ジョジョの奇妙な冒険のコスプレ画像！資生堂・原田忠のクオリティがすごい

ヘアメイクアップアーティスト原田忠によって『ジョジョの奇妙な冒険』と資生堂のヘア＆メ―キャップのコラボレーションが実現しました。漫画のビジュアルを独創的に表現したヘア＆メーキャップです。

原田忠さんは日本のヘアメイクアップアーティストです。1971年群馬県津田沼で生まれました。航空管制官の仕事についた後、美容業界に転身するため、山野美容専門学校に入学。2000年にはSABFAを卒業、同年に資生堂に入社。同社のビューティークリエーション研究センター所属しています。NY・パリ・東京コレクションでヘア&メーキャップ活動を行っています。

原田忠さんと資生堂は『ジョジョの奇妙な冒険』以外にも2014年には『テラフォーマーズ』、2015年には『銀魂』とそれぞれコラボレーションしています。2016年には原田忠さんは伊勢丹と『ルパン三世』とコラボレーション企画を行いました。

2016年に、ももいろクローバーZの「AMARANTHUS」と「白金の夜明け」のアルバムワークのヘア&メークディレクションやPV(プロモーションヴィデオ)「『Z』の誓い」のヘアメークディレクション&ヘアメークやPV「マホロバケーション」やPV「WE ARE BORN」のヘアメークディレクションを担当しています。

特に、ももいろクローバーZの「『Z』の誓い」のヘアメークには日本の漫画についてのオマージュ(特に「ドラゴンボール」)がちりばめられており、二次元表現の漫画だからこそ出来る独特の表現が三次元に移し返られてアートとして表現されています。日本の漫画に興味を持つ外国人にもアピールできる内容です。

ギタリストの布袋寅泰さんのアートワークにも参加しており、2009年にはアルバムアートワークの「GUITARHYTHM V」のヘアメークを担当しています。また、2015年には嵐×布袋寅泰のPV『心の空』の布袋寅泰のヘアメークを担当してます。それから2016年にはPV『8beatのシルエット』のヘアメークを担当しています。

『ジョジョの奇妙な冒険』の舞台のほとんどは海外です。そのせいでか今回のモデルも外国人のような雰囲気があります。また『ジョジョの奇妙な冒険』は外国人も人気がある漫画です。原作者の荒木飛呂彦さんは日本における『バンド・デシネ』を代表する漫画家と目されていて、ルーブル美術館特別展「ルーブルNo.9～漫画、9番目の芸術～」に『岸辺露伴 ルーブルへ行く』で参加しています。

それでは、実際に『ジョジョの奇妙な冒険』と資生堂ビューティートップスペシャリストである原田忠によるコスプレアート画像を紹介いたします。

この画像のモデルのセッコは『ジョジョの奇妙な冒険第5部・黄金の風』に登場したスタンド使いです。イタリアのギャングの内部抗争をテーマにしたジョジョ第5部の中でも異彩を放っていたギャング、チョコラータ。セッコはチョコラータのペットのような立ち位置でギャングに所属していた人物です。

セッコは自分の周りの物質を泥にする能力のスタンドを持っています。そのスタンド、「オアシス」はセッコの体を覆う形のスタンドなのですが、この画像ではスタンド「オアシス」が美しく表現されています。海外のファッションをモチーフにしている部分もあり、構図も海外の絵画や写真集かと見まがうほどの凝り方がされています。

上記の画像のモデルは『ジョジョの奇妙な冒険第三部・スターダスト・クルセイダーズ』の主人公、空条承太郎です。空条承太郎はジョースター家のなかでも最強の名にふさわしいスタンドを持っていたのが空条承太郎でした。

空条承太郎の持つスタンド「スター・プラチナ」は精密な動きとスピードと力を擁した最強のスタンドですが、それに加えて時間を止める能力までもっています。一瞬の世界を捉える美しさを持った力と言えるでしょう。

