【パリピ孔明】オーナー小林は三国志オタク！孔明との会話シーンや声優も紹介

パリピ孔明の物語の舞台になるBBラウンジの、オーナーを務めるのが小林です。この記事では、パリピ孔明のオーナー小林について、ネタバレありでまとめて紹介していきます。

オーナー小林が活躍するパリピ孔明は、2019年から、『コミックDAYS』にて連載され、2021年には『週刊ヤングマガジン』に移籍して連載されている音楽をテーマにした作品です。三国志時代の軍師、諸葛亮孔明が現代に転移してきたら？という奇抜なテーマで描かれた作品で、この奇抜さとストーリーの面白さから、高い人気を獲得した作品になっています。

パリピ孔明は、メディアミックスも積極的に行われている作品です。2022年には、アニメ化が行われた他、題材的に扱いやすいこともあり、2023年にはテレビドラマ化も決定しています。

西暦234年、中国の三国時代、魏と蜀が争う五丈原の戦いの最中に、病死した諸葛亮孔明。しかし、諸葛亮孔明が次に目を覚ますと、若返った姿で現代日本の東京渋谷に転移することになります。幸いにもハロウィンで仮想姿だと思われた孔明は、酔っ払った若者に連れられる形でクラブに入ることになります。そこで、孔明は、月見英子という歌手に魅了されることになるのでした。そして酔い潰れているところで英子に助けられることになります。

オーナー小林は、月見英子が歌手をしながら働いていたBBラウンジのオーナーをしているキャラクターです。金髪をオールバックにした髪型と、角張ったサングラス、細身のスーツを着こなす姿は、強面な印象を受けるキャラクターです。しかし、音楽はもちろん、囲碁を嗜んだり、三国志オタクな面を持ち合わせているキャラクターになっています。

オーナー小林は、高校時代に自殺しようとした月見英子を助け、歌手としての活動をサポートするなどもしていました。諸葛亮孔明が、BBラウンジに加わってからは、孔明の策を実現するための助手のような立場で動いたり、三国志オタクであることを活かし、孔明の策を音楽業界的に解釈し、解説するような役割も担っています。

オーナー小林と孔明が出会ったのは、孔明を保護した月見英子が、面接をセッティングしたためです。しかし当初、オーナー小林はとても不機嫌そうな態度を見せます。もちろん、この時点では小林は、孔明が本物の孔明であることは知りません。三国志オタクである小林は、どこの誰とも分からないやつが、諸葛亮孔明を名乗って面接に来たという感覚だったのです。

だからこそ、行った質問が、『なぜ馬謖を街亭の守りに就かせた？』という質問になっています。この質問は、三国志好きであれば、疑問に浮かぶことの1つであり、特に諸葛亮孔明が関わったエピソードの中では、1番謎とされている問題になっています。オーナー小林は、諸葛亮孔明を名乗るなら、これくらい答えられなければ認められない、という思いがあったのだと考察されています。

つまり、この質問は、小林が諸葛亮孔明にもし出会うことがあれば、聞いてみたい質問でした。同時に、面接に来た諸葛亮孔明を名乗る男が、どれだけ三国志のことを知っているのかを試せる質問でもあったのです。この質問の答えを小林は気に入り、結果的に孔明をBBラウンジのホールスタッフとして雇用することを決定しています。

余談ですが、BBラウンジには、小林以外に三国志の話ができるスタッフはいません。英子でいえば、そもそも諸葛亮孔明という名前こそ辛うじて知っているようなレベルです。小林としては、自分の趣味の話ができることを喜んでの採用だったと考察されています。

そもそも「なぜ馬謖を街亭の守りに就かせた？」という質問が、孔明の謎と言われるのかという点も紹介しておきます。はじめに書いておくと、馬謖とは、三国時代に孔明の部下として名前が記録に残っている人物で、現代の人物の名前ではありません。諸葛亮孔明が実質的に蜀を率いることになった時代、諸葛亮孔明は、蜀の長年の悲願である『魏の打倒』を果たすため、北伐を行っていました。

