【コクリコ坂から】その後メルと俊は結婚した?映画と原作漫画の結末をネタバレ

こちらの記事ではアニメ映画『コクリコ坂から』に登場するキャラクターのメル(松崎海)と風間俊のその後についてご紹介しています。戸籍上の兄妹であるメルと俊が物語のその後結婚できるのかといった疑問を持っている人や、アニメ映画版と原作漫画版の違いが気になる人はこちらの記事に目を通してみてください。また、アニメ映画『コクリコ坂から』の作品情報や物語で語られなかった謎についても触れているので、興味のある人はそちらもチェックしてみてください。

【コクリコ坂から】その後メルと俊は結婚した?映画と原作漫画の結末をネタバレのイメージ

目次

  1. コクリコ坂からとは?
  2. コクリコ坂からのメルと俊はその後進学し結婚した?
  3. コクリコ坂からの原作漫画と映画の結末
  4. コクリコ坂からの原作漫画と映画の違い
  5. コクリコ坂からの謎を考察
  6. コクリコ坂からに関する感想や評価
  7. コクリコ坂からのその後まとめ

コクリコ坂からとは?

コクリコ坂からの概要

  • 監督:宮崎吾朗
  • 脚本:宮崎駿、丹羽圭子
  • 原作:佐山哲郎、高橋千鶴
  • 製作:宮崎駿、鈴木敏夫
  • 音楽:武部聡志
  • アニメーション制作:スタジオジブリ
  • 主題歌:手嶌葵「さよならの夏 ~コクリコ坂から~」
  • 公開日:2011年7月16日
  • 上映時間:91分

アニメ映画『コクリコ坂から』は2011年に宮崎吾朗監督が手掛けたスタジオジブリの作品として公開されたアニメ作品。スタジオジブリの作品は映画用に脚本を作った作品も多くありますが、アニメ映画『コクリコ坂から』は1980年に少女漫画誌・なかよしに掲載されていた『コクリコ坂から』が原作となっています。

原作漫画の『コクリコ坂から』は原作・原案を作家の佐山哲郎先生が担当し、作画を漫画家・高橋千鶴先生が担当した少女漫画です。原作漫画の『コクリコ坂から』は元々は長編の作品として連載を開始した作品でしたが、6回目の掲載時に残り2回で打ちきりとなることが決定し、全8話となってしまったという経緯があります。

また、原作漫画の『コクリコ坂から』とアニメ映画版『コクリコ坂から』ではいくつか設定が変更されている点があり、原作漫画『コクリコ坂』からの内容を知っている人も新たな展開を楽しめる作品としてリメイクされています。

コクリコ坂からのあらすじ

昭和38年の夏。横浜に住む女子高生・松崎海はある日、学校の新聞に自分のことが書かれていることを知ります。そのことをきっかけに学校新聞を発行している少年・風間俊と出会います。文化部が終結した建物"カルチェラタン"の存続運動をしている俊の手伝いをするうち、彼に恋心を寄せるようになる海。しかし海と俊の間に、血の繋がった兄弟ではないかという疑惑が浮上するのでした。

映画『コクリコ坂から』公式サイト - スタジオジブリ

コクリコ坂からのメルと俊はその後進学し結婚した?

メルと俊は高校卒業後別の大学に進学した?

アニメ映画『コクリコ坂から』の物語の最後は、メル(松崎海)と俊が兄弟ではなかったということが判明して終わりますが、その後の2人はどのような進路をとったのでしょうか?アニメ映画『コクリコ坂から』の物語の中では「医者になりたい」という気持ちを打ち明けていたメル。その後メルが医者になったのかどうかはアニメ映画『コクリコ坂から』では描かれていません。

では原作漫画ではどうなのかというと、こちらでもメルの進学についての詳細は判明していませんでした。しかし、原作漫画ではメルが北斗にあてた手紙に俊が商船大学に進学したことが報告されていました。アニメ映画『コクリコ坂から』では国立大を目指すと言っていた俊。アニメ映画版と原作漫画では設定が違う部分も多いので、アニメ映画のその後は原作とはまた違った結末のなっているのかもしれません。

メルと俊はその後結婚した?

アニメ映画『コクリコ坂から』では2人が兄弟ではなかったという事が判明し、お互いの気持ちを伝え合ったところで終わりとなっています。アニメ映画『コクリコ坂』ではその後2人が結婚したのかどうかは分かりませんが、原作漫画では結婚しているのでしょうか?その後の2人の結婚については原作漫画でも描かれておらず、公式設定ではメルと俊がその後結婚したのかどうかは判明していません。

しかし、アニメ映画『コクリコ坂から』の舞台設定は昭和38年と、まだまだ男女の交際についての意識が硬派だった時代。そんな時代に「ずっと好き」と想いを熱烈に伝え合った2人なので、その想いは簡単に無くなる程度のものではないのではないかと考えられます。そういった背景もあり、その後も2人はお互いに支え愛し合い結婚に至ったのではないかと予想されます。

メルと俊は戸籍上結婚できる?

