【天国大魔境】ミミヒメの最後はマルタッチで死亡？シロとは恋人同士だった？

天国大魔境のミミヒメは、高原学園の中で重要なキャラとして登場します。物語の序盤では、今後の展開を予知するような発言をしていました。そのため、天国大魔境のキーパーソン的存在として、ファンからの注目を集めています。そんなミミヒメは、最後にマルタッチで死亡してしまうのでしょうか？本記事は、ミミヒメの最後にスポットを当てて解説していきます。

ミミヒメが登場する天国大魔境は、石黒正数先生が描いた青年漫画です。2018年から講談社の「月刊アフタヌーン」にて、連載が開始されました。崩壊した日本で生き抜く少年少女たちを巡る謎について描かれた、近未来型のSF漫画となっています。

天国大魔境は青年漫画ということもあり、内容が少し難しいですが、ストーリーが進むにつれてハマる面白さがあります。「このマンガがすごい！2019」では、オトコ編第1位を獲得し話題となりました。2023年4月よりテレビアニメ化が放送開始され、高い人気を博しています。

外の世界を知らないまま、壁に囲まれた施設だけで育つ子供たちがいました。施設の園長は、「外の世界は地獄だ」と言って恐怖を与えます。ある日、トキオがテストの問題を解いていると、「外の外に行きたいですか？」という文言が、一瞬浮かび上がります。同じ施設にいるミミヒメが、「外から2人の人間が助けに来てくれ、1人はトキオと同じ顔をしている」と言うのです。トキオとそっくりな顔をした人物は、マルという少年でした。

天国大魔境のミミヒメは、高原学園に通う2期生の女子生徒です。生徒の中でも群を抜いて鋭い勘を持っており、予知能力や霊感も優れています。近い未来だけでなく、数年先に起こる出来事も予知することが可能です。

高原学園の中では、世話好きなお姉さん的立場にあります。毛が生えて垂れ下がった動物のような耳が特徴です。ぼんやりとしていることが多く、感情の起伏がないように見えますが、仲間思いの一面もあります。下級生のオーマがいじめられている際は、気にかけてあげるなど優しい性格です。

天国大魔境の高原学園に通う生徒たちは、ある程度の予知能力が備わっています。ミミヒメは特に顕著で、第6感的な能力にも優れており、死者の生前の姿も見える様子です。これらの能力がいつ発動するのかは定かでなく、予知能力で見る映像もボヤけていることが多くあります。ミミヒメ自身が、能力をコントロールすることはできないようです。ただ、自分の意志で見ている映像に限り、消去することができます。

また、天国大魔境のミミヒメは、髪と一体化している動物のような長い耳を持っています。耳が立っていない状態のときは、特殊な形をしていることは目立ちません。普通の人よりも高い聴力で、周囲の音に変化があれば敏感に反応して、耳がピンと立つ能力があります。

天国大魔境でミミヒメが最後に死亡するのは、何巻何話なのでしょうか？彼女はアザの病気を発症して、不滅教団の中でシロ（宇佐美）の延命治療を受けていました。体中の部位を切断されながら、生き延びていたのです。そんなミミヒメの最後の死亡シーンは、漫画「天国大魔境」原作4巻22話で描かれています。最後に死亡した際、その人物がミミヒメだったことに気づかれませんでした。

天国大魔境の星尾ことミミヒメが最後に死亡したのは、ヒルコを殺せる能力「マルタッチ」によるものでした。マルタッチとは、人食いヒルコを殺せる唯一の方法で、マルに備わっている特殊能力です。キルコとマルが、宇佐美と星尾に出会ったときは、すでに人食いヒルコになる病気を発症していました。身体は限界を超えていましたが、何とか延命できていた状態です。

宇佐美は人食いヒルコにならず、まともな人間のまま死亡できる方法を模索していました。そして、マルのマルタッチ能力で、人間のまま死亡させられることを知ります。宇佐美が星尾自身の気持ちを確認すると、彼女は「最後にこの目で空が見たい」と言いました。星尾の願いを叶えたあとに、マルタッチによって、星尾ことミミヒメは最後に死亡します。