この大事な作戦において、諸葛亮孔明は、馬謖を魏を倒すための要所である街亭の守りを任せます。結果的にこれを失敗した馬謖は、その失敗の責任を取る形で、諸葛亮孔明の命令により処刑されることになったのです。これだけなら、疑問にはならないのですが、問題は馬謖の性格や立場、周囲の評価でした。

元々馬謖は、現代の言い方をすれば政治家に近いタイプの役職を歴任しており、軍人ではありませんでした。前線の都市を守るより、後方の都市を治めることを得意としていたのです。戦争においても直接的な武功を上げることよりも軍略を好む性格から、蜀の君主であった劉備を含む、一部からは怪訝に思われていたのです。しかし、同じく軍略を好む諸葛亮孔明は、馬謖を期待しており、自身の右腕として扱う程だったのです。

そして北伐の際、諸葛亮孔明は、馬謖を最前線の都市の守りを任せようとします。当然この判断には、周囲から反発がありました。しかし、それでも孔明は反対を押し切って馬謖に任せたのです。そして結果的に馬謖が街亭の戦いで敗れた故に、第一次北伐は失敗に終わることになるのです。この事実は、何故諸葛亮孔明は、周囲の反対を押し切ってまで、馬謖に街亭を任せたのかという意味で、謎になっているされているのです。

『なぜ馬謖を街亭の守りに就かせた？』というのが現代まで疑問に残り続けている馬謖の一件。パリピ孔明では、この疑問に対しての解釈が孔明を通して描かれています。元々蜀軍は、常に人材不足に悩まされて来ました。元々諸葛亮孔明が仕えた劉備は、しっかりとした拠点を持っておらず、長年の活躍を経てようやく蜀を治めることになったのです。代々治めてきた土地であれば、その土地の者とも繋がれますが、劉備にはそれがありませんでした。

街亭の戦いの際、馬謖の他には、魏延や呉懿と言った人物が、街亭の守りの将軍として名前が上がっていました。2人とも既にベテランの域にある将軍であり、信頼感は高かったと思われます。しかし諸葛亮孔明は、先々のことを考えていました。彼らに任せれば安心であるとは思いつつも、それでは後継がいつまでも育たないとも考えていたのです。そこで新たに将軍として活躍する者を見出すべく、馬謖に任せたという解釈をしていたのでした。

これは、もちろんパリピ孔明の原作者である、四葉夕卜先生の解釈ですが、理由としては十分に考えられるとされています。結果的に、パリピ孔明がしっかり三国志の背景を理解した上で描いていることを証明するシーンとなり、パリピ孔明が注目を集める要因にもなりました。

アニメパリピ孔明において、オーナー小林の声優を担当したのが福島潤さんです。アーツビジョン所属の声優として1998年から活躍しています。愛媛県松山市の出身で、普段の方言は関西弁を話すことが多くなっています。デビューから長らくは、端役での出演ばかりで、安定せず、自身が卒業した日本ナレーション演技研究所で講師の仕事をしていました。

2012年に、『アクエリオンEVOL』でジン・ムソウ、2013年に『弱虫ペダル』にて鳴子章吉を演じたことで、知名度を獲得し、その後は、端役の数も増えた他、主要なキャラクターを演じる機会も増えていきました。

福島潤さんは声優としてしっかり実績があるので、結婚しているか気になる人も多いです。結論から書いておくと、結婚に関しての正式な発表はない状態です。同じ声優では、高橋李依さんとウワサになることもありましたが、同時に不仲説なども存在するなど想像の域を出ない噂話になっています。

様々なキャラクターを演じている福島潤さんですが、福島潤さん自身の性格は、おちゃめでサービス精神旺盛な性格をしています。特にラジオで暴れた経験が非常に多く、様々な伝説を遺しています。ただこれはラジオ慣れせず緊張のせいではないかとも考察されているのです。共演者などからは、『普段は物凄く丁寧で優しいお兄さん』だとされています。

