ノーゲーム・ノーライフをネタバレ紹介!原作全巻のあらすじと魅力まとめ

ありとあらゆるゲームで勝利を重ね続ける天才ゲーマー兄妹の空と白、別名『』(くうはく)の主人公が、あらゆる戦闘行為が禁じられた世界ディスボードを舞台に弱き者として強き者に挑み続ける物語を描いたライトノベル「ノーゲーム・ノーライフ」。その世界観やキャラクターデザインが高い人気を集めています。今回はノーゲーム・ノーライフをネタバレありで原作のあらすじなども含めて紹介していきます。

ノーゲーム・ノーライフをネタバレ紹介!原作全巻のあらすじと魅力まとめのイメージ

目次

  1. ノーゲーム・ノーライフのネタバレや原作の魅力をご紹介!
  2. ノーゲーム・ノーライフとは?
  3. ノーゲーム・ノーライフの魅力について
  4. ノーゲーム・ノーライフの作者死亡説について迫る
  5. ノーゲーム・ノーライフの原作あらすじをネタバレ!
  6. ノーゲーム・ノーライフのネタバレあらすじや魅力まとめ

ノーゲーム・ノーライフのネタバレや原作の魅力をご紹介!

MF文庫Fから出版される全てがゲームで決まる世界ディスボードを舞台に、天才ゲーマー兄妹の『』(くうはく)が攻略に挑む、それがノーゲーム・ノーライフです。ファンタジー要素の強い作品ながら一切の戦闘行為を禁じられたノーゲーム・ノーライフはその独特の世界観と、戦闘ができない故の規模の大きな存在など多くの魅力に溢れ人気を集めています。

それぞれのキャラクターも人気が高く、スピンオフ漫画が作られたりアニメ化も成されるなど、メディアミックス展開も充実しているノーゲーム・ノーライフ。今回は原作であるライトノベル版を元にノーゲーム・ノーライフのあらすじやその魅力をネタバレありで紹介していきます。

ノーゲーム・ノーライフとは?

最強ゲーマー兄妹が挑むゲームによる国盗り合戦

あらゆるゲームに勝ち続け、チートやツールアシストを使う相手にすら負けない天才ゲーマー。そのあまりの強さに一種の都市伝説と化していた存在、アカウント名が常に『』(くうはく)である事からその存在すら疑われる物の正体は、ヒキコモリの兄と妹による2人組でした。そんな2人はディスボードの神であるテトにチェスで勝った事からディスボードに召喚、再びテトと戦う為に奮闘する事になります。

ディスボードは元々は遊戯の神であるテトにより、あらゆる戦闘行為を禁じられた世界であり、全ての争いはゲームにより解決する世界でした。元の世界をクソゲーと呼ぶ『』の2人はディスボードという巨大なゲームに挑む事になるのです。

作者は榎宮祐さん

ノーゲーム・ノーライフの原作者は榎宮祐さんです。日本人とのクォーターで在日ブラジル人でもある榎宮祐さんは元々イラストレーターとして活動していました。イラストレーター時代にはこちらもアニメ化して人気を集めたライトノベル「いつか天魔の黒ウサギ」の絵師を務めるなど活躍します。しかし著者の都合で連載が終了してしまうのが嫌で、全て自身の責任で行える漫画家に転身します。

漫画家に転身後は「グリードパケット∞」を連載しますが、2011年に胃癌になってしまい休載。アメリカで手術を受ける事になります。手術後も治療を続ける必要があった事から、負担を少なくするべくライトノベルを手掛ける事になります。元々は漫画原作用としてアイデアをまとめていたノーゲーム・ノーライフをライトノベル化し、デビューする事になります。

元々は絵師である榎宮祐さんの経歴からライトノベル作品では珍しく、作者を務めると同時に挿絵やカバーイラストも榎宮祐さんが自ら手掛けています。同時に深く考え込まれたノーゲーム・ノーライフの原作あらすじを考え込むあまり、自らボツを出して書きなおすなどこだわりも非常に強く、その結果が魅力溢れるノーゲーム・ノーライフの物語へと繋がっています。

ノーゲーム・ノーライフの魅力について

ここからはノーゲーム・ノーライフの魅力についてネタバレあり紹介していきます。多くの魅力を持つノーゲーム・ノーライフですが、大きく分けて3つの魅力があると言われています。

