【ドラゴンヘッド】漫画のネタバレあらすじ!最終回の結末や読者の感想・評価は?

望月峯太郎による漫画作品『ドラゴンヘッド』のネタバレあらすじ!最終回の結末や読者の感想・評価を紹介していきます。実写映画化もされており、先の全く読めないサスペンス物語であることから人気となった『ドラゴンヘッド』ですが、いったいどのような結末を迎えたのでしょうか?また、今回は登場人物や用語なども詳しくネタバレし、『ドラゴンヘッド』の謎を徹底的に解明していきます!

【ドラゴンヘッド】漫画のネタバレあらすじ!最終回の結末や読者の感想・評価は?のイメージ

目次

  1. ドラゴンヘッドとは?
  2. ドラゴンヘッドの漫画あらすじネタバレ
  3. ドラゴンヘッドの最終回結末ネタバレ
  4. ドラゴンヘッドの登場人物・キャラ一覧
  5. ドラゴンヘッドの名言や名セリフ集
  6. ドラゴンヘッドの謎をネタバレ考察
  7. ドラゴンヘッドに関する感想や評価
  8. ドラゴンヘッドのネタバレまとめ

ドラゴンヘッドとは?

漫画『ドラゴンヘッド』のあらすじをネタバレしていく前に、ここで作品概要を紹介します。また、『ドラゴンヘッド』には、サバイバルホラーらしい恐怖を掻き立てるような用語も出てくるため、そちらもここで説明していきます。漫画を読んでいない方でも、後述の『ドラゴンヘッド』のあらすじネタバレがより一層分かりやすくなる為、ぜひご覧ください!

ドラゴンヘッドの概要

『ドラゴンヘッド』は望月峯太郎による漫画作品です。1994年から『週刊ヤングマガジン』にて連載が開始され、2000年に最終回を迎えました。単行本は全10巻で、累計発行部数は650万部を突破しています。修学旅行で突如、大地震と共に脱線事故が発生し、トンネルの中に閉じ込められた主人公が暗闇の中で恐怖に怯えるというところからスタートするサスペンスホラー漫画で、1997年には『講談社漫画賞』一般部門を受賞しました。

ドラゴンヘッドの作者

望月峯太郎(もちづきみねたろう)は神奈川県出身の日本の漫画家です。1964年1月29日生まれの2022年2月現在57歳で、1985年に『週刊ヤングマガジン』で漫画家としてデビューを果たしました。デビュー作は『バタアシ金魚』で、大ヒットとなったため1990年に筒井道隆主演で実写映画化しています。ホラー漫画がヒットすることが多く、主人公が心理的に徐々に追い詰められていく作品を得意としています。

特に、1993年に連載がスタートし、『ストーカー』をモチーフにしたホラー漫画『座敷女』は、最終回を迎えた今でもファンが多く、まだ世間に『ストーカー』という言葉が広まる以前に、何者かに追われる心理的恐怖を描いているという事で評価も高い作品です。

ドラゴンヘッドの用語

怪物

怪物は、トンネル内に閉じ込められたノブオが暗闇の恐怖の中で作り出した妄想です。実際に存在するわけではありませんが、ノブオは度々この怪物の恐怖に悩まされるようになります。ノブオは最後に、この怪物に飲み込まれていったような描写がありましたが、実際には深い暗闇の中に消えていったというのが正解です。伊豆で出会ったおばさんは、怪物は恐怖が生み出したもので、正体が分からないものと称していました。

リュウミャク

リュウミャクは、後述の龍頭(リュウズ)達が度々言う単語で、大地のエネルギーの通り道という意味です。大噴火の原因は、エネルギーがリュウミャクを通って富士山に到達したからだとリュウズ達は考えているようです。リュウズ達は、富士山と同じ形をした山の噴火を目撃しました。

リュウズ(龍頭)

龍頭(リュウズ)は、頭に十字型の手術跡のある人々の集団を指します。リュウズ達は恐怖心を無くすために脳の手術をしており、偏桃体(へんとうたい)と海馬(かいば)を摘出しています。しかし、恐怖心だけでなく感情のほとんどを失っているようで、襲われて死ぬときでさえ笑顔を浮かべているほどです。恐怖しかない退廃した日本で、彼らは恐怖心を取り除かなくては生きてはいけませんでした。

ドラゴンヘッドの実写映画

漫画『ドラゴンヘッド』は実写映画化もしており、2003年8月30日に公開されました。主人公であるテル役は妻夫木聡、ヒロインであるアコ役は神田沙也加(当時:SAYAKA)、ノブオ役は山田孝之となっています。絶望的な日本の風景を再現するために撮影はウズベキスタンで長期にわたって行われました。VFXによる迫力満点の映像が特徴で、興行収入は10.4億円を記録しています。

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ドラゴンヘッドの漫画あらすじネタバレ

ここからは、漫画『ドラゴンヘッド』のあらすじネタバレになります。絶望に次ぐ絶望によって追い詰められていくテル達は、どのようにして苦難に立ち向かっていくのでしょうか?

