【みにくい遊郭の子】エソラの正体は何者？右肩のアザや母親・八尋との関係を考察

エソラは、『みにくい遊郭の子』の主人公です。いきなり異世界の花街に連れてこられ、遊女としての新たな人生を始めることになります。エソラは作中では「ニンゲン」と呼ばれており、いまだに謎が多い人物です。本記事では、エソラの正体や謎を考察してまとめていきます。エソラについて見ていく前に、まずはみにくい遊郭の子の作品情報をチェックしておきましょう。

みにくい遊郭の子は、幻想的な世界観が特徴である異世界の花魁物語です。作者は狩谷成さんで、webコミックサイトのGANMA！で連載が続いています。みにくい遊郭の子はGANMA！だけでなく、ピッコマなど多くの漫画アプリでも読むことができます。みにくい遊郭の子は書籍版も出版されており、現在のところ4巻まで発売済みです。

親戚の家をたらい回しにされていたエソラは、ある日突然異世界の花街にやって来ました。異世界の奴隷商のもとで商品として扱われていたエソラは、相模屋の楼主である相模八尋に買われます。エソラは相模屋の遊女見習いとして働くことになり、他の遊女たちとも仲良くなっていきます。八尋とも徐々に親しくなり、いつの間にか八尋はエソラにとって特別な存在となるのでした。

みにくい遊郭の子のエソラは、15歳のニンゲンの少女です。誕生日は5月4日で、身長は151cmと小柄な体型です。髪の毛はボブ程度の長さに切り揃えられており、いつも相模八尋からもらったかんざしをつけています。エソラは元気な心優しい少女で、他人のことでもまるで自分のことのように一生懸命になります。また、努力家なところがあり、遊女になろうと決めてからは勉強や舞踊に力いっぱい取り組んでいました。

みにくい遊郭の子では、エソラが異世界に行ったときの詳しい描写はありません。エソラはこれから世話になるはずだった家がなくなっていることに絶望し、神社で力なく座り込んでいました。次のシーンではすでに異世界が舞台となっており、エソラは奴隷商に捕らわれた状態で登場しました。

どうやって異世界に来たのか、またどうして奴隷商に捕まってしまったのかも不明です。みにくい遊郭の子の3話では、機那鯉之亟がエソラの正体を「ニンゲン」だと見抜きました。そして、どうやってここに来たのか尋ねます。その質問に、エソラは神社での出来事を少しだけ思い出しました。

エソラが気を失って倒れたとき、誰かがやって来て手をエソラに伸ばしたのです。エソラのこの記憶が正しければ、エソラは誰かに連れられて異世界にやって来たことになります。ただ、神社にやって来た人物の正体や、その人物の目的などはわかっていません。

みにくい遊郭の子の7話では、「七夕」と呼ばれる生き物たちが登場しました。この「七夕」は現実世界の七夕飾りのようなものですが、自分の意志を持って動くことができます。エソラはこの「七夕」を見て感激すると同時に、昔見たことがあると感じるのでした。このことから、エソラは過去にこの世界にいたことがあると推察できます。

みにくい遊郭の子の相模八尋は、ずっと右肩に蝶のアザがあるニンゲンの子を探していました。八尋は1話でお風呂で体を洗われているエソラのもとを訪れ、桶を投げつけられています。掃爺から「のぞきはいけない」と言われていた八尋ですが、おそらくエソラの肩にアザがあるかどうか確認しに行ったのでしょう。八尋はエソラの肩にアザがないことを確認し、自分が探している子と別人だと思ったようです。

11話では機那鯉之亟がエソラの肩のアザを確認し、アザがないことに驚いていました。機那鯉之亟も八尋が探している子供の存在を知っており、エソラの正体がその子供だと思っていたのです。八尋と機那が直接確認しても見つからなかったエソラのアザですが、その後エソラの肩にアザが現れるシーンがありました。エソラのアザが出現したのは、みにくい遊郭の子の35話です。

エソラは遊女の神隠し事件に巻き込まれ、その事件の犯人たちによってさらわれたことがあります。助けに来た八尋のおかげで事件は解決しましたが、エソラは八尋を人さらいの攻撃から庇おうとして傷を負ってしまいました。その傷のせいで、エソラは高熱でうなされることになります。

看病していた八尋はエソラの傷に当てた布を替えようとして、彼女の着物を脱がせました。そのとき、右肩に蝶の形のアザが浮かび上がっているのを見ました。エソラのアザは普段は見えませんが、熱があるときだけ出てくるようです。そのアザを見た八尋は、エソラの正体が自分が探していた子供だと確信しました。

エソラは初登場時から孤児の設定で、父親も母親もわからない状態でした。1話でエソラが「名字はない」と言っていたことから、父親や母親の名前も知らないと推測できます。ただ、母親に関する記憶はあるようで、エソラは遊女の唄を聞いて母親のことを思い出しています。また、異人通りでオムライスを見たときは、「小さい頃お母さんが作ってくれた」と喜んでいました。

