ヴァイオレット・エヴァーガーデンの評価は面白い?つまらない?アニメ感想まとめ

ヴァイオレット・エヴァーガーデンのアニメの評価は大きく分かれています。京都アニメーションのクオリティの高いアニメーションの表現力と感動と涙を呼ぶストーリーは、「毎回感動した」「面白い」という評価の声もあれば、逆に「ただのお涙頂戴で退屈」「つまらない」という否定的な声も多く聞きます。今回はテレビアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は面白いのか、つまらないのか、視聴者の評価と感想をまとめてみたいと思います。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンの評価は面白い?つまらない?アニメ感想まとめのイメージ

目次

  1. ヴァイオレット・エヴァーガーデンのアニメ評価が分かれる理由に迫る!
  2. ヴァイオレット・エヴァーガーデンのアニメあらすじ
  3. ヴァイオレット・エヴァーガーデンのアニメ評価について
  4. ヴァイオレット・エヴァーガーデンの海外の反応は?
  5. ヴァイオレット・エヴァーガーデンのアニメ評価は分かれる作品だった!

ヴァイオレット・エヴァーガーデンのアニメ評価が分かれる理由に迫る!

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は2018年1月から放送されたテレビアニメで、「神作品」としての呼び名も高い作品です。その作画のクオリティの高さは「さすが京都アニメーション」とも言われた本作ですが、アニメスタート時から評価は「面白い」「つまらない」と真っ二つに分かれていたようです。

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は暁佳奈のライトノベルズを原作としたテレビアニメです。京都アニメーション大賞の初の大賞受賞作品として前評判が高く、映像化を期待されていました。2015年にアニメ化決定のCMが流れ、2018年に満を持しての放送となったのです。

日本の他、アメリカ・ドイツ・シンガポールでも先行上映会が行われ、世界中のアニメ不安の期待度が高い作品でした。京都アニメーションの作画のクオリティは国内外問わず評価が高く、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のアニメは海外にも配信され、各国から高い評価を得て話題となりました。

すでに2020年には「ヴァイオレット・エヴァーガーデン完全新作劇場版」の世界同時期公開が決定しています。しかし話題作のはずが、なぜここまで「面白い」と「つまらない」と評価が分かれてしまったのか、その理由に迫りたいと思います。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンのアニメあらすじ

主人公ヴァイオレット・エヴァーガーデンの過去

ヴァイオレット・エヴァーガーデンの舞台となるのは戦争終結後の架空の世界。第一次大戦終了後の世界観が漂っている架空の大陸です。大陸を南北に分断した長く大きな戦争がようやく終結を迎え、世界は復興に向けて平和への道を進んでいる時期でした。

大戦時、「武器」「生きた兵器」として戦うことしか知らずに育てられ、戦場で生き、殺戮と暴力以外のことを知らなかった孤児の少女が、ギルベルト少佐と出会うことで、「ヴァイオレット」という名前を得ます。自分の意志を持たず、上官の命令に従うだけのヴァイオレットは、殺戮兵器としてしか知りません。

ギルベルト少佐は、ヴァイオレットに人間らしくあってほしいと、戦場の中でも文字を教え、育てます。しかし、大戦の最終決戦の場にて、ギルベルト少佐はヴァイオレットの目の前で命を落とします。ヴァイオレット自身も命は助かったものの無事ではなく、両手を失う大怪我を追うのです。

最後の別れの時、命が尽きる直前に、ギルベルト少佐はヴァイオレットに「愛してる」と告げました。しかし、命令に従い、人を殺すためだけに生きてきたヴァイオレットには、その「愛してる」の意味が分からないのです。最後に「生きろ」と言ったギルベルト少佐の命令に従い、ヴァイオレットは生き、そして生前の少佐が見せた数々の言葉や表情、「愛してる」の意味を知るために、郵便社の代筆業として新しい人生を歩みだします。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンと自動式手記人形(ドール)について

