解雇された暗黒兵士のネタバレあらすじ！漫画の感想や原作小説の結末は？

『解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ』（以降「解雇された暗黒兵士」）は、岡沢六十四先生が小説投稿サイト『小説家になろう』で連載されていたライトノベル小説作品です。解雇された暗黒兵士の原作小説は、2018年11月15日から2020年7月30日までの間に連載され、文庫本は講談社が発行するKラノベブックスから刊行中となっています。2023年6月時点では、第3巻まで発売されています。

解雇された暗黒兵士は、原作漫画が130万部を突破する人気を見せており、漫画やアニメも制作されています。漫画版解雇された暗黒兵士は、2019年8月6日からヤングマガジンサードにて連載が開始されました。その後、同誌が月刊ヤングマガジンと合併されたことで、解雇された暗黒兵士の漫画も月刊ヤングマガジンに移籍しました。

漫画版解雇された暗黒兵士はるれくちぇ先生が作画を担当しています。また、解雇された暗黒兵士は2023年1月7日から3月25日の間に、アニメも放映されました。解雇された暗黒兵士のアニメは全12話で放送され、原作小説の3巻、漫画版では7巻までの内容となっています。

解雇された暗黒兵は、小説家になろうで連載されていた小説作品が原作となっています。原作小説の作者は岡沢六十四先生で、2023年6月時点では小説家になろうにて『異世界で土地を買って農場を作ろう』を連載しています。岡沢六十四先生は他にも、『最強スキル持ちは、薬草採取しかできない』など、さまざまなライトノベル作品を小説家になろうに掲載しており、人気作家として活躍されています。

魔王軍の幹部を補佐する役割についていた暗黒兵士ダリエルは、突如、魔王軍からの解雇を宣言されてしまいます。四天王のリーダー格であるバシュバーザに冷たく解雇を言い渡されたダリエルは、行くあてもなく森を彷徨っていました。そこで、ダリエルは少女の叫び声を聞きます。少女はモンスターに襲われており、ダリエルは彼女を助けだすことにしました。命を救われた少女・マリーカは、お礼をしたいと言って村へ彼を招待します。

魔王軍を追い出され、生活する場所がなくなってしまったダリエルは、そのままマリーカの住むラクス村で冒険者として定住することにします。1巻の結末では、冒険者に行われるオーラ鑑定により、ダリエルが魔族ではなく人間だったことが発覚します。そのような結末を見た読者の感想では「なぜ人間が魔王軍にいたのか気になる」「理不尽な上司から解放されてよかった」という声があがっています。

解雇された暗黒兵士の漫画2巻では、ダリエルの活躍により、魔族に占領されていたミスリル鉱山を奪還します。ミスリルが採れるようになったことで、ラクス村にミスリル職人たちが移住するようになります。武器が充実したことで冒険者が立ち寄ることも多くなり、村には活気が溢れてきました。

また、ミスリル鉱山の奪還に最も貢献したダリエルは「センターギルドで働いてみないか？」という誘いを受けるのでした。解雇された暗黒兵士の漫画2巻では、魔法も使えない無能だからと魔王軍から解雇を言い渡されたダリエルが、本当は強大な強さを秘めていることが判明しました。チート主人公の鱗片を見せたことで、読者から「これからの無双展開が楽しみ」という感想が寄せられていました。

解雇された暗黒兵士の3巻では、ダリエルとマリーカの関係性に転機が訪れます。センターギルドの誘いを受けた日の夜、ダリエルはサウナに入りながら今後のことを考えていました。すると、そこへマリーカがやってきます。ダリエルに想いを寄せていたマリーカは、本当はダリエルと離れたくありません。センターギルドからの誘いをダリエルにとって喜ばしいことだと考えていた彼女は、お祝いの言葉を送ろうとしていました。

しかし、ダリエルはセンターギルドの誘いを断ることにします。そして、マリーカの自分への気持ちを知ったダリエルはラクス村に残り、マリーカと結婚することにしたのでした。1年後、2人の間にはかわいい息子が生まれます。その後、解雇された暗黒兵士の漫画の3巻では、幸せいっぱいのダリエル一家は勇者一行と出会う結末を迎えます。ダリエルの強さに目を付けた勇者レーディは、ダリエルを自分のパーティに加えようと考えます。

