【見える子ちゃん】ゴッドマザーはインチキ占い師！正体・過去やロムとの関係は？

見える子ちゃんの主人公・四谷みこがヤバいやつら対策の数珠を求めて訪ねた人物が、この記事で特集するゴッドマザーです。インチキ占い師とも揶揄されるゴッドマザーですが、一体どのような人物なのでしょうか？

これからゴッドマザーの正体について究明していきますが、その前にまずは見える子ちゃんの作品情報からお届けしましょう。最初に作品の概要、そして簡単なあらすじへと続きます。

「見える子ちゃん」は、KADOKAWAのコミックポータルサイト「ComicWalker」にて2018年11月2日より連載が開始された泉朝樹による漫画作品です。2021年7月からは同じKADOKAWAのWebComicアパンダに移籍し、現在も連載が続けられています。見える子ちゃんの単行本は、MFコミックスより7巻まで刊行されており、2022年3月時点で累計150万部を超える発行部数を誇ります。

また、メディア展開としては、2021年にテレビアニメ「見える子ちゃん」が制作され、10月3日から12月19日にかけてAT-Xほかにて全12話が放送されました。

女子高校生の四谷みこは、化け物に憑依されやすい体質の親友・ハナとごく平凡な高校生活を送っていました。ところがある日のこと、普通の人間には見えるはずのないヤバい奴らの姿が目に映るようになります。恐ろしさに震えながらも平常心を保ち、相手に悟られないように見えないふりをしてじっと耐えるみこ。そんなみこの前に、みこと同じ能力を持つ同級生・ユリアや周囲に化け物を引き連れるクラス担任・遠野が現れます。

ここからは、本記事のメインテーマであるゴッドマザーの話題に移っていきます。最初はゴッドマザーのプロフィールからになります。

主人公みこに付きまとう化け物を見抜いたゴッドマザーは、作中では年老いた占い師として登場。かつては「下町のゴッドマザー」と呼ばれていた霊能者ですが、今は占いを利用して人を騙し金儲けをしています。例えば、男性と縁がなく悩んでいる女性には、パワーを注入したというブレスレットを売りつけます。ブレスレットを身に付けた女性は、すぐさま素敵な男性たちからナンパしまくられます。

ブレスレットのおかげだと信じて疑わない女性でしたが、実はゴッドマザーが裏でサクラのホストを雇い、ナンパさせていたのです。そして、ナンパされなくなるとパワーが切れたと言い、充電料としてさらに3万円を巻き上げます。こんな調子でペテンな商売を続けてきたゴッドマザーですが、年を取るとともに最近は限界を感じ、引退して息子と一緒に暮らすことを考え始めていました。

そんな時、化け物よけの数珠を求めてゴッドマザーのところにやって来たのが、みこと彼女の親友ハナでした。いつものように、みこに適当なものを売りつけてやろうと考えたゴッドマザーは、化け物よけの数珠をみこに手渡します。ところが、みこがその数珠を身に付けると数珠はすぐにばらけて飛び散ってしまいました。自信を持って渡した数珠が、妖力を前に全く歯が立たなかったことにショックを受けるゴッドマザー。

下町のゴッドマザーの威信にかけて、今度は手持ちの数珠で最高の逸品を無料でみこに与えます。ところが、ゴッドマザーが全盛期のパワーを凝縮して作ったというその数珠も、一瞬にして破壊され周囲に飛び散ってしまいました。かつては霊能者として名声を得たゴッドマザーですが、力の衰えは否定しようがありません。現実に打ちのめされたゴッドマザーは、占い家業からの引退を真剣に考え始めるのでした。

詳しくは後述しますが、引退したゴッドマザーは息子の家に移り住み、地に足の着いた仕事として畑仕事に精を出します。ところが、みことハナが山の神社を訪れた時に写した写真を見て、みこたちの身の危険を感じ取ったゴッドマザーは、息子との生活を捨て霊能者に復帰することを決意します。

ここからは、見える子ちゃんに登場する謎の老婆ゴッドマザーの正体について考察していきます。ここまで彼女のことをゴッドマザーと呼んできましたが、本当の名前は何と言うのでしょうか？

