2022年07月18日公開
2022年07月18日更新
平成狸合戦ぽんぽこは放送禁止になった?これまでの放送回数や視聴率を調査
1994年に公開されたジブリ映画「平成狸合戦ぽんぽこ」は、ニュータウン開発の拠点となった自分たちの棲みかを守るべく、狸たちの対抗運動を描いた人気作である一方で、放送禁止の噂もささやかれています。本文では、ジブリ映画「平成狸合戦ぽんぽこ」の放送禁止の噂が浮上したのはなぜか、地上波での放送回数や視聴率、雄狸のある描写やマックとの関連などを基に、理由を考察しました。
目次
平成狸合戦ぽんぽこは人気のジブリ映画
ジブリでは異色の作風が話題を呼んだ「平成狸合戦ぽんぽこ」ですが、近年では放送される機会が少なくなったことから、一部ではある描写を理由に放送禁止になったとの憶測も飛び交っています。以下では、ジブリ映画「平成狸合戦ぽんぽこ」の近年の放送が少ない理由はなぜか、地上波での放送回数や視聴率、放送禁止の発端となったある描写やマックとの関連などを交えながら考察しました。
平成狸合戦ぽんぽこの概要
『平成狸合戦ぽんぽこ』は、元々四国を舞台に考えられていました。しかし、美術監督を務めた男鹿和雄さんが、自身の住む多摩の四季を描きたいと思っていたことも考慮されて、多摩ニュータウンの開発がテーマになったという経緯があります。 pic.twitter.com/FtO0VA2uCv
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) June 24, 2022
高畑勲監督・脚本によるジブリ映画「平成狸合戦ぽんぽこ」は、1994年に公開された作品で、スタジオジブリ初となる宮崎駿監督以外の監督原作作品となり、大きな話題を呼びました。都市開発の影響で棲みかを失いつつある狸と人間の攻防戦を主軸に、現代社会が抱える問題を風刺的に描いた作風が話題を呼び、現在でも根強い人気を誇っています。
平成狸合戦ぽんぽこのあらすじ
【東京舞台さんぽ】「平成狸合戦ぽんぽこ」 多摩ニュータウン開発を題材に https://t.co/rHoBZP0l2Q pic.twitter.com/hJRVztU3eL
— 東京デンシバン!(超人) (@tokyo_denshiban) July 11, 2022
昭和40年代、多摩丘陵のニュータウン開発計画に伴う山や森の破壊を受け、その土地に住まう狸たちは、人間たちの開発計画を阻止するべく、化学(ばけがく)を駆使して人間たちに対抗します。そして、四国に住まう伝説の長老狸・3匹を筆頭に妖怪大作戦を決行するも、ニュータウンを襲った百鬼夜行は、一部の人間から好奇心の対象とみなされ、あるテーマパークの宣伝にも利用されてしまい、狸たちは苦戦を強いられます。
平成狸合戦ぽんぽこは放送禁止になった?放送回数・視聴率は?
高畑勲監督作品の中で高い人気を誇るジブリ映画「平成狸合戦ぽんぽこ」ですが、近年は倫理的な観点から過激なシーンに対する規制が厳しくなり、「平成狸合戦ぽんぽこ」もある描写が倫理的にNGとみなされ、放送禁止になったとの憶測が生まれました。以下では、ジブリ映画「平成狸合戦ぽんぽこ」の噂としてささやかれる放送禁止の真相や、映画の地上波での放送回数や視聴率を考察しました。
平成狸合戦ぽんぽこは放送禁止ではない?
