ドメスティックな彼女の作者・流石景を調査！性別や過去の作品・経歴は？

「ドメスティックな彼女」は、「週刊少年マガジン（講談社）」で2014年21・22合併号から2020年28号まで連載された漫画です。作者は流石景さんです。2019年1月からはディオメディア制作で、テレビアニメ化もされました。ドメスティックな彼女の略称は「ドメカノ」で、漫画の表紙やアニメタイトルでは「DOME×KANO」と表記されることもあります。

ドメスティックな彼女は、偶然から家庭内恋愛となってしまった男女の複雑な恋愛模様を中心に、時にはネグレクトや不倫といった社会問題が描かれています。時には少年漫画らしく、ギャクコメディの要素も織り交ぜられた作品となっています。

ドメスティックな彼女と言うタイトルから、「ドメスティックバイオレンス（家庭内暴力）」と言う言葉を連想してしまい、そのような題材を扱っている作品なのではないかと誤解する人もいるかもしれません。しかし、ドメスティックな彼女の単行本第1巻のカバー下にて「バイオレンスな物語ではない」と作者自身が明言しています。

現在、ドメスティックな彼女の単行本は全28巻刊行されていますが、第4巻と第8巻には番外編が初版限定で袋とじページとして設けられたり、第15巻では番外編が小冊子として同封されるなどしています。ドメスティックな彼女は描写が過激な物もあり、雑誌には載せられなかった物などが単行本では掲載されています。

高校2年の藤井夏生（ふじい・なつお）は、教師の橘陽菜（たちばな・ひな）に想いを寄せていました。そんなある日、合コンで橘瑠衣（たちばな・るい）と出会った夏生は、関係を持ってしまいます。二度と会わないと別れた二人でしたが、その直後に夏生の父の再婚が決まり、再婚相手の連れ子が偶然にも陽菜と瑠衣である事が判明。こうして一つ屋根の下で不思議な三角関係が始まりました。3人の関係の行方はどうなるのでしょうか？

流石景（さすが・けい）さんは、1981年10月6日生まれ、青森県出身の漫画家です。代表作には「GE〜グッドエンディング〜」や「ドメスティックな彼女」があります。東洋美術学校を卒業し、デビュー前は、「あひるの空」の作者である、漫画家の日向武史のアシスタントをしていた時期もありました。趣味などの詳細は不明ですが、Twitter上にはキャンプや山登りなどのアウトドアを楽しむ投稿が数多く挙がっています。

流石景さんの性別は女性です。ペンネームだけでは性別がどちらとも取れますが、本名を佐々木恵子さんといい、自画像も女性の姿を描いています。ただ、ドメスティックな彼女のような、少しセクシーな部分もある漫画の作風から、性別を男性と勘違いしていたという声はネット上でも多く挙がっています。

ドメスティックな彼女では、家庭内での恋愛が描かれているので、プライベートでも結婚しているのではないか？という疑問が浮かぶ人も少なくありません。しかし、流石景さんのプライベートはほとんど不明で、結婚しているかどうかも不明です。ソロキャンプに行きたいという本人のコメントから、独身であることも考えられます。その他の家族としては、うさぎがいましたが、2021年に天国に旅立ったとの事です。

ここからは、GEやドメスティックな彼女の作者として人気を博す流石景さんの漫画家としての経歴を、改めてチェックしていきましょう。調べてみると、講談社で主催の賞で、数々の功績を残していることがわかります。

• 2005年：『マガジングランプリ6月期奨励賞』を受賞
• 2007年：「FIND NEW WAY!」で『第79回週刊少年マガジン新人漫画賞入選』を受賞、この作品で「マガジンSPECIAL」1月号で漫画作家デビュー
• 2009年：「スマイルアンサー」でマガジンドラゴンの『ドラゴンカップストーリー部門』で優勝
• 2009年：週刊少年マガジンで「GE〜グッドエンディング〜」の読み切りが掲載され、その後連載開始
• 2014年：週刊少年マガジンにおいて、「ドメスティックな彼女」を連載開始
• 2020年：「ドメスティックな彼女」連載終了、以後数作品の読み切りを発表

流石景さんはTwitterや Instagramを開設しており、その中で自身の日常の出来事を呟いたり、時には作画の風景をライブ配信するなどしています。Instagramでは、ドメスティックな彼女の登場人物をはじめ、様々な絵を載せているので、ファンにはたまらない事でしょう。GEを連載中にはブログも開設していましたが、コメント欄に作品の批判コメントが載るようになったのをきっかけに閉鎖しました。

ドメスティックな彼女は、流石景さんの作品の中で、初めてアニメ化された漫画です。アニメ化にあたり、本人からは公式Twitterで喜びと驚きのコメントを挙げています。これに対し、多くのファンが祝福のコメントを寄せています。