解雇された暗黒兵士の漫画4巻では、読者から「『のだわ』の語尾がかわいい」という感想があがっている女性四天王・ゼビアンテスがラクス村にやってきます。彼女が村にやってきた理由は、先日人間たちに奪われたミスリル鉱山を取り戻すためでした。ゼビアンテスはダリエルに戦いを挑みますが、ダリエルは魔王軍にいた時とは比べものにならないほど強くなっていました。

その結果、ゼビアンテスはミスリル鉱山を奪還することなく、ダリエルたちの家に居候する結末となります。そこへ勇者レーディが現れます。魔族の四天王であるゼビアンテスと勇者レーディは戦うことになりますが、戦いは均衡し、一向に勝負がつく気配はありません。そこへ、ダリエルとマリーカの息子であるグランが登場し、2人の戦いはなし崩しに終了の結末を迎えます。

魔王軍四天王であるゼビアンテスと勇者レーディが友人として仲良くなり、村に平和が訪れた頃、再び村に戦いの火種がやってきました。その人物とは、元勇者であるアランツィルでした。話しを聞いたダリエルは、アランツィルが自身の本当の父親であることに気が付きます。親子の再会をはたした2人ですが、そこへダリエルの育ての親であり、魔王軍の先代四天王の一人であるグランバーザが姿を現します。

アランツィルはグランバーザに因縁があり、2人の間には険悪な空気が流れます。一触即発となったアランツィルとグランバーザですが、そこへグランが割って入りました。すると、自分たちの孫であるグランの姿を見て、アランツィルとグランバーザは殺気を収めます。

そして、孫のためにお互いを傷つけることはやめようという結末を迎えることになりました。そのようなアランツィルとグランバーザの姿を見た、解雇された暗黒兵士の読者の中には「孫がかわいいのは世界共通」という感想を持った人も少なくないようです。

グランの存在によって、ダリエルの育ての親である魔族のグランバーザと、本当の父親であるアランツィルの関係は良好になりました。2人による騒動が落ち着き、ラクス村に再び平和が戻ったかと思われました。しかし、今度はミスリル鉱山で火事が起こってしまいます。その火事は、炎魔獣サラマンドラを操っていたバシュバーザが原因でした。

バシュバーザは、ダリエルの育ての親であるグランバーザの実の息子です。しかし、バシュバーザは父親がダリエルばかりを気に掛けることに、コンプレックスを抱いていました。その負の感情が爆発し、バシュバーザは禁呪とされているサラマンドラの力に手を出してしまったのでした。

解雇された暗黒兵士の6巻の結末では、ダリエルがバシュバーザを助けたことにより、バシュバーザのダリエルに対するわだかまりが解消します。そして、これまでは恨みを抱いていたダリエルのことを「兄さん」と呼ぶようになります。バシュバーザがそのような姿を見せたことで、読者からは「仲直りできてよかった」といった感想があがっています。

ダリエルの活躍によって被害は食い止められたものの、バシュバーザは魔族の間で禁忌とされている禁呪を使用したという罪があります。バシュバーザは、どのような罰も潔く受けようと考えていましたが、魔王はバシュバーザを魔王軍から追放することで、彼の行いを許すことにしました。そのような計らいにより、バシュバーザは魔王軍を抜け、贖罪の旅に出ることにします。

自分のせいで傷つけてしまった者たちの傷跡を見て回ると決めたバシュバーザに、ダリエルは別れを告げます。ダリエルは、育ての親であるグランバーザと実の親であるアランツィルの関係や、義弟・バシュバーザとの関係を修復し、過去の因縁を断ち切ることができました。そのようなダリエルの環境の変化に「良かった」と感想を持つ読者の姿が見られています。

解雇された暗黒兵は、原作小説を元に漫画やアニメが制作されています。その原作となる小説は小説投稿サイト・小説家になろうで連載されていた作品です。この原作小説は既に完結しており、最終回の結末も公開されています。原作小説の結末は、魔王が創造神であることが発覚し、ダリエルたちの活躍によって、人間たちが創造神の支配から逃れることになります。