戦争が終わり、両腕を失ったヴァイオレットはその両腕が義手になったものの、無事退役します。ギルベルト少佐の友人で、退役して郵便社を経営しているクラウディア・ホッジンズ元中佐がヴァイオレットの身元を引き受け、後見人から「エヴァーガーデン」という姓をもらいます。ヴァイオレットはギルベルト少佐が生存していての命令と信じて、このホッジンズ元中佐の郵便社にて働くことになるのです。

ヴァイオレットが働く郵便社では、文字の書けない人のために代筆業も営んでいました。「自動手記人形(オート・メモリーズ・ドール/ドール)」と呼ばれるその代筆業は、終戦後の女性たちに人気の職業で、専門の学校と試験があるほどです。ヴァイオレットは、その「自動式手記人形(ドール)」という仕事を通して、かつてギルベルト少佐が自分に言った「愛してる」の意味を知ろうとするのです。

しかし戦場で兵器として育てられて、自らの意志を持つことなく生きてきたヴァイオレットには、人の感情が理解できず、手紙に人の気持ちを乗せることができません。報告書のような手紙を仕上げてしまったり、同僚の自動式手記人形(ドール)たちともコミュニケーションがうまくとれず、女性スタッフたちとの間でも軋轢が生まれます。

自動式手記人形として評価が低いヴァイオレットを、ギルベルト少佐の友人であり、ヴァイオレットの上司である郵便社社長のホッジンズと、同僚の自動式手記人形カトレア・ボードレールが、粘り強く見守ります。手紙を出したいいろんな人と出会い、その気持ちや涙を見ていく過程で、ヴァイオレットは少しずつその人間の感情を理解していくのです。

そして、その不器用ながらも前に進んでいく姿に、最初は軋轢を生じていた同僚自動式手記人形たちとの距離も縮まり、ヴァイオレット自身も少しずつ自身の感情に目覚めていきます。この「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」という物語は、戦場で道具として扱われていた少女が、人間としての感情に目覚め、一人の女性として成長していく過程を描いているのです。

自動式手記人形を始めたばかりの当初は笑うことすらできなかったヴァイオレットですが、代筆業の相手の心に触れることで、ぎこちなくも笑えるようになり、時に相手に恋心を抱かれたり、代筆相手の気持ちに寄り添って涙を流します。そしてその代筆の依頼者たちも、不器用ながらもまっすぐ体当たりしてくるヴァイオレットの言動に心を動かされ、ドラマが生まれていくのです。

少佐の死と過去の自分を受け入れ、未来へ進んでいく

感情を取り戻していくヴァイオレットは、ある日、人の死の悲しみや苦しさに寄り添えるようになったが故に、過去の自分に苦しむことになります。戦場で殺戮兵器として自分が奪ってきた命の重み、そしてその命にも、安否を気にして手紙を待っている誰かがいるということに気づいてしまったのです。

自分の過去に絶望すし、感情の整理がつかず混乱の中で、ヴァイオレットは、ギルベルト少佐が本当は生きておらず、未帰還兵として戦死扱いとなっていたと知ることになります。そして、戦場ですら抱かなかった、怒りという感情を理解し、自分という存在に苦しみます。

傷つき前に進めずにいるヴァイオレットのもとに、同僚たちからの手紙が届きます。生まれて初めてもらった手紙には、同僚たちがヴァイオレットを心配する気持ちにあふれていました。手紙をもらうことはうれしいこと、手紙で気持ちを伝える相手がいることは幸せなことなのだとヴァイオレットは身をもって知るのです。

かつての自分が戦場でしてきた事実は消せない。しかし、自動式手記人形として生きてきた自分も消えないのだと、上司のホッジンズに言われ、かつて代筆業で出会ってきた人たちとのことを思い出したヴァイオレットは、再び前に歩きだすのです。

「愛してる」の意味を知る

その後ヴァイオレットは自動式手記人形としての仕事を評価されるようになりました。戦後の和平交渉の調印式の場に、ホッジンズの郵便社が民間の自動式手記人形として採用され、呼ばれます。しかし、調印式に向かう汽車には戦争終結をよく思わない和平反対勢力が乗り込みます。

