裏世界ピクニックの元ネタになった怪談・ネットロアまとめ!「ストーカー」にも似てる?

『裏世界ピクニック』は「くねくね」や「八尺様」、そして「巨頭ォ」などネットで話題になった怪談・ネットロアが元ネタとなっています。さらに作者・宮澤伊織によると『裏世界ピクニック』は原作小説『ストーカー』が元ネタになっているようです。そこで、当記事では『裏世界ピクニック』の元ネタになった怪談・ネットロアをまとめつつ、『裏世界ピクニック』と小説『ストーカー』との共通点や相違点を紹介していきます。

裏世界ピクニックの元ネタになった怪談・ネットロアまとめ!「ストーカー」にも似てる?のイメージ

目次

  1. 裏世界ピクニックとは?
  2. 裏世界ピクニックの元ネタになった怪談・ネットロア
  3. 裏世界ピクニックの元ネタの小説はストーカー?
  4. 裏世界ピクニックのアニメ声優
  5. 裏世界ピクニックに関する感想や評価
  6. 裏世界ピクニックの元ネタまとめ

裏世界ピクニックとは?

裏世界ピクニックの原作やアニメの概要

それではまず『裏世界ピクニック』の作品情報をまとめていきます。本作は宮澤伊織による都市伝説・ホラー小説を原作としたテレビアニメで、コンセプトは理解の及ばない異世界でのお宝探索。実話怪談をモチーフに構成されており、2021年3月時点では電子版を含めたシリーズ累計発行部数が50万部を突破するなど人気を博しています。なお、テレビアニメはAT-Xほかにて、2021年1月4日から3月22日の期間内で全12話が放送されました。

裏世界ピクニックのあらすじ

物語は主人公であり語り手である紙越空魚(かみこしそらを)が廃屋内の扉から裏世界を発見したところから始まります。第1話「くねくねハンティング」では、空魚がくねくねと動く謎の生物によって命を失う危機に陥ってしまいました。しかし、その時に東京都の大学に通う女子大生である仁科鳥子(にしなとりこ)に助け出され、その後鳥子に裏世界の探索に協力して欲しいと請われたことで鳥子と共に裏世界を調査することとなりました。

TVアニメ「裏世界ピクニック」公式サイト

裏世界ピクニックの元ネタになった怪談・ネットロア

インターネット上で流布される実話怪談をモチーフに組み込んだ原作小説『裏世界ピクニック』。テレビアニメ化された後も元ネタになった怪談・ネットロアは登場しています。そこで、ここからは元ネタになった怪談・ネットロアを一覧形式でまとめていくのでぜひご覧ください。

元ネタ一覧①くねくね

1つ目に紹介する『裏世界ピクニック』の元ネタになった怪談・ネットロアは、実態がないような半透明の身体を持つ生物が登場する「くねくね」です。元ネタになった怪談・くねくねが登場するのは第1話「くねくねハンティング」で、作中ではくねくねと動く生物を見てしまった犠牲者が、異常な物体に憑りつかれた状態で発見されています。

そんな怪異の元ネタは2000年代前半よりオンライン上で流行したネットロアとなっており、くねくね動く生き物が田んぼに出現し、その後裏世界ピクニックと同様に精神に異常をきたしたり、発狂したりしてしまう犠牲者が出てくるというものでした。

元ネタ一覧②八尺様

2つ目に紹介する『裏世界ピクニック』の元ネタになった怪談・ネットロアは、異常なほど背の高い女性が登場する「八尺様」です。元ネタになった怪談・八尺様が登場するのは第2話「八尺様サバイバル」で、作中では神隠しにあった妻を探していた男・助戸と共に行動していた空魚たちが、迷い込んだ洋館にて八尺様と遭遇しています。その後、異常に背の高い女性・八尺様に気を取られた助戸はどこかへ消えてしまいました。

そんな怪異の元ネタ「八尺様」は高校生の少年が、約240cmを意味する丈八尺の身長を持つ八尺様と呼ばれる存在に魅入られてしまったことで、命を奪われてしまうという危機から逃れるために親戚総出で地域から脱出を試みるというものでした。

元ネタ一覧③巨頭ォ

3つ目に紹介する『裏世界ピクニック』の元ネタになった怪談・ネットロアは、頭の大きな謎の生物が登場する「巨頭ォ」です。元ネタになった怪談・巨頭ォが登場するのは第3話「巨頭の村」で、作中では空魚たちが発見した裏世界の廃村にて、頭の大きな謎の生物に襲われています。そんな怪異の元ネタ「巨頭ォ」は、”巨頭ォ”という文字が書かれた看板を発見した旅行人が、廃村にて異様に頭の大きな人たちに襲われてしまうというものでした。

