているカチューシャのようなものがそれです。楠雄に考えていることを読まれないようにして勝負を挑むも、またも負けてしまい敗退記録を伸ばすこととなってしまいました。

楠雄に対し嫉妬や劣等感を抱いている空助ですが、一方では自分を負かしてくれる楠雄のことを愛しているような態度も態度も取っています。空助の根は「ドⅯ」。21話のラスト、また負けたことを快感であるかのように「また負けた～やっぱり僕に勝てるのはお前だけだ～」と言っています。空助のドⅯ心を満たしてくれるのは、兄より優れている弟の楠雄だけなのでしょう。嫌いだと言いつつも、本心では愛しているのかもしれません。

楠雄の兄というポジションですが、空助は登場回があまりありません。何話が空助の登場回に当たるのか、また空助の登場回のあらすじをご紹介します。

アニメ2期第10話X第1話～第4話までが空助の登場回にあたります。原作ではここで初めて楠雄に兄がいたことが明らかにされ、ネットでは話題になっていました。また、この回は祖父・熊五郎、祖母・久美の登場回でもあり、斉木家が全員集合する貴重な回となっています。

詐欺犯のフリをして登場した空助に困惑します。しかし、熊五郎は大好きな孫に会えたことに大興奮。いつものツンデレぶりを発揮し、「孫と孫の夢のコラボ」だと言って泣いて喜ぶ始末です。孫を溺愛していることや、熊五郎がツンデレであることをわかっている空助は、熊五郎をからかいます。

この回では、空助に翻弄される熊五郎の様子も見どころの一つです。気難しい顔をして平静を保っている熊五郎の様子と、内心のモノローグにギャップがありすぎてまだ見たことのない人は一度見てみるといいかもしれません。また、この空助の登場回では楠雄と空助の確執も見え隠れしています。夏祭りに出かけ、屋台の射的で勝負をする2人も描かれています。

そして第10話X第4話「田舎のマッドΨエンティスト」では、空助がロンドンから帰国し、祖父の家に住むと言い出した理由が明らかに。空助は最新の技術を駆使し、祖父の住む町をドローンやロボットが町を警備し、老人がセグウェイを乗りこなし、老人がスマホを使いこなす町へと変えていました。そして、パワードスーツを用い、祖父をスーパーおじいちゃんへと変えてしまいます。

老人を助けるためと言っていますが、本当の目的は楠雄を抹殺すること。老人たちに若返りの機械を用いて、弟・楠雄を抹殺するための兵器へと再利用する計画を目論んでいたのでした。結局、楠雄抹殺を遂行する前に計画がバレた空助は逃げてしまいます。空助の腹黒さが明らかになる登場回でもありました。

アニメ2期第11話X・第3話「Ψ悪同士の戦い」も空助の登場回です。また、この回は照橋心美の登場回でもあります。

正月くらいゆっくり過ごしたいと思っていた楠雄の元に、楠雄に思いを寄せている美少女・照橋心美と空助がやってきてしまいます。照橋と空助が下手に仲良くなったりしては厄介だと感じた楠雄は照橋と2人で初詣に行こうとしますが、なぜか空助もついてきてしまい3人で初もうでに行くことになってしまう―という楠雄にとっては面倒な展開へとストーリーは進んでいきます。

照橋が楠雄のことを想っていることに気付いたのか、空助は照橋に「2人って全然釣り合ってないもんね!まるで月人すっぽんだよ!」と言います。普通の男であれば、美少女の照橋を見ると「おっふ」と心を奪われてしまうのですが、楠雄と空助に照橋の美少女オーラは通用しません。空助にとって照橋は凡人、すっぽん側の人間です。

自分よりも優れている楠雄に、凡人の女など釣り合うわけがないとでもいうかのように、空助は心美に対し酷い言葉を浴びせて行きます。しかし、心美も負けてはいません。「こんな屈辱は許さない」と反撃に出ます。美少女究極奥義「エンジェルティアーズ」を発動した心美。心美の涙(ウソ泣き)を見た周囲の男たちに、心美を泣かした空助を取り囲ませるという奥義を見せます。

囲まれた空助は撤退せざるを得ない状況になります。楠雄と2人きりになるシチュエーションを自ら作り出した心美の勝利となるのでした。

空助は自分に勝てるほど優れた女性、あるいは自分が認める女性でなければ楠雄に似合うと認めないでしょう。弟の恋愛事情にまで口を挟む様子はブラコンです。やはり、何だかんだで弟の楠雄を溺愛しているのかもしれません。