別の仕事で反対勢力の軍の存在に気づいたヴァイオレットは、列車に合流し、護衛のディートフリート大佐とともに戦います。ディートフリート大佐は、亡きギルベルト少佐の実の兄で、ずっとヴァイオレットのことを憎んできました。襲い掛かる敵兵に対し、ヴァイオレットは自分の意志で「もう誰も殺さない」道を選ぶのです。

平和が訪れたのち、「もう誰の命令でもなく、自分の意志で生きていく」と、ディートフリート大佐に伝えたヴァイオレットは、初めて手紙を書きます。今は亡き少佐に「愛してるの意味を少しはわかるのです」と、届かない言葉を伝えるのです。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンのアニメ評価について

ヴァイオレット・エヴァーガーデンというアニメは、戦場で感情を知らずに育った少女が、自分の感情を持ち、意志を持って前に進み、愛を知るまでの、ヴァイオレットの成長を描いたストーリーです。1話1話で、ヴァイオレットや依頼人の心の揺れがゆっくり丁寧に描かれる京都アニメーションの実力に評価が集まっていますが、その演出に反対する意見も多いようです。

それではヴァイオレット・エヴァーガーデンというアニメの評価は、なぜ「面白い」と「つまらない」がこうも二分されるのでしょうか?「面白い」「つまらない」、それぞれの声を紹介いたします。

「面白い」という評価について

ヴァイオレット・エヴァーガーデンを「面白い」と評価している声を集めました。ヴァイオレット・エヴァーガーデンの魅力の一つである作画のクオリティが評価されている投稿です。Twitterでは、この「絵がきれい」「感動する」という評価が特に多く見られました。

この投稿の通り、作画に評価が高い京都アニメーションの作品だけあって、ストーリー全話通して絵が崩れることがありませんでした。まるで一話一話が劇場版のようなクオリティの高さに、ファンたちはさらに感動を煽られるようです。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンのネットの評価で、「作画がきれい」という評価と並んで多くみられたのが「泣ける」でした。一話一話、読み切り形式で語られる物語なので、毎回物語の途中に山場が存在します。この山場で、ヴァイオレットは知らなかった感情を知り、その度にファンたちは泣かされるのです。

こちらは作画とストーリーも含めた全体を評価する声です。テレビ放送のアニメなのに、一話一話が劇場版並のクオリティなので視聴者も驚かされたことでしょう。2020年の「ヴァイオレット・エヴァーガーデン完全新作劇場版」も期待が高まるところです。

「結婚」「愛する人との別れ」「子」などと言ったテーマが自分のライフスタイルにぴったりとハマってしまい”涙腺崩壊”のオンパレードでした。

年代・立場によっては、登場する依頼人の立場に共感して、心を揺さぶられる・泣けるという評価です。ストーリー中盤では、わが子を残して死にゆく親や、戦場から故郷の恋人に向けて想いを届けたい兵士、国境を越えて政略結婚する2人など、様々な立場の依頼人が登場します。家庭を持ち、ある程度経験をした人にはさらに深く共感できる部分もあるようです。

「つまらない」という評価について

ヴァイオレット・エヴァーガーデンが面白いという感想とは逆に「つまらない」という評価の声を集めました。ヴァイオレット・エヴァーガーデンのアニメが「つまらない」という評価の投稿でよく見かけたのは、京都アニメーションの技術力は評価するものの、ストーリーの内容が「つまらない」という内容です。

絵が綺麗なだけ。御都合主義の、お涙頂戴ストーリー。浅すぎる。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンのアニメでは「泣ける」・「感動する」ことに評価が高くもありますが、逆にそれが狙いすぎてあざとい、ストーリーが重い、と思う視聴者も少なくないようです。

最近は作画が良いアニメが増えているから脚本面どうにかしないとなのでは…原作のままやった方がまだ良かった

こちらも同じく「つまらない」という評価の声となっています。近年、アニメの作画のクオリティはデジタル画像を使って全体的に上がってきているため、肝心のストーリーに粗が目立ってしまうという感想です。

