【勇者が死んだ！】トウカ・スコットはクズ主人公？強さ・能力や最後はどうなる？

この記事では、2023年4月にアニメ放送が始まった話題作『勇者が死んだ！』の主人公、トウカ・スコットを特集します。これから、彼のクズっぷりや能力・強さ、そして最後について解説していきますが、まずはその前に『勇者が死んだ！』の作品情報をお届けしましょう。最初に『勇者が死んだ！』の作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと進みます。

『勇者が死んだ！』は、スバルイチによる日本の漫画作品です。この作品は、2014年12月から2020年12月まで小学館の「裏サンデー」および「マンガワン」で連載されました。現在はそのスピンオフ作品『勇者が死んだ！-神の国編-』が同じメディアで連載されています。また、漫画作品を原作とするテレビアニメが制作され、2023年4月から6月までTOKYO MXなどの放送局で放送されました。

勇者シオンにより封印されたはずの地獄の門が再び開き、悪魔たちが人々を襲撃し始めました。それから3か月後、農夫トウカ・スコットは誤って勇者シオンを穴に落とし死亡させてしまいます。村人と結託してこれを隠そうとするトウカでしたが、屍術師アンリによりシオンの遺体にトウカの魂が移されてしまいます。トウカは、勇者に成り代わって世界を救う旅に出ることになりました。

トウカ・スコットは、本作『勇者が死んだ！』の主人公で、チェザ村で農夫として働く16歳の若者です。とてもスケベな性格をしており、太ももフェチとして知られています。あらすじ欄で解説したように、悪魔対策のために掘った落とし穴に誤って勇者シオンを落とし死なせてしまいます。屍術師アンリによってトウカの精神がシオンの死体に移されたことで、シオンに成り代わり世界を救う旅に出ることとなりました。

勇者シオンは、誰に対しても公平かつ無償の愛情を注ぐ素晴らしい人物です。さらに世界を救済しても何の見返りも求めませんでした。ところが、トウカはシオンとは正反対のクズであり、冒険を有利に進めるためであれば、ゆすりたかりは当たり前、平気で嘘をつく策略家です。このような人間性から、トウカ・スコットは、本作単行本のキャラクター紹介でもクズ呼ばわりされていました。

トウカ・スコットは、クズなだけではなくスケベな性格で、命がかかった戦闘中でさえスケベな妄想に耽っています。自分が育てた大根にニーソックスを履かせるなど、太ももフェチとして異常なまでに情熱を傾けます。仮に対象が敵であっても、彼の太もも愛は惜しみなく注がれます。また、勇者の強靭な肉体に憑依しているため、煩悩を爆発させれば、かつてのトウカでは考えられない驚異的な強さを発揮します。

ここで、トウカ・スコットの過去を振り返ってみましょう。過去にトウカは、悪魔の侵攻と二国間の戦争が交錯する激戦地で、女盗賊のエセルと出会いました。過去にトウカがその場にいたのは、傭兵の父親が火事場泥棒をするため戦地に赴き、トウカは母親とともに嫌々ついていったからです。父親は結局戻ることはなく、母親はトウカを連れて戦地からの脱出を試みました。

しかし、その途中で母親も亡くなり、エセルと出会った過去には、トウカは過酷な戦場で独りで生きていました。また、トウカがエセルと共に仕掛けた罠は、悪魔たちを足止めし、結果的にユナやミリィを救うこととなった過去もあります。

ここからは、クズなトウカ・スコットの強さや能力などについて解説していきます。過去に平和な村でのどかな生活を送っていたトウカにとって、強さや能力は無用の長物であり、勇者とはほど遠いキャラクターをしていました。

一方、この物語の世界には魔術という能力が実在しています。魔術や勇者の武器「聖剣」を操るには魔力が必要であり、その魔力の量をはかる指標として、「魔力レベル」が使われていました。通常の人々の魔力レベルは「3」ですが、トウカの魔力レベルは幼児並の「1」でした。

この低い魔力レベルのため、トウカは勇者としての能力を発揮することはできません。せっかくの勇者の身体はゾンビや骨のようにもろい状態であり、聖剣も役に立ちませんでした。過去のトウカの強さや能力は、潜在的なものも含めて全くもって勇者には相応しくありませんでした。