キャラデザインが良い

ノーゲーム・ノーライフの魅力の1つと言えるのがその独創的なキャラデザインです。そこには多くの要素が絡んでいると言えます。1番大きな要因と言えるのは作者である榎宮祐さん自身が絵師も務めているという点でしょう。作者のイメージがそのままダイレクトに絵になるのでイメージが直結しやすく、榎宮祐さん自身も熱心なゲーマーである事も手伝ってそれぞれ個性的なキャラデザインになっています。

またノーゲーム・ノーライフは国盗り合戦という大規模な題材ながら、その本質は代表者同士によるゲームでの決着である事、そもそも戦闘を行わないので自由度が高い事なども受けてそれぞれの国の特色が非常に出やすくなっているのも魅力の1つと言えます。それぞれの国がそれぞれの種族によって統治されているので種族の違い=国の違いとなっている点も分かりやすいです。

同時にキャラクターそれぞれの内面的な意味合いでの魅力も強い作品です。どうしてそういう風に考えるのか、どうしてそのように行動するのかがどのキャラにおいてもかなり細かく描かれており、あらすじの中でも日常パートなどを中心にそれぞれのキャラの掘り下げなどが行われて巻が進むごとにそれまでに登場していたキャラも含めて魅力溢れキャラクターが増えているのも特徴です。

ストーリーが面白い

ノーゲーム・ノーライフが魅力的なのがそのストーリーの面白さにもあります。主人公である『』を始め、魔法を使う事ができないどころか感知もできずに魔法を使われた事すら分からない人類種(イマニティ)がいわば何でもありのデタラメ種族に戦いを挑む事になるのです。弱者である人類種(イマニティ)が相手と同じ力を身につけようとするのではなく、人類種(イマニティ)のまま勝利を目指すストーリーは胸が熱くなります。

またノーゲーム・ノーライフのストーリーは国盗りゲーム中はもちろん日常パートにおいても思想と思想がぶつかり合うシーンが多いです。それぞれの文化や考え方の違いも明確に描かれており、それらを見ているだけでも楽しむ事ができる程に魅力的な世界観が描かれています。

勉強になる

上記でも触れた思想のぶつけ合いの中には考え方の違いも含まれますが、そこには勉強になるような考え方も含まれていりるのも魅力です。会話の中で繰り広げられる例え話などがその代表的な例です。知識や事前に集めた情報こそが大切である事が分かるのです。

ネタバレになりますが、1番分かりやすい例で言えば、トランプワンセットの中からエースを引く確率の話があります。普通であれば、枚数から計算しようと考えがちですが、「そのトランプが新品である」という前情報、「新品のトランプの場合、ジョーカーを抜けばエースの位置はほぼ決まっている」という知識があればその確率は大きく変わってきます。このような考え方がノーゲーム・ノーライフの中には詰まっているのです。

ノーゲーム・ノーライフの作者死亡説について迫る

ノーゲーム・ノーライフは2012年に連載を開始し、2014年のアニメ放送の時点で6巻、そして2018年9月現在外伝を含めても11巻と他のライトノベルと比べても非常に刊行が遅いライトノベルです。特にアニメ放送からファンになった人の間では、6巻以降いつまでも7巻が発売しない事から作者である榎宮祐さんが死んでしまったのではないか?とさえ言われていました。

そのように言われるのはやはり榎宮祐さんが胃癌だったという情報が出回っているからですが、現在も執筆活動は続けられています。しかし特にアニメ化の前後には医師より過労認定を受け、ドクターストップを受けている期間も多くあり結果刊行が遅れてしまったのです。このドクターストップは現在こそ解かれていますが、元々無理をする事が多い榎宮祐さんは現在でも度々ドクターストップを受ける事になっています。

元々榎宮祐さんは治療との両立の為にライトノベル作家に転身したという経緯もあり、他のライトノベルに比べればペースは遅めではありますが、ノーゲーム・ノーライフは現在も着実に前に進んでおり、下記で紹介する原作6巻をベースにした映画化「ノーゲーム・ノーライフ ゼロ」が放映されるなど作品としてもしっかり展開されています。

ノーゲーム・ノーライフの原作あらすじをネタバレ!

