海がきこえるはエモいシーン満載のジブリ映画!あらすじや登場人物を紹介

『海がきこえる』はエモいシーン満載のジブリ映画!あらすじや登場人物を紹介していきます!氷室冴子の小説を原作とし、『スタジオジブリ』の若手スタッフ制作でテレビアニメ化もされた『海がきこえる』は、当時の高校生のリアルな恋愛や友情を描いており、エモいシーンやセリフが満載です。今回はそんな『海がきこえる』がなぜエモいと言われているのかを解説し、作品の魅力に迫ります。

海がきこえるはエモいシーン満載のジブリ映画!あらすじや登場人物を紹介のイメージ

目次

  1. 海がきこえるとは?
  2. 海がきこえるはエモいシーン満載のジブリ映画!魅力を紹介
  3. 海がきこえるのあらすじネタバレ
  4. 海がきこえるの登場人物
  5. 海がきこえるのその後と「耳をすませば」との関係
  6. 海がきこえるに関する感想や評価
  7. 海がきこえるはエモい映画だった

海がきこえるとは?

『海がきこえる』のエモいシーンや登場人物を紹介していく前に、作品概要を紹介していきます。『海がきこえる』は『スタジオジブリ』のアニメ作品として知られていますが、原作は小説であるため、ここではそちらについても解説します。事前に読んでおくことで後述のメインのまとめがより一層分かりやすくなりますので、ぜひご覧になってみて下さい!

海がきこえるの概要

『海がきこえる』は氷室冴子による小説で、1993年に『スタジオジブリ』によってテレビアニメ化されました。アニメ制作を担当したのは『スタジオジブリ若手制作集団』と銘打った『スタジオジブリ』の若手スタッフです。『スタジオジブリ』作品の長編アニメとしては唯一のテレビアニメで、劇場用ではありません。物語の舞台は高知県で、高知弁がふんだんに使われている事が作品の魅力の1つです。

海がきこえるの原作

『海がきこえる』の原作は氷室冴子による小説です。『月刊アニメージュ』にて1990年から1992年まで連載され、1993年に単行本化されました。挿絵を担当したのは『スタジオジブリ』のアニメ映画『魔女の宅急便』で作画を担当した近藤勝也だった事もあって若い世代を中心に人気を集め、広く知られるようになっていきます。1995年には続編となる『海がきこえるⅡ~アイがあるから~』も単行本化して出版されました。

海がきこえる - スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

海がきこえるはエモいシーン満載のジブリ映画!魅力を紹介

海がきこえるの魅力①エモいセリフやシーン

『海がきこえる』にはエモいシーンやセリフが多数存在している事が魅力です。そもそもエモいというのは『エモーショナル』が由来となっており、感動した時や何とも言えない気持ちになった時に使います。1993年に放送された『海がきこえる』ですが、現在の若者が見てもエモいと感じるようです。それは登場人物の友情を感じさせるセリフや、感動的なシーンの描写が理由となっています。

主人公である杜崎拓は親友の松野豊を尊敬しており、友情を超えた人間愛をも感じさせます。本気で親友の事を想って発言する拓のセリフは優しさや人を想う気持ちが視聴者に伝わり、『海がきこえる』がエモいと言われる理由の1つとなりました。

海がきこえるの魅力②光の表現

高校生の日常を描いている『海がきこえる』ですが、そんな普通の日々を光のさす教室や木々の細かさなどエモいシーンによって魅力的にしており、ある意味非日常を感じさせてくれます。特に拓と豊が美術室で話しているシーンや、拓と豊が卒業後に久しぶりに再会したシーンでの光の表現は非常に美しいと同時に、登場人物達の心の動きを表すエッセンスとしての役割も担っています。

海がきこえるの魅力③時間の経過

拓と松野は里伽子に関する事で喧嘩してしまい、そのまま卒業後まで話す事はありませんでした。2人とも譲れない部分があり、仲違いは長く続いてしまいましたが、それを解決してくれたのは時間の経過です。高校を卒業後、拓は東京の大学に進学しましたが、しばらく経ってから同窓会出席の為に高知県まで帰省してきます。その時に空港まで迎えに来てくれたのが松野で、その時の事をお互いに謝罪しながら話し合って仲直りしていました。

解決の糸口となったのは時間の経過で、お互い関わっていない時間の中でお互いの事を考えながら気持ちを収めて成長し、仲直りするに至りました。当時のお互いの気持ちを振り返りながら話し合うシーンは非常に感動的です。

Thumb海がきこえるのあらすじや感想・名シーンまとめ!ジブリの異色作品? | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

海がきこえるのあらすじネタバレ

あらすじネタバレ①里伽子の存在

主人公である高校2年生・杜崎拓は、同学年で親友の松野豊の事を尊敬していました。ある日、拓は松野に電話で呼び出された事で行ってみると、そこで転校生である女子・武藤里伽子の話をされます。拓は松野が里伽子に惚れている事に気付きますが、よくわからない女子に松野の良さは分かるわけが無いと考えるのでした。拓は里伽子とは違うクラスだった事から絡む事も無く、そのまま修学旅行の季節がやってきます。

修学旅行先はハワイで、拓は里伽子に所持金を無くしたからお金を貸してほしいとせがまれました。拓は里伽子に注意をしますが里伽子はそれに反発します。しかし、その後に打ち解けた事で拓は里伽子に結局6万円を貸す事にするのでした。