ちょっと変わったお兄ちゃん、斉木空助の声を担当している声優・野島健児さんについてご紹介します。

斉木空助の声を担当しているのは、大人気声優の野島健児さんです。主に青少年役を演じ、元気な役からクールな二枚目、気弱な役など様々な役柄を演じられています。また、年齢よりも若く見えてる上、イケメンだと人気です。

お父さんの野島昭夫さん(年齢：73歳)も声優であり、俳優・ナレーターとしても活躍されています。3人兄弟であり、長男の野島裕史(年齢：45歳)さんも声優です。黒子のバスケ・伊月俊役やイナズマイレブン アレスの天秤・豪炎寺修也役などで活躍されています。親子共演や兄弟共演もあるようで、兄・裕史さんとは双子の兄弟役を演じられたこともあるのだとか。

• 名前：野島健児(のじまけんじ)
• 生年月日：1976年3月16日
• 年齢：42歳
• 血液型：A型
• 身長：163㎝
• 職業：声優・歌手・ナレーター
• 事務所：青二プロダクション
• 出身地：東京

中学のとき、一家そろって大分の山奥へ移住し、自給自足の生活を送っていたことがあるのだそうです。畑を耕していたため通常の学校には通わず、海外の通信制の学校を卒業するなど、異色の経歴を持っていらっしゃいます。世界各国から訪れた訪問者と交流を深めたりしていたと言う野島さん。普通ではなかなか体験できない青年時代が、役作りにも生かされているのかもしれません。

• シスター・プリンセス―海神航
• 灼眼のシャナ―佐藤啓作
• ハチミツとクローバーII―竹本祐太(神谷浩史の代役で最終回を担当した)
• SKET DANCE―榛葉道流
• PSYCHO-PASS サイコパス―宜野座伸元
• 弱虫ペダル―黒田雪成
• 干物妹!うまるちゃん―土間タイヘイ
• 美少女戦士セーラームーンCrystal Season III―地場衛 ・ タキシード仮面
• BANANA FISH―奥村英二
• Free!Dive to the Future―桐嶋夏也

他にもクズの本懐の鐘井鳴海役、あんさんぶるスターズ！の逆先夏目役などを演じられています。柔らかく、さわやかな声が男女問わず人気のようです。野島健児さんの活躍から目が離せそうにありません「。

空助に関するグッズも発売されています。こちらは空助のステッカーです。下に当時の日付が入っています。カレンダーとして使えるようです。

他にも缶バッチが発売されています。絵柄がかわいいのが人気のようです。現在、Amazonでの取り扱いはないようですが、メルカリなどで発売されているようです。気になる人は見ているといいかもしれません。

ちょっとサイコパス野郎なお兄ちゃん・空助のことをみんなどのように思っているのでしょうか。Twitterでの感想や評価を集めてみました。

空助の誕生日である6月16日は毎年Twitterでも盛り上がりを見せているようです。濃ゆいキャラの多い斉木楠雄のΨ難ですが、空助はその中でも人気は異彩を放っています。そんな空助の虜になる人は多いようです。

兄弟であるにかかわらず、弟の抹消計画を考えるなどどうしても楠雄に勝ちたいあようすの空助。見ている文には面白いですが、本当にこんな兄がいたら嫌でしょう。

楠雄がドⅯであると発覚したシーンにハマってしまった人が多いようです。野島健児さんの言い方が最高だったとの感想も多く見受けられました。

空助の登場回を全て集めて画像を作っているようです。この画像を見るだけでも空助の異様さがおわかりいただけるのではないでしょうか。

いかがだったでしょうか、斉木楠雄のΨ難に登場する斉木空助についてまとめてみました。兄はIQ218の超天才でありドⅯ、弟は世界を簡単に終わらせられるほどの力を持つ超能力者。普通ではありえないちょっと変わった兄弟だということがわかりました。

サイコパスな空助ですが、どこか憎めないキャラでもあります。IQが高いけれど、おバカな行動ばかりとる空助のギャップに惹かれてしまうファンが多いようです。まだ斉木楠雄のΨ難を見たことのない人は一度見てみるといいかもしれません。空助の魅力がきっとわかることでしょう。

そして、いつも楠雄をなんとか負かそうと頑張っている空助ですが、なかなか勝利をすることができません。原作もアニメも最終回を迎えた今、空助が楠雄に勝つことは無理なのかもしれません。しかし、いつか特別編などという形で、またこの兄弟の対決が見られる日がくることを期待しましょう。その時は、空助が勝てることを祈っておきましょう。