ヴァイオレット・エヴァーガーデンのギルベルト少佐は生きてる?真相をネタバレ考察

アニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のギルベルト少佐は本当に死んでしまったのでしょうか?2018年1月から放送された「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」ストーリー後半では、それまでギルベルト少佐の死はヴァイオレットには隠されており、実は未帰還兵として戦死扱いとなっていたという事実が明らかになります。しかしギルベルト少佐が死んだ描写は最後まで描かれていません。ギルベルト少佐生存説を疑うファンも多くいます。では今回は、ギルベルト少佐の死の真相をネタバレ含めて考察していきます。

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目次

  1. ヴァイオレット・エヴァーガーデンのギルベルト少佐は生きてるのかをネタバレ考察!
  2. ヴァイオレット・エヴァーガーデンとは?
  3. ヴァイオレット・エヴァーガーデンのあらすじをネタバレ考察!
  4. ヴァイオレット・エヴァーガーデンのギルベルト少佐はどんなキャラ?
  5. ヴァイオレット・エヴァーガーデンのギルベルト少佐は生きてる?
  6. ヴァイオレット・エヴァーガーデンのギルベルト少佐について真相まとめ!

ヴァイオレット・エヴァーガーデンのギルベルト少佐は生きてるのかをネタバレ考察!

2018年1月~4月まで放送されたアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は、京都アニメーションのハイクオリティな作画で繊細に描かれた世界観とキャラクターたちに、多くのファンが魅了された作品です。2年後の2020年は映画の公開も予定されています。アニメ放送終了直後に「ヴァイオレット・エヴァーガーデン完全新作劇場版」の世界同時期公開の情報が解禁され、ファンたちの期待が高まりました。

アニメの「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」では、ギルベルト少佐は回想シーンにのみ登場します。主人公・ヴァイオレットがC.H郵便社で自動式手記人形(ドール)として働き始める以前、物語のプロローグに当たるシーンのみで登場します。戦場で戦う道具・少女兵として扱われていたヴァイオレットに、人間らしく生きてほしいと望んだギルベルト少佐ですが、最終決戦の際に命を落とす描写があります。

ギルベルト少佐は敵部隊の砲撃による爆風の中、瀕死の重傷でありながら最後の力でヴァイオレットを庇って、瓦礫に押しつぶされます。ギルベルト少佐と同じく、戦いの中でヴァイオレットも両手腕を失うという大怪我を負い、意識を失います。病院で目覚めたときにはギルベルト少佐はその場にいませんでした。

周囲の人間はギルベルト少佐の所在をぼかし、ヴァイオレットはギルベルト少佐が生きてるものと信じ、別れる直前にギルベルト少佐が残した「愛してる」の意味を知るべくC.H郵便社で自動式手記人形として働くのです。

しかし、ストーリー後半で、ヴァイオレットは、ギルベルト少佐が実は戦争ですでに亡くなっており、戦争の未帰還兵として戦死扱いとなっていたという事実を知ります。ギルベルト少佐の実家に行き、少佐の墓や遺品、そして少佐と最後の別れとなった場所に立ち、ギルベルト少佐の死の証拠から受け入れたくない事実に葛藤します。

それまで戦場で道具として戦ってきて、感情も怒りも涙も知らなかったヴァイオレットが、ギルベルト少佐の死を隠していたギルベルトの兄・ディートフリート大佐に怒りの表情を見せ、少佐と最後に言葉を交わした戦場跡で悲しみに膝をつくのです。瓦礫の中、ギルベルト少佐の死に泣き崩れたシーンは、多くのファンの涙を誘いました。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンとは?