ここからはノーゲーム・ノーライフの原作ライトノベルのあらすじをネタバレありで紹介していきます。上記でもネタバレしたように1巻では『』の2人がディスボードに召喚される所から物語がスタートします。また今回は触れませんが本編全10巻の他、外伝となるプラティカルウォーも発売されています。

ノーゲーム・ノーライフ第1巻

ディスボードに召喚された『』の2人はディスボードの絶対のルールである「十の盟約」を召喚したテトより説明された後、放置されます。2人は盗賊などから情報を集め、「人類種(イマニティ)」最後の王国であるエルキアに辿り着く事になります。エルキアでは先王の遺言により、次代の国王を決める「王位選定ギャンブル大会」が行われている真っ最中でした。

2人の目の前で行われる王位選定戦の対決から魔法による介入などを見抜き、このディスボードのルールを驚異的な速度で吸収していきます。その王位選定戦で戦っていた内の1人、ステファニー・ドーラ(通称ステフ)とのやりとりから対戦相手であり後に王位選定戦を勝ち残るクラミーがエルキアを大国であるエルブンガルドの庇護下にしようとしている事を知ります。

人類種は弱いのだから大国の庇護下に入るのは仕方ないとするクラミーに対し、『』は王位をかけて魔法のチェスによる勝負を挑む事になります。序盤こそそのチェスの実力で圧倒しますが、そのチェスが本来のチェスとはかけ離れた一種のストラテジーゲームである事で盤面をひっくり返されかけるも最後には勝利、『』の二人はエルキアの王位に付き、そして人類種の代表として各国に戦いを挑む事になるのです。

ノーゲーム・ノーライフ第2巻

原作1巻にて王位についた『』の二人ですが、内政などを行えるはずもなく、前王の孫でもあるステフに内政を丸投げ、読書とゲームに明け暮れた生活を送ります。それは2人に不足しているディスボードでの歴史や種族の特徴などを掴む為の時間でもありました。王都しか残されていないエルキア、引いては人類種(イマニティ)が生き残る為の手段を考えていたのです。そして行きついたのが獣人種(ワービースト)の国、東部連合でした。

しかし東部連合と戦う為のピースが足りないという空、その為のピースとして天翼種(フリューゲル)を求める空に対してステフがエルキア内に1翼の天翼種がいる事を教えます。それがエルキアの図書館をかけて先代の王と戦って勝ち取って以来そこに住み着いている天翼種、ジブリールでした。知識欲の塊であるジブリールに対し『』は異世界(元の世界)の情報を餌に勝負を挑む事になります。

ネタバレするとその戦いは圧倒的にジブリールに有利な物です。天翼種は伝統的にあるものは消え、ないものは現れる「具現化しりとり」でしかゲームを行っておらず、十の盟約により勝負方法は挑まれた側、この場合はジブリールに決定権がありました。当然『』は相手の土俵である具現化しりとりでゲームを挑む事になります。

ジブリールとの勝負に勝ち、ジブリールの所有権を得た『』。いよいよ東部連合に勝負を挑む事になります。本来であればゲームを受ける意味を持たない東部連合でしたが、空の策略によりゲームを受けざるを得ない状況を作られてしまいます。その上に空が人類種の全てと言える禁断の賭け金「種の駒」を賭けた事で東部連合はゲームを受諾します。

失えば知性ありしと言われる十六種族イクシードの資格を失い家畜と同列にされてしまう種の駒を賭けた戦いは当然過去に行われた例もない、異例のものでした。そんな異例に待ったをかけようと、クラミーが再び『』に勝負を挑みます。挑まれた側である空の提案により、お互いの記憶と存在をかけた禁断のオセロが行われる事になるのです。2巻のあらすじはこのオセロが始まる段階で終わります。

ノーゲーム・ノーライフ第3巻

原作3巻は2巻のあらすじの最後で描かれるオセロから物語がスタートします。ネタバレするとこのオセロを行う事自体が空が描いた東部連合に勝つ為の秘策の1つでした。オセロに勝ち、自身の記憶を渡した事でクラミーの信頼を勝ち得ると、東部連合との戦いの際の間者となる事を求め東部連合が魔法による露骨な不正を防ぎます。東部連合との戦いに種の駒を賭け金としたのもクラミーをおびき寄せる為だったのです。

そしていよいよ『』は挑まれた側である東部連合指定の電脳世界で行われる体感型FPSゲームを行う事になります。物理限界に迫る身体能力を持つ獣人種(ワービースト)のいづな相手に戦略で挑む『』。白の弾道予測や誘導によりいづなを追い詰めますが、一部の獣人種のみ持つと言われる物理限界を超える力、「血壊」により逆に追い詰められます。

