2018年09月06日公開
2018年09月06日更新
魔女の宅急便の舞台はスウェーデン?美しい「海の見える街」はどこ?
スタジオジブリシリーズの中でも大人気の魔女の宅急便。13歳になったキキは、故郷を離れて、別の街で暮らし始めることになります。その魔女の宅急便の舞台と言われているのは、本当にスウェーデンなのか?はたまた美しい「海の見える街」は一体どこなのか。キキの向かった街はどこにあるのか、下宿先のパン屋の舞台モデルも実はあった?なんて、みなさんの気になっている部分を、1から100まで徹底的に解明しています!
目次
魔女の宅急便の舞台はどこ?複数地域の舞台説を調査!
魔女の宅急便の主人公キキが相棒のジジと移り住んだ海の見える街「コリコ」は、街並みがとてもキレイでおしゃれです。その魔女の宅急便の実在モデルがあるとしたらどこの街が舞台か気になるものです。そんな魔女の宅急便の街並みは実在する街がモデルであり、その街はいくつかあると言われています。
映画やテレビを作っていくときに、元々の脚本から細かく読み取るためのイメージを求め、監督がその映画の舞台となる場所のロケ地を見つけ出すことを「ロケーション・ハンティング(ロケハン)」と言います。魔女の宅急便でも、そのロケハンのほとんどが北ヨーロッパにある、スウェーデンとなっています。
スウェーデンの他にも宮崎駿監督が旅行した際に目に留まった、クロアチアやフランス・ポルトガル・イタリアなど、ヨーロッパなどが、魔女の宅急便の作品ところどころに取り入れられています。様々な国の良い部分をチョイスして、出来上がった素晴らしい作品が「魔女の宅急便」となっているのです。
魔女の宅急便は何年たっても色あせることなく、どの年代からも人気のアニメーション映画であることは間違いなく、見る人を虜にさせ、その世界観にのめり込んでしまうほど。親子で見ても楽しい映画っていうのが、宮崎駿監督のジブリ作品の良いところでもあります。なんなら世代を超えて三世代でも楽しめるかもしれません。ジブリ作品にはそれほど素晴らしい作品ばかりとなっています。
魔女の宅急便とは?
宮崎駿監督作品の1つ、大人気のスタジオジブリ・魔女の宅急便は1989年に公開されました。ある田舎の町に1人の少女がいました。その少女とは、主人公のキキです。キキは魔女の家系に生まれ、そしてこんな掟があります。「13歳になると、住んでいた街を巣立ち、一人で生活しなくてはいけない」キキはこの掟に従って、旅立つ決意します。
相棒であるジジと一緒に、行き先を「海の見える街」に決めて、母にもらったほうきにまたがり出発します。ですが、他の魔女と比べて、キキは空を飛ぶことしかできないのです。他のことはまだ習得できておらず、魔女としてはまだまだひよっこなのです。行き先の街に到着するものの、魔女の文化がなく、街の人々からの態度は様々なものでした。そんな時に出逢ったのがトンボです。
トンボは空を飛ぶことに強いあこがれを感じていて、空を飛んで街にやってきたキキに関心を持ちます。初めは、キキはトンボを嫌がっていましたが、トンボの積極性にキキもだんだんと心を許すようになり、仲良くなっていきます。キキ自身も街に馴染んでいけるか心配だったときにトンボや下宿先のパン屋さんの奥さんのオソノさんに助けられながら生活していきます。
魔女としての力が弱まってしまいスランプに陥った時もありましたが、そんなキキが、試行錯誤しながら成長していく日々とその日常と、その日々を温かく見守る人々の物語となっています。「魔女の宅急便」という同じ名前でも原作では、キキとトンボの恋の模様なども描かれていたりキキが飛ぶ以外にも知識を得ていたり、映画とはまた違った内容になっています。気になる方は、是非原作も読んでみましょう!
最近では、DVDレンタルだけでなく、魔女の宅急便の実写版などはHuluなどの家で見れる配信システムでも視聴可能です。昔であれば、ビデオを擦り切れるほど見たり、レンタルをするにも、かなり料金も高く気軽に借りにくい状況でしたが、今の時代、仮にいかずとも、家で見れる時代で更には、レンタルも1本100円など値段も安くなっており、家でいつでも好きなときに、気軽な気持ちで鑑賞できるようになっています。
魔女の宅急便の舞台はクロアチア?