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は暁佳奈が原作のライトノベルズです。京都アニメーション大賞で初めての大賞を受賞した作品で、大賞受賞時からのアニメ化は多くのファンが期待をしていました。アニメ化の話が出ながらも、実際にアニメ化放送決定までかなりの時間がかかり、満を持しての放送開始でした。それでは「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」とはどんな作品なのでしょうか?ネタバレも含めてご紹介します。

原作者

ヴァイオレット・エヴァーガーデンの原作者・暁佳奈は、北海道在住のライトノベルズ作家です。第5回京都アニメーション大賞小説部門では、これまで大賞受賞者がいなかったのですが、ヴァイオレット・エヴァーガーデンは初めて大賞を受賞した作品として注目されました。

暁佳奈はこのヴァイオレット・エヴァーガーデンがデビュー作です。京都アニメーション大賞に応募したきっかけは、暁佳奈がアニメ「CLANNAD 〜AFTER STORY〜」の大ファンであり、京都アニメーションがその作品を作っていたためです。

アニメの基本情報

アニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は暁佳奈のライトノベルズを原作としたテレビアニメです。京都アニメーション大賞の初の大賞受賞作品として、アニメ化への期待も前評判が高い作品でした。2015年にアニメ化決定し、2018年にファン待望の放送スタートとなりました。

テレビ放送スタート前には、日本・アメリカ・ドイツ・シンガポールの4国で先行上映会が行われ、世界中のアニメファンに注目されていました。京都アニメーションのその作画のクオリティは、国内はもちろん、海外からも大変評価が高く、ヴァイオレット・エヴァーガーデンのアニメは海外にも配信され、世界各国からその作品の出来に高い評価を得て、各ネタバレサイトでも大盛況でした。

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』公式サイト

ヴァイオレット・エヴァーガーデンのあらすじをネタバレ考察!

それでは放送前から日本だけでなく海外からも期待されていたアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は、どんな作品なのでしょうか?アニメ版未視聴の方にはネタバレになってしまいますが、そのアニメ版のあらすじから、ネタバレ込みで紹介いたします。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンの舞台

ヴァイオレット・エヴァーガーデンのストーリーの舞台となるのは、長き戦争がようやく終結した後の世界です。第一次大戦終了後の雰囲気が漂う架空の大陸です。大陸で二つに分かれての戦争がようやく終結を迎え、疲弊しながらも世界が平和へと向かいだした時期が、物語の舞台となっています。

代筆屋ヴァイオレット

主人公ヴァイオレットは長い金髪で碧眼の、儚くたおやかな印象の少女です。か弱い見た目に反して、ヴァイオレットは戦場では凄腕の戦士でした。長い戦争中に生まれた孤児のヴァイオレットは、ライデンシャフトリヒ陸軍の中で「武器」として、生きた「兵器」として戦うことしか知らずに育てられました。

ヴァイオレットは、幼いころから戦場でしか生き方を知らず、戦う以外のことを知らずに育ちました。名前から付けられず、ある日、陸軍のギルベルト・ブーゲンビリア少佐と出会うことで、ようやく「ヴァイオレット」という名前を得るのです。

ギルベルト少佐はヴァイオレットの親代わりとして、道具ではなく、せめて人間らしく育ってほしいと願い、ヴァイオレットに報告書を書かせることで文字を教えます。しかし、大戦の終局、ギルベルト少佐は敵軍の爆破に巻き込まれてしまい、ヴァイオレット自身も命は助かったものの、両手を失い、義手となってしまいます。

終戦後、病院で目を覚ましたヴァイオレットは、自身の両肩から先の腕が金属の義手に替わっていることに気づきます。ギルベルト少佐の姿はなく、病院で少佐の迎えを待つヴァイオレットの前に、ギルベルトの旧友であり退役軍人であるクラウディア・ホッジンズが現れます。ライデンシャフトリヒのエヴァーガーデン家の養子になり、ホッジンズの経営するC.H郵便社で働くことになります。

しかし、親の姿も知らない孤児であり、これまでの戦い・殺すだけの軍人としての生き方しかわからないヴァイオレットは、感情というものを持ちません。ヴァイオレットは、その「自動式手記人形(ドール)」という仕事で、手紙の代筆をし、誰かの思いを手紙にすることで、かつてギルベルト少佐が別れの直前に言った「愛してる」の意味を見つけようとするのです。

