【賢者の弟子を名乗る賢者】あらすじをネタバレ！アニメの見どころや感想は？

なろう小説が原作の異世界ファンタジー「賢者の弟子を名乗る賢者」は、老賢者として活躍していたプレイヤーが、ある日、美少女キャラとしてゲーム世界に転生し、賢者の弟子を名乗りながら世界を救う旅に出る、新感覚の作品です。以下では、「賢者の弟子を名乗る賢者」から、アニメのあらすじネタバレや、「賢でし」の見どころや感想・評価などを、あらすじネタバレ紹介します。

「わしかわ」「賢でし」の略称で知られる、「賢者の弟子を名乗る賢者」は、りゅうせんひろつぐ先生によるファンタジー作品です。原作は、2012年に投稿開始した、小説投稿サイト「小説家になろう」で、2014年からは「小説家になろう」へ投稿した内容に加筆・修正を加えたラノベ版が刊行され、2022年4月までに計17巻が刊行、シリーズ累計発行部数は2022年1月時点で150万部を突破しました。

「小説家になろう」からラノベ化された「賢者の弟子を名乗る賢者」は、漫画などのメディアミックスも多数展開しており、2022年1月～3月にかけて、テレビアニメ版が放送されました。

なろう小説からラノベ化された「賢者の弟子を名乗る賢者」は、漫画などのメディアミックスも人気を集めており、2022年1月には待望のテレビアニメが放送され、なろう小説から親しんできたファンからも、注目も集めました。以下では、かわいい外見と年寄り臭い言い回しとのギャップが面白い、「賢者の弟子を名乗る賢者」のアニメのあらすじネタバレを紹介します。

公式ホームページが無く、運営方針・開発者すらも非公表の謎のVRMMO「アーク・アースオンライン」、そのゲームプレイヤーである咲森鑑・28歳は、アルカイト王国の九賢者・ダンブルフ名乗り、召喚術士のエルダー（頂点）に君臨していました。ある日、使用人アバターを使って自分好みの美少女にキャラメイクしていたものの、深夜の疲れが鑑を襲い、リメイク画面をキャンセルせず寝落ちします。

目を覚ますと、そこはゲームの世界が広がっており、鏡の姿も寝落ち前に戯れでキャラメイクした美少女の姿に変貌していました。これまでの威厳あふれる老人姿とは真逆の姿に戸惑う一方で、ゲーム世界からログアウトできないという危機的状況に陥ります。ゲーム世界が現実になったと悟った鑑は、ダンブルフの弟子・ミラを名乗り、ゲーム世界で生き抜くことを決意します。

ダンブルフとして培ってきた威厳の失墜を防ぐため、何としてでもダンブルフとして通していきたいミラでしたが、美少女でありながらどこか年寄り臭い言動を見せながら、アルタイル王国に帰還します。表面上は、ダンブルフの弟子を名乗るミラでしたが、ゲーム内のフレンドでもある、国王ソロモンにはあっけなく見破られ、美少女への変貌をからかわれる一方、自分が眠っている間に起きたこの世界の異変について聞かされます。

周辺諸国と不戦条約を締結していたアルカイト王国でしたが、条約解消までの期限が迫り、王国は他国からの侵入の危機に瀕していました。王国の安全を守るためにも、いち早く九賢者を集める必要があり、そこで九賢者・ダンブルフこと、今は彼の弟子という設定のミラにその依頼が舞い込みます。

手はじめに、九賢者との関わりが示唆される古代神殿ネブラポリスに向かったミラは、旅の途中で出会った冒険者を仲間に引き入れ、ダンジョンの攻略を試みます。

ダンジョンの深部を目指すミラ一行でしたが、白亜の白に到達した途端、ミラは秘密の用事と称して単身で城の奥に入ります。そして、王の間に到達したミラは、死霊術士のエルダーの九賢者・ソウルハウルとの再会し、ミラに刻まれていた聖痕、死をもたらす悪魔の祝福を消し去ることに成功します。

黒煙が上がる鎮魂都市カラナックでは、ゾンビが街を支配しており、ヴァルキリーシスターズを召喚してゾンビの壊滅を試みるミラの元へ、謎の人影が出現します。ダンブルフだった頃に苦戦を強いられた半魔族の復活を前に、ヴァルキリーの長女・アルフィナは、新技を繰り出そうと考え、ミラに許可を求めます。

