ソードアート・オンラインが人気の理由は？SAOの魅力や海外での評価は？

ソードアート・オンライン（SAO）は、2009年から電撃文庫より発行されているライトノベルです。元々は作者の川原礫先生が、電撃ゲーム小説大賞応募作として執筆した作品でしたが、規定の応募枚数を大幅に超過してしまったため、オンライン小説として展開されていました。その後、ソードアート・オンラインの連載の気晴らしに書いた『アクセル・ワールド』にて電撃文庫大賞を受賞することになりました。

その時に着いた編集担当者から提案を受け、ソードアート・オンラインも発行されることになりました。元々高い人気を誇っていたソードアート・オンラインは、ライトノベルになっても高い人気を伸ばし続け、評価も高くなっています。メディアミックス展開も行われ、海外では13カ国で翻訳版が発行されるなどしています。

西暦2022年、完全な仮想空間を実現したナーブギアと世界初のVRMMORPG『ソードアート・オンライン』が発売されます。主人公をキリトを含む約1万人のプレイヤーがログインする中、ゲームマスターの茅場晶彦によって、自発的ログアウトが出来ないこと、ゲーム中で死亡すると現実世界でも死亡することが告げられます。こうしてキリト達は、後にSAO事件と呼ばれることになるデスゲームの幕が開けてしまうのでした。

ソードアート・オンライン（SAO）は、ライトノベル作品でありながら、バトルシーンのイメージがしやすい作品として知られています。世界観的にはファンタジー色が強めのSAOではありますが、基本的にはゲームの中という設定を活かし、分かりやすい説明をしていたのです。そしてその技のイメージのしやすさから、よりカッコいい、面白いと言われるようになったのが、アニメソードアート・オンラインでした。

ゲームのスキルということを活かして行われるど派手なバトルアクションは、爽快感が非常に高いとされているのです。ゲームならではのステータスなどの要素も含めて、人間離れした動きなども納得感があることが、ソードアート・オンラインの評価を上げることにもなりました。同時に、根幹ともいえるバトルのアクションシーンがしっかりしていることが、他の面白い要素や魅力にも紐づいているともされているのです。

ソードアート・オンラインは、ストーリーはもちろんながら、キャラクターの個性も非常に強く、魅力的でかわいいキャラクターが多いともされています。各エピソードに登場するヒロイン達はもちろん、ゲームという性質を活かして、キリトが可愛くなったりもするのです。普通のファンタジー作品では起こり得ないことが『ゲームだから』という理由だけで成立するところもソードアート・オンラインの人気の理由になっています。

またゲームであるという特性を活かして、プレイするゲームが変われば姿かたちが代わりのも面白いと言われることが多いです。同じキャラクターであっても、このゲームでの姿が好きと、別個に人気を獲得するほどになっています。キャラクターデザインも魅力的なのが、ソードアート・オンラインの面白さに繋がっているとされているのです。

ソードアート・オンラインは、ゲームではあってもデスゲームであったり、人の生死が関わるエピソードが多いのも特徴になっています。それ故に、感動するシーンや、非情な別れとも言われるシーンが展開されることになるのです。それがまた、ソードアート・オンラインの物語に深みが出る要素になっているという感想もあるほどなのです。

敢えて本題とは少しズラしながらも、キャラクターの深掘りを行うこともあります。それがそのままキャラクターの魅力に繋がり、より感動的なシーンなどに繋がっているとも評価されています。これらのストーリーの作り方が魅力的だとして人気の理由になっているのです。

ライトノベルの例にもれず、ヒロインにモテるキリトですが、キリト自身は、完全にアスナが本命です。ソードアート・オンラインのはじめの時点では、まだ出会ってもいなかったキリトとアスナですが、2年という期間を通じて心を通わせていく様子が描かれます。他のヒロインにおいても、明確にキリトに好意を持つ理由が描かれており、それぞれ応援したくなると言われる要因にもなっているのです。

原作であるライトノベルも人気が高いソードアート・オンラインですが、アニメソードアート・オンラインの人気の理由の1つになったのが、魅力的な音楽です。映像のクオリティに負けず劣らず素晴らしく、場面やシーンにあった音楽が特徴として評価されているのです。ちなみにSAOシリーズで音楽を担当した梶浦由記さんは、近年ではアニメ『鬼滅の刃』でも音楽を担当し、話題になりました。

ソードアート・オンラインは日本国内だけでなく、海外でも一定の人気を獲得しています。特にアジア圏での人気が非情に高いです。アジア圏で人気の理由としては、題材が関係しています。ソードアート・オンラインの題材はVRMMORPGですが、人気を集めている国はオンラインゲーム自体の人気がある国が多いというのがあります。やはり題材的に馴染みやすいというのが非常に大きいとされているのです。

特にソードアート・オンラインは、ゲームであるという設定を活かしている分、ゲームに馴染みがある人に刺さりやすいとされているのです。ちなみに、1番根強いファンがいるのは、中国です。中国は、オンラインゲーム人気はもちろんながら、元々海外作品の規制が強いこともあり、規制を乗り越えた上で、ハイクオリティで魅力的なソードアート・オンラインを後押しする結果になっているのです。

その一方で、欧米ではソードアート・オンラインの評価は一定ラインは確保しているものの、レビューのスコアが低いとされています。というのも、元々欧米でも日本のアニメファンは一定数いましたが、特に近年のアニメファンは『進撃の巨人』きっかけという人が非情に多くなっているのです。進撃の巨人のようなダークで重厚なストーリー、リアル寄りな作風を好む傾向があるのです。