舞台モデルの街ドゥブロヴニク
魔女の宅急便の舞台のモデルの街はどこか?一つはドゥブロヴニクです。ドゥブロヴニクは東ヨーロッパの国・クロアチアの中の旧市街地でアドリア海という海に面した、とても美しい街です。実はこの街、世界遺産に認定されている、すごい街なのです。そして、ジブリ作品の魔女の宅急便だけでなく、他の作品である”紅の豚”の舞台のモデルになったことでも有名であります。
ドゥブロヴニクは、16世紀に建てられた白い壁と赤色の屋根で統一されています。そして街の脇道に入るといくつもの細い道がそこら中にあります。なぜそんなに細い脇道が多いのか?実は、ドゥブロヴニクという街自体が、海と壁に囲まれている要塞都市なので大砲なども残っているのです。さらには過去に起きた内戦などの傷跡や崩壊した建物の残骸なども、その街に今もなお残っています。
ドゥブロヴニクは「アドリア海の真珠」との別名も持っています。ドゥブロヴニクの街並みは「コリコ」の景観を思いださせるだけでなく、なんとドゥブロヴニクの街中には、たくさんの黒猫がいます。それはまるでキキの相棒のジジが街中を歩いているようで、魔女の宅急便ファンにはたまらない風景となっています。
その他にも魔女の宅急便の舞台モデルとなった街
魔女の宅急便の舞台のモデルとなった街は実際に宮崎駿監督が旅行で行かれた場所がモデルとなっているようです。イタリアのナポリの街も、海が近く「海が見える街」で魔女の宅急便のモデルの一部となっているようです。作中にも出てくる赤い屋根だけではなく、少し近代的で高い建物もあり、交通の乗り物も多いところが似ていると言われています。
イギリスの西部に位置するアイルランド。ここも魔女の宅急便の舞台のモデルの街ではないかと言われています。街自体が水に囲まれ、とても美しい街です。アイルランドの街並みはどこもかしこも色とりどりの看板を下げた、たくさんのお店があり、作中でキキが歩く街並みにとても似ています。作中ではお店の表記も英語だったので、アイルランドもかなりモ参考になっているのではないかと思われます。
今でも変わらずヨーロッパの街並みが残っているのは「フランス」です。フランスの首都であるパリには近代的な建物がとても少なく、昔の美しい建物を変えることなくそのまま再利用しています。この昔ながらの街並み、そして色とりどりなお店の様子が魔女の宅急便のモデルとなっているかもしれません。この中世の雰囲気を味わえるのもフランスの良いところでもあります。
ポルトガルのリスボンも、魔女の宅急便の舞台モデルの街になってます。作中でもあったように、坂に面して建っている家やお店はさながら映画の中から飛び出してきたのではないかと思うほど。赤い屋根や赤い建物がこの街に多いのも、魔女の宅急便に登場する街に似ているポイントの一つであります。
魔女の宅急便の舞台として公式発表されている街は?
スウェーデンのストックホルム
魔女の宅急便の舞台のモデルの街はどこか?それはストックホルムという街です。ストックホルムはとても有名な街で「世界で最も美しい水の都」とも言われています!美術担当の大野さんも「北ヨーロッパあたりのどこかの町といった感じで特定の場所ではないんですが、町かどの風景などは、ストックホルムのガムラスタンという町の裏通りをそのままつかったりしてます」と言われていて、そのまま使用されるほど美しい街なのです。
魔女の宅急便の「全景」にあたる部分。そこがスウェーデンのストックホルムがモデルになっているのではないでしょうか。街の形や海との距離感などが似ていると思います。魔女の宅急便の街並みというよりは、街全体の形をモデルとしている可能性があります。実際にスウェーデンのストックホルムは公式にも発表されている街なので、間違いありません。
魔女の宅急便の主人公のキキが「コリコ」にやってきたときに、このようなトンネルもありましたが、まさに映画から出てきたような。こちらはストックホルムの街の一角で、間違いなく参考にされていることでしょう。ストックホルムの街には、「あれ、ここ見たことがある」なんて場所が数多くあります。
ストックホルムは世界で最も美しい首都とも言われていて、色とりどりのカラフルな建物、路地など、絵がそのままリアルな世界になったような、日本にはないオシャレ過ぎる街です。街自体はとても小さく、歩いて一時間ほどで回ることができます。魔女の宅急便の作中の最後に飛行船が引っ掛かった時計台もこのストックホルムにあります。実はモデルとなったのは時計台ではなく、市庁舎なのです。
