2022年07月04日公開
2022年07月04日更新
海がきこえるはエモいシーン満載のジブリ映画!あらすじや登場人物を紹介
『海がきこえる』はエモいシーン満載のジブリ映画!あらすじや登場人物を紹介していきます!氷室冴子の小説を原作とし、『スタジオジブリ』の若手スタッフ制作でテレビアニメ化もされた『海がきこえる』は、当時の高校生のリアルな恋愛や友情を描いており、エモいシーンやセリフが満載です。今回はそんな『海がきこえる』がなぜエモいと言われているのかを解説し、作品の魅力に迫ります。
目次
海がきこえるとは?
水池屋さんによる原画集レビュー連載、今回取り上げたのは、『海がきこえる DVD映像特典 レイアウト集』です。>アニメ評論家・藤津亮太のアニメの門ブロマガ 第188号(2020/7/10号/月2回発行) https://t.co/TV4fs7fOqu #blomaga pic.twitter.com/vlfvjE7hGs
— 三浦大輔 (Daisuke Miura) (@bono1978) July 19, 2020
『海がきこえる』のエモいシーンや登場人物を紹介していく前に、作品概要を紹介していきます。『海がきこえる』は『スタジオジブリ』のアニメ作品として知られていますが、原作は小説であるため、ここではそちらについても解説します。事前に読んでおくことで後述のメインのまとめがより一層分かりやすくなりますので、ぜひご覧になってみて下さい!
海がきこえるの概要
「海がきこえる」観る。テレビでやってくれんので😅DVDで。 pic.twitter.com/tsASx5HymS
— げしりも (@geshirimoskins) October 22, 2021
『海がきこえる』は氷室冴子による小説で、1993年に『スタジオジブリ』によってテレビアニメ化されました。アニメ制作を担当したのは『スタジオジブリ若手制作集団』と銘打った『スタジオジブリ』の若手スタッフです。『スタジオジブリ』作品の長編アニメとしては唯一のテレビアニメで、劇場用ではありません。物語の舞台は高知県で、高知弁がふんだんに使われている事が作品の魅力の1つです。
海がきこえるの原作
『海がきこえる』は氷室冴子先生が高知を舞台に小説原作書いてくれた最高の物語だから!!!!!!! 小説版の表紙めっちゃ好き、氷室ヒロイン的な強くて意地っ張りな女の子とジブリヒロイン的なやさしい微笑みが共存してる感じして! pic.twitter.com/D4cwOTGEC8
— 三宅香帆 (@m3_myk) January 24, 2019
『海がきこえる』の原作は氷室冴子による小説です。『月刊アニメージュ』にて1990年から1992年まで連載され、1993年に単行本化されました。挿絵を担当したのは『スタジオジブリ』のアニメ映画『魔女の宅急便』で作画を担当した近藤勝也だった事もあって若い世代を中心に人気を集め、広く知られるようになっていきます。1995年には続編となる『海がきこえるⅡ~アイがあるから~』も単行本化して出版されました。
海がきこえるはエモいシーン満載のジブリ映画!魅力を紹介
海がきこえるの魅力①エモいセリフやシーン
#恋愛映画
— 悠哉 (@yuya_salyu) November 24, 2021
🎬️「海がきこえる」
「私はこの映画が嫌い。主人公が
自分に似てるから」
観賞後そう彼女は呟いた。
僕はこの映画が大好きだった。
彼女に恋をしていたから。
観る度に当時の想い出が甦る
青春アニメの名作。
ジブリでは「耳を~」より
こちらの方が好き🐈⬛
全く人の記憶という奴はw pic.twitter.com/BayjqDyv01
『海がきこえる』にはエモいシーンやセリフが多数存在している事が魅力です。そもそもエモいというのは『エモーショナル』が由来となっており、感動した時や何とも言えない気持ちになった時に使います。1993年に放送された『海がきこえる』ですが、現在の若者が見てもエモいと感じるようです。それは登場人物の友情を感じさせるセリフや、感動的なシーンの描写が理由となっています。