しかしそれすらも『』の手のひらの上でした。空の戦略により、全く悪意なく放たれたステフの1撃がいづなに命中、東部連合に勝利を収める事になります。賭け金である東部連合の大陸領土を得たエルキア王国でしたが、空の戦略はそれだけに留まりませんでした。東部連合が世界3位の大国になれた大きな要因であるそのゲーム内容をクラミーを通してエルヴン・ガルドに、ジブリールを通してアヴァント・ヘイムに伝えてしまうのです。

一気に滅亡の危機に瀕した東部連合は、生き残りをかけてエルキアに再度ゲームを挑む必要がありました。東部連合の長である巫女と勝負する事になる『』。エルキア側は東部連合の全土併合、東部連合は保護と自治権をかけてゲームを行う事になります。大きな勝負は疲れたという空の提案で世界一物騒なコイントスで決着を付ける事になります。その結果は空によって引き分けに持ち込まれる事になります。

勝負の結果が引き分けと決まると空によってエルヴン・ガルドやアヴァント・ヘイムに伝えたゲーム内容は偽りである事がネタバレされます。その上で、どちらの要求も通すか、通さないかを巫女に尋ねます。ネタバレされた巫女はどちらの要求も通す事を承諾、東部連合はエルキアに併合されつつも獣人族は自治権をもつという「エルキア連邦」へと生まれ変わる事になるのです。

そして東部連合にただ勝つのではなく、このエルキア連邦を作る事こそが空の狙いだった事がネタバレされます。空は全種族を束ねる事こそが、再びテトと戦う為の条件である事に気付いていたのです。そしてネタバレすると全12話のアニメ版はほぼここまでの物語が描かれる形でエンディングを迎えています。

ノーゲーム・ノーライフ第4巻

原作1巻から3巻で描かれるあらすじは、基本的に空の策略で多くのキャラクターが動き、動かされる形で展開されますが4巻では自らとある種族が『』に接触してきます。それが吸血種(ダンピール)のプラムでした。ダンピールは他者から血を吸う事で成長する種族にも関わらず、十の盟約により許可なく血を吸う事が出来なくなってしまい滅亡の危機に瀕していました。

許可があれば血を吸う事はできますが、吸血種に血を吸われると直射日光に当たると死んでしまう病気になってしまう事から誰からも許しを貰う事が出来ずに衰退していきます。唯一可能性のあった海に住み日光に関係ない海棲種(セイレーン)に共生を持ちかけます。海棲種もまた繁殖の際に他種族を殺してしまう為に十の盟約によって詰んでいる種族でした。

しかし海棲種はその事を理解しておらず吸血種との勝負に勝利、吸血種を搾取するようになります。そこでプラムは『』達に助けを求めにきたのです。全種族制覇を目指す必要のある『』達からしても勝手に滅亡されてはたまったものではないので、唯一繁殖の際に相手を殺さなくて良いにも関わらず、長い眠りについている海棲種の女王を起こす事で両者を救える事から『』はゲームに挑む事になります。

しかしそのゲームとは「女王の夢の中で惚れさせたら勝ち」というリアル恋愛ゲームでした。「リアル人生ゲーム」と並んでコミュ障の『』が唯一投げ出すゲームである事を知り苦戦する事になります。恋愛の達人であるいのに期待が寄せられますが、期待はずれであり、四苦八苦する事になるのです。

そこにはプラムと海棲種の陰謀がまみれていました。プラムは『』を利用して自分達の利益を求め、そのプラムの裏切りに気付きながらも海棲種は滅びかけている吸血種に変わる搾取先として人類種を見ています。一方でその2つの陰謀に気付きながらもゲームをクリアする気満々の空。しかし現状のままではゲームをクリアする事が不可能な事も事実でした。

空は吸血種や海棲種よりも上位の力を持つジブリールの力を使ってゲームを強制的に中断。しかもその中断方法から空達が再び挑まなければ誰も他に挑む事ができない状態にしてしまいます。そして『』は、この「リアル恋愛ゲーム」の攻略に必要な情報を得る為に、天翼種の住処であるアヴァントヘイムに向かう事にします。ここで4巻のあらすじは終わっています。

このようにネタバレするとノーゲーム・ノーライフではこの「リアル恋愛ゲーム」は珍しく2巻に跨るゲームとして展開されています。開始の冒頭だけが書かれた2巻から3巻のオセロは別にしても基本的にそれぞれの巻でメインとなる1つのゲームが完結しなかった初めての例になりました。