しかし軍人として命令に従うことだけを許され、自らの意志も感情も持つことなく生きてきたヴァイオレットには、当然ながら人の感情が理解できません。代筆業として人の気持ちを手紙に表すことも苦手で、代筆をしても報告書のような仕上がりです。同じC.H郵便社の同僚である自動式手記人形(ドール)の女性たちとも、コミュニケーションがとれず、彼女たちとの間でぎくしゃくとした空気が流れます。

ヴァイオレットは、同僚やそれぞれの理由あって代筆を望むいろんな依頼者たちと出会い、その事情や言葉にならない気持ちに触れ、少しずつ人間としての感情を理解し、自動式手記人形として前に進んでいきます。この「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」という物語の趣旨は、戦場で心を失っていた少女が、自動式筆記人形として手紙と人の心に触れることで、改めて人として成長していく姿を描いた作品になっています。

少佐の過去

ギルベルト・ブーゲンビリアは、軍人で名高いブーゲンビリア家の次男として生まれ、軍人としてなるべく育てられます。陸軍士官学校に入校した後、戦地を渡り歩き戦功を評価され、若くして少佐の地位に上り詰めます。遊撃部隊「ライデンシャフトリヒ陸軍特別攻撃部隊」の隊長となったギルベルト少佐は、大陸全土に広がる戦地を飛び回り、功績をあげていきます。

アニメ版では少佐の詳しい過去については深く説明されていませんが、アニメでは、少佐に昇任した際の承認祝いとして、兄のディートフリート・ブーゲンビリアから少女兵のヴァイオレットを贈られるシーンが描かれています。

ヴァイオレットはギルベルト少佐の「ライデンシャフトリヒ陸軍特別攻撃部隊」の部隊隊員として、付き従い、戦う道具としての才能を発揮していくのですが、その姿にギルベルト少佐は葛藤を抱くのです。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンのギルベルト少佐はどんなキャラ?

ヴァイオレット・エヴァーガーデンに登場する、ギルベルト・ブーゲンビリア少佐はライデンシャフトリヒ陸軍に所属する軍人です。代々軍人の家系で育ち、若くして陸軍少佐へと出世していきます。宵闇のような漆黒の髪に、エメラルドの宝石のような瞳が特徴で、その瞳と同じ色のブローチをヴァイオレットは大切にしています。

ギルベルト少佐は真面目かつ実直、誠実な性格で、軍人らしい冷静さも持ちながら、少女兵だったヴァイオレットに人間らしさを教えようとする、非情になりきれないところも持ち合わせています。上官として命令を与えて戦わせるだけの存在だったヴァイオレットを、一人の少女として見るようになり、盲目的に命令に従うヴァイオレットに葛藤します。そして、最後の別れを前に「愛している」と伝えて消えるのです。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンのギルベルト少佐は生きてる?

ヴァイオレット・エヴァーガーデンのギルベルト少佐は本当に死んでしまったのでしょうか?アニメの中では、ギルベルト少佐が瓦礫に押しつぶされてその姿が見えなくなるという回想シーンが何度も登場しました。しかし、ヴァイオレットはギルベルト少佐は生きてると信じ、死んだ事実を聞かされた後も、アニメの最後で実は生きてるのではと思わせるシーンがあるのです。

ギルベルト少佐は生きてる?

ここからはさらにネタバレに深く切り込んでいきます。ギルベルト少佐は本当は生きてるのでは?そう願ってしまったファンも多いようです。確かに、アニメのストーリーを通して、ギルベルト少佐が死亡したという決定的な証拠というものは存在しません。ギルベルトの友人のホッジンズは、ヴァイオレットが発見された時の状況をこう伝えました。

『最終決戦が終わり、爆発があった聖堂の下で一人倒れているヴァイオレットが発見された。おそらく爆発の直前に、ギルベルトが突き飛ばして助かったのだろう。ギルベルトの遺体は確認できなかったが、瓦礫の下からギルベルトの身元を証明する認識票を発見した』