人としての成長物語としてはその部分にフォーカスしきれていない。やはり曖昧さがある。(中略)

要は、物語を客観的に一般大衆の目線で捉える力がヴァイオレットエヴァーガーデンの制作者達には足りていない。

こちらの評価は、ヴァイオレットの成長の描き方に掘り下げが足りないというものです。感情を全く理解できなかったヴァイオレットが、どんな経緯で戦場で生きることになったのかが不明であったり、ストーリー中盤で突然代筆が上達し、自動式手記人形して評価されている姿が唐突だというご意見のようです。間の部分をもう少し深く描いてほしいと思われる方も多かったようです。

ED曲がダメダメ
雰囲気ぶち壊しの駄作ですね。
曲が茅原実里の声質に合っていない。
違う人が歌ったらもっと良かったかもしれない。

こちらはエンディングテーマに対する評価です。茅原実里の歌声が、ヴァイオレット・エヴァーガーデンのストーリーに合っていない・雰囲気を壊しているからつまらないというご意見です。このエンディングテーマに対する評価もネットでは数多く見られました。

「面白い」けれど低評価

毎話形の違う愛のこもったストーリーで美しいが、1話完結型でこれをしてしまうと感動を誘いすぎかなという印象をうける。特にヴァイオレットの成長パートから過去の行いとの葛藤へシフトして行く流れと、立ち直るまでが急すぎるように感じた。
伝えたいことはわかるだけに惜しいアニメだった。
ピュアな気持ちで見られる人にはオススメできる。

こちらは「面白い」けれど「おしい」という低評価のコメントです。ストーリーも作画もいいけれど、1話完結のため、その見せ場を狙いすぎているとの意見です。また1話完結だからこそヴァイオレットが絶望の淵から立ち上がるまでの時間が短く描かれていて、唐突に感じてしまうようです。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンの海外の反応は?

国内では「面白い」「つまらない」と評価が分かれるアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」ですが、海外の反応はいかがでしょうか?「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のアニメは、ネットで世界同時配信されています。

アニメ本編がネット配信される前に、日本を含む4か国でアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の先行上映イベントが開催されました。日本・アメリカ・ドイツ・シンガポールの4か国でのワールドツアーから、この作品は放送前から世界で高い評価を受けました。それでは「おもしろい」と評価された海外の声をご紹介します。

設定が詰め込みすぎなような気もしたけど、ストーリーの設定を立てるためには必要なものだったんだろう

ジブリのような映画を見ているようだった
素晴らしい1話だ

海外でもやはり評価が高いのはその作画の美しさです。繊細かつ丁寧に描写された風景はジブリ映画に共通するものがあるという、海外の感想です。また「設定を詰め込み」という声もありました。

なんて美しいアニメだったんだ・・・(中略)
これは悲しいお話、しかし喪失を克服して人生においての理由を見つける希望に満ちたお話だね
たくさん泣いたし、今でも特定の場面を思い出すと泣けてくるよ

日本のファンと同じく、ストーリーに共感を得て「おもしろい」と評価する海外のファンの声です。人間の成長物語というものは、万国共通で共感されるものなのでしょう。「泣けた」「感動した」という声は、海外のネットの感想でも多く見られました。

・ちょっと動きが多過ぎて内容に集中できないんだよな。
・きっと重要なシーンだから細部までこだわってるんだろうけど、これはちょっとやり過ぎなんじゃないの?

よい評価だけでなく、「やりすぎ」という声は、日本も世界も共通のようです。また、京都アニメーションで評価されている作画クオリティも、一部ユーザーにとっては繊細すぎるという感想にもなるようです。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンのアニメ評価は分かれる作品だった!

ヴァイオレット・エヴァーガーデンのアニメの評価をざっとご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか?大きく分けて、「泣ける。面白い」という声と「狙いすぎてつまらない」「設定が甘い」という意見が目立っていたようです。少女の成長に、素直に感動と共感したい方にはおすすめするという声もあります。2020年に公開される劇場版の評価がどうなるのか、ファンとしてはこれからも気になるところです。

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