ノーゲーム・ノーライフ第5巻

原作5巻のあらすじでは主に3つのゲームが展開されます。1つ目が、空達と別行動するクラミー達によるエルブンガルド切り崩しの為のゲームです。このゲームはノーゲーム・ノーライフでは普段描かれない魔法を使える者同士の戦いでした。そのゲームは普段はその実力を隠ししているフィールの魔法によって勝利する事になります。

2つ目のゲームが4巻のあらすじ最後でも触れたアヴァントヘイムでのゲームです。翼を持ち、自由に羽ばたける天翼種相手に借り物の翼で鬼ごっこをするというこれまた『』達にとって圧倒的不利なゲームを最初の天翼種であり、全翼代理であるアズリールと行う事になります。言葉でのやりとりを交えつつ、生きる意味を見いだせずにいるアズリールを追い詰め、大戦以来の負けを与えます。

そしてアズリール、アヴァントヘイムの協力を取り付けた『』は3つ目のゲーム、再び海棲種の「リアル恋愛ゲーム」の攻略へ向かいます。そして空はこのゲームのクリア条件が種的に魅了の力を持つ海棲種のしかもその女王に対して惚れない相手であるという事を見抜き、ついにはクリア。前回の強制中断で捉われる形になっていたいのの救出にも成功します。

数多くのゲームが展開されるノーゲーム・ノーライフでも5巻のあらすじは原作の中でも多くのゲームが取り行われる巻です。そしてその結果により、エルキア連邦は天翼種、吸血種、海棲種を傘下に加えてさらに大きな大国になっていきます。一方でそんな様子を見ながらテトには「それでも彼らにはまだ及ばない」と言われてしまいます。そんな「彼ら」の物語が6巻で描かれる事になります。

ノーゲーム・ノーライフ第6巻

原作6巻は丸々ノーゲーム・ノーライフ本編の物語とは違うサイドストーリーが展開されます。1巻から度々触れられ5巻でも大きく伏線が張られた「古の大戦」の時代が舞台となります。『』を含むノーゲーム・ノーライフ本編のキャラはジブリールを除いて登場せず最大の謎とも言われる「古の大戦の終結」「何故古の大戦で何の力も持たない人類種が生き残る事ができたのか」が描かれます。

その物語は、テトが偶然出会ったいづなに話す形で展開されます。主人公となるのは大戦を生きた人類種の「リク」と機凱種(エクスマキナ)の「シュヴィ」です。この二人を軸とした大戦を描くあらすじはそのまま映画化され「ノーゲーム・ノーライフ ゼロ」として公開されました。

ノーゲーム・ノーライフ第7巻

原作7巻は8巻と合わせてノーゲーム・ノーライフでも初めての完全に1つのゲームを描く前後編になっています。ゲームの相手は巫女に取り憑いていた神霊種(オールドデウス)と戦う流れのはずが、何故か神霊種は傍観者となり、『』達で1マス10kmの大規模なすごろくを行う事になります。そのゲームの規模感に呼応するようにプラムが、フィールとクラミーが次々『』を裏切る様が描かれていきます。

そしてその裏切りは空を神格化しているジブリールにさえ及びます。6巻で描かれた大戦をモチーフにした戦略シミュレーションゲームで『』対ジブリールの再戦が描かれる事になるのです。ジブリールはいかなる手段を持ってしても『』に勝とうと策を巡らせる事になります。7巻では多くのキャラクターの動きが謎に包まれ、ネタバレされる事がないままあらすじが締めくくられ8巻へと続いています。

ノーゲーム・ノーライフ第8巻

原作8巻のあらすじは上記でも触れたように7巻から続く、大規模すごろく、そして『』対ジブリールの戦略シミュレーションが描かれる形で展開します。空は各々が空を裏切る事を信じており、それすらも空の手の平の上だった事がネタバレされていきます。一方でジブリールとの戦略シミュレーションでは、ジブリールが何故『』に挑んだのかが描かれていく形になります。

この展開をネタバレするにはこの大規模すごろくの1つのルールを説明する必要があります。それはサイコロの出た目によって肉体が乖離し、幼くなったり大人になったりするというルールです。そしてこのすごろくでの死はそのまま実際の死も意味しています。このルールでは魂と肉体は別物であり、いくら姿が変わっても『』らの記憶は変わらないままでした。