アルカイト王国へ戻る道中で、人間に襲われたと訴える風の精霊と出会ったミラは、近くにいた猫の式神にひっかかりを覚えます。また、王国に帰還後も、カラナックで起きたゾンビ騒動と悪魔の暗躍や、ソウルハウルの研究資料の解読など、やるべきことが山積みとなり、また、リリィたち侍女が制作した新作の魔導ローブセットの試着を求められるなど、忙しい日を送ります。

ソウルハウルの研究資料を調べるミラは、ソウルハウルに関する情報を入手するべく、アルカイト学園の地下室・愚者の脅威の部屋（フール・ザ・ヴンダーカンマー）を目指します。しかし、学園の教師・ヒナタと出会い、急きょ、学科対抗の術儀審査会への出場を余儀なくされます。ヒナタが担当する召喚科は、万年最下位という汚名を着せられおり、ミラは召喚科の名誉回復をかけて審査会に臨みます。

ミラの当初の目的であったアルタイル学園の愚者の脅威の部屋には、教師・ヒナタもついてきて、自ら魔物に立ち向かうことで、自身の召喚術をミラ・クレオスに見てもらおうと画策します。しかし、愚者の脅威の部屋は一筋縄では攻略できず、複雑なギミックにミラ達は苦戦します。

ダンブルフ付きの補佐官・マリアナにも真相を打ち明けたミラは、次の旅の目的地である、祈り子の森の御神木へ向かいます。その道中、半壊状態になった砦と遭遇したミラは、この地域にはいるはずのない魔物の出現やそれらによる被害を聞きつけます。ソロモンのいう世界の異変はこのような形でも現れており、事態を収束するべく、ミラは魔物の追跡を試みます。

世界中に存在する天魔迷宮の一つであり、迷宮化した大森林であるプライマルフォレストに通じる湖畔に到達したミラは、ソロモンから頼まれた素材の収集に取り掛かるも、その先でも複数の魔物と遭遇し、怪しい人物がミラの前に現れます。

ハンターズビレッジに来たミラは、キャラバンの護衛を担う、ギルド・エカルラートカリヨンの団長・セロや、団員であり魔術師のフリッカ、女剣士のエメラと再会します。九賢者とある町との関係について情報交換をする最中、セロたちの後続のキャラバンが魔物に襲われたことを受け、ミラも彼らの救出に向かいます。

アルカイト王国内では、30年前のクエストを彷彿させる魔物の群れが発生し、九賢者が揃っていない中、魔物の群れは規模をどんどん広げ、王国は存続の危機に立たされます。ソロモンやルミナミアが戦いの準備を進める中、王国内では次々と魔物の群れが出来上がり、一刻も早いミラの帰還が望まれます。

なろう小説から始まった「賢者の弟子を名乗る賢者」は、美少女という外見と老賢者という中身とのギャップが織りなす展開が面白いポイントであり、他の異世界作品では見られない、斬新な作風がファンを魅了しています。以下では、「賢者の弟子を名乗る賢者」から、アニメの見どころについて、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

アニメ「賢者の弟子を名乗る賢者」では、かわいい美少女からミラの正体を忘れがちですが、ミラの本来の姿は、アルカイト王国の術士最高位の九賢者・ダンブルフであり、本来ならば威厳あるおじいちゃんの姿で活躍するはずでした。しかし、プレイヤー・咲森鑑のちょっとしたミスから、彼の趣味が詰め込んだ美少女へ変貌してしまいます。

見た目だけならかわいい少女であるミラですが、話ことばはダンブルフだった頃の癖が取れず、時にはダンブルフとしての口調になってしまう場面もあります。ミラの正体を知らない者の前で思わず出てしまう場面はもちろん、かわいいのに話し方が古くさいなど、外見からは想像がつかないようなギャップの大きさが魅力となっています。

アニメの面白さは、ストーリー構成は勿論ですが、近年では作画クオリティの高さや美しさも重視されており、特に異世界ファンタジー系の作品では、作画の美しさは欠かせない要素でしょう。今回紹介した「賢者の弟子を名乗る賢者」のアニメも、細部にまでこだわったキャラデザや、壮大な世界が広がる背景作画も見どころであり、美しい作画でファンを魅了しています。