主人公である杜崎拓は親友の松野豊を尊敬しており、友情を超えた人間愛をも感じさせます。本気で親友の事を想って発言する拓のセリフは優しさや人を想う気持ちが視聴者に伝わり、『海がきこえる』がエモいと言われる理由の1つとなりました。
海がきこえるの魅力②光の表現
以前、JCさんがツイートしてたこの画像↙↘ジブリのアニメ映画やったんやね
— (-) B (-) 𓆏 (@whats823mean) April 29, 2021
『海がきこえる』タイトルくらいは聞いたことあるけど、日本の商業アニメに疎いから全くわからんかった pic.twitter.com/UCrwAXYiUZ
高校生の日常を描いている『海がきこえる』ですが、そんな普通の日々を光のさす教室や木々の細かさなどエモいシーンによって魅力的にしており、ある意味非日常を感じさせてくれます。特に拓と豊が美術室で話しているシーンや、拓と豊が卒業後に久しぶりに再会したシーンでの光の表現は非常に美しいと同時に、登場人物達の心の動きを表すエッセンスとしての役割も担っています。
海がきこえるの魅力③時間の経過
スタジオジブリ作「海がきこえる」を初鑑賞。
— どくりん (@PoisonousRingo) September 19, 2021
当時のスタジオジブリの若手集団が作った作品。高校生たちの爽やかさとほろ苦さが混じった青春アニメでとても楽しめました! pic.twitter.com/0RI5chic0H
拓と松野は里伽子に関する事で喧嘩してしまい、そのまま卒業後まで話す事はありませんでした。2人とも譲れない部分があり、仲違いは長く続いてしまいましたが、それを解決してくれたのは時間の経過です。高校を卒業後、拓は東京の大学に進学しましたが、しばらく経ってから同窓会出席の為に高知県まで帰省してきます。その時に空港まで迎えに来てくれたのが松野で、その時の事をお互いに謝罪しながら話し合って仲直りしていました。
解決の糸口となったのは時間の経過で、お互い関わっていない時間の中でお互いの事を考えながら気持ちを収めて成長し、仲直りするに至りました。当時のお互いの気持ちを振り返りながら話し合うシーンは非常に感動的です。
海がきこえるのあらすじネタバレ
あらすじネタバレ①里伽子の存在
◎ジブリ史上最も美しい女性キャラランキング
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) June 9, 2021
3位に武藤里伽子が入っている。
最近、『海がきこえる』の人気が上がっているのでは!?https://t.co/Edp8G8uIWy pic.twitter.com/NRcPOEN1Ie
主人公である高校2年生・杜崎拓は、同学年で親友の松野豊の事を尊敬していました。ある日、拓は松野に電話で呼び出された事で行ってみると、そこで転校生である女子・武藤里伽子の話をされます。拓は松野が里伽子に惚れている事に気付きますが、よくわからない女子に松野の良さは分かるわけが無いと考えるのでした。拓は里伽子とは違うクラスだった事から絡む事も無く、そのまま修学旅行の季節がやってきます。
修学旅行先はハワイで、拓は里伽子に所持金を無くしたからお金を貸してほしいとせがまれました。拓は里伽子に注意をしますが里伽子はそれに反発します。しかし、その後に打ち解けた事で拓は里伽子に結局6万円を貸す事にするのでした。
あらすじネタバレ②東京の父親に会いに行く里伽子
RT<響けユーフォニアム関連で丁度こんなツイートが最近あったけども、海がきこえる(1993年のセルアニメ)の時点で、カメラのピントを意識した演出が部分的にやられてた、と今見て気づいた pic.twitter.com/7DUVlOAsCJ
— eifonen (chat) (@eifonen) July 20, 2015
拓が高校3年生になったある日、里伽子は拓に借りた6万円を使って東京にいる父親に会いに行きました。成り行きで拓も一緒に行く事になり、里伽子は父親と再会しますが、父親にはすでに新しい家族がいた事にショックを受け、ホテルでコークハイを飲んで寝てしまいます。拓はバスタブで寝ました。
