【勇者が死んだ！】全巻のあらすじ・結末をネタバレ！原作の最後はハッピーエンド？

漫画「勇者が死んだ！」は、勇者の身体に精神が移った主人公・トウカの冒険と、強敵とのバトルを描いたファンタジー作品です。農業を営みながらスローライフを満喫するトウカ。しかし、不慮の事故で勇者を死なせたことがきかっけで、彼の生活は一変します。以下では、「勇者が死んだ！」の原作漫画あらすじネタバレと、最終回結末ネタバレを紹介します。その他、原作漫画の面白い魅力や登場人物もネタバレ紹介します。

「勇者が死んだ！」は、2014年～2020年にかけて「裏サンデー」「マンガワン」にて連載されたスバルイチ先生のファンタジー作品です。単行本は全20巻で構成され、2022年にはスピンオフ「神の国編」が連載されています。また、2023年4月～6月にはテレビアニメも放送されました。

漫画「勇者が死んだ」の作者・スバルイチ先生のプロフィールは公式情報がないため、2023年8月時点では非公表となっています。

以下では、勇者の死亡という衝撃的な展開から始まる、「勇者が死んだ！」の原作漫画あらすじをネタバレ紹介します。

封印されていた地獄の門が開いたことで魔物が現代へと現れ、その脅威は王都から離れた村にもおよびました。そんな中、村では大根畑を育てるトウカが魔物を倒すための落とし穴を作っていました。魔物を罠に嵌めて倒そうと目論んだ矢先、勇者のシオンが出現します。魔物はシオンの手で倒されるも、その直後、シオンは落とし穴に落ちて死んでしまいました。

勇者殺しは村人全員が処罰対象となり、トウカたちはシオンの遺体を埋葬し、勇者が来た事実を隠蔽します。翌朝、目覚めたトウカは自分がシオンになっていることに気が付きます。これは、かつてシオンと共に旅をした少女アンリによる仕業でした。シオンは自分が死んだら、アンリが認めた人間の精神を勇者の肉体に移すことを託していました。

そして、不慮の事故とはいえ、勇者を殺害したトウカの資質を認め、シオンの後継者に選びました。最初こそ不満を見せていたトウカでしたが、周囲から勇者としてもてはやされることに快感を覚え、その事実を受け入れます。しかし、勇者になることは、再び地獄の門を閉める旅に出ることを意味します。そこで、アンリとユナを仲間に加え、まずは資金調達のためにファロム王国を目指します。

王国ではシオンの婚約者のマルグリットと出会い、最初こそ彼女の目を誤魔化していたトウカ。魔物の襲来時に正体がバレてしまうも、この出来事を通じてマルグリットも一行の旅に加わります。そして、次にたどり着いた田舎町では、住民がゾンビ化した異様な光景が広がっていました。噛まれるとゾンビ化する危険がある中、ユナが噛まれてしまいます。

ユナに危機的状態が迫る中、彼女の身体にトウカの精神を移すことでゾンビ化を止めました。一方、村人がゾンビ化した原因は、長年迫害されてきた屍術師の仕業と判明します。噛まれてから24時間後にゾンビ化すると知り、ユナたちを元に戻すべくアジトを目指します。その道中、何者かの襲撃を受けた一行。その正体は、トウカの師匠エセルと判明します。

また、シオンの仲間だったカイルも一行に加わり、トウカ達は屍術師ディオゴとの戦いに挑みます。ソーマの雫で魔力レベルを上げるも、摂取のしすぎでトウカは倒れてしまいます。気が付くと聖剣の世界におり、シオンの精神と対面しました。助言に従い聖剣を解放させたトウカ。シオンの憑依によって屍術師ディオゴを倒すことに成功します。

シオンを召喚するには相応の魔力レベルが必要であり、現時点のトウカのレベルではソーマの雫を使わなければ使用できません。そこで、シオンのアドバイスに従い、一行は賢者の島に向かいます。魔の濃度が高いその島は、魔物との戦いで魔力レベルを上げられる修行の場でもありました。また賢者の島は、賢者二コラによって生み出され、親友を蘇らせる実験も行われています。

そんな中、トウカ達の訪れを知った屍術師ディオナは、二コラの魔道生物を制御する杖を使って、島の魔物やドラゴンにトウカ達を襲わせます。この島の修行の成果もあり仲間たちはそれぞれ魔物を倒し、トウカもディオナを倒して、魔力レベル3に上がりました。