しかしそのルールの中においてジブリールは例外でした。「生物」ではなく「生命」であるジブリールは肉体がそのまま魂に直結しており、幼くなればそのまま記憶を失ってしまうのです。一度幼くなり、以前の『』を人類種として見下す人格の自分を体験してしまったジブリールはその事自体を恐れ、記憶を失わない為に自分が上がろうと考えます。だからこそ最大の障壁となる『』に勝負を挑む事にするのです。

ネタバレするとジブリールはこの戦略シミュレーションに「敗者は死ぬ」を設定し、最悪自ら死ぬつもりでいました。人格が変わり、『』達を見下すくらいなら死ぬ方がマシと考えたのです。そして結末をネタバレすると『』は誰も殺さない為、反則技を使ってゲーマーとして「初めての負け」を経験する事を覚悟で勝負をドローに持ちこみます。

戦略シミュレーションを終わらせた『』ですが、まだすごろくは続きます。最後まで傍観者であった神霊種に帆楼と名前を与え、存在する理由を与えます。そして帆楼をアイドルとしてデビューさせる事を宣言。6巻で大活躍だった機凱種からの接触を予見させる所で8巻は締め括られました。

ノーゲーム・ノーライフ第9巻

8巻で遂に位階序列1位である神霊種を破り傘下に収める事に成功した『』。全権代理者を持たない神霊種の特性を逆手にとって、帆楼に全権代理者宣言をさせます。文句があるならかかってこいという状態にしたのでした。しかし一方でエルキア連邦が勝ちすぎて手を出せる国が無くなり、また外からエルキア連邦を見ればその連勝を続ける正体不明の王の存在が不気味で緊張はしながらも動けずにいるような状態になっていました。

そんなエルキアに姿を現したのが8巻でもぼんやりネタバレされていたように機凱種です。どこにいるかも不明だった機凱種が自ら接触してきた事に驚く空。一方で機凱種は6巻で描かれた大戦の最後、シュヴィと同期した事でリクの再来を待ち続けており、それが空であると思っていました。自分達が滅んでは困るのは空達である事を理解している機凱種によって空達はまたしても不利な状態でゲームを行う事になります。

今回のゲームは基本的にはチェスです。しかしそこにアイドル活動をする帆楼のライブを絡めて、最善手の撃ち合いではなく最悪手の撃ち合いをするといういチェスを全13局行うものへと変貌します。一見すると空達に不利なルールでしたが、それを用意したのは紛れも無く挑まれた空達側なのでした。最終的にはこのルールこそが学習し続ける機凱種に勝つ為の最良のルールであり、最終13局において空達は勝利を収める事になります。

ノーゲーム・ノーライフ第10巻

2018年9月現在最新刊である原作10巻では大戦が描かれた6巻で名前はちょくちょく登場しつつも本編ではまだ姿が描かれ得ていない種族の1つだった地精種がメインのあらすじとなります。前半はかなり数が増えてきたヒロインによる正妻ポジション戦争、そして巨乳以外認めないとするヴェイクとの主義主張を賭けたゲームが行われる事になります。

10巻で行われるゲームは、端的に言えば、ロボットバトルです。なんとなくでなんでも作れてしまうという地精種の特性をも反映したゲームになっています。

ノーゲーム・ノーライフのネタバレあらすじや魅力まとめ

ノーゲーム・ノーライフは現在でも外伝作品が展開されるだけでなく、「ノーゲーム・ノーライフ ゼロ」として過去編である6巻が映画化されるなど高い人気と魅力を持つ作品です。いわゆるバトルもののファンタジー作品とは違い、基本的には殺し合いが行えない世界観だからこそ数多くの種族が登場し、あらすじをより魅力あるものにしています。

ノーゲーム・ノーライフは独特の世界観こそしていますが、その根幹は「弱者が強者を倒す」という非常にシンプルなものです。いわゆる頭脳戦が描かれるライトノベルでありながら、主人公である『』は自分達が弱者である事を理解しながらも挑み続けるストーリーが展開されます。原作はもちろんのこと、アニメ化されてる3巻までの内容だけでも非常に胸が熱くなる事間違いなしです。

今回は、ノーゲーム・ノーライフのあらすじをネタバレありでご紹介しました。ノーゲーム・ノーライフの良さの1つと言えるのが考えさせられる内容です。ネタバレを読んであらすじを理解していても、1度読んだもう1度読み返しても楽しむ事ができる程に考え込まれて作られたあらすじが魅力でもあります。まだ読んだ事がないという人はぜひ1度ノーゲーム・ノーライフの世界に触れてみてはいかがでしょうか。

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