エソラのこうした様子から、しばらくは母親と幸せに暮らしていたであろうことが伺えます。みにくい遊郭の子の話が進むにつれ、エソラの母親がルリという女性であることが明らかになっていきます。みにくい遊郭の子の相模八尋は、常に1枚の写真を大事に持っていました。その写真に映っているのが、エソラの母親であるルリです。写真に映っているルリは幸せそうに笑っており、肩に蝶の形のアザがある赤ん坊を抱いています。

八尋が初めてルリと出会ったのは、まだ八尋が子供だったときでした。ルリは人見知りな八尋を見て、布でお面を作ってあげました。八尋はそのときから面をつけるようになり、今でもルリからもらった面を大事に保管しています。その後のルリと八尋の関係ははっきりとはわかりませんが、八尋がルリのことを大事に思っていることは確かなようです。

八尋はルリから赤ん坊のことを託されており、ずっと蝶のアザがあるニンゲンの子供を探していたのです。八尋はルリの面影があるエソラがルリの子供だと疑っていましたが、アザがないため確信を持てずにいました。しかし、前述したように35話でエソラのアザが浮かび上がったことで、エソラがルリの子供であることが明確になりました。

エソラをルリの子供だと疑っていたのは、相模八尋だけではありません。機那鯉之亟はエソラがルリに似ていることから、エソラがルリの子供だと半ば確信していたようでした。そこで、花火大会の援助を引き受ける代わりに、エソラに着物を脱ぐように言ってアザを確認します。しかし、そこにはアザはなく、機那は思わずエソラに駆け寄りました。そして、振り返ったエソラにルリの面影を見て、「ルリ」とつぶやいてエソラを抱きしめます。

この描写により、機那にとってルリが特別な女性であったことがわかりました。しかし、八尋が機那に「あなたがエソラの父親ですか？」と訊いたとき、機那はきっぱりと否定していました。八尋も揺さぶりをかけるために尋ねただけであり、本気で機那がエソラの父親だとは思っていなかったようです。

その後、みにくい遊郭の子の48話で、八尋の見合い相手であるいちかの口からルリに関する新たな情報が語られました。どうやらルリは、とある筋の大物と関係があったようです。その大物は作中では後ろ姿の背中しか描かれておらず、正体は一切不明です。この人物が本当にエソラの父親かどうかはわかりませんが、父親候補として最も有力であるといえるでしょう。

みにくい遊郭の子の相模八尋は、奴隷商に捕らわれていたエソラを買い取ります。このときの八尋はエソラに特別な感情はなく、ただルリの子供を探しているだけでした。しかし、エソラと親しくなるにつれて、エソラへの独占欲が増していきます。現在では八尋がエソラに惹かれていることは誰の目にも明らかですが、本人はその気持を持て余しているようです。

楼主と遊女見習いという関係であることから、なかなか一歩を踏み出せないのでしょう。エソラのほうも時間が経つにつれ、八尋のことを特別な存在だと感じるようになっていきます。ただ、エソラはまだ自分の恋心に気づいておらず、八尋への気持ちが恋愛感情だと自覚していないようです。

八尋に見合い話がきたときはかなり動揺していましたが、それでも八尋がいずれ誰かと結婚することは仕方がないと考えています。周りから見ると完全に両思いの2人ですが、本当の恋人関係になるにはまだまだ時間がかかりそうです。

みにくい遊郭の子のエソラと相模八尋は、お互いのことを想い合っている関係です。しかし、立場の違いもあり、なかなか素直に恋愛表現をすることができません。また、八尋の見合い相手であるいちかが何か企んでいる様子からも、2人の恋愛はスムーズに進まないと推察されます。ただ、みにくい遊郭の子はエソラと八尋の恋愛が軸となっているため、最終的には結ばれる可能性が高いでしょう。

みにくい遊郭の子のエソラには、「かわいい」という感想が多く上がっていました。エソラは外見だけでなく、中身もかわいいと評判です。また、回を増すごとにかわいくなるというコメントもありました。

みにくい遊郭の子のエソラはかわいいと人気ですが、特に笑顔が好きだというコメントがありました。エソラは元気で明るい笑顔が多く、その笑顔に魅力を感じる読者が大勢いました。

みにくい遊郭の子のエソラと相模八尋の関係が好きな人は多く、「早くくっついてほしい」というコメントが多く見られました。また、エソラと八尋の関係に、「キュンキュンする」「ドキドキする」といった感想も多数寄せられていました。

みにくい遊郭の子のエソラについてまとめました。エソラはかつて相模屋の花魁だったルリの子供であることがはっきりし、その正体が徐々に明らかになってきました。しかし、異世界に来た方法や父親などは不明で、まだまだわからないことも多いです。この先物語が進むにつれて、エソラや異世界に関する謎もはっきりとしてくるでしょう。