「賢者の弟子を名乗る賢者」と言えば、主人公・ミラのギャップですが、「賢でし」では人生の教訓にしたい、心に響く名言も魅力に挙げられます。以下では、なろう小説が原作の「賢者の弟子を名乗る賢者」の名言や名シーンを、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

「賢者の弟子を名乗る賢者」の名言や名シーンの1つ目は、自分好みの美少女アバターに変身した挙句、異世界に転生して頭が混乱する中、今、自分はどこにいるのかをソロモンに訪ねるミラの名セリフです。威厳あふれるおじいちゃんキャラから一変し、かわいい美少女キャラへの変身は、ミラ（ダンブルフ）は勿論、アニメを見ている側も戸惑いを覚えるでしょう。

「賢者の弟子を名乗る賢者」の名言や名シーンの2つ目は、自身の無力さを痛感し、落ち込むヒナタを励ますクレオスの名セリフです。アルカイト学園・召喚術科の教師を務めるヒタナは、学園で最下位クラスとなっている召喚術科を何とか立て直そうと奮起するも、ヒナタ自身の力不足も影響し、召喚術科の生徒が減る事態に直面します。

自分が至らないせいで召喚術科を盛り上げることが出来ないと落ち込むヒナタに対し、召喚術の塔賢者代行・クレオスは、ヒナタの気持ちに寄り添いながら、ヒナタが前向きになれる方法を考えようと温かい言葉をかけます。何かに失敗して落ち込んだ時に思い出したい、心に響く名言でしょう。

「賢者の弟子を名乗る賢者」の名言や名シーンの3つ目は、先入観にとらわれず、あらゆる角度から物事を捉えることの大切さを説く、アスバルの父親の名セリフです。母・妹たちと比較して、アスバルには戦いの才能がなく、女性陣と比較しては落ち込む日々をおくっていました。そんなアスバルに対して父親は、人は見た目に関係なく、すごいと思える才能を秘めている者もいると教えます。

同時に、物事を柔軟に捉えられることは、自分に出来ることを見いだしたり、小さな幸せにも気づくことができると説き、その後のアスバルに大きな影響を与えました。

「賢者の弟子を名乗る賢者」の名言や名シーンの4つ目は、召喚術を駆使してカラナックの街を救ったミラに感化され、いつか自分も困っている人を助けられるような人間になりたい、人生の目標が出来たタクトの名セリフです。ミラの召喚術は、ゾンビから街を救ったばかりでなく、タクトに対しても良い影響を与え、ミラの召喚術を通じて世界がどのように変わっていくのかも、「賢でし」の魅力でしょう。

以下では、なろう小説を原作とする「賢者の弟子を名乗る賢者」に関する感想や評価を、あらすじネタバレ紹介します。

かわいい美少女でありながら、古くさい口調を繰り出すギャップの大きさが魅力的なミラは、外見からは想像がつかないようなキャラ設定も相まって、かわいいキャラとして人気を集めています。また、アニメ版では、ミラの着せ替えシーンも描かれ、かわいらしいコスチューム姿を次々と披露するミラの姿は、ファンを魅了しました。

原作ファンの間でも賛否両論となった「賢者の弟子を名乗る賢者」のアニメは、バトルシーンなどが盛り上がりに欠ける、内容が分かりにくいなど、不評とも捉えられる感想や評価が目立ちます。一方で、ネットでは厳しい意見が寄せられるも、賢でしのアニメは普通に面白いし、細かい箇所さえ気にしなければ、そこまで悪くないとの感想も見られ、観る人によって評価が大きく分かれやすいアニメとなったでしょう。

「賢者の弟子を名乗る賢者」に関する感想の中には、つまらないなど批判的なコメントも目立つ一方で、アニメも面白いとの感想も見られ、シーズン2を期待する声も寄せられています。2022年9月時点では、「賢でし」のアニメ2期に観する公式情報は発表されていませんが、動画配信サイト等での人気が出れば、シーズン2が制作される可能性が高まるでしょう。

「賢者の弟子を名乗る賢者」のアニメあらすじネタバレや、作品の見どころ・感想や評価などをあらすじネタバレ紹介しました。なろう小説を原作とする「賢者の弟子を名乗る賢者」は、ラノベ版は2022年9月現在まで刊行が継続されており、美少女に変身した王国の賢者の活躍や、ゲーム世界に起きた異変の真相など、ミラ達の活躍が注目されています。