上記の画像は『ジョジョの奇妙な冒険』の其々第4・5・6部の主人公になります。左から空条徐倫、東方仗助、ジョルノ・ジョバーナです。三者三様の独特のポージングを披露しています。東方仗助のスタンド「クレイジー・ダイアモンド」は破壊と再構築、ジョルノ・ジョバーナのスタンド「ゴールド・エクスペリエンス」は誕生、空条徐倫のスタンド「ストーン・フリー」は自分の体をひも状に分解する力を持っています。

東方仗助の父は『ジョジョの奇妙な冒険・第2部/戦闘潮流』の主人公、ジョセフ・ジョースターで、日本人と外国人(イギリス人)のハーフになります。空条徐倫は『ジョジョの奇妙な冒険・第3部/スターダストクルセイダーズ』の主人公、空条承太郎を父に持つ、クォーターになります。何故なら空条承太郎自体がジョセフ・ジョースターの娘のホリイ・ジョースター、つまり外国人を母に持つハーフだからです。

上記の画像は東方仗助と岸辺露伴とディアボロとフー・ファイターとウェザー・リポートとミシェル・ポルナレフです。「フー・ファイター」は実はミジンコのような単細胞の集合体で構成されているスタンド、「ウェザー・リポート」は雲を呼び雨を降らせるスタンド、「シルバー・チャリオッツ」は騎士のスタンド、「ヘブンズ・ドアー」は他人の記憶を操るスタンド、「キング・クリムゾン」は時間を飛ばすことが出来るスタンドです。

上記の画像は『ジョジョの奇妙な冒険・第5部/黄金の風』のギャング組織パッショーネの幹部であり、主人公ジョルノ・ジョバーナの友人でもあったブローノ・ブチャラティです。ブローノ・ブチャラティのスタンド「スティッキー・フィンガーズ」は物体を分割することが出来る力を持っています。ジョバーナはイギリス人ディオ・ブランド―と日本人のハーフですが、ブチャラティはイタリア人なので日本人からすれば外国人になります。

上記の画像は『原田忠全部』に掲載されている資生堂×原田忠の『ジョジョの奇妙な冒険』のコスプレアートです。外国人にもアピールできるクオリティを誇っている原田忠さんの仕事を知ることが出来ます。

画像の左上に、スタンド「エニグマ」を操る少年が見えます。「エニグマ」は相手に恐怖を植え付けて、紙にすることが出来るスタンドです。資生堂の『ジョジョの奇妙な冒険』が写真集の形で見ることが出来ることで、ファンも喜びの声を上げています。

今回紹介した『ジョジョの奇妙な冒険』のキャラクターのコスプレは、その漫画の世界観と原田忠さんのアーティストとしての感性とあいまって、『ジョジョの奇妙な冒険』の持つビザールな世界観とまた違った美しさが生まれています。その美しさは写真であり、コスプレ(衣装)だからこそ一瞬しか存在しない彫刻や建造物とは違う美しさがあります。

漫画『ジョジョの奇妙な冒険』はもともと二次元性が高い漫画です。イラストレーション等で名画の構図をそのまま引用しながらも漫画として再構築されていることからマニエリスム(様式美)の漫画と言われています。自然の模倣ではなく、不自然な様式美を追求した『ジョジョの奇妙な冒険』のコスプレといった不自然さに不自然さの様式美を追求した結果の一瞬の美の模倣というと言い過ぎでしょうか。

資生堂の「Japan Original Beauty」展示された写真のメイキングを収めた映像です。原田忠さんがファニー・ヴァレンタイン大統領、リゾット・ネエロ、ブラックモアのコスプレのスタイリングをしています。「コスプレ」は日本独特の文化ですが、その文化が実際にファッション・アートとして成り立つまでのスタイリング風景が撮影されています。くり返されるリズムとコスプレが完成されていく風景がユニークです。

今回は漫画の二次元性を美麗に三次元に移し替える資生堂ヘアメークアーティスト、原田忠さんの『ジョジョの奇妙な冒険』コスプレを紹介いたしました。原田忠さんの作品は他にもあります。外国人にもアピール出来る優れた才能を是非ご堪能下さい。