◎本日、6月19日は「#日本最初の元号制定日」だそうです。
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) June 19, 2022
ジブリ作品で元号がタイトルに入っているのは、『平成狸合戦ぽんぽこ』だけです。
高畑勲監督は、「平成」という言葉がタヌキによく似合うと感じていたそうです。
高畑監督が語る「平成」はこちら→ https://t.co/p9IYS5QRxj pic.twitter.com/SQadCPTEqa
自分たちの棲みかを守るべく、化学(ばけがく)を駆使して対抗運動を繰り出す狸たちの奮闘が目を引く、「平成狸合戦ぽんぽこ」は、当時の日本社会を風刺するような、現代社会が抱える問題に切り込んだメッセージ性の高い作風が評価され、令和になった現在でも根強い人気を誇っています。
数あるジブリの中で異色の作風である「平成狸合戦ぽんぽこ」は、好みが分かれやすい作品とも評されており、劇中でのある描写を理由に放送回数が少なくなった、あるいは放送禁止になったとの憶測が飛び交っています。しかし、ジブリ映画「平成狸合戦ぽんぽこ」は2019年までに地上波での放送が実施されており、放送禁止の噂は憶測でしかないと推定されます。
平成狸合戦ぽんぽこのこれまでの放送回数と視聴率
平成狸合戦ぽんぽこ(1994)
— Selento Books 📚 (@SelentoBooks) July 20, 2021
Pom Poko pic.twitter.com/ZFJFGNGuOF
1994年に公開された「平成狸合戦ぽんぽこ」は、1995年~2019年の間に計9回放送され、最高視聴率は、映画公開の翌年にテレビ放送された19.2%です。ちなみに、2019年の放送は、前年に逝去された高畑勲監督の命日に合わせて放送され、視聴率は6.0%を記録しました。
「平成狸合戦ぽんぽこ」の放送は、2006年~2013年の空白期間をのぞき、約2,3年ごとに地上波放送が行われてており、放送禁止になったとは考えにくいでしょう。また、他のジブリ作品も頻繁に放送されていることから、「平成狸合戦ぽんぽこ」を視聴したという記憶が薄れてしまい、結果、「平成狸合戦ぽんぽこ」の放送禁止説につながったでしょう。
平成狸合戦ぽんぽこの放送が少ない理由はなぜ?
2022年現在も地上波での放送が行われるジブリ映画は、金曜ロードショーの人気枠であり、幅広い世代の支持を集めています。一方、「平成狸合戦ぽんぽこ」に関しては放送回数が少ないとの意見も見られます。以下では、ジブリ映画「平成狸合戦ぽんぽこ」の放送が少ないと言われる理由はなぜか、劇中の問題の描写・シーンをもとに考察しました。
放送が少ない理由①金玉問題
こんばんは、減税ポストマンです。
— 減税ポストマン (@Genzei_Postman) January 19, 2022
〜本日のポスティング〜
戸建て:42軒
集合住宅:8棟
『平成狸合戦ぽんぽこ』の佐助が好きです。
以上です
では、また次回 pic.twitter.com/LKOjtuZz8H
「平成狸合戦ぽんぽこ」の放送が少ないのはなぜか、理由の1つとして雄狸を強調する性的な描写が、倫理的観点からダメだと判断されたためという憶測が飛び交っています。雄狸を強調する描写は、映画公開時から幼い子供を持つ親御さんを中心に批判が相次ぎ、教育上よろしくないとの厳しい意見が寄せられました。
また、近年では、過激なシーンに対する規制がより厳しくなり、「平成狸合戦ぽんぽこ」も規制の対象とみなされたと推測されるも、雄狸たちの性的な描写は規制がかかるような過激なものではないでしょう。しかし、過去の放送履歴を辿ると、2006年~2013年の間には「平成狸合戦ぽんぽこ」が放送されておらず、なぜ、7年間も放送されなかった期間が出来たのか、疑問が残るでしょう。
放送が少ない理由②マクドナルド(マック)
ジブリ飯 平成狸合戦ぽんぽこに出てくるマックのハンバーガーがめっちゃ美味しそう。 pic.twitter.com/kND3XEJRRx
— ☆@喪中 (@yajiru4) December 9, 2021
「平成狸合戦ぽんぽこ」が、2006年~2013年の間だけ放送されなかったのは、2008年に発覚したマクドナルド(マック)の残業未払い問題に対するテレビ局側の配慮からだと考えられます。その後、7年間に及ぶ放送自粛期間が設けられることとなり、「平成狸合戦ぽんぽこ」の放送が少ないというイメージにつながったでしょう。
また、マックのハンバーガーは、「平成狸合戦ぽんぽこ」では、狸たちが大好きな人間の食べ物であり、人間は嫌いでもこれだけは別とばかりに、ハンバーガーを堪能しています。映画でのマックは好意的に描かれるも、当時の社会状況から、取り上げ方によってはマックへのマイナスイメージに繋がりかねないという配慮から、地上波での放送が見送られたと考えられます。
平成狸合戦ぽんぽこに関する感想や評価
ある事情から7年間の空白ができたことや、他のジブリ作品の人気ぶりから放送回数が少ないと言われる「平成狸合戦ぽんぽこ」ですが、森や山を守るべく化学で人間と対抗する狸たちの奮闘や、当時の社会状況を風刺した作風は、根強い人気を誇っています。以下では、地上波での放送が少なくなったのはなぜと、放送に関する憶測が飛び交った「平成狸合戦ぽんぽこ」に関する感想や評価を紹介します。
感想1:映画を地上波で見たい
最近、平成狸合戦ぽんぽこの音楽が頭の中から離れない。
— ゆいな (@yuinabiss) November 19, 2021
見たいなあ〜
金曜ロードショーでやることを祈る〜🙏
マックがどうとかで放送禁止の噂あるけど、それがなんだ!!