占い師として見える子ちゃんに登場するゴッドマザーですが、彼女の名前は「タケダミツエ」といいます。占い師の廃業を知らせる貼り紙で名前がわかったのですが、廃業通知にはカタカナ表記の名前だけしか書かれておらずどのような漢字を使うのか明らかにされていません。ゴッドマザー自身は、上の名前で呼ばれるよりも下の名前で「ミツエさん」と呼ばれる方を好んでいるようです。

本作に占い師として登場するゴッドマザーですが、その正体は単なる占い師ではなく本物の霊能者です。過去には「下町のゴッドマザー」と呼ばれていたこともあるのは前述のとおりです。

過去には裏山にある滝に打たれて霊力を溜め込んでいたこともりますが、年を取るにつれ霊能力は衰えを見せ、現在ではペテン師まがいの占いをして生計を立てています。今や正体不明な状態になっているゴッドマザーが、みことハナに出会ったことで全盛期を上回るような霊能力を取り戻したようなのです。

自信を持ってみこに渡した数珠があっけなく壊れてしまい、自尊心をズタズタにされた占い師のゴッドマザー。「一緒に暮らしたら？」と優しく声を掛けてくれる息子の言葉に従い、占い師を廃業します。その後、田舎に移り住み畑仕事をしてのんびりと余生を送るゴッドマザーでしたが、突然占い師廃業を撤回し復帰を表明するのです。彼女はどのような理由で廃業を撤回したのでしょうか？

廃業撤回の事の発端は、ある日、田舎で息子と共に暮らすゴッドマザーのもとに届いた一通の手紙です。ゴッドマザーが手紙の封を開けると、中には「何が見える？」と書かれた一枚の写真が入っていました。その写真は、みこがハナと謎の神社を訪れた時のものです。そこに写っていた神社は、みこがネットで「ヤバいパワースポット」をググった結果上位に出てきた神社です。2人は神社の鳥居を背景にして写真を撮りました。

手紙には写真についての説明は何もありません。写真の女の子たちの情報も、顔が見えないように処理されているので手掛かりとなるものは示されていません。普通の人の目には、顔の見えない少女が2人写っているだけの写真に見えます。ところが、霊能者であるゴッドマザーは、この世に存在しない神社が写っていることを看破。さらに写真からオーラを感じ取り、写真の2人の少女がみことハナであることを見抜きます。

この世に存在しない神社に踏み込んだみことハナに迫る危機を察知したゴッドマザー。占い師を廃業し悠々自適の生活を送っていたゴッドマザーですが、2人を助けることができるのは自分だけだという考えが頭を駆け巡ります。そして、廃業した占い師に戻らねばという思いが沸々と湧き上がってきました。こうして、ゴッドマザーは廃業を撤回し霊能者として復帰することを決めたのです。

ここからは、見える子ちゃんのゴッドマザーの正体にさらに迫るため、ゴッドマザーの知られざる過去やゴッドマザーの元弟子・神童ロムとの関係について見ていきます。

ゴッドマザーこと本名タケダミツエは、子供のころ孤児院で暮らしていた過去を持っています。そんなゴッドマザーの過去を知る生き証人が登場。その証人とは、ゴッドマザーの師匠である岡トワ子です。過去にボランティアで施設の支援をしていたトワ子は、ミツエの情け深い性格を気に入り、何かにつけて面倒を見てあげます。ミツエと触れ合ううちに、トワ子は彼女の並外れた霊能力に気づき、占いの弟子としてスカウトしたのです。

ミツエにゴッドマザーという名前を与えたのは、師匠の岡トワ子です。占い師の世界では弟子に二つ名（別名）を付ける伝統があります。そこでトワ子は、弟子となったミツエに何かいい名前はないかと思案します。

自分も身寄りのない孤児だったにもかかわらず、当時のミツエは施設で暮らす他の子供の世話をまるで母親のように積極的に行っていました。日頃そんなミツエの様子を見ていたトワ子の頭に、代母という意味を持つ「ゴッドマザー」という言葉が閃きます。さっそくトワ子はミツエにこのゴッドマザーという二つ名を告げます。