地獄の門を目指すも迷宮に迷い込んでしまったトウカ。勇者の仲間だったレナードと行動を共に始めます。一方、地獄の門を目指す一行はトウカの他、ロゼリア王国もいました。王国側は、魔王の死体を手に入れるために地獄の底への到達を目指していました。目的を果たすには、勇者たちより早く地獄の門にたどり着く必要があります。しかし、迷宮と化した道の先を思うように進めません。

一方、ロゼリア王国軍を出し抜いたトウカ一行は、一足早く地獄の門のある部屋にたどり着きます。しかし、アンリが悪魔レクスボスの手で消される事態が起きます。苦戦を強いられながらも、何とかレクスボスを倒すことに成功したトウカ。アンリも元に戻り安心したのも束の間、ここで裏切り者が判明します。その人物はレナードで、実はロゼリア王国でした。アンリを人質にとったレナードは、この世界の真実について語り始めます。

神々にとって統治されていた世界では、罪人は地獄へ落ちる運命にあり、罪人と悪魔との間に誕生したのが屍術師でした。1000年前には屍術師と悪魔による神々との戦いが勃発、屍術師が勝利をおさめ、4人の屍術師によってファロム王国が建国されました。そして、4人のうち2人は、国王ラークヴァルト、2人目はマルグリットとも関わりのあるアイザックと明かされます。

裏切りを働いたレナードの目的は、屍術師への復讐であり、手始めに仲間であるアンリに手をかけようとします。しかし、シオンを召喚したトウカが立ちふさがり、戦いの末、レナードは敗れました。地獄の底を目指す一行でしたが、ロゼリア王国軍の妨害によってはぐれてしまったトウカ。魔王の死体は先を急いだアンリの手で回収されました。

その時、ディオコとディオナをまとめる屍術師フリードリヒが出現し、屍術師は人間と共生できない事実をアンリに話します。人間との共生はアンリの夢でしたが、ここで夢が叶えられないことを悟りました。絶望するアンリでしたが、トウカ達の未来のためにも、ファロム王国の屍術師を倒す決意を固めます。一方、トウカは師匠のエセルと共にファロム王国の王都へ潜入します。

ロゼリア王国との戦争を止めると同時に、クラウディアへの復讐を目指していたエセル。トウカも助太刀もあり、エセルは復讐を遂げることができました。

一方、カイルは、1000年前の戦いで戦死した神の死体を操る屍術師ネイドと対峙します。圧倒的な力を見せつけられるも、カイルは一族で受け継がれた腕輪の力を使って、神と同等の力を発揮しました。カイルがネイドを倒すことに成功した頃、王都では国王ラークヴァルトとの戦いが勃発します。フリードリヒが倒され、心を痛めるアンリ。ここで、ラークヴァルトの目的が語られました。

異界には、この世界よりも上位の世界が存在することを知ったラークヴァルト。やがて彼は異界すらも支配下に置こうと目論んでいました。異界の扉を開ける塔が出現し、トウカ達は体制を立て直すために王都を離れます。そして、再び王都に向かい、一行にたちふさがるアイザックをマルグリットが倒しました。

勇者の身代わりとなって冒険に出たトウカと仲間たち。目的地である地獄の門に到達したものの、そこでは圧倒的な強さを誇るネクロマンサーが待ち構えていました。以下では、アニメ化された「勇者が死んだ！」の原作漫画の最終回結末のあらすじをネタバレ紹介します。

シオンの肉体を手に入れたラークヴァルトに対峙するトウカ。しかし、ラークヴァルドを倒すことは、シオンの精神を殺すことにつながります。ネクロマンサーであるラークヴァルトは、肉体が滅びても他の肉体に精神を移すことができ、不死身同然の存在でした。シオンのこともあり、倒すことができないトウカ。一方、ラークヴァルトの攻撃は容赦なく、トウカの命を奪いました。

その後、ラークヴァルトもトウカの仲間によって倒されるも、精神を移動させることができるため、完全に倒されたわけではありません。今は倒されても、どこかで復活できると余裕を持つラークヴァルト。しかし、彼の精神が向かった先は、亡くなった勇者が到達する精神世界でした。

未知なる世界に迷い込んだラークヴァルドの前に、トウカが立ちふさがります。シオンの精神を救うことを考えていたトウカは、この世界ならば彼を救えると思いつきました。そして、わざとラークヴァルドにやられることで、精神世界に到達しました。シオンの精神を救ったトウカは、2人でラークヴァルトとの戦いに挑みます。

その倒し方は、シオンが嵌った落とし穴であり、ラークヴァルドを逆上させて自分のところへ向かわせ、落とし穴に嵌めました。全ての元凶であったラークヴァルドが倒され、トウカは現世に復活することができました。一方、肉体が滅んでしまったシオンは、生き返ることは不可能です。そこで、シオンを勇者に指名した女神の計らいで、いつかシオンと仲間たちが再会できるようにしました。