俊は実の父親が死亡したため、その友人であったメルの父親に養子として戸籍届けを出されています。しかし、母親がメルの出産を控えていたため、2人も子供を育てるのは難しいという結論に至り、父親の知り合いであった現在の俊の養父に引き取られました。そんな経緯があり、メルと俊は血は繋がっていなくとも、戸籍上は同じ家系の兄弟という扱いになっています。

では、戸籍が同じ家系となっている2人は現実では結婚が可能なのでしょうか?こちらの疑問の答えは「できる」となっています。戸籍上では同じ家系の兄妹であっても、血の繋がりがないため民法734条に則り結婚することが可能です。昔は男の子供がいない家では男児を養子として戸籍に迎え、その後実子と結婚させるといった流れが珍しくなかったため、戸籍上同じ家系の男女でも結婚が可能となっています。

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コクリコ坂からの原作漫画と映画の結末

コクリコ坂からの映画の結末

『コクリコ坂から』はアニメ映画版と原作漫画でどのような違いがあるのでしょうか?こちらの項目ではまずアニメ映画版の『コクリコ坂から』の結末をご紹介します。カルチェラタンの存続を学園の理事長に訴えにいったメル・俊・水沼。その帰り道、メルは俊に告白をします。しかし同じ戸籍に名前が連なっている2人は、実の兄妹であるのか確かめるため、真相を知っているというメルの父親の友人・小野寺に会いにいくことにします。

そして小野寺の口からは、俊は元々メルの父親の仲間の息子で、彼が亡くなったためメルの父親が引き取ろうと役所に行って俊の戸籍を書きかえたという事実を聞かされます。こうして、同じ戸籍上に名前があるものの、メルと俊は血の繋がりがなかったことが確かなものとなりました。

コクリコ坂からの原作漫画の結末

次に原作漫画『コクリコ坂から』の結末はどのようなものだったのでしょうか?原作漫画の『コクリコ坂から』もアニメ映画版と同じようにメルと俊に血の繋がりがなかったと判明して終わります。しかし、それを教えてくれたのはメルの父親の友人である小野寺ではなく、メルの母親でした。小野寺は原作漫画には登場しない人物で、アニメ映画でメルと俊の関係を伝えるためのアニメオリジナルキャラクターとなっています。

コクリコ坂からの原作漫画は打ち切りだった?

スタジオジブリ制作のアニメ映画となった『コクリコ坂から』。しかし原作漫画は打ち切り終了となった作品だったのはご存じでしょうか?アニメ映画の原作となったのは少女漫画雑誌・なかよしに1980年に掲載されていた作品ですが、こちらの作品は全8話というごく短い連載となりました。作者の佐山哲郎先生と高橋千鶴先生の間では長編でじっくり作品を展開する予定だったそうです。

しかし、6話まで差し掛かったところで残り2話で打ち切りにするという通達があり、泣く泣く8話構成となりました。そのため原作漫画では、メルが片思いしていた相手・北斗から俊に乗り換えたと思わせるような描写となってしまうといった不都合も生じてしまったようです。

コクリコ坂からの原作漫画と映画の違い

違い①カルチェラタン存続の話

アニメ映画『コクリコ坂から』と原作漫画ではいくつか設定が変更されている点があります。こちらの項目では、そんなアニメ映画版と原作漫画の違いをいくつかご紹介していきます。まず1つ目はカルチェラタンの存続の物語について。アニメ映画版では物語の大筋に関わってくるカルチェラタンの撤去の話ですが、こちらの設定は原作漫画には無く、アニメ映画版のオリジナル設定となっています。

またアニメ映画版ではカルチェラタンの存続についての物語が中心となっており、その延長線でメルと俊の仲が深まっていきますが、原作漫画ではメルと俊の恋愛模様の方が中心に取り上げられています。そういった読者・鑑賞者視点においても『コクリコ坂から』のアニメ映画版と原作漫画には大きな違いがあります。

違い②北斗さんの性別

アニメ映画『コクリコ坂から』では医師の女性として描かれていた北斗さんでしたが、原作漫画では医師ではなく獣医を目指している設定となっています。そしてもう1つ大きな違いは、原作漫画では北斗さんの性別が男性であること。原作漫画のメルは下宿人である北斗さんに片思いをしており、そんな彼がコクリコ荘を出て行ってしまうことに胸を痛めるシーンなども登場します。