冬のジブリ祭りでは紅の豚やりそう
ぽんぽこもして!😆🙏🏻
#金曜ロードショー
「平成狸合戦ぽんぽこ」の地上波放送は、高畑勲監督の一周忌にあたる2019年を最後に実施されておらず、一部では放送コードに引っかかったことから、放送禁止になったとの噂がささやかれています。しかし、熱烈なファンからは、「平成狸合戦ぽんぽこ」を地上波で見たいとの声が相次ぎ、金曜ロードショーのジブリ祭で放送してほしいとの声も寄せられています。
感想2:人間に対抗しながら精一杯生きる狸たちの物語が良い
長渕ドラマで一番好きな「しゃぼん玉」とジブリの「平成狸合戦ぽんぽこ」は似ていると思っていて、強者に暮らしを壊される弱者が精一杯の反抗を試みるも敗れてしまいそれでもなんとか生きていくというストーリーに私は弱いです
— fujikaWA (@fujika_WA) July 6, 2022
自分たちの故郷である森と山を守るべく、人間と壮絶な戦いを繰り広げた狸たちでしたが、彼らの奮闘もむなしく、狸たちは故郷を追われることになりました。しかし、狸たちの結末は決して悲しいものではなく、彼らなりに何とか生きており、狸または人間として必死に生きる道を模索する狸たちの姿は、観る者に感動を与え、「平成狸合戦ぽんぽこ」の根強い人気につながっているでしょう。
感想3:無くなって欲しくないジブリ作品
平成狸合戦ぽんぽこ大好きだから無くならないで欲しいな RT
— ヨン (@i9a3Pwo9l4RHdIc) July 7, 2022
雄狸の性的な描写から、教育の観点からよろしくないとの意見も寄せられた「平成狸合戦ぽんぽこ」ですが、人間の身勝手な考えにより、棲みかを失っていく動物たちを主人公にした作風は、自然との向き合い方を考えさせられるでしょう。また、「平成狸合戦ぽんぽこ」は、ジブリ作品で好みが分かれやすいものの、この作品が一番好き、無くならないで欲しいなど、コアなファンから根強い人気を誇っています。
感想4:故郷を失った狸たちのその後について言及したシーンが良い
高畑勲って本当にすげえなと『平成狸合戦ぽんぽこ』を見直して思ったのは、開発によって故郷を失う狸たちのうち、能力のある者は人間に化けて暮らすが、化ける能力のない狸はどうするのか、ということを描いていた。
— 藤田直哉@『攻殻機動隊論』『ららほら2』 (@naoya_fujita) July 11, 2022
ジブリ映画「平成狸合戦ぽんぽこ」と言えば、森と山を守る狸と、都市開発を目論む人間との攻防戦が見どころである一方、作品のもう1つの主題として故郷を追われた狸たちの行方も挙げられます。変化できる狸は人間として生活できるものの、変化できない並みの狸たちはどう生きていくか、狸の視点で描かれるストーリー展開や、奥深さが凄いとの感想も寄せられています。
感想5:ジブリで一番の名作映画
やっぱジブリ一番の名作は平成狸合戦ぽんぽこだよね。放送禁止用語連発しまくりで今じゃ放送できないだろうけど。
— 藍色 (@S_aikawa) June 24, 2011
ジブリと言えば、「天空の城ラピュタ」や「となりのトトロ」「魔女の宅急便」が圧倒的な人気を占める一方、ファンの中には、「平成狸合戦ぽんぽこ」こそ、ジブリで一番の名作に上げる声も見られます。一方で、「平成狸合戦ぽんぽこ」と言えば、雄狸の性的描写に加え、放送禁止用語と捉えかねないセリフも指摘され、そのような観点から、放送は難しいとの意見も寄せられています。
平成狸合戦ぽんぽこの放送禁止まとめ
ジブリ映画「平成狸合戦ぽんぽこ」の放送禁止の真相や放送回数・視聴率、放送が少なくなった理由はなぜか、雄狸のある描写やマックとの関係などをもとに考察しました。地上波で放送されるイメージの少なさから、一部では放送禁止の憶測も浮上した「平成狸合戦ぽんぽこ」ですが、1995年から2019年にかけて定期的に放送されており、今後も地上波で放送される機会があるでしょう。