次の日、拓は里伽子と里伽子の元カレの岡田と3人でお茶をする事になりますが、拓の軽薄な発言の連続でその場から立ち去ってしまいます。里伽子は拓のこの言動によって、自分の事を反省し、拓を大人っぽいと思うようになるのでした。
あらすじネタバレ③松野とのケンカ
ジブリの楽曲がサブスク解禁したので久しぶりに海がきこえるのサウンドトラック聴いてたら、松野君が好きな人に似てることに気づく
— 何処 (@ymmka_) February 21, 2020
横顔もだけどゆったりした喋り方がとても似てる pic.twitter.com/ZupALrvBL0
東京から帰ってきて、里伽子が酷い言葉で松野の事を振ったという事を知った拓は里伽子にビンタをします。里伽子もビンタをし返してきて、2人はそのまま疎遠になってしまいます。それから文化祭の季節になり、拓は里伽子がほかの女子から吊るしあげられている現場を目撃しますが何も言わずにその場から去ってしまった事で、それを知った里伽子はショックで泣き出してしまうのでした。
その事情を知った松野は拓に詰め寄りますが、拓は『止めたってまた文句言われるだけだし』とセリフで返します。その次の瞬間、松野は拓を殴り飛ばし、『お前は馬鹿だ』というセリフを述べて去って行ってしまいます。それから拓と松野は卒業後まで一切口を利くことはありませんでした。
あらすじネタバレ④和解と再会
赤い灯台と堤防、どこかで見覚えあると思ったらジブリの「海がきこえる」で松野と拓が堤防歩くシーンに出てた pic.twitter.com/oduZpk0M2j
— ピクシー (@georgebest1941) May 28, 2022
高校卒業後、拓は東京の学校に進学しますが、同窓会に出席するために高知に戻ってきます。同窓会に行く前に、再会を果たした拓と松野は当時の事を話し合って和解しました。松野は拓も里伽子の事が好きなのに、自分に遠慮をしていた事に気が付いて殴ったのだという事でした。そして同窓会が終わり、拓が東京に戻ると駅のホームで里伽子に似た女性を見つけます。
拓が駆け寄るとやはり里伽子でした。少し大人っぽくなった里伽子と再会を果たした拓が、やはり自分は彼女の事が好きなのだと確信したところで『海がきこえる』の物語は幕を閉じます。
海がきこえるの登場人物
杜崎拓
わいのキャス画
— しんしん (@shinshin_cas_) April 17, 2021
耳をすませばの天沢聖司だと思ったら、海がきこえるの杜崎拓でした
ちな、横顔角度詐欺男で正面は残念フェイスです pic.twitter.com/g2GJe1YM7y
杜崎拓は『海がきこえる』の主人公です。純粋な性格をしており、親友である松野豊の事を尊敬しています。口調は少しぶっきらぼうなところがあり、ヒロインである武藤里伽子にも冷たい態度をとってしまいます。高校卒業後は東京の大学に進学し、石神井公園の近くのアパートで独り暮らしをするようになりました。
武藤里伽子
◎本日、9月23日は「#テニスの日」です。
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) September 23, 2021
この日が秋分の日にあたる事が多く、秋の涼しい気候であることからスポーツに適している時期として、1998年に日本テニス協会をはじめとした、日本テニス振興協議会によって制定されたのだとか。
ジブリ作品では、武藤里伽子がテニスをしています。 pic.twitter.com/Qhs47p8sri
室生里伽子は『海がきこえる』のヒロインです。家庭の問題で高校2年生の時に東京から高知に引っ越してきました。美人で成績も良くスポーツ万能という才色兼備ですが、人付き合いが苦手でクラスだと浮いた存在となっています。高校卒業後は東京の女子大に進学しました。
松野豊
アシタカのあと好きだったのは松野豊(cv関俊彦) pic.twitter.com/02ZK6dM4tP
— 枡田 (@masuda_0123) June 13, 2022
松野豊は主人公の杜崎拓の親友です。転校してきた里伽子の事が好きになり、片思いを続けてました。里伽子の事を巡って拓と喧嘩になり、口を利かなくなりましたが、卒業後の同窓会の時に和解しました。高校卒業後は京都の大学に進学しています。