天国大魔境のミミヒメの正体は、現代編で包帯を巻かれている女性の星尾あかりです。天国大魔境の物語が進行している時点では、星尾がミミヒメであることは判明していませんでした。7巻43話でミミヒメが高原学園を出たあとに、外の世界では「星尾あかり」という人物だったことが明かされます。

学園から脱出した子供は、シロとミミヒメ、タカとアンズの4人でした。そして、外の世界でシロは宇佐美、ミミヒメは星尾あかりという名前をもらいます。その後、星尾は人食いヒルコになる病気にかかってしまい、症状が出た部分を切断しながら、人間の状態を保っていました。最後はマルに倒してもらうことで、人食いヒルコにならず人間のまま死亡することができます。

天国大魔境の序盤で、「外から2人の人間が助けに来てくれ、1人はトキオと同じ顔をしている」と、ミミヒメは予知していました。このことは、キルコとマルが不滅教団の星尾のところへ訪れることを、指していたと考察できます。ミミヒメは人食いヒルコにもなりたくないけれど、辛い延命もできることなら拒否したいと思っていたかもしれません。

彼女が先端恐怖症なのは、注射を打たれながらメスで切り刻まれて延命する未来を、無意識に感じ取っていたのでしょう。ミミヒメは、死亡しても生きていても辛い状況でした。そのようなときに、マルタッチ能力を持ったマルが、キルコと共に現れたのです。ミミヒメの「2人の人間が助けに来てくれる」という予言そのものの展開であると考察します。

天国大魔境の天国編の間に、ミミヒメとシロは両想いになった可能性が高いです。シロは機械工作が得意な少年で、学園の施設で暮らしています。もともとシロはミミヒメのことが大好きで、ずっと片想いをしていました。彼女を盗み見したり、抱きつかれて鼻血を出すこともあり、自分の気持ちを持て余すようになります。

天国大魔境の高原学園では、性の概念について何も教えていません。そのため、シロは募る恋心を、どのように表現して良いのかわからなかったのです。ミミヒメと仲の良い同級生男子に嫉妬したり、ストーカーに近い執着心を見せたこともありました。

初めて2人で外へ出たときに、道に迷ったミミヒメが崖から落ちてしまいます。シロは咄嗟に彼女を庇ったため、怪我をしました。自分を助けたせいで怪我をした彼の腕を、ミミヒメは泣きながらハンカチで縛ります。その際に、「ミミヒメのためなら、自分の身体を何回切り刻まれても構わない」と言いました。

彼女はシロの本気の告白と行動に、心を動かされたようです。彼女は自分の制服のボタンをちぎって、シロに渡します。どう返事をして良いのかわからないミミヒメが、精一杯の気持ちを表現したのでしょう。この出来事がきっかけとなり、天国大魔境で注目の2人は、両想いになれたと考察します。

天国大魔境の天国編では両想いになったものの、恋人関係として付き合っているシーンは描かれませんでした。また、天国大魔境の魔境編での宇佐美と星尾も、恋人関係や夫婦関係だったのかは不明のままです。そもそも、ミミヒメには「結婚」という意味さえ、何のことか理解できてなかったのです。好き同士になった2人は結婚するのだと、アンズから教えてもらいます。

タカとアンズが結婚式でキスするのを見て、ミミヒメは心臓が高鳴り、シロは鼻血を出して卒倒している様子でした。この2人は好きという感情をやっと理解した程度だったため、刺激的過ぎたのでしょう。その後、宇佐美と星尾として、10年間2人で暮らしています。しかし、その間に星尾がヒルコになる病気を、発症してしまいました。それでも、宇佐美は変わらず星尾に寄り添い続けます。

天国大魔境のシロも、最後には死亡してしまいました。ミミヒメのほうが、ハイタッチ能力によって先に死亡しています。死の直前にミミヒメは「最後にこの目で空が見たい」と言いました。初めて外に出たときに、シロと一緒に見た空が忘れられなかったのでしょう。

当時の感動を思い出すように、ミミヒメは空をじっと眺めています。そして、彼女はヒルコになる前に死亡しました。彼女が最後に残したメッセージに、シロは目を通します。そこには「今までありがとう。大好きだよ」と書かれていました。