つまり、死亡の決定打となる少佐の遺体は確認されていないのです。遺体不明のため、未帰還扱いのまま、ギルベルト少佐の実家ブーゲンビリア家で墓だけが建てられていたのです。ここからは原作小説にしかない展開なので、原作を読んでいない人には完全にネタバレになってしまいますが、実は原作では少佐は生きてるのです。

ギルベルト少佐が生きてると思われる根拠

アニメではギルベルト少佐は作戦成功を知らせる信号弾を打った際に、潜んでいた敵兵に狙撃され、右目を負傷します。即死ではないものの、ヴァイオレットに肩を貸されてようやく歩けるほどの瀕死の重傷を負いました。

そして爆発に巻き込まれて死んだような描写になっていますが、実は生きていて、両腕を失うという重症のヴァイオレットが病院で目を覚ます頃には、すでに退院して行方をくらませていたのです。ギルベルト少佐も片目を失う重症ではありましたが、実は無事だったのでした。

アニメ放送前のCMには、ギルベルト少佐の姿が

ヴァイオレット・エヴァーガーデンのアニメ化決定の際、京都アニメーションの注目作としてCMが放送されました。繊細で美しいストーリーを感じさせるCMは、放送前からかなり期待を呼んだものでしたが、このCMをよく見ると、実はここでネタバレしています。少佐らしき人物の姿が映っているのです。

顔の一部しか出ていませんが、右目にはよく見ると傷がある男性で、その瞳の色は、宝石のようなエメラルドの輝きを放っています。ヴァイオレットが大切に持ち歩いているブローチの宝石と同じ石の色と考えると、やはりこのCMの男性は、生還したギルベルト少佐と考えられます。

ギルベルト少佐がヴァイオレットを迎えに行かない理由とは?

では生きてるギルベルト少佐は、なぜヴァイオレットを迎えに行かないのでしょうか?原作からのネタバレですが、それはヴァイオレットを思うからこその選択だったのです。最初はただの部下として見ていた少女兵が、自分の中で大切な存在となり、「愛している」と思うほどになってしまいました。

ギルベルト少佐は、自分が生きてると知るとヴァイオレットは再び自分の命令だけに従う兵器のままで、人間にはなれないとわかっていたのです。自分のそばにおくことで、ヴァイオレットがこれ以上傷つくことがないよう、それだけを祈って、ギルベルト少佐は姿を消します。自分が生きた痕跡を徹底的に絶ち、ギルベルトはまた違う道を歩むことを決めたのです。

アニメと原作の違い

アニメの最後では、和平のため調印式に向かう汽車に、戦争終結をよく思わない和平反対勢力が乗り込み、ヴァイオレットが戦うシーンがあります。人の心に目覚め、人を殺さないと決めたヴァイオレットは、敵兵に囲まれてピンチの時に助けが入ります。アニメではギルベルト少佐の兄ディートフリート・ブーゲンビリアが助けに入るのですが、原作では生還したギルベルト少佐が登場します。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン劇場版への布石?

またアニメの最後のシーンで、ヴァイオレットが自動式手記人形として訪れた家のドアを開けたとき、一瞬驚いた顔をして笑顔になって終わります。依頼人は誰なのかは描かれませんが、この相手はギルベルト少佐なのではと期待するファンも多いことでしょう。2020年公開のヴァイオレット・エヴァーガーデンの映画では、アニメの続き、ギルベルト少佐がどう登場するのかが待ち遠しいです。

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ヴァイオレット・エヴァーガーデンのギルベルト少佐について真相まとめ!

原作ではピンチのヴァイオレットを助けたのはディートフリートではなく、ギルベルト少佐だったということで、アニメとは若干違いが出ています。しかしこれも、2年後の2020年に公開予定のヴァイオレット・エヴァーガーデン完全新作劇場版への道筋を考えての展開なのかもしれません。ヴァイオレットの人としての人生のために愛を貫いたギルベルト少佐が、今後どうかかわってくるのか、劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンが楽しみです。

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