小浜裕実
どちらかというと、
— ミント☆ (@_choko_mint_) November 28, 2020
小浜裕実みたいな感じでした。#ジブリ#海が聞こえる pic.twitter.com/A1iCf2a1ck
小浜裕実は里伽子の数少ない友人です。お嬢様育ちで、クラスの生徒からは里伽子の侍女のような印象を少なからず受けていました。高校卒業後は神戸の女子大に進学しています。
海がきこえるのその後と「耳をすませば」との関係
海がきこえるのその後
海がきこえるで思い出したが、武藤里伽子大好きでしたね。地上駅のホームに居ると向かいに里伽子が居るんじゃないかとハッとすることがあった…(´ω`;) pic.twitter.com/gx9xxLGNoy
— れごらす (@DukeLegolas) April 18, 2021
原作の小説版『海がきこえる』は続編となる『海がきこえるⅡ~アイがあるから~』が1995年に出版されました。大学生となった拓と里伽子の生活を描いています。さらに拓の大学の先輩の女性・津村知沙も登場し、拓は2人の女性に振り回される事になっていきます。
海がきこえると耳をすませばの関係
基本、洋画ばっか見てる人間やけど
— おいもさん (@QCnqoNsjeaCOUxw) June 25, 2022
唯一ジブリの「耳をすませば」だけは大好き。 pic.twitter.com/py8cQawE9g
『海がきこえる』は『スタジオジブリ』の若手スタッフによって制作されましたが、『耳をすませば』はそんな『海がきこえる』に触発された宮崎駿が制作したと言われています。しかし、多くの映画評論家が『海がきこえる』の方を高評価したため、宮崎駿が反発したという噂もあります。
海がきこえるに関する感想や評価
なでしこの試合まで『海がきこえる』をみつつ、たまったままのライブ日記を…たくさんすぎるっ。けど松野豊はイケメンだ。
— メヂ (@imomedi) July 17, 2011
『海がきこえる』のメインの登場人物である松野豊がイケメンというファンの感想があります。松野は同級生である拓に尊敬されており、人の気持ちを考えられる素晴らしい人間性を持っています。拓の事を殴り飛ばしたシーンもかっこよく、男らしさを感じさせます。
海がきこえるが好きな理由は主人公の森崎拓と松野豊の友情や高知を舞台にしていたり高校時代の青春だったり、って部分だな。
— 文 (@hrntkfm) August 15, 2021
ヒロインかもしれんが武藤里伽子はマジでムカつく。
借りた金返す時に偉そうな奴はマジで頭おかしいと思う。
嫌いな相手でも悔しくても借りる方が悪いんだから頭下げろよ。
『海がきこえる』のヒロインである武藤里伽子が嫌いだというファンの感想があります。里伽子は人に対して強気な態度をとる女性で、拓にお金を借りる時も高圧的な態度を見せていました。その事から、里伽子に悪い印象を持つ視聴者は少なくありません。
杜崎拓と武藤里伽子、ここから恋愛に発展するの妥当とも言えるし奇跡的とも言える
— なぬんこ@映画垢 (@neco_chan_666) June 13, 2021
拓と里伽子が恋愛に発展する事が妥当とも言えるし奇跡的だとも言えるというファンの感想があります。拓と里伽子は喧嘩ばかりしていた事から性格的には会わないと言えます。しかし、実はお互いの事を想い合っていたという事に気が付くのでした。
海がきこえるはエモい映画だった
小説では、多彩で魅力的な脇役陣(特に津村知沙と言うか、寧ろ、話としてはメイン)に支えられ話は展開、拓と里伽子の成長と恋愛の進展を描く。アニメはアニメ、小説は小説の良さがある。ところで、主人公の杜崎拓のイメージの絵は、やはり近藤勝也氏自身なんだと思う。では里伽子は? pic.twitter.com/7YY2nVyFX7
— twi_tkz (@twi_tkz) December 6, 2020
『海がきこえる』のあらすじやセリフ、登場人物などをまとめてきましたが、エモいシーンが多く存在する素敵な気持ちにさせてくれる作品だという事が分かりました。今回の記事を読んだ後にもう一度、『海がきこえる』を観てみるというのはいかがでしょうか?