2018年09月10日公開
2018年09月10日更新
あさひなぐのタイトルの意味は?薙刀とは?泣けると話題のあらすじも紹介
泣ける漫画と話題の青春スポーツ漫画、あさひなぐ、映画化、舞台化がされ乗りに乗っている漫画作品です。今記事では、そんなあさひなぐの序盤のあらすじや、ファンの間で作中1、2を争うと言われている名エピソード、部長引き継ぎのエピソードにも触れつつ、あさひなぐの魅力を紹介します。また、薙刀とは何か、そしてあさひなぐという意味深なタイトルについて考察し、その意味についても探っていきます。
目次
あさひなぐのタイトルの意味は?泣ける話題やあらすじを紹介!
「あさひなぐ」は、2011年より連載が始まったこざき亜衣先生による薙刀を題材にした学園スポーツ漫画です。高校生の部活動としてはマイナーな部類の薙刀を取り扱った物語ですが、2015年に第60回小学館漫画賞一般向け部門を受賞、2017年には映画化、舞台化がされており注目度の高い漫画作品となっています。
あさひなぐの連載雑誌であるスピリッツ編集部から部活動もので連載を、という要請に対し作者は大学時代の親友がやっていた薙刀に興味を持ち、題材として選びます。ちなみに作者は高校時代、美術部に所属しており薙刀に関しては未経験者だったため、あさひなぐ連載開始まで1年の歳月をかけて薙刀の取材をしています。
冴えない女の子が薙刀部の活動を通じて強く成長していくという、王道の学園スポーツ漫画となっており、登場人物を深くまで掘り下げた心理描写や、迫力満点の試合シーンなど見どころ満載な作品となっています。とにかく泣けると話題の「あさひなぐ」のあらすじや泣ける名シーン、また薙刀という題材についても触れながら、このあさひなぐというタイトルに込められた意味を考察していきます。
あさひなぐ漫画版のあらすじを紹介!
あさひなぐは普通の女の子達が努力や様々な挫折を経て成長していくという直球の青春スポ根漫画と言えます。そんなあさひなぐの序盤のあらすじや、主人公の東島旭がなぜ薙刀に興味を持ち、薙刀部に入ったかを紹介していきます。
東島旭は高校入学する
本作の主人公、東島旭は中学時代美術部に所属し、大人しい雰囲気を持つ文化系女子でした。メガネがトレードマークで「ボンヤリメガネ」、「メガネザル」などと呼ばれています。基本的にドジで運動音痴ですが、二つ坂高校入学を機に運動部に入り新しい自分になろうと決意します。
薙刀部へ入部!
部活動オリエンテーションで出会った薙刀部。そのかっこよさと、「薙刀はスポーツに縁のない人間でも活躍できる、高校部活界のアメリカンドリーム」という言葉、そして薙刀部のエース宮路真春のような強い女になりたいと強く思い、東島旭は薙刀部に入ることを決意します。
あさひなぐのタイトルの意味について!薙刀とは?
あさひなぐと言うタイトルは、非常にシンプルでインパクトのあるタイトルです。そのあさひなぐの意味や、実際薙刀と言うのはどういうものなのかというのを紹介していきます。
あさひなぐのタイトルは旭が薙ぐ?
このあさひなぐと言うタイトル、本作を知らない人からすれば、何の言葉かわからないと思いますが、実際は非常にシンプルで、あさひなぐとは、旭、薙ぐの事です。主人公の旭が薙刀で薙ぐ事を指しています。ちなみに薙ぐの意味とは、刃物等で横に切り払う様のことをいいます。つまりあさひなぐとは、主人公の東島旭が薙刀をかっこよく振る姿を指しています。
ちなみにこのあさひなぐ、単行本11巻の中で作者があみだくじによって「芦田愛菜」と同じ発音をすることに決定しましたが、映画化・舞台化のあさひなぐプロジェクト発表の際に「つのだひろ」と同じ発音で発表されてしまい、作者もこれを了承した顛末があります。
薙刀とは?
薙刀とは、長い棒の先に刃物がついた武器の事です。江戸時代より、女性の武術としての地位を確立していました。武蔵坊弁慶や最近でいえばワンピースの白ひげが振り回していたのもこの薙刀です。
競技としての薙刀は、よく剣道と比較されます。実際に似ている部分も多々ありますが、剣道との違いであり、薙刀の魅力の1つが脛への攻撃が有効だと言うことです。これによる面から脛へのダイナミックな攻防が薙刀の特徴の1つと言えるでしょう。
また、作中でもあるように体格差や身体能力の差がそこまで勝敗に影響しないことや、スポーツ未経験者でも努力次第で活躍できる競技と言われています。他の武道と同じく、個人戦と団体戦があり、あさひなぐでは特に団体戦が中心に描かれています。
あさひなぐが泣けると話題!その理由について紹介
このあさひなぐ、かなり泣けると話題になっています。特に感動する名場面のあらすじや、なぜ泣けると話題になったか、あさひなぐのあらすじなどから考察していきます。
努力している姿に感動!