違い③お爺ちゃんは生きている

アニメ映画版では死亡したような扱いとなっているメルの祖父。しかし原作漫画では生きており、祖父だけ違う家で住んでいることが判明しています。アニメ映画版ではメルの両親が結婚する際、祖父母に反対されたため駆け落ちをした設定となっていますが、原作漫画の『コクリコ坂から』では祖父だけが反対したという物語となっています。そのため、原作漫画ではメルの両親と距離をとっている祖父のみが別の家で暮らしています。

違い④小野寺や立花

アニメ映画版では度々その名前が上がった小野寺や立花といったメルの父の友人たち。アニメ映画『コクリコ坂から』では彼らの存在があったからこそ物語が複雑化しの物語を盛り上げましたが、この父の友人の小野寺と立花は、カルチェラタンと同じくアニメ映画版のオリジナルキャラクター。そのため、メルと俊が戸籍上だけでの兄妹であり血縁関係は無いと判明する重要シーンは、原作漫画ではメルの母親が担っています。

違い⑤海の性格

アニメ映画『コクリコ坂から』と原作漫画で大きく違う設定の1つに主人公のメル(松崎海)の性格があげられます。アニメ映画版ではしっかり者で正統派のヒロインとして描かれていたメル。原作漫画でもしっかり者な部分は共通していますが、原作漫画では下宿代をきっちりと取り立てたり、自分の誕生日にはプレゼントをくれるよう周囲にアピールするといった強気な一面も見せています。

また、メルに加えて俊の性格にも若干違う部分が目立っています。アニメ映画では素直な情熱からカルチェラタンの取り壊しに反対していた俊ですが、原作漫画の『コクリコ坂から』では麻雀で負った負債を取り返すことが原動力になっていたりと、アニメ映画版の硬派な姿とは違った性格が描かれています。

コクリコ坂からの謎を考察

考察①コクリコ坂のモデルや由来

アニメ映画『コクリコ坂から』のタイトルにもなっている"コクリコ坂"という名称ですが、このコクリコ坂にはモデルがあり、東京都文京区にある"音羽の坂"という坂が由来だとされています。この坂には"コクリコ"という名前のレストランがあり、作者陣と編集社がこのレストランを打ち合わせ場所として使用していたことから、名前を使用したとされています。

考察②海がメルと呼ばれている理由

アニメ映画『コクリコ坂から』の主人公・松崎海は友人たちから"メル"という愛称で呼ばれています。アニメ映画版ではこの愛称の由来について触れられていませんが、原作漫画では海が"メル"と呼ばれる理由が描写されています。この"メル"というのはフランス語の"海"という言葉"ラ・メール"が由来となっており、獣医師を目指す北斗がつけたものとなっています。

考察③信号機の意味

アニメ映画『コクリコ坂から』で毎日メルが揚げている謎の旗。この旗は"国際信号旗"と呼ばれているもので、揚げる旗の柄によってメッセージを伝えられるものとなっています。アニメ映画『コクリコ坂から』でメルが揚げていたものには「安全な航行を祈る」という意味があり、俊が揚げていた柄には「ありがとう」という意味が込められています。

コクリコ坂からに関する感想や評価

スタジオジブリの人気アニメ映画『コクリコ坂から』。メルと俊の複雑な関係や、学生達の熱い想いが伝わる物語が人気となっていますが、こちらのかたの感想では映画で使用された主題歌も良いと感想をあげられています。主題歌の『さよならの夏 ~コクリコ坂から~』は音楽配信サイトなどでも聴くことができるので、この機会に視聴してみてはいかがでしょうか?

こちらの方は、建物を掃除する際にアニメ映画『コクリコ坂から』に登場したカルチェラタンを思い出したと写真付きで感想をあげられています。乱雑と置かれた道具がアニメ映画『コクリコ坂から』の物語冒頭に登場するカルチェラタンの内装を彷彿とさせる1枚です。

魔法や不思議なキャラクターなどが多く登場するスタジオジブリの作品ですが、アニメ映画『コクリコ坂から』は現実的なストーリーが展開される大人向け作品。昔見たことがあるけどあまり面白く感じなかったという人は、今もう一度見て見ると新たな楽しみ方を見つけられるかもしれません。

コクリコ坂からのその後まとめ

以上、アニメ映画『コクリコ坂から』に登場する主人公・メルとメインキャラクター・俊のその後についてご紹介してきました。お互いに想い合い、物語の最後にはめでたく結ばれたメルと俊。しかし戸籍上では兄妹となっているため、結婚ができるのかと気になっているファンも多いようです。現実の法律では戸籍上で家族となっていても、血縁関係が無ければ結婚が可能となっていると判明しました。

また、メルと俊のその後は原作漫画で描かれており、メルの進路については不明となっていますが、俊は商船大学に進学していることが判明しています。その後の2人の関係は良好で、作品中では結婚について描かれていませんが、ファンの間では結婚して幸せに暮らしていてほしいという声も多くあがっています。

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