漫画家の中には、以前書いた物をコピーしておいて、細かい背景や回想シーンで使用するという人もいるようです。しかし、流石景さんの作品ではコピーを使用していないと言う情報が流れています。これは、流石景さんが連載を続ける事を「戦い」として表現する程、漫画家としてのプロ意識が高いが故に出た情報ではないかと推測されています。

ドメスティックな彼女は衝撃的な展開が多く、度々批判の嵐が巻き起こり、炎上することはありました。それだけでなく、流石景さん自身がつぶやいた事が、小さな炎上を巻き起こしたこともあります。それは、ドメスティックな彼女のアニメ第11話の作画に関する事で、他のアニメを引き合いに出してしまった事で、「作者としてこういう事を言うのはどうなのか？」と騒動になり、謝罪コメントを載せるまでに発展しました。

流石景さんが引っ越した際、荷物整理で出てきたドメスティックな彼女の単行本や外国版の単行本をプレゼントするという企画が行われました。また、引っ越し記念でもらったオブジェをTwitterで公開しています。

元々、流石景さんは絵が上手だという評価がかなり高いのですが、初期の作品に比べて、ドメスティックな彼女ではさらに洗練されていると言われています。具体的な一例としては、「GEに比べて、ドメスティックな彼女の方がキャラクターの表情がよりナチュラルになった」と言う声が上がっています。

「GE〜グッドエンディング〜」は、流石景さんの最初の連載作品で、「週刊少年マガジン（講談社）」で2009年19号に読み切りとして掲載された後、同年38号から連載が開始されました。進学高校で起こる恋愛を描いた漫画作品となっています。片思いから交際に至るまでの主人公の心の揺れ動く様や、交際後も起こるすれ違いや苦悩を経ながら成長しいく姿が描かれた作品となっています。

高校2年生の内海聖志は、テニス部部長の池谷晶に想いを打ち明けられず、遠くからその姿を眺めるだけの日々を送っていました。その姿に初めは嫌悪感をもっていた黒川雪でしたが、やがて聖志の恋愛を後押しするようになります。そんな雪に対し、次第に聖志は晶から雪に惹かれていきます。二人は付き合い始めたものの、今度は晶も聖志に惹かれていきます。果たして、それぞれのグッドエンディングとは？

ここで主要キャラクター3人を紹介します。主人公の内海聖志（うつみ・せいじ）は成績も運動も並以下の高校生です。穏やかな性格ですが、環境に流されやすく、周囲に影響を受けやすいところがあります。しかし、雪との交際をきっかけに、人としても成長していきます。

ヒロインの一人、黒川雪（くろかわ・ゆき）はクールで口数は少ないが容姿端麗な、医学部志望の高校生です。過去のトラウマで自身の恋愛は拒絶していますが、聖志との出会いにより少しずつ変わっていきます。なお、ドメスティックな彼女の単行本の最終話には、雪が医師として登場しています。GEの時からは10年以上経ったという設定で、ドメスティックな彼女の読者からは、驚きと喜びの声が挙がっています。

池谷晶（いけたに・しょう）は、本作のもう一人のヒロインです。聖志の一つ上の先輩で、テニス部部長です。当初は別に好きな人がいましたが、やがて聖志に対して好意を寄せます。明るく面倒見がいいが、ドジな部分もあります。

ドメスティックな彼女の最終回を機に、作者に対する6年間という長期にわたる連載に対する労いと、作品に対する感動のコメントを上げる読者は多くいました。一方で、ドメスティックな彼女の結末に対しては、人の解釈によってはハッピーエンドとは言い切れないため賛否両論があり、中には外国語で書かれた批判もありました。しかし、信念を持って最終回を書いたとの事で、本人は気にしていないようです。

流石景さんの作品は、「人の生々しい部分が描かれている」「過激なシーンが多いが、単なる過激な漫画ではなく、複雑な人間関係を描けている」など、登場人物の人間模様の描かれ方に関しての評価が多く挙がっています。

流石景さんに関しては「絵の上手さ」や、「登場人物の人間性の描かれ方」など、様々な評価があります。ただ、まだまだ評価が低いと感じる読者も多いようで、上記のようなコメントが挙がっていました。ドメスティックな彼女のように、時には賛否両論が巻き起こる事もありますが、心から応援している読者がいるという事を表している一言と言えるでしょう。

今回は、ドメスティックな彼女の作者・流石景さんについて、まとめてみました。性別に関しては、女性だったということに多くの驚きの声が上がっていましたが、「むしろ女性だからこそ、このような作品が描けるのではないか？」という声もありました。流石景さんに関しての情報は、ぜひ今後も公式Twitterをチェックすることをお勧めします。そして、ドメスティックな彼女に続く、新たな連載を楽しみに待ちましょう。