このあさひなぐ、練習シーンがかなり多く、特に序盤のあらすじとしては日々の練習や、合宿練習、他校との合同練習など丁寧に部活動の様子が描かれていました。主人公の旭は運動音痴なこともあり、最初は誰よりも薙刀が下手でした。
顧問の監督から才能がないと言われたり、他からも薙刀には向いていないと言われたりと、序盤は旭が負けたり挫折する姿がこれでもかと言う位描かれています。しかし旭はめげずに努力を続け、単行本11巻、強豪愛山高校との交流試合にて旭は覚醒します。
この11巻まで挫折しながらもひたすら努力を重ねていく姿を丁寧に描き続けたからこそ、このあさひなぐ11巻の爽快感は格別となっています。この11巻よりあさひなぐは部活マンガから、バトルマンガの側面も持ち合わす様になります。
部長を救うために悪者に!
泣けるエピソードが多いと言われているあさひなぐ、その中でも1、2を争う名シーン、紺野さくらと野上えりの部長を引き継ぐエピソードというのがあります。こちらのあらすじを、二人のキャラクターと共に紹介していきます。
「野上えり」旭の一学年上の先輩で、薙刀部の部長。イケメンとアイスクリームと後輩の苦しむ姿が好物、旭を言いくるめて入部させた頭脳派で薙刀についても戦術家という食えない面を持っています。飄々とした印象ですが、部長として強い責任感を持っています。
「紺野さくら」東島旭の同級生。170センチメートルと背が高く器用。裕福な家庭で両親に溺愛されて育ったお嬢様です。口調は丁寧ですが腹黒で毒舌家。まわりからはたびたび性悪と呼ばれています。自分だけ結果が出ないことに苛立ち、一時期部活動から離れています。復帰後は薙刀や、後輩のかわいがりに全力で取り組んでいます。
二つ坂高校薙刀部は、インターハイ予選メンバーを決めるため、部内順位戦を行う事となりました。しかし、野上えりは精彩の欠いた試合をし、遂には途中棄権をしてしまいます。部長としての責任感からか、過剰な負担を全て一人で抱え込み、更には部長としての雑務や部の練習、模試を控えた事による睡眠不足で体調を崩していました。
自分のふがいなさに涙する野上えりに紺野さくらはこう言い放ちます。「じゃあいっそやめたらいかがですか?全部欲しがって強がって背負いこんで辛そうな顔して、ほんとバカみたい。そろそろ私に部長の座を譲っていただけませんか?先輩は投げ出すんじゃない、狡猾で性格の悪い後輩に部長の座を奪われるんです。」
野上えりが責任を感じてしまわないように、自分の性悪というキャラクターを逆に利用し、部長を救おうとする紺野さくらのこの言葉で、さくらの、そしてあさひなぐのファンはかなり増えたでしょう。そして野上えりは紺野さくらに薙刀部部長を譲り、一選手として専念することとなります。
あさひなぐは登場人物の心情をかなり深くまで掘り下げて描いており、この部長引き継ぎのような気持ちの動くエピソードが目白押しになっています。個人個人が丁寧に描かれており、キャラクターの良い所も悪い所もはっきりと出ています。この野上えりと紺野さくらのエピソードもそれが色濃く出た一つと言えます。
あさひなぐのタイトルの意味についてまとめ!
今記事ではあさひなぐのタイトルの意味についてを題材である薙刀についてや、作品の魅力、人気エピソードに触れつつ考察していきました。非常にシンプルではありますが、どこか奥深さを感じるタイトルとなっています。
泣ける青春スポーツ漫画、あさひなぐのタイトルには主人公、東島旭が薙刀を薙ぐという意味が込められています。薙ぐというのは、刃物を横に払う様のことを指しますが、このあさひなぐの薙ぐは、この漫画の爽快感を上手く表現しています。
たった五文字ですが、一度聞いたら忘れないインパクトもあり、あさひなぐの世界観にぴったりです。あさひなぐの漫画作品は現在も連載中で、映画化や舞台化に伴いかなり注目されている作品です。今記事のあらすじ紹介やタイトルの意味についての考察で気になった方は是非あさひなぐを手に取って見て下さい。