そういった意味では、ソードアート・オンラインは面白い要素が進撃の巨人とは真逆の位置にある作品の1つでもあるのです。これらの理由が、ソードアート・オンラインが、欧米では人気がいまいち伸び切っていない理由になっています。

ソードアート・オンラインのキャラクターの中でも人気の高いキャラクターの1人が、ユウキです。ユウキは、外伝ストーリー『マザーズ・ロザリオ編』にのみ登場したキャラクターになっています。デスガン事件から数週間後の2026年1月、キリト達がメインで遊んでいる新生ALOの中で、『絶剣』と呼ばれる剣士が現れたことが話題になります。その絶剣こそがユウキでした。ユウキは、キリトをすらも凌ぐ強さを誇りました。

ユウキが人気の理由は、やはりマザーズ・ロザリオのエピソードがあります。ユウキがリーダーを務める『スリーピングナイツ』は、ネタバレすると難病を抱えるメンバーで構成されていたのです。ユウキ自身も末期のHIV患者でした。そのようなユウキと交流を持ったアスナが、キリトの協力も得ながら、友情を深めていくのがマザーズ・ロザリオの特徴になっています。

マザーズ・ロザリオ編はソードアート・オンラインを代表する悲しいエピソードであると同時に、感動エピソードとしても人気を集めるエピソードです。その象徴たるユウキが高い人気を獲得しているといえるのです。

ソードアート・オンラインで人気のキャラクターの1人がシノンです。シノンは、ファントム・バレット編のヒロインであり、銃撃戦がメインのVRMMORPG『ガンゲイル・オンライン』に主軸を置いたキャラクターになっています。デスガン事件の調査を頼まれてコンバートしてきたキリトと知り合い、勘違いもありながら交友を深めていきました。デスガン事件以降はキリトやアスナとも交友を深め、ALOにも参加しています。

シノンが人気の理由は、その独特な個性にあります。シノンは、キリトの仲間の中でも、唯一SAO事件の経験者ではありません。過去の経験から銃にトラウマがあり、その克服のためにガンゲイル・オンラインを始めたのです。デスガン事件をきっかけにキリト達と交流を持ちました。今でもキリトのことを想っており、ちょこちょこアピールするなど抜け目のなさも持っています。そのような個性が人気の理由に繋がっているのです。

ソードアート・オンラインの中でも1番人気のキャラクターと言われるのがメインヒロインのアスナです。SAO事件に巻き込まれ、ゲーム初心者だったにも関わらず、その後成長し、キリトにも負けない強さと、強いリーダーシップを発揮するようになります。リアルでは、家柄もいいですが、それがアスナの悩みにも繋がっていたりします。

ソードアート・オンラインは、基本的にはバトルやアクションを中心とした作品ですが、キリトとアスナの恋愛模様も事細かに描かれているのが1つの特徴になっています。それだけに、やはり人気が高まりやすくなっているのです。加えて、『マザーズ・ロザリオ編』ではキリトに変わって主人公を務め、ユウキとの関係性なども、人気の理由の1つになりました。

ここからは、既にソードアート・オンラインを視聴している人の感想・評価をネタバレありでまとめて紹介していきます。ソードアート・オンラインは、作品自体が面白いのはもちろんながら、いつか実現するのではないかという期待感も高めてくれる作品だとする感想も多いです。特にゲーマー層に刺さる作風だけに、VRへの期待が高まったとする感想が多くなっています。

また同じ理由で、ソードアート・オンラインは現実の延長線上にありそうなのが面白いとする感想も見られます。要所要所に登場するゲーム要素が、単純なファンタジー作品とは違う感覚を与えてくれて面白いとする感想もあるのです。

またソードアート・オンラインはストーリーが魅力という感想も非常に多くなっています。単純なバトルだけでなく、考えさせられるストーリーや、感動してしまうストーリーなどがベースにあるのが良いとする感想も見られるのです。それぞれのキャラクターの過去話なども、現実にありそうなのが、没入感を高めているとする感想を持たれる結果になっているのです。

特にソードアート・オンラインのストーリーは、アリシゼーション編までは小説でも2巻ずつで区切りがつく形でした。これがわかりやすく面白いとする声も多くなっていたのです。短い巻数で展開される分、スポットをしっかり当てるようにされており、それがテンポの良さにも繋がって面白いと評価されました。

また、ソードアート・オンラインは海外の人気も獲得している作品になっています。その人気の高さから、海外の友人からおすすめされたとして視聴したとする声も聞かれる程になっているのです。海外で人気の理由も、やはり日本と同じでVRへの期待感や没入感の高さなどが要因となっています。

ソードアート・オンラインは、日本国内はもちろん海外でも人気を獲得している作品です。人気の理由は、様々ありますが、没入感の高さや、VRへの期待感を高めるなど、近い将来にありそうなことがしっかり描かれているのが面白いとする感想が非常に多くなっています。作風も相まって、特にMMORPGが人気の国で人気を獲得する傾向にあります。

ソードアート・オンラインの凄いところは、それぞれのゲームに向き合いながらもそれぞれのリアルもしっかり描いている点にあるとも評価されています。VRの世界も現実とリンクしている点が、より没入感を高めているとされているのです。魅力の非常に多い作品のため、まだソードアート・オンラインを視聴していない人は、さまざまな点に注目しながら視聴してみましょう。