トウカ・スコットはトラップが得意であり、その中でも特に落とし穴を好んで使っています。ある時、彼の落とし穴で勇者が命を落としてしまい、トウカは勇者に代わり世界を救うことになりました。勇者になった彼は、即席の落とし穴を数多く作っていきました。クズらしく嘘やハッタリで相手を騙し、落とし穴に誘導していきます。すべてを落とし穴で処理したのです。

「ハダカニーソダッシュ」は『勇者が死んだ！』の13巻第127話で登場するトウカ最強の奥義です。この技は、「霊体連結」をトウカが独自にアレンジし、オリジナルの技として開発したものです。霊体連結は、精神と肉体の結びつきを魔力で強化し、イメージした動作を即座に実行できる技術です。

この技を扱うのは、トウカには難しいと考えられていましたが、いかにもクズらしい欲望、「服を一瞬で脱がせて太ももにニーソックスを履かせる」ことを強くイメージすることで、トウカにも使いこなすことが可能となりました。この技により超高速での移動が可能となり、目にもとまらぬ速さと限界超えの腕力での攻撃により、文字通りの必殺技となりました。

トウカ・スコットは父親と共に北大陸を訪れた後、単独で故郷に戻る途中、エセル・ボーグナインという女盗賊に出会います。トウカはエセルが仕掛ける罠の巧妙さに感銘を受け弟子入りを志願しますが、門前払いに遭います。しかし、トウカは執念深く申し出を続け、その姿勢に打たれたエセルは、エルバニアへの旅路でトウカに自身の技術を教えることにしました。

それから数か月にわたり、エセルはトウカに技を伝授したのです。トウカは短剣と罠の技術を習得し、その後の戦闘でいかんなく能力を発揮するようになりました。

トウカ・スコットは、近隣の町が悪魔の襲撃に遭ったと聞いて、即座に悪魔用の罠を仕掛けて防備を固めていました。ある日、悪魔たちの襲撃によりトウカの幼馴染のユナが窮地に陥ります。トウカは悪魔を罠にかけて撃退しようと試みますが、勇者シオン・ブレイダンがその場に駆け付け、一刀のもとに悪魔を倒してしまいました。

悪魔を倒したシオンは、村人からの歓迎を受けます。しかし、それも束の間、トウカが仕掛けた罠の焼肉の臭いに誘われ、落とし穴に落ちてしまったのです。トウカとユナが恐る恐る穴を覗き込むと、そこには無数の竹槍に突き刺さり息絶えた勇者シオンの姿がありました。トウカと勇者シオンの邂逅は、わずか数分で終了してしまいました。

ユナ・ユニスとトウカ・スコットは同い年の幼馴染で、出会ったのは両者が6歳の頃のことでした。トウカが父親からの暴力から逃げてきた際、ユナが彼に声をかけたのが最初の出会いでした。トウカの家庭事情を知ったユナは、心から「手助けしたい」と考えます。「私がずっとそばにいてあげるわ」とトウカに手を差し伸べ、以降、2人は多くの時間を一緒に過ごすようになりました。

しかし、トウカが11歳になったとき、火事場泥棒で稼ごうとする父親に巻き込まれ、北大陸への旅を余儀なくされました。一時的に離れ離れとなりましたが、旅立ちの日、ユナがトウカに手渡した手紙のおかげで、トウカは希望を失わずに生きていけました。そして、数年後、ユナの待つ故郷エルバニアへ帰還することができたのです。

その後、ユナは、3年前に悪魔の襲撃から救ってくれたのがトウカだったと知りました。また、ユナが魔人化の魔術にかかった際、トウカが死を覚悟して彼女を救ってくれました。こうした出来事がユナの気持ちに変化をもたらします。トウカを幼馴染ではなく異性として意識するようになっていったのです。

トウカたちは、勇者シオンの体に取り憑いたラークヴァルトに苦戦を強いられていました。シオンの身体を犠牲にして彼を倒しても、ラークヴァルトは別の肉体に転生してしまいます。しかし、策略家のトウカが、独自の解決策を思いつきました。