あらすじネタバレ①トンネル内に閉じ込められる

男子中学生・青木照(あおきテル)は、修学旅行帰りの電車の中でぼんやりと外を眺めていました。すると、テルは外に大きな火柱が上がっているのを目撃します。すると、次の瞬間電車が大きな衝撃に見舞われて車内は大パニック、そしてテルは気を失ってしまいました。目を覚ましたテルでしたが、周りは暗闇に包まれていてほとんど何も見えず、クラスメイト達も動く気配がしません。

ライターを見つけたテルが火をつけてみると、電車の中には無残にも死体となってしまっている生徒たちや先生の姿があり、血だらけの光景が広がっていました。テルはそんな中、脱出するために遺体をかき分けながら先へ進みます。すると、傷だらけですがかろうじて息のある女子生徒・瀬戸憧子(せとアコ)を見つけたため、背負って進むことにします。そんな中、テルはもう1人の生存者である同級生・高橋ノブオの姿を発見しました。

3人が食料や水を求めて新幹線の中を歩いていくとビュッフェを見つけることができ、そこでアコの傷の治療をして回復を待つことにしました。アコが回復すると3人はトンネルの中を探索することにしますが、どうやらトンネルの出口は塞がっている事が分かり、全員絶望感に打ちひしがれます。きっと救助が来ると信じながら何日も経過しましたが、一向に助けが来る気配はありません。そしてノブオは徐々に正気を失っていくのでした。

ノブオは化粧品を使って体中に奇妙なペインティングを施すなど、常軌を逸した行動をとり始めます。そして、自分の意思に反発するテルとアコに敵対心を向けるようになっていきます。ノブオは暗闇に取りつかれ、『闇の主』に捧げる儀式を行い始めます。それは、気に食わなかった教員であるミニラの遺体を刺して燃やすといったもので、その光景を目の当たりにしたアコは、狂っているノブオに恐怖心を覚えて逃げ出すのでした。

走って逃げるアコでしたがノブオに追いつかれて殺されそうになってしまいます。そこにテルが駆け付けてアコを助けますが、怒ったノブオとテルによる殺し合いの喧嘩が始まってしまいます。そんな中、大きな余震が起こり、テルは通気口を発見します。テルは狂気に染まったノブオを置いて、アコだけを連れてその通気口を通り、トンネルから外の世界へと脱出することが出来ました。

あらすじネタバレ②荒野となった日本

トンネルを抜け出したテルとアコがたどり着いた場所は浄水場でした。浄水場の中は荒れ果て、人の姿は見当たらず、テレビのキャスターは悲痛な声を上げています。どういう状況なのか分からない中、テルは窓の外に人影を見つけます。その人影が入っていった建物のドアの前まで走っていったテルですが、そこで体力の限界が訪れて気を失ってしまいました。そしてテルが目を覚ますと、目の前にガスマスクをした少年・橋本がいました。

橋本の仲間である女性・美川(よしかわ)も現れ、ここが元々病院で、テルとアコの傷の手当てをしたことを告げてきます。そして他の仲間2人もやってきて、周りで生き残ったのは4人だけだという事を説明してきました。彼ら4人は、東京は暗黒に包まれていて都庁だけ明かりが灯っているという噂を聞いたため、その真相を確かめるために東京まで向かっているのだという事です。

美川達4人は、地面に奇妙な絵を描き、花火を上げて踊りを始めました。美川は、恐怖心を取り除くために、このような宗教的な方法をとるようになったという事をテルとアコに説明してきます。しかし、テルとアコはその考えに同調する事が出来ず、2人で東京を目指すことを決めました。美川はもしかしたら東京で会えるかもしれないとテルとアコに伝え、ガスマスクや食料や服や靴を渡してくれました。

美川と別れたテルとアコが歩いていくと、ヘリコプターが空を飛んでいるところを見つけます。しかし、ヘリはそのまま通り過ぎて行ってしまいました。テルとアコが諦めて進んでいくと、廃墟と化した町に着きました。その町には、今の絶望的な状況から自衛隊を抜けた仁村がいました。仁村と同じく自衛隊を抜けた仲間の岩田・山崎・大池もいます。自由奔放に暮らしていた仁村は、岩田に女を連れてくるように命令しました。

山崎は食料などを探して町を歩いていると、アコの姿を見つけます。そして自分は自衛隊員だと告げると、次の瞬間襲い始めました。一方でテルは仁村に助けを求めていました。しかし、仁村は女をよこせば助けてやると交換条件を突き付けてきます。テルはアコがいることを内緒にしていると、次の瞬間山崎に襲われているアコの悲鳴が響き渡りました。テルはすぐにアコを助けに駆け出し、仁村も女を求めて走り出します。