そして、ダリエルたちは新たな王国を作り、ダリエルはこれまでに出会った多くの人々に見守られて最後を迎えます。その後、ダリエルが人間を見守る存在となった創造神に「神にならないか？」と誘われる場面で物語は締めくくられます。

作品によっては、原作と違う結末を辿る漫画やアニメもあります。解雇された暗黒兵士の漫画は、原作小説で死亡したバシュバーザが生存しているため、彼の立ち回りによっては原作小説と違う結末を迎える可能性もあるでしょう。しかし、人間と魔族が共存できる世界になるという大筋は、原作小説通りとなると予想されます。

解雇された暗黒兵士の主人公で、32歳の元魔王軍四天王補佐の青年です。魔法が使えない魔族のおちこぼれという感想を持たれることもありましたが、物語が進むと、その正体が先代勇者の息子であることが判明します。オーラ鑑定で全ての属性で最高レベルを叩きだしており、チート主人公として活躍します。

モンスターに襲われていたところを、ダリエルによって助けられた少女です。非常に力が強く、男性に助けられたことが初めてだったため、ダリエルに一目惚れします。その後、住むところがなかったダリエルを家に招き、仲を深めて結婚に至ります。ダリエルとの間にグランという息子をもうけます。

ヒロイン・マリーカの父親で、ラクス村の村長を務める男性です。昔は冒険者をしていたこともあり、ハンマーの扱いに長けています。自身の老いを悟ったことで、ダリエルを次の村長に任命し、その後はギルドマスターとして活躍します。

物語のヒロインであるマリーカの母親で、ダリエルにとっての義母にあたる女性です。マリーカやエンビルと同様に、優しく親切な人物として描かれています。しかし、マリーカの母親ということもあり、肝が据わった頼もしい一面も持っています。

ダリエルを「兄貴」と呼んで慕う青年です。ダリエルがラクス村を訪れるまでは、村一番の冒険者と豪語していましたが、周りに冒険者が少ないということもあり、実力はDランクでした。初対面では強気で横暴な様子を見せましたが、気を許した相手には懐く一面も持っています

ラクス村でミスリル鍛冶職人として腕を振るっている老人です。ミスリルに対しての思いが強く、ミスリルを盗んだり、女性を扱うかのような様子を見せています。魔王軍の手によって奪われたミスリル鉱山を奪還したことに恩を感じており、ダリエルにヘルメス刀を渡しました。

スミスの1番弟子で、相手の利き手に触れることで適合オーラを感じ取る能力を持つ、ミスリル鍛冶職人の青年です。その能力を使い、相手に合った武器を制作することができます。「弱気になると冒険者が不安になる」というスミスの教えにより、普段は軟派な性格を演じていますが、実際は人付き合いが苦手な内向的な性格をしています。

解雇された暗黒兵士の主人公・ダリエルは、魔王軍の補佐でしたが、四天王たちの決定により魔王軍を追い出されてしまいます。その後、人間の村で新の実力を発揮し、村の人々の力になっていきました。そのようなダリエルの状況が「大企業に勤めていたエンジニアが、中小企業に入って活躍する漫画のようだ」という感想が見られています。

こちらの方のツイートでは「解雇された暗黒兵士の漫画を読んだ人の感想の着眼点が面白い」とコメントされています。解雇された暗黒兵士では、主人公のダリエルの人柄と強さに魅了されるキャラクターが大勢います。新キャラクターが登場すると「いつものようにダリエルに好感を持つだろう」と、読者に予想されることも珍しくないようです。

こちらの方の感想では「漫画のバシュバーザがかわいい」という意見が見られています。解雇された暗黒兵士の原作小説では、死亡の最後を辿ったバシュバーザですが、漫画やアニメでは生存ルートを辿っています。バシュバーザ推しの人から、喜びの声があがっています。

以上、解雇された暗黒兵士の漫画あらすじをネタバレを交えて紹介してきました。解雇された暗黒兵士の漫画は、原作ストーリーに沿って展開されており、原作ファンからも人気となっています。こちらの記事では、解雇された暗黒兵士のアニメ1期で描かれた漫画7巻の途中までの内容を紹介しました。アニメの続きが気になる人は、漫画の7巻以降も手に取ってみてはいかがでしょうか？