その策略は、まずラークヴァルトの体に聖剣を突き刺し、聖剣を彼が手にできるようにします。次に、トウカが聖剣でラークヴァルトに殺され、勇者の座を空白にします。そして、聖剣を手にしたラークヴァルトが次の勇者に選ばれる状況を作り出します。最後に、残った仲間たちが勇者となったラークヴァルトを倒すという寸法です。

選ばれた勇者は、死の寸前に聖剣の世界に精神が転送されるため、ラークヴァルトも聖剣の世界に連れて来ることができます。そして、聖剣の世界にやって来たラークヴァルトの精神を消し去るのです。

トウカは、戦神フェムリアの太ももに「ハダカニーソダッシュ」をかけて、ラークヴァルトに捉えられていたシオンを取り戻します。ラークヴァルトが逆上して襲来すると、トウカは罠に誘い込み、ダブル勇者の連携攻撃によって最後は勝利を収めたのです。

一方、トウカは、ラークヴァルトの一撃を受け、最後に死亡したと思われていました。しかし、実際には仮死状態に陥っていただけで、奇跡の生還をはたします。トウカは、最大の目的だった地獄の門の封印を完了させました。

それから数年後、トウカは広大な大根畑を所有する大地主となっており、魔導人形たちに畑の管理を任せていました。また、すでにユナとの生活を始めており、将来的には結婚することでしょう。その後、眠りから覚めたアンリたちとも一緒に暮らし始め、ハーレムの中でのスローライフを楽しむことになりました。

アニメ『勇者が死んだ！』のトウカ・スコット役の声優を紹介します。トウカ・スコットの声を演じたのは、7月17日生まれ・東京都出身の男性声優、加藤渉（かとう・わたる）です。加藤渉は、2015年度よりアイムエンタープライズに所属し活動しています。

日本ナレーション演技研究所出身で、テレビアニメやゲームを中心に活躍する加藤渉は、2023年に本作『勇者が死んだ！』において、初主役の座を獲得します。同時にラジオ番組で初MCを務めるなど、いま最も注目されている声優の1人となっています。

次に、アニメ『勇者が死んだ！』でトウカ・スコットを演じた声優・加藤渉の主な出演作品や演じたキャラを一覧で紹介します。

• ID:INVADED イド:インヴェイデッド（国府司郎）
• アオアシ（朝利マーチス淳）
• 魔入りました!入間くん（コスモ、仲魔）
• 君のことが大大大大大好きな100人の彼女（愛城恋太郎）
• おかしな転生（スクヮーレ＝ミル＝カドレチェク）
• 怪獣8号（市川レノ）

ここまで『勇者が死んだ！』のトウカ・スコット特集をお届けしてきましたが、最後にトウカ・スコットに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するのは、トウカ・スコットの短所とその短所ゆえの強さを解説するツイートからです。クズでスケベだけなら最低ですが、クズであるがゆえに常識破りな闘い方ができ、熱い展開ができるところがあるので好きなキャラなのだそうです。

続いて紹介する感想・評価は、トウカのクズさ加減と稀に見せる良いところのギャップが好きだといnあうツイートからです。クズなところが圧倒的に多いのですが、良いところを見せるタイミングが絶妙なため、印象に残るのだそうです。

こちらのツイートでは、『勇者が死んだ！』におけるトウカ・スコットの成長を取り上げています。最初は雑魚だったのがどんどん強くなり、物語の終盤では王道の主人公となっていったと言います。そのストーリーの流れが最高だったそうです。

この記事では、『勇者が死んだ！』のトウカ・スコットを取り上げ、彼の過去や強さ・能力、そして最後はどうなったのかなどについて詳しく解説してきました。

トウカ・スコットは、過去に悪魔の侵攻と二国間戦争が勃発した激戦地で、女盗賊エセルと出会います。その過去がトウカのその後に大きな影響を与えました。エセルの優れたトラップ技術を習得するため、彼女に弟子入りしたのです。以降、トウカはこのトラップと嘘やハッタリ、そしてクズならではの必殺技「ハダカニーソダッシュ」で問題解決を図るようになりました。

またトウカ・スコットは、ラークヴァルトとの決戦で最後に死亡したと思われていましたが、実際には仮死状態に陥っていただけであり、奇跡の生還をはたします。それから数年後には、広大な大根畑の大地主となり、安穏なスローライフを楽しむトウカの姿で物語は幕を閉じました。