告白の返事をやっともらったシロは号泣します。そして、彼女のあとを追うように、シロ（宇佐美）も銃による自殺で死亡したのです。彼女がヒルコにならないで死ねる方法を、シロはずっと探していました。そして、願いが達成できたため、ミミヒメ（星尾）のいない世界で生きる理由がなくなったのだと考察します。

天国大魔境の原作漫画4巻では、ミミヒメが暗闇の中で恐怖を感じながら、歩いている夢を見るシーンがあります。そして、誰かがそばへやって来たため、彼女は嬉しそうに「来てくれたんだ」と言いました。このシーンは、シロ（宇佐美）があと追い自殺をするという伏線であり、死後も再会できたのだと考察します。

• 愛称：ミサトン、副ヘッド
• 出身地：東京都
• 生年月日：1982年1月10日
• 職業：声優、舞台女優
• 事務所：StarCrew

天国大魔境のミミヒメ役を演じたアニメ声優は、福圓美里（ふくえん みさと）さんです。幼少の頃から演じることが好きでしたが、引っ込み思案な性格でした。「子役としてステージや映画に出演したい」というような、前に出るタイプではなかったそうです。そんなとき、声優という職業があることを知り、純粋に興味が湧きます。

そして、15歳で声優の一般公募オーディションを受けました。1998年に桜木美里の名義で、「Etude prologue 〜揺れ動く心のかたち〜」で声優デビューをします。また、福圓美里の名義でデビューしたのは、2000年放送のテレビアニメ「BOYS BE…」という作品です。

• 2000年：BOYS BE…（栗原綾役）
• 2003年：BPS バトルプログラマーシラセ（天野美紗緒役）
• 2004年：マシュマロ通信（～2005年 サンディ役）
• 2005年：UG☆アルティメットガール（小春野白絹役）
• 2007年：Devil May Cry（パティ役）
• 2011年：テレビまんが 昭和物語（山崎裕子役）
• 2012年：スマイルプリキュア!（～2013年 星空みゆき ／キュアハッピー 役）
• 2013年：のんのんびより（～2021年 宮内ひかげ役）
• 2016年：蒼の彼方のフォーリズム（倉科明日香役）
• 2020年：虚構推理（弓原紗季役）
• 2022年：ダンス・ダンス・ダンスール（生川夏姫役）
• 2023年：天国大魔境（ミミヒメ役）

天国大魔境の作品が面白いと勧められてやっと見てみたら、宇佐美（シロ）と星尾（ミミヒメ）の回で号泣しすぎたという感想がありました。宇佐美の辛い死に方が自分的には刺さり、星尾に対しての激重の愛が最高だったというファンの声も上がっています。

天国大魔境のミミヒメとシロが、初めて外へ出て空を見上げるシーンが切なかったという感想もあります。天国大魔境の物語は、怒りと切なさと心苦しさで、グチャグチャになってしまうという声も上がっていました。天国大魔境のミミヒメが死ぬ間際に、「空が見たい」と言ったことで、星尾の正体に気づいた人も多かったと考察します。

天国大魔境のアニメ8話で、ミミヒメに純愛を貫いているシロに感動したという声が多く見られました。彼女を失ったシロの辛さも伝わってきて、天国大魔境がアニメ化されて良かったという感想もあります。予知能力のあるミミヒメが、子どもの頃にちょこちょこ意味深なことを言っていました。それが終盤になって、全て繋がったというファンの声もあります。天国大魔境は、物語の中に多くの伏線が散りばめられている作品のようです。

天国大魔境のミミヒメは、優れた予知能力を持つ人物です。動物のような垂れ下がった耳をしており、音に反応したときにピンと立ちます。彼女は天国大魔境の漫画原作4巻22話で、マルタッチによって最後に死亡しました。

また、ミミヒメとシロは両思いでしたが、恋人または夫婦関係になったかは描かれていません。しかし、シロのミミヒメに対する純愛は、天国大魔境のファンに感動を与えました。宇佐美と星尾の正体がわかった上で、天国大魔境を再度見てみるのも楽しいでしょう。