元ネタ一覧④時空のおっさん

4つ目に紹介する『裏世界ピクニック』の元ネタになった怪談・ネットロアは、謎のおじさんが登場する「時空のおっさん」です。

元ネタになった怪談・時空のおっさんが登場するのは第4話「時間、空間、おっさん」で、作中では相談するために小桜の元を訪れた空魚が、その途中で裏世界へと迷い込んだ挙句謎の男に遭遇しています。そんな怪異の元ネタ「時空のおっさん」は、自分以外誰も存在しない世界に迷い込んだ人の前に謎のおじさんが現れ、同時に現実世界に戻るというものでした。

元ネタ一覧⑤きさらぎ駅

5つ目に紹介する『裏世界ピクニック』の元ネタになった怪談・ネットロアは、線路脇に佇む寂れた駅“きさらぎ駅”が登場する「きさらぎ駅」です。

元ネタになった怪談・きさらぎ駅が登場するのは第5話「ステーション・フェブラリー」で、作中では死体をぶら下げた機械に襲われていた空魚と鳥子を助けた在日軍人が、きさらぎ駅を拠点にしていたという話をしています。そんな怪異の元ネタ「きさらぎ駅」は電車に乗っていた投稿者がネット掲示板に書き込んだネットロアで、いつまで経っても止まらなかった電車がようやく停車した場所が「きさらぎ駅だった」という話でした。

元ネタ一覧⑥猿夢

6つ目に紹介する『裏世界ピクニック』の元ネタになった怪談・ネットロアは、巨大な顔の集合体の化け物が登場する「猿夢」です。

元ネタになった怪談・猿夢が登場するのは第6話「ミート・トレイン」で、作中では米軍のテントに保護された空魚と鳥子に対して「逃さない」と言ったり、アナウンスを思わせる音声が入り混じったメッセージを送り込んだりした巨大な顔の集合体の化物が二人を襲撃しています。そんな怪異の元ネタ「猿夢」は、遊園地にあるような猿の電車に乗り込んだ投稿者が、乗り込んだ後に乗客が虐殺されていった夢を何度も見たというネットロアでした。

裏世界ピクニックの元ネタの小説はストーカー?

『裏世界ピクニック』の作者である宮澤伊織はインタビューで、ストルガツキー兄弟の小説『ストーカー』を元ネタにしていると公言しています。では、小説『ストーカー』とはどのような作品なのか?ここからは、『ストーカー』のあらすじをまとめつつ、『ストーカー』と『裏世界ピクニック』の共通点と相違点を紹介していきます。

ストーカーのあらすじ

それでは早速、『ストーカー』のあらすじをまとめていきます。物語は地球に異星人が来訪してきたところから始まりました。異星人は地球人と接触することなく去っていきましたが、その代わりに異星人が降り立った場所に謎の地帯が残されていたため、地球人は謎の地帯を「ゾーン」と呼んで管理・研究を始めることとなります。

しかし、その後異星文明が残していった物品を持ち出すストーカーが現れ、その物品を高値で売買するようになりました。ある日、研究所でガイドを務めながらストーカー行為を続けていたレドリックは「空罐」を回収するため、助手のテンダーと友人キリールと共にゾーンへと向かいますが、なぜかクモの巣に触れたキリールが突然死してしまいます。

レドリックは愕然としつつも、熟練のストーカーであるバーブリッジとストーカー行為を続けることに。その後、ヘドリックは恋人との間に子供をもうけますが、その生まれた子供は時間の経過とともに猿と形状が似てくる奇形児でした。そこでゾーンにある「黄金の玉」を取りに向かったバーブリッジ。黄金の玉とはあらゆる願いを叶えるというものでした。果たして、ゾーンを生み出した異星人は何を目的に地球を訪れたのでしょうか?

ストーカーと裏世界ピクニックの共通点

小説『ストーカー』と『裏世界ピクニック』の共通点として挙げられるのが、ストーカーで言うとゾーンあたる「裏世界」、廃墟探索を趣味とする主人公空魚がストーカーと同様に「物を持ち帰る」、特殊能力を持った「危険生物に遭遇する」、ストーカーの原題である路傍のピクニックと同じ「題名」の4つです。

ストーカーと裏世界ピクニックの相違点

小説『ストーカー』と『裏世界ピクニック』の相違点として挙げられるのが、ストーカーのメインキャラクターがヘドリックであるのに対して、裏世界ピクニックのメインキャラクターが女子大生2人という「登場人物の違い」、ストーカーがあらゆる願いを叶える黄金の玉を探しているのに対して、裏世界ピクニックが行方不明になった元家庭教師の冴月を探しだすという「探索の目的の違い」の2つです。

裏世界ピクニックのアニメ声優

紙越空魚役/花守ゆみり

アニメ『裏世界ピクニック』で紙越空魚役を演じた声優は、神奈川県出身の声優・花守ゆみり(はなもりみゆり)です。花守ゆみりは1997年9月29日生まれの声優で、現在は声優事務所「m&i」に所属しています。声優として活動する際は主にアニメ、ゲームのジャンルを担当。