地獄の門の封印が解かれた原因は、3年前に行われたシオンの封印が不完全だったことでした。地獄の門から流れる魔力はネクロマンサーによって必要不可欠であり、完全に封印してしまうとネクロマンサーは生きることができません。それは、シオンの仲間だったアンリも例外ではなく、仲間を失いたくない思いから、完全封印を躊躇しました。しかし、これまでの旅を経て、ネクロマンサーが生きられる技術を習得したトウカ達。

それには数年にわたる眠りが必要であり、アンリは長い眠りにつきました。そして、アンリが目覚めると平和な世界が広がっており、アンリを待ち続けた仲間の姿がありました。

2023年4月にテレビアニメが放送され、原作漫画への注目が集まる「勇者が死んだ！」。以下では、アニメ作品も人気を集めた「勇者が死んだ！」の面白い魅力を、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

勇者の身体に精神を移されたことで、見た目こそ勇者になったトウカ。これで勇者としてちやほやされ、魔力も使い放題と浮かれるトウカでしたが、現実は厳しいものでした。魔力レベルはトウカのものが引き継がれ、魔法だけでなく聖剣の本来の力も発揮できません。見た目は勇者でも中身はトウカのままであり、時にはスケベな一面を見せるなど、勇者らしからぬ場面もあります。

しかし、トウカには卑劣な戦略で格上の相手を追い詰める優れた頭脳を秘め、その実力は落とし穴で勇者シオンを死なせたほどです。シオンの死は不慮の事故とされたものの、後にトウカの実力だったと言われています。数々の強敵に見舞われながらも、持ち前の機転と仲間との協力で窮地を乗り切るトウカ。彼の活躍は勇者そのものでしょう。

一見するとシリアスな展開が多めの作品だと思わせるものの、ギャグ要素もふんだんに盛り込まれた「勇者が死んだ！」。ギャグとシリアスの絶妙なタイミングも面白い魅力となっています。また、会話のテンポが良く、読みやすい点も本作品の特徴でしょう。

物語序盤から個性的なキャラクターが多数登場する「勇者が死んだ！」。モブキャラでありながら、目を引く個性の強さも読者を楽しませています。新キャラが登場するたびヒートアップしていき、大きな盛り上がりを見せています。

以下では、個性的なキャラクターが見る者を楽しませる、「勇者が死んだ！」の登場人物・キャラを、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

「勇者が死んだ！」の主人公で、チェザ村で大根畑を育てる16歳の少年です。悪魔の襲撃に備えて落とし穴を作っており、後に勇者シオンを死なせる原因となりました。アンリからシオンの代わりに指名され、勇者として旅に出ます。見た目こそ勇者であるものの、中身はトウカなので魔力レベルはかなり低いです。しかし、戦いでは機転を利かせて敵を罠に嵌めたり、時には心理戦に出るなど頭脳プレーを得意としています。

聖剣に選ばれ、作中の3年前に地獄の門を封印した勇者です。各地に出没する魔物の対峙に繰り出さすも、トウカの罠にひかっかり、命を落としました。しかし、トウカの精神を肉体に移すことで復活し、トウカの肉体として活動します。また、シオンの精神は聖剣に宿り、聖剣の世界を通じてトウカと対面したり、彼に意思を伝えています。

シオンと旅をしていた屍術師の少女で、シオンの死後、トウカの精神を彼の肉体に移しました。魔力レベル9の実力者で、遠隔屍術と憑依屍術を使って戦いを進めていきます。後に人間と屍術師は共存できない事実を知り、自らは地獄へ帰ることを決めたアンリ。トウカに地獄の門を完全に封印してもらうべく、わざと敵対関係になりました。最終回結末では、屍術師が生きられる技術を施され、長い眠り経て仲間たちと再会しました。

トウカの幼馴染の17歳の少女です。悪魔に襲われていたところをシオンに助けられた経緯から、トウカとアンリの旅に同行することを決めました。魔力ベレルは2と低いものの、肉弾戦を行えるなど武術の心得はあります。一方、非常にスタイルが良く、フトモモフェチのトウカに狙われると鉄拳制裁を下しています。

ファロム王国の第3王女で、シオンの婚約者、後にシオンの死を知りショックを受けています。自分を守ってくれたトウカに恋心を抱くようになり、一行の冒険に加わりました。魔力レベルは7で、氷の散弾の魔術など高度な技を繰り出します。また、魔導弓や剣・盾の扱いにも長け、賢者の島での修行を経て剣と盾を生む魔術を習得しています。