福島潤さんの代表作の1つと言えるのが、『弱虫ペダル』で演じ続けている鳴子章吉です。2013年に演じることになって以降、アニメ化が多いことから、2023年現在も演じ続けるキャラクターになっています。鳴子章吉は、弱虫ペダルの主人公チーム『千葉県立総北高校』のメンバーであり、主人公小野田坂道の同級生でもあります。目立つことが信条のキャラクターであり、派手好きなキャラクターでもあります。

福島潤さんが初めて主人公を担当することになったのが、『この素晴らしい世界に祝福を！』のカズマ役です。元々は引きこもりでしたが、不幸な事故で死亡したことで、異世界に転生することになり、異世界で、道連れにした女神アクアと共に生活することになったキャラクターです。この素晴らしい世界に祝福をも複数回に渡ってアニメ化が行われ続けており、演じ続けているキャラクターの1人になっています。

福島潤が演じた敵キャラクターの1人が、『デュエル・マスターズ』シリーズで演じた赤城山バサラです。スピードに異常なこだわりを持つキャラクターであり、プレイスタイルも火文明を中心としたスピードを重視したものです。後に彼がモデルになってカード化もされるなどシリーズの中でも人気の高いキャラクターの1人になっています。

様々なタイプのキャラクターを演じてる福島潤さんですが、クールなタイプのキャラクターも演じています。『メジャーセカンド』の眉村渉は、そんなクールタイプのキャラクターの1人です。茂野吾郎のライバルだった眉村健の息子で、4人兄弟の末っ子になっています。双子の姉である道塁に比べると出番は少ないものの、要所で登場して活躍、サポートするなどしているキャラクターになっています。

福島潤さんは、劇場版アニメにも出演しています。劇場版映画『君の膵臓をたべたい』では主人公の僕こと志賀春樹のクラスメイトでガムをくれる通称ガム君と呼ばれるキャラクターを演じました。なぜか名前が描かれず、劇場版映画に合わせてガム君という名前がつけられた一風変わったキャラクターになっています。

ここからは既にパリピ孔明を視聴した人の、オーナー小林に関しての感想をネタバレありで、まとめて紹介していきます。元々現代の音楽と諸葛亮孔明という組み合わせでインパクトがあるパリピ孔明ですが、その中でもオーナー小林の最初の質問に関しては、インパクトがあったとする声が非常に多くなっています。あれでオーナー小林のキャラクターが一発で分かったとする声も見られる程になっているのです。

実際、オーナー小林の存在は、パリピ孔明において欠かすことが出来ないとする声も多いです。基本的に英子を支える立場として登場する機会も多く、三国志にも詳しいことから解説役になることが多くなっています。オーナー小林の解説が面白くてパリピ孔明を見るという人もいるほどになっているのです。また、諸葛亮孔明にはフォロー出来ない部分で英子のフォローをするなどもしており、大人なキャラクターとしても評価が高くなっています。

アニメパリピ孔明において、オーナー小林の声優を担当した福島潤さんに関しては、驚きの声が非常に多くなっています。元々福島潤さんの演じたキャラクターとしては、鳴子章吉やカズマの印象が強い人が多く、オーナー小林とは全くタイプの違うキャラクターなのです。声優としての演技の幅に驚いたとする声が多くなっています。

パリピ孔明のオーナー小林は、英子を支え、諸葛亮孔明をサポートする欠かすことが出来ない存在です。音楽のことも三国志のことも分かる存在として、複合した解説をすることができる存在であり、どちらかしか知らない人にとっても、作品を面白くみることができる存在になっているとされています。

アニメパリピ孔明では、福島潤さんが声優を担当し、これまで演じてきたキャラクターとの違いから驚かれることになりました。パリピ孔明には欠かすことが出来ない存在なので、まだパリピ孔明を視聴していない人は、オーナー小林の解説などにも注目しながら視聴してみましょう。