デビュー作は同名タイトルの4コマ漫画を原作としたテレビアニメ『あいうら』です。主な出演作品にはアニメ『結城友奈は勇者である(三ノ輪銀役)』、『ローリング☆ガールズ(御園千綾役)』、『アイドルマスター シンデレラガールズ劇場(佐藤心役)』、『ゆるキャン△(各務原なでしこ役)』などがあります。

仁科鳥子役/茅野愛衣

アニメ『裏世界ピクニック』で仁科鳥子役を演じた声優は、東京都出身の声優・茅野愛衣(かやのあい)です。茅野愛衣は1987年9月13日生まれの声優で、現在は声優事務所「大沢事務所」に所属しています。声優として活動する際は主にアニメ、ゲームのジャンルを担当。

デビュー作は同名タイトルのシチュエーション・コメディ漫画を原作としたテレビアニメ『怪物王女』です。主な出演作品にはアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(本間芽衣子〈めんま〉役)』、『めだかボックス(喜界島もがな役)』、『テラフォーマーズ(シーラ・レヴィット役)』、『ノーゲーム・ノーライフ(白役)』などがあります。

小桜役/日高里菜

アニメ『裏世界ピクニック』で小桜役を演じた声優は、千葉県出身の声優・日高里菜(ひだかりな)です。日高里菜は1994年6月15日生まれの声優・女優で、現在は声優事務所「大沢事務所」に所属しています。声優として活動する際は主にアニメ、ゲームのジャンルを担当。

デビュー作は同名タイトルのコメディ漫画を原作としたテレビアニメ『ペンギン娘』です。主な出演作品にはアニメ『とある魔術の禁書目録(打ち止め〈ラストオーダー〉役)』、『戦国乙女〜桃色パラドックス〜(豊臣ヒデヨシ〈日出佳乃〉役)』、『トロピカル〜ジュ!プリキュア(ローラ/キュアラメール役)』、『転生したらスライムだった件 転スラ日記(ミリム役)』などがあります。

瀬戸茜理役/富田美憂

アニメ『裏世界ピクニック』で瀬戸茜理役を演じた声優は、埼玉県出身の声優・富田美憂(とみたみゆ)です。富田美憂は1999年11月15日生まれの声優で、現在は声優事務所「アミューズ」に所属しています。声優として活動する際は主にアニメ、ゲームのジャンルを担当。

デビュー作は同名タイトルのギャグ漫画を原作としたテレビアニメ『干物妹!うまるちゃん』です。主な出演作品にはアニメ『ガヴリールドロップアウト(ガヴリール / 天真=ガヴリール=ホワイト役)』、『メイドインアビス(リコ役)』、『となりの吸血鬼さん(ソフィー・トワイライト役)』、『かぐや様は告らせたい(伊井野ミ役)』などがあります。

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裏世界ピクニックに関する感想や評価

感想や評価:元ネタのある怪異が出るから余計に怖い

ここでは原作『裏世界ピクニック』の元ネタとなった怪異・ネットロアに関する感想をまとめています。元ネタのある怪異が出るという点が怖いと思わせる要素となっているようです。他の感想では『裏世界ピクニック』が怪異・ネットを元ネタにしていることから、怪異に興味が沸いた方に『日本現代 怪異辞典』がおすすめされているので、元ネタとなった怪異・ネットロアと実際の話に違いはあるのかなど詳しくチェックしてみると良いでしょう。

感想や評価:裏世界ピクニックとストーカーを読み比べると面白い

ここでは原作『裏世界ピクニック』の元ネタとなった小説『ストーカー』に関する感想をまとめています。『裏世界ピクニック』と、その元ネタとなった小説『ストーカー』を読み比べてみると面白いと言われていますが、実際に読み比べた結果、2つの共通点を発見したようです。興味のある方はぜひ『裏世界ピクニック』と小説『ストーカー』を読み比べて共通点や相違点を探してみてください。

感想や評価:小説『ストーカー』は気楽に読めた

ここでは原作『裏世界ピクニック』の元ネタとなった小説『ストーカー』に関する感想をまとめています。どうやら小説『ストーカー』は『裏世界ピクニック』を読んでから読まなければならないと考えていたようです。また、人間の心理の動きに重きが置いてあって気楽に読めたとのことなので、『異世界ピクニック』を読んだ後に元ネタとなった小説『ストーカー』を読んでみると良いかもしれません。

裏世界ピクニックの元ネタまとめ

原作『裏世界ピクニック』の元ネタになった怪談・ネットロアをまとめてきましたがいかがでしたか?また、怪談やネットロアだけでなく、原作の元ネタとなったされる小説『ストーカー』との共通点や相違点をまとめてみました。

感想で言われていたように、『裏世界ピクニック』が怪異・ネットを元ネタにしているため、怪異に興味が沸いた方には『日本現代 怪異辞典』がおすすめかもしれません。これを機に『裏世界ピクニック』と実際に語られている怪異の共通点や相違点に注目してみてはいかがでしょうか?また、元ネタとなった原作小説『ストーカー』もご覧になってみると良いでしょう。

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