あらすじネタバレ②東京の父親に会いに行く里伽子

拓が高校3年生になったある日、里伽子は拓に借りた6万円を使って東京にいる父親に会いに行きました。成り行きで拓も一緒に行く事になり、里伽子は父親と再会しますが、父親にはすでに新しい家族がいた事にショックを受け、ホテルでコークハイを飲んで寝てしまいます。拓はバスタブで寝ました。

次の日、拓は里伽子と里伽子の元カレの岡田と3人でお茶をする事になりますが、拓の軽薄な発言の連続でその場から立ち去ってしまいます。里伽子は拓のこの言動によって、自分の事を反省し、拓を大人っぽいと思うようになるのでした。

あらすじネタバレ③松野とのケンカ

東京から帰ってきて、里伽子が酷い言葉で松野の事を振ったという事を知った拓は里伽子にビンタをします。里伽子もビンタをし返してきて、2人はそのまま疎遠になってしまいます。それから文化祭の季節になり、拓は里伽子がほかの女子から吊るしあげられている現場を目撃しますが何も言わずにその場から去ってしまった事で、それを知った里伽子はショックで泣き出してしまうのでした。

その事情を知った松野は拓に詰め寄りますが、拓は『止めたってまた文句言われるだけだし』とセリフで返します。その次の瞬間、松野は拓を殴り飛ばし、『お前は馬鹿だ』というセリフを述べて去って行ってしまいます。それから拓と松野は卒業後まで一切口を利くことはありませんでした。

あらすじネタバレ④和解と再会

高校卒業後、拓は東京の学校に進学しますが、同窓会に出席するために高知に戻ってきます。同窓会に行く前に、再会を果たした拓と松野は当時の事を話し合って和解しました。松野は拓も里伽子の事が好きなのに、自分に遠慮をしていた事に気が付いて殴ったのだという事でした。そして同窓会が終わり、拓が東京に戻ると駅のホームで里伽子に似た女性を見つけます。

拓が駆け寄るとやはり里伽子でした。少し大人っぽくなった里伽子と再会を果たした拓が、やはり自分は彼女の事が好きなのだと確信したところで『海がきこえる』の物語は幕を閉じます。

海がきこえるの登場人物

杜崎拓

杜崎拓は『海がきこえる』の主人公です。純粋な性格をしており、親友である松野豊の事を尊敬しています。口調は少しぶっきらぼうなところがあり、ヒロインである武藤里伽子にも冷たい態度をとってしまいます。高校卒業後は東京の大学に進学し、石神井公園の近くのアパートで独り暮らしをするようになりました。

武藤里伽子

室生里伽子は『海がきこえる』のヒロインです。家庭の問題で高校2年生の時に東京から高知に引っ越してきました。美人で成績も良くスポーツ万能という才色兼備ですが、人付き合いが苦手でクラスだと浮いた存在となっています。高校卒業後は東京の女子大に進学しました。

松野豊

松野豊は主人公の杜崎拓の親友です。転校してきた里伽子の事が好きになり、片思いを続けてました。里伽子の事を巡って拓と喧嘩になり、口を利かなくなりましたが、卒業後の同窓会の時に和解しました。高校卒業後は京都の大学に進学しています。

小浜裕実

小浜裕実は里伽子の数少ない友人です。お嬢様育ちで、クラスの生徒からは里伽子の侍女のような印象を少なからず受けていました。高校卒業後は神戸の女子大に進学しています。

海がきこえるのその後と「耳をすませば」との関係

海がきこえるのその後

原作の小説版『海がきこえる』は続編となる『海がきこえるⅡ~アイがあるから~』が1995年に出版されました。大学生となった拓と里伽子の生活を描いています。さらに拓の大学の先輩の女性・津村知沙も登場し、拓は2人の女性に振り回される事になっていきます。

海がきこえると耳をすませばの関係

『海がきこえる』は『スタジオジブリ』の若手スタッフによって制作されましたが、『耳をすませば』はそんな『海がきこえる』に触発された宮崎駿が制作したと言われています。しかし、多くの映画評論家が『海がきこえる』の方を高評価したため、宮崎駿が反発したという噂もあります。

海がきこえるに関する感想や評価

『海がきこえる』のメインの登場人物である松野豊がイケメンというファンの感想があります。松野は同級生である拓に尊敬されており、人の気持ちを考えられる素晴らしい人間性を持っています。拓の事を殴り飛ばしたシーンもかっこよく、男らしさを感じさせます。

『海がきこえる』のヒロインである武藤里伽子が嫌いだというファンの感想があります。里伽子は人に対して強気な態度をとる女性で、拓にお金を借りる時も高圧的な態度を見せていました。その事から、里伽子に悪い印象を持つ視聴者は少なくありません。

拓と里伽子が恋愛に発展する事が妥当とも言えるし奇跡的だとも言えるというファンの感想があります。拓と里伽子は喧嘩ばかりしていた事から性格的には会わないと言えます。しかし、実はお互いの事を想い合っていたという事に気が付くのでした。

海がきこえるはエモい映画だった

『海がきこえる』のあらすじやセリフ、登場人物などをまとめてきましたが、エモいシーンが多く存在する素敵な気持ちにさせてくれる作品だという事が分かりました。今回の記事を読んだ後にもう一度、『海がきこえる』を観てみるというのはいかがでしょうか?

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