大陸有数の貴族の出身で、シオンの右腕として活躍した剣士です。高い実力に加え、恵まれた容姿から「神に愛された男」を自称していたカイル。しかし、聖剣はシオンを選び、彼に対して劣等感と歪んだ愛情を持つようになります。また、シオンの肉体も狙っており、トウカを暗殺を計画していたこともありました。魔力レベルは10で、戦闘では剣の他、魔力で作った短剣を操る上級魔術を繰り出します。

賞金首をかけられた盗賊の女性で、トウカの師匠です。トウカとは3年半前に出会い、彼に罠とサバイバル術を教えました。屍術師達が世界を正しい方向に導くという考えを持ち、屍術師と共に勇者一行の襲撃を試みます。しかし、勇者の正体がトウカであったこと、返り討ちに遭ったことを受け、仲間に加わりました。魔力レベルは8で、罠を用いた戦術や、屍術の魔晶石を使った屍術を繰り出します。

アルダ砦跡の悪魔討伐の参加者で、二本槍の使い手、別名「双槍のベラーコ」と呼ばれています。3年前の討伐では、下級悪魔を100体倒したことで知られています。トウカ一行とはモアランの町で出会い、民衆に襲われるトウカ達を助けました。その正体は、東の王国ロゼリアの第一王子ベラコール・ロゼリアです。4年前にシオンに助けられ、彼に対する恩義からロゼリア王国との戦いに乗り出しました。

1000年前から地上にいる屍術師の1人で、現在はマルグリットの教育係を務めています。マルグリットの教育には厳しい一方、彼女が魔漏症になったことについて責任を感じていました。また、過保護な性格から、マルグリットがトウカと親しくなることを良く思っていません。ファロム流脱衣術「空蝉」によって町中で全裸になってしまうことがあり、その都度幽閉を余儀なくされています。

マルグリットの元侍医で、現在は孤児院の院長をしています。子供たちは優しく接する一方、裏では屍術師と手を組み、王国の国民の虐殺に協力していました。また、幼少期の体験から歪んだ性癖を持ち、大勢の人間を骨にする「救済」を目論んでいます。仮面祭当日に屍術を用いて事件を起こすも、その後は牢獄に入れられました。

2023年4月には待望のアニメ放送が行われ、原作漫画への注目が高まる「勇者が死んだ！」。最終回結末は、アンリが目覚める日をトウカ達が待ち続ける感動のラストとなりました。以下では、感動の結末も見どころの「勇者が死んだ！」に関する感想や評価を、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

アニメ放送を受け、SNSではアニメ版に関するネタバレや感想が多く見られる一方、原作漫画も面白いとの声も多数見られます。あらすじネタバレでは紹介しきれなかった、シリアスとギャグ要素を合わせた作風が見どころの「勇者が死んだ！」。読者を飽きさせないテンポの良さや、少年漫画の王道らしい結末ラストがファンを魅了しています。

タイトルの通り、勇者の死から始まる「勇者が死んだ！」は、身代わりとなった少年の冒険譚と思いきや、ギャグ漫画としても楽しめる作品でしょう。あらすじネタバレのように、シリアスな要素も多い「勇者が死んだ！」ですが、タイミングよくギャグシーンも盛り込まれ、読者の笑いを誘っています。また、SNSでは笑いながら読める漫画とも評され、根強い支持を得ています。

あらすじネタバレのように、地獄の門を目指す旅で数多くの敵に見舞われたトウカ。ストーリーを追うごとにバトルにも熱が入り、盛り上がりを見せました。最終回結末はシオンとの別れと、長い眠りについたアンリの目覚めまでが描かれ、感動のラストになりました。また、アニメ版でも最後までコミカルで描かれた結末ラストが良いとの感想も見られ、はやくもアニメ2期を期待する声も寄せられています。

今回は「勇者が死んだ！」の原作漫画のあらすじネタバレを紹介しましたが、SNSでは漫画と共にアニメ版も面白いとの感想も見られます。また、ファンの中には、アニメ2期のネタバレを知りたくて原作漫画を買ったとの声も見られます。「勇者が死んだ！」のアニメは、過激な描写の多さも相まって賛否両論となっていますが、一度ハマると面白いと感じられる作品でしょう。

「勇者が死んだ！」の原作漫画のネタバレや最終回結末のネタバレ、漫画の面白い魅力などをネタバレ紹介しました。シリアスでありながらギャグ要素もある「勇者が死んだ！」は、笑って泣ける漫画です。アニメ放送をきっかけに続編への注目も高まっています。あらすじネタバレのように、見た目では勇者でありながら、勇者らしからぬ主人公の奮闘や仲間との絆が見どころのおすすめ作品です。