ゴッドマザーという言葉に違和感を感じたミツエ。最初はトワ子の示した二つ名を拒みますが、最終的には占い師へ弟子入りできるという条件を優先し、「ゴッドマザー」という別名を受け入れるのでした。

ある日のこと、占い師の道を歩み始めたゴッドマザーのもとを師匠の岡トワ子が訪ねてきます。彼女は1人の少年を連れていました。トワ子が言うには、その少年はゴッドマザーをも凌ぐ霊能力を持つ逸材とのこと。この少年を育て上げられるのは、ゴッドマザーをおいてほかにいないと言うのです。

師匠のたっての頼みとあって、ゴッドマザーも無碍に断ることはできません。熟考した末に少年を弟子として受け入れることに決めます。そして占い師の伝統に従って、少年に神童ロム（しんどうろむ）という二つ名を与えました。

ロムは師匠のゴッドマザーに倣い、石などのパワー系アイテムを高値で売りつけるようになります。その後ロムは、ゴッドマザーの教えを守らず山奥の神社に入り、命の危機に瀕します。トワ子が身代わりとなることで最悪の事態は脱したのですが、ロムを助けようとしたトワ子は狐の怪になってしまいました。

ここからは、アニメ「見える子ちゃん」でゴッドマザーの声を演じた声優・谷育子を紹介していきます。最初は谷育子のプロフィールからになります。

谷育子（たに・いくこ）は、本名を谷淳子（たに・じゅんこ）といい、1939年4月9日東京府（現在の東京都）に生まれました。1980年より声優事務所のマウスプロモーションに所属し、声優をはじめ女優、ナレーターとして活躍してきました。

子供の頃は東映時代劇が好きだったという谷は、末は京都・太秦の東映京都撮影所でお姫様役を演じるのが夢だったと言います。それを知った父親から「演技の勉強をしてこい」と背中を押されたこともあり、俳優座養成所に第10期生として入所します。そして、1960年には映画「武器なき斗い」で女優デビューを果たすのです。その後は、芸能事務所A&Eを経てマウスプロモーションに移籍し現在に至っています。

声優・ナレーター、そして俳優としても活躍している谷育子。次に彼女の声優としての主な出演作品や演じたキャラを一覧で紹介します。

テレビアニメ

• NARUTO -ナルト- 疾風伝（チヨ）
• スポンジ・ボブ（パトリック・スター）
• 楽しいムーミン一家（ムーミンママ）
• サザエさん（磯野フネほか）

• ローマの休日（ビアバーグ伯爵夫人）
• ベン・ハー（ミリアム）
• 風と共に去りぬ（メラニー・ハミルトン）
• オリエント急行殺人事件（ハリエット夫人）

ここまで見える子ちゃんのゴッドマザー特集をお届けしてきましたが、最後に見える子ちゃんのゴッドマザーに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する感想・評価は、ゴッドマザーの存在感を感じさせるツイートからです。ゴッドマザーが登場しなければ「見える子ちゃん」は始まらないという評価が、Twitter上には多数見受けられました。

続いて紹介する感想・評価は、ゴッドマザーを含めて脇役の個性が強くて好きという方のツイートからです。ゴッドマザーについては、凄い美人でさすが「下町のゴッドマザー」だけのことはあるという評価でした。

最後に紹介する感想・評価は、ゴッドマザーがいい人だと評価するツイートからです。アコギな商売をしているゴッドマザーですが、人情味のある彼女のキャラが画面を通して伝わったのかも知れません。

ここまで「見える子ちゃんのゴッドマザーはインチキ占い師！」と題して、ゴッドマザーの名前の由来や正体、そして隠された過去について考察し、さらにはロムとの関係や廃業を撤回した理由などの情報も併せてお届けしてきました。いかがでしたでしょうか？

見える子ちゃん初登場時には、インチキ占いで金儲けをしていたゴッドマザー。彼女の正体は過去に霊能者の岡トワ子に才能を発掘され弟子入りしたこともある本物の霊能者です。神童ロムとは師匠と弟子の関係で、彼の名付け親でもあります。また、一旦は廃業した占い師に復帰した理由は、山の神社に入り危機に直面したみこやハナを救うため。情の深いゴッドマザーの一面が垣間見えたのではないでしょうか？