アコは、山崎の持っていた拳銃を奪う事に成功し、一緒にテルを探すように命令します。テルは大池と対峙していましたが、テルの持っていた火炎瓶を奪おうとした大池は火が自分の身体に燃え移り、火だるまとなってしまいました。町には火の燃え移った竜巻があり、山崎は巻き込まれてしまいます。岩田とアコはヘリに乗り、テルと仁村を乗せて飛び立ちました。

4人を乗せたヘリでしたが、燃料が切れかけてしまった為、陸地へと降り立ちました。そこは伊豆半島でしたが、津波によって半分が水没してしまっているようです。そこで4人は1人で暮らしている中年のおばさんに出会います。おばさんは元々国語の教師でしたが、実家が病院だった為医療に関しての知識があり、テルの症状が危険な状況にある事と、ワクチンが必要だという事を教えてくれました。

そこでアコはワクチンを手に入れる為、仁村は燃料を手に入れるために2人で山を越えた場所にある病院へといく事を決めます。アコと仁村が山を進んでいくと、頭に傷のある男が現れ、自分の頭を指さして『リュウズ』と呟きました。頭に傷のある男は菊池という名前で、手術により感情を無くしているようです。アコと仁村と菊池は町に辿り着きましたが、そこは暴徒の巣窟で、彼らはアコと仁村の荷物を確認してヘリがある事を知ります。

暴徒達に襲われながらも病院に辿り着いた3人は、燃料と薬を手に入れます。しかし、暴徒達も病院へとやってきて交戦になります。そしてヘリの修理を終えた岩田が迎えに来ますが、菊池は暴徒に殺されてしまいました。暴徒が燃料に火をつけたためにビルも病院も燃え始め、アコと仁村と岩田はその様子を見つめながらヘリで飛び立ちました。アコが持ってきたワクチンのおかげでテルは一命を取り留め、2人はゆっくり話し始めます。

2人は必ず一緒に東京の家に帰ろうと誓い合いました。アコは菊池が言っていた言葉が気になり、テルと共に書店へと向かいました。そして北斎の富士山の絵を見た2人は、この大災害が富士山の噴火なのではないかと気が付き始めます。テルとアコ、仁村と岩田はヘリに乗って進むことにしますが、おばさんは生まれた土地に残ると言い、別れる事となりました。

ヘリで進む4人は途中でショッピングモールの屋上に着陸し、物資を整えます。少し様子のおかしいアコに対してテルが話しかけると、アコは嫌な事が続くと眠くなる自分の症状を話し、さらに両親が1年半前に亡くなった事を話してきました。すると次の瞬間大きな地震が起こり、建物が崩れ始めました。4人はヘリに乗り込み離陸し、近くに着陸させましたが、近くに大きな竜巻が見えます。

陸地は危険だったため、4人はまたヘリに乗り込もうとしますが、建物が壊れ始め、テルががれきと共に落ちて行ってしまいました。アコは助けに行くことをお願いしますが、近くに竜巻が来ていてとても助けに行ける状況ではなく、テルを置いて3人で進む事になってしまうのでした。

あらすじネタバレ③ひとりで東京を目指すテル

テルは何とか生きており、1人で東京に向かって歩くことにしました。テルがしばらく歩いているとヘリの残骸を見つけ、さらにその横に岩田の墓と思われる地面のふくらみがありました。テルがヘリの中を確認すると飲み物が置かれており、きっとアコが自分の為に置いていってくれたと感じたテルは、必ず東京でアコと再会するという決意のもとに歩き始めます。

目印となる火柱を目指して歩くテルは、見覚えのある風景と曲がった東京タワーを見つけ、ついに東京へと辿り着いた事に気が付きました。無残な姿となった東京でしたが、テルは自分の家に向かって歩き始めます。

あらすじネタバレ④避難所を発見

テルが自宅に向かって歩いていると、地下鉄の駅から音が聞こえてきました。テルが地下鉄を進んで行くと、壁のところどころに隙間があり、そこから音がします。テルが隙間を覗くと、なんと東京の中心だというのに溶岩が流れていました。テルは戸惑いつつも進んで行くと、災害救援用と書かれた段ボールを見つけます。その中には大量の食糧や水が入っていたため、テルは夢中になってむさぼりました。

食べ終わったテルは人影を見つけたため追っていきます。すると頭に傷のある『傷頭』の人物が数人おり、どうやらここは『傷頭』達の避難所のようでした。『傷頭』は、ここにある食べ物を食べれば平安が得られると言い、その言葉を聞いたテルは気を失ってしまいました。テルは広い部屋で目が覚め、ソファに眼鏡をかけた男性が座っています。眼鏡の男性はテルに『ようこそ、地下の王国へ』と言い、歓迎しