付き合ってあげてもいいかなをネタバレ解説！あらすじ・登場人物や作品の魅力は？

この記事では漫画「付き合ってあげてもいいかな（付きかな）」のあらすじや登場人物、感想などをネタバレ紹介していきます。そして、その前にまずは付き合ってあげてもいいかなの概要や作者を紹介していきますので、ぜひご覧ください！

付き合ってあげてもいいかな（付きかな）は、ウェブコミック配信サイト「裏サンデー」で連載されている人気漫画です。漫画アプリ「マンガワン」でも配信されているため、アプリでも読むことができます。2022年12月現在までで単行本は9巻まで発売されており、話題になっています。付きかなは、女性同士の恋愛を描いたストーリーですが、作者は「恋愛漫画」として描いているため公式で「百合」という表現はしていないようです。

付き合ってあげてもいいかな（付きかな）の作者は、たみふる先生です。たみふる先生の詳細なプロフィールは不明ですが、Twitterで情報発信をされているようですのでぜひチェックしてみてください。また、たみふる先生の付きかなは元々COMITIAで発表した同人誌であり、人物の関係性などの設定などは違うもののキャラの容姿や名前は共通しているようです。

ここからは、付き合ってあげてもいいかなの漫画のあらすじをネタバレ紹介していきます。付き合ってあげてもいいかなの漫画1巻～4巻のあらすじを簡潔に紹介していきますので、あらすじを読んで気になった方はぜひ本編を読んでみてください。

付き合ってあげてもいいかなの漫画1巻は、大学に入学したばかりのみわが同じ新入生の冴子と出会い次第に仲良くなっていくところから始まります。そしてある日、サークルの飲み会でみわは初対面の男性に告白されます。しかし、みわは女性が好きだったためどうやって断ろうかと困っていました。それを助けてくれたのが冴子でした。実は冴子も女性が好きだったことも判明し、二人は勢いで付き合ってみることに。

そして、みわと冴子は「べたべたしすぎじゃない？」と指摘されるほどくっついたり、誰にも気づかれないように手を繋いだりと恋人としての関係を少しずつ深めていきます。そんなある日、部室でキスをしているところをみっくんに見られてしまいます。それをきっかけに、二人は自分たちの関係を周囲のみんなにカミングアウトしたのでした。引かれるかもしれないと思っていた冴子でしたが、周囲のみんなは快く受け入れてくれます。

付き合ってあげてもいいかなの漫画2巻は、ついに一線を越えたみわと冴子のシーンから始まります。ラブラブなみわと冴子ですが、どことなく不穏な空気が漂い始めます。みわが完先輩のちょっかいに惑わされたり、お酒に酔ったみわがウッシーの家に泊まることになって冴子が嫉妬したりとすれ違いが続きます。そして、不安になったみわは「私のこと嫌いになった？」と冴子に迫るのでした。

付き合ってあげてもいいかなの漫画3巻は、冴子の卒業アルバムをみわが見ているところから始まります。冴子の過去が気になるみわでしたが、冴子は中学時代は黒歴史だったと言ってあまり語りたがりません。また、行為をするときに冴子は抱かれる側になることに物凄く抵抗があるということが判明します。それでも、みわは冴子を抱く側になりたいと言い、それを冴子も了承します。

しかし、みわが不慣れだったこともありうまくいかず、冴子は泣き出してしまいました。全てが欲しいみわと全てを委ねることができない冴子は、お互いにもどかしい思いを抱えます。そしてある日、みわは高校の同窓会に行くことになります。そこで、みわの初恋の先輩・志帆先輩と再会してしまいます。志帆先輩に会うと初恋を思い出してドキドキしてしまうみわ。冴子とみわの関係に暗雲が出始めます。

付き合ってあげてもいいかなの漫画4巻は、志帆先輩に会って罪悪感を抱いてしまうみわのシーンから物語が始まります。それでも「仲の良い恋人」で居続けたいみわでしたが、冴子の気持ちは限界に近づいていました。最後に体を重ねて冴子はみわに別れを告げます。

こうして二人は別れることになりましたが、表面上は元の友達関係に戻ったように接していました。周囲はそれを見て「逆に気持ち悪い」と言います。しかし、冴子とみわはそれぞれ思うことがあったようです。別れたみわと冴子の関係がどうなっていくのか、続きが気になる方はぜひ漫画を読んでみてください。

付き合ってあげてもいいかなの登場人物・犬塚みわは、本作の主人公です。黒髪のショートヘアがかわいい美女で、スタイルも抜群です。冴子に誘われて入った大学のサークルではベースを弾いています。小さなことで悲観的になってしまう性格ですぐに泣いてしまうところもありましたが、物語が進むにつれて少しずつ成長していきます。男性と付き合ったことはなく、女性との交際も冴子が初めてでした。

付き合ってあげてもいいかなの登場人物・猿渡冴子は、本作のもう一人の主人公です。明るめに染めたロングヘアが特徴的な容姿をしています。大学のサークルではギターと作曲を担当しています。初対面の人でもすぐに仲良くなれるほどコミュニケーション能力が高く社交的な性格で、性にも奔放な一面があります。初めての交際だったみわとは違い、男女ともに交際していた経験がありました。

付き合ってあげてもいいかなの登場人物・みっくんは、パーマ頭と太い眉がトレードマークの男性です。みわと冴子の入るサークルでは、ボーカルを担当しています。音痴のみわと違い歌はかなり上手で、女の子から「歌がうまい」と言われることが彼自身のアイデンティティになっているそうです。また、みっくんがみわと冴子の関係を最初に知った人物になります。

付き合ってあげてもいいかなの登場人物・鶴田は、黒髪のショートヘアと釣り目がトレードマークの男性です。みわと冴子の入るサークルでは、ドラムを担当しています。アニメやゲームなどが大好きで、恋愛経験はこれまであまりなかったようです。しかしサークルの飲み会で美人のみわを一目見て好きになり、告白してフラレてしまいました。それでも、しばらくは諦めることができなかったようです。

付き合ってあげてもいいかなの登場人物・ルチャは、マッチョな男性です。みわと冴子の入るサークルでは、ギターを担当しています。高校時代に男子校に通っており、そこで友達から恋愛相談を受け上手く応えることができなかったという経験があります。その過去から、みわと冴子の関係についても応援したいと思っているようです。

付き合ってあげてもいいかなの面白い魅力1つ目は、女性同士の恋愛です。女性同士の恋愛はファンタジーのように思っている方もいるかもしれませんが、付きかなでは女性同士の恋愛がとてもリアルに描かれています。主人公のみわと冴子は飲み会の帰りにその場の勢いで付き合ってみることになり、その後はゆっくりと恋人としての絆を深めていきます。

手つなぎなどの小さなスキンシップから、すれ違いで喧嘩をして仲直りをするところまでとても丁寧に恋人としての過程が描かれていくのです。その姿は男女同士の恋愛と何も変わりはなく、いわゆる「百合漫画」というよりも「恋愛漫画」という方がしっくりくるのでないかといわれています。このように、女性同士の恋愛がリアルに描かれているところが付きかなの魅力の一つになっています。

付き合ってあげてもいいかなの面白い魅力2つ目は、仲間達が優しいところです。現実の世界では近年少しずつ同性愛者や性的少数者の周知が進み、昔ほど偏見や差別はなくなってきています。しかし、それでも2022年現在日本ではまだ同性婚は認められていないなど、性的少数者が生きにくい世の中であることは間違いありません。

一方、付きかなの世界では同性で付き合っているみわと冴子に対して、仲間たちは偏見の目で見ることなく受け入れています。もちろん付きかなの世界でも現実と同じように偏見の目で見る人たちはいます。冴子は過去にそのことで心に傷を負っており、みわも同性が好きという気持ちを冴子と出会うまではずっと隠していました。その二人を周囲は温かく見守っているところが付きかなの魅力の一つだといわれています。

付き合ってあげてもいいかなの面白い魅力3つ目は、キャラの言動や心情です。付きかなでは、キャラの言動や心情がリアルに描かれています。例えば、小さなことですぐに悲観的になってしまうみわのことを冴子は「みわってホントめんどくせえ」と言っていました。

みわのことを嫌いになっているわけではないのですが、「めんどくさい」というのは冴子のそのときの正直な気持ちでした。このように、キャラの微妙な心情をセリフや表情などで上手く表現しているところが付きかなの魅力の一つだといわれています。

付き合ってあげてもいいかなの面白い魅力4つ目は、リアルな服装や部屋等の設定です。付きかなのキャラの服装はそのキャラのイメージに合ったリアルなものになっています。特に、主人公のみわの服装は大学生らしいオシャレなもので、そういったところも見どころの一つです。

また、冴子の髪型も就活の時期になると黒髪になるなど、大学生らしい変化もみられます。さらに、付きかなの7巻のあとがきではキャラの部屋の解説がありました。このようにキャラの服装や髪型、部屋の設定に至るまで丁寧に練りこまれているところが付きかなの魅力の一つだといわれています。

付き合ってあげてもいいかなの面白い魅力5つ目は、別れてからの描写です。ネタバレになりますが、付きかなの主人公のみわと冴子は物語の途中で別れてしまいます。別れるまでの描写も丁寧でしたが、別れた後の二人が非常に丁寧に描かれています。別れた後の微妙な空気からセフレの関係になり、その後少しずつ付き合う前の友達関係に戻っていくところがリアルに描かれていきます。

普通の漫画では「付き合って幸せになって終わり」というパターンが多いですが、付きかなでは現実の人生と同じように別れてからもそれぞれの人生が続いていくのです。また、別れたからこそ見えてくるお互いの本当の気持ちや、お互いの良さというところも切なく描かれています。このように、別れてからの描写がすごいとところが付きかなの魅力の一つになっています。

付き合ってあげてもいいかなに関する感想や評価では、「面白い」という感想が多くありました。しかし、面白い漫画だけど人間関係がリアルに描かれすぎていて読んでいて辛くなってくるという感想もありました。このように、リアルすぎる描写が付きかなの人気の理由であり辛いところにもなっているようです。

また、付き合ってあげてもいいかなの漫画は従来のラブコメや少女漫画とは違って面白いという感想もありました。付きかなでは付き合うことがゴールとして描かれておらず、付き合ってから物語がスタートしその先を丁寧に描いています。そういったところが面白いという感想が多くありました。

また、付き合ってあげてもいいかなのみっくんが好きだという感想もありました。みっくんをはじめとしたみわたちの周囲のキャラは、女性同士の恋愛に偏見を持たず自然と二人の関係を受け入れています。二人の関係をあたたかく見守る周囲のキャラが好きという感想も多いようです。

また、付き合ってあげてもいいかなの冴子とみわには復縁してほしいという感想が多くありました。しかし、物語が進んでいくにつれて冴子とみわにそれぞれ恋人ができ、その恋人と上手くいってほしいという感想も多くなっていきました。冴子とみわの復縁を望む声もありますが、結局のところ冴子とみわが幸せになるなら復縁という形でなくてもいいという感想も多く見受けられました。

この記事では漫画「付き合ってあげてもいいかな」のあらすじや登場人物、感想などをネタバレ紹介してきました。付き合ってあげてもいいかなは女性同士の恋愛を描いた作品ですが、今まであまり百合の作品を見ていなった方も楽しめる恋愛漫画になっています。そのため、この記事を読んで気になった方がいらっしゃいましたら、ぜひこの機会に付き合ってあげてもいいかなの漫画を読んでみてください。