スウェーデンのヴィスビー
魔女の宅急便の舞台のモデルの街はどこか?先ほどのストックホルムも公式として、発表されていますが、より魔女の宅急便の色が濃いのが、スウェーデンのゴトランド島ヴィスビーです。この島自体がスウェーデンの中でも一番大きな島で、東京よりもはるかに大きく、別名「薔薇と廃墟の町」とも呼ばれていて、薔薇が咲き誇る街として有名となっています!その美しい景色・歴史的な街並みはユネスコの世界遺産にも登録されています。
作中に出てくる全景はもちろんのこと、街並みも魔女の宅急便そのものと言われてもおかしくないくらい、スウェーデンのヴィスビーの赤色の屋根に白い建物が立ち並ぶ景観はまさに魔女の宅急便です。そして何より、魔女の宅急便の作中にもある「海の見える街」という曲があるように、実際の魔女の宅急便の舞台も海の見えるキレイな街並みがメインとなっております。
ヴィスビーは港町とも言われています。赤色の屋根に白い建物、そしてこの青々とした緑の木々がどこから見ても、魔女の宅急便の街並みの「コリコ」に見えるとファンの間でも言われています。中世の遺跡が、なんと200個もあり、3.6kmの石造りの城壁に囲まれていて、とても古き良き景観が魅力的です。
「おおいに参考にした場所」として、公式のホームページにも紹介されているのはスウェーデンのストックホルムと、バルト海のゴトランド島ヴィスビーの町のみとなっています。写真などで見ても、どちらの街並みも美しく、魔女の宅急便の世界観にはピッタリです。
魔女の宅急便で有名なパン屋のモデルについて
タスマニアのパン屋説
魔女の宅急便の舞台のモデルの街はどこか?作中でも特に重要なポイント。キキが住み込みで働いたパン屋さんのグーチョキパン店のモデルになったとされる場所があるんです。その街は、タスマニアで、タスマニアはオーストラリアの首都に位置する”メルボルン”の南の方にある島です!そのタスマニアの中にある、とある小さな街”ロス”という街に、「ロス・ビレッジ・ベーカリー」というパン屋さんがあるんです。
そのパン屋さんこそが、魔女の宅急便の舞台モデルとなったところなのです。魔女の宅急便の舞台モデルとなったお店と言うこともあり、日本人観光客も多く、店内には魔女の宅急便に関するグッズもたくさん置かれていて、さらには、現地の新聞社にも魔女の宅急便のパン屋の舞台モデルになったと記事を書かれたほど。
そして一番気になっている、魔女の宅急便の作中にキキが泊まる屋根裏部屋ですが、実際に屋根裏部屋ではないのですが、実は泊まるところも隣接していて、モデルとなった部屋に泊まることができます。やはり一度は泊まってみたいもの。ですが、いきなり行っても満室がほとんどなので、本当に泊まってみたい方は、必ず予約することをおススメします。
同じ部屋に泊まれるなんて、ファンからすればたまらないと思います。映画の中だけの空想の世界かと思いきや、実際にあるなんて夢のような話です。最近アニメーション映画ではロケハンして、実際の場所をそのまま使用される監督も多くいらっしゃいますが。宮崎駿監督はこんなにも昔から、アニメーション映画に実在する場所を取り入れられていたのです。
魔女の宅急便の舞台は複数あった!
魔女の宅急便の舞台のモデルの街についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?実際にどの街も素敵で、行ってみたくなります。公式ではスウェーデンのストックホルム、そしてもう一つもスウェーデンのヴィスビーです。ですが、この二つ以外にも似ている街並み、そしておそらく参考にされている街並みはあると思います。皆さんも是非旅行がてら、魔女の宅急便の舞台のモデルの街めぐりをしてみてはいかがでしょうか。
特に魔女の宅急便の作中に出てくる街並みの舞台モデルのスウェーデンのストックホルムの海の見える街並みはおススメです。キキのように空は飛べないですが、同じ景色を味わうことはできます。また、魔女の宅急便の舞台モデルとなった街は全て海外となっていますが、国内にも魔女の宅急便をモデルとした店や場所もございます。休日を利用して、ぜひ魔女の宅急便の世界観に浸ってみて下さい。