【精霊幻想記】リオがSAOのキリトに似てる？声優も同じ？共通点やパクリ説を考察

「精霊幻想記」のリオとは、本作の主人公で日本から「精霊幻想記」の舞台となる異世界へ転生したキャラクターです。リオを中心として描かれる「精霊幻想記」ですが、その圧倒的な強さや風貌からSAOのキリトと似ているのではないか、「精霊幻想記」はSAOのパクリではないかという声があるようです。この記事ではリオとキリトが似ているのか、そして「精霊幻想記」はSAOのパクリなのかについて考察していきます。

「精霊幻想記」の原作は小説投稿サイト「小説家になろう」で作者の北山結莉さんが2014年2月12日から連載していました。しかし、「小説家になろう」版は2020年10月20日で取り下げられました。そんな「精霊幻想記」のライトノベル版の原作は2022年2月現在で20巻まで出版されています。また、コミカライズ版の「精霊幻想記」は7巻まで刊行中です。

「精霊幻想記」はライトノベル版を原作としてアニメ化されました。アニメ「精霊幻想記」は2021年7月から全12話で放送され、1期が終了したあと2021年11月にアニメ「精霊幻想記」2期の制作が発表されています。このほか、2021年5月からソーシャルゲーム「精霊幻想記アナザーテイル」がリリース、2021年7月13日から9月28日までwebラジオ「精霊幻想記アナザーテイルラジオ 〜私の胸をかしてあげる〜」が放送されました。

日本で不慮の事故で死亡してしまった大学生の天川春人は、リオという少年として異世界へ転生しました。そんなリオはベルトラム王国のスラム街で暮らしていましたが、7歳のときに突然前世の記憶がよみがえります。そしてリオはたまたま王国の第2王女フローラの拉致事件に遭遇して救出。その結果、リオは貴族の子弟が学ぶ王立学院に入学しました。

リオは日本にて不慮の事故により死んだ大学生の天川春人が転生した存在です。記憶を取り戻した７歳のときはベルトラム王国のスラム街にいましたが、両親の故郷はヤグモ地方にあるカラスキ王国です。幼いころに父を亡くしたリオは、母親とともに傭兵団「天上の獅子団」の団長ルシウスを頼っていましたが、そのルシウスに母親が嬲り殺されたことで孤児になります。

孤児だったリオの生活が変わったきっかけは、たまたま王女フローラを救出したことでした。7歳にしては異常な力をもつリオは王立学院への入学が許されます。しかし、孤児出身ということもあり校内では一部の理解者以外からよく思われず孤立し、卒業後は冤罪を着せられたこともあり逃げるように王国から旅立ちます。リオは強い力をもっていますが、それは精霊を宿していることなどが理由です。

剣術、魔術、頭脳をはじめ欠点らしい欠点がない完璧な能力を持ち、性格も穏やかで礼儀正しいです。しかし、幼いころからの経験からか人間不信な一面があります。

ここからは「精霊幻想記」のリオとSAOのキリトが似ているか、そしてパクリなのかについて考察していきます。まずは、パクリと言われる最大の理由となっているリオとキリトの共通点を見ていきます。リオとキリトの共通点として目につくのがそのビジュアルです。どちらも黒髪で、剣が得意なキャラクター。とくに、アニメ「精霊幻想記」の6話でリオが旅立つシーンの衣装が、SAOのキリトとそっくりだという感想があります。

しかし、アニメ「精霊幻想記」のリオはSAOのキリトに似ていますが、原作ライトノベル版の挿絵やコミカライズ版はそれほどキリトに似ていないのではないかという意見が多いです。ビジュアル以外でリオとキリトの共通点として挙げられるのが、担当声優がどちらも松岡禎丞さんという点です。しかし、声優の松岡禎丞さんは人気があり、リオやキリト以外にも数々のメインキャラクターを演じています。

一般的に、声優が同じキャラクターがいるからといって、パクリという認定をされることはほぼありません。このほか、リオとキリトの共通点としてハーレム要素が挙げられます。リオの周囲にはセリア・クレール、綾瀬美春、ラティーファをはじめさまざまな女性キャラクターに好意を抱かれています。キリトも、アスナやリーファ(直葉)、シノンといった女性キャラクターが身近にいます。

しかし、ハーレム要素がある作品は「精霊幻想記」や「SAO」のほかにもたくさんあります。さらに、ビジュアル面についても、キリトのような単発で黒髪、細い体型という男性主人公の作品がかなりあり、「精霊幻想記」がパクリだとは言えないとされています。もちろん、リオとキリトは共通点ばかりではなく違う点がたくさんあります。そもそも、キリトはゲームの中で特殊な能力を使えるキャラクターで、ゲームの外では高校生です。

リオは日本で死亡したことをきっかけに転生して、異世界で自らの力で剣や魔法を操っています。そのため、リオとSAOのキリトの比較だけでははっきりとパクリとは言い切れないとされています。

続いては、「精霊幻想記」とSAOの原作から、パクリかどうかを考察していきます。どちらも原作がライトノベルの作品で、ファンタジーゲーム風の舞台が描かれている点は似ています。しかし、ライトノベル作品にはファンタジーゲーム風の世界観の作品がたくさんあり、これだけではパクリとは言えません。また、「精霊幻想記」とSAOはどちらもネットから発信された小説という共通点があります。

SAOは作者の川原礫さんが自身のwebサイトに連載していたものが原作で、ネットから発信される小説の原点的な作品とされています。一方、「精霊幻想記」の原作は小説投稿サイト「小説家になろう」に原作が投稿されたのがスタートでした。「小説家になろう」に投稿されている方は趣味で書いているアマチュアの方が多く、「精霊幻想記」の連載がはじまった2014年ころはSAO風のオマージュ的な作品が少なくありませんでした。

そういうこともあり、オマージュ的な要素が「パクリ」だと感じる方がいるようです。リオとキリトのキャラクターデザインが似ていることや、ファンタジーゲーム風の舞台、ハーレム要素など似ている点がありますが、はっきりとパクリだということはなさそうです。

アニメ「精霊幻想記」の主人公のリオ役を演じる声優は松岡禎丞さんです。15歳のときに「新世紀エヴァンゲリオン」の渚カヲルとゲーム「テイルズ オブ エターニア」のリッドが、どちらも声優の石田彰さんが担当していることを知り、演じ分けに驚くとともに声優という職業を意識し始めたそうです。そんな松岡禎丞さんは2009年のオーディションによりアイムエンタープライズ所属となります。

同じく2009年に「東のエデン」でアニメ声優としてデビューを果たし、2011年の「神様のメモ帳」藤島鳴海役で初主演、同年度に第6回声優アワード新人男優賞を受賞しました。そしてSAOのキリト役を演じたことでブレイクし、さまざまなアニメで主演を務める人気声優となり、さまざまな賞を受賞しています。

声優の松岡禎丞さんが演じた作品とキャラクターを紹介します。最初に紹介するのはアニメ「ノーゲーム・ノーライフ」の主人公である空です。「ノーゲーム・ノーライフ」は「空白」という名前であらゆるゲームで連勝をする空と白の兄妹が、すべてがゲームで決まるという世界に召喚され、その世界のさまざまな種族とゲームで戦っていくという作品です。

松岡禎丞さんが演じる空は主に文系担当で、歴史や社会、経済、政治、法律といった分野や、相手との心理戦を得意としています。妹の白とともに引きこもり体質で、おたがいに見えないところへ離れると取り乱してしまいます。18年間非モテの生活を続けていたこともあり、異世界で出会ったステファニー・ドーラへゲームの勝負で勝った報酬として「俺に惚れろ」と命令してしまいました。

続いて紹介する声優の松岡禎丞さんの主な出演作品はアニメ「CHAOS;CHILD」の宮代拓留役です。アニメ「CHAOS;CHILD」は「STEINS;GATE」などで知られる科学アドベンチャーシリーズの第4作で、「CHAOS;HEAD NOAH」の設定を引き継ぐ作品となっています。「CHAOS;HEAD NOAH」で描かれたニュージェネレーションの狂気を模倣するような事件が起き、それを宮代拓留たちが追います。

松岡禎丞さんが演じる宮代拓留は、自身を「情報強者のリア充」を自称し、周囲の人を「情報弱者」として見下しますが、その姿は親しくない人物の前では挙動不審になる小心者です。新聞部を立ち上げてはじめて遭遇した大事件「ニュージェネレーションの狂気の再来」に執着し、その結果さまざまな事件に巻き込まれていきます。

ここからは「精霊幻想記」のリオについて紹介します。リオは主人公というだけあり、その実力は作中でもトップクラスです。物理攻撃をするときは、剣と槍を使いますがメインは剣です。リオは異世界に転生してから努力を重ねていますが、剣術については転生する前の天川春人時代からかなり鍛えていました。その実力は、母親の仇でもありベルトラム王国最強の称号「王の剣」の候補のルシウスを打ち破るほどです。

剣や槍の能力が高いリオですが、魔法の能力も超一流です。リオが前世の記憶を取り戻したのは7歳のころですが、そのときに魔力を視認できるようになりました。そして王立学園のセリアと出会い教育を受けたことで、魔法の力も高めます。さらに、精霊の里で精霊術と魔法の特訓をすることでさらに魔法の力を強くしていきました。リオの戦闘スタイルは剣術と魔法を組み合わせたものです。

カラスキ王国最強の武将であるゴウキと出会い手合わせしたときは、リオはその魔法と剣術を組み合わせる戦法で勝利をおさめました。さらに、魔法は戦闘だけではなくお湯を作成したり石鹸の調合をするといった使い方もしています。

リオはSAOのキリトのパクリ疑惑がでるような、黒髪が特徴的なキャラクターでした。しかし、そのリオは髪色が黒から白に変化しました。これは、リオが自ら髪色を変化させました。その理由は、王立学院の卒業試験のときに王女誘拐の容疑者として冤罪をかけられたためです。もともとリオは両親の故郷ヤグモ地方に旅立ちたいという希望があり、容疑をかけられたことで王国を脱出しました。

この世界では黒髪は目立つため、逃亡するときにばれないようにする目的で魔道具を使って髪色を変化させます。現代の日本であれば髪の色を染めるのは当たり前のことですが、この世界において髪色を変えるのは一般的ではなかったため効果がありました。もともと珍しい黒髪だったということもあり、髪の色が黒ではないというだけでリオだとバレにくくなります。

また、指名手配されているリオは、リオの名前ではなく前世の名前と同じ「ハルト」を名乗って活動します。また、リオはこの世界で身に着けた力と日本での知識を合わせることでより強いキャラクターとして活躍する姿を見せます。

アニメ版「精霊幻想記」のリオのキャラクターデザイン、とくに王国から旅立つときの服装がキリトに似ているという感想がたくさんありました。

アニメ「精霊幻想記」のリオがキリトに似ている理由として、どちらも声優の松岡禎丞さんが演じているからという方がたくさんいました。

アニメ「精霊幻想記」のリオがキリトに似ているという感想だけではなく、「リオもキリトも好き」という方や、「リオが好き」という方がいました。

「精霊幻想記」のリオとSAOのキリトが似ているという点や原作の比較について紹介しました。キャラクターデザインやハーレム形成と言った似ている点がある2名ですが、パクリではないとされています。「精霊幻想記」もSAOと同じく人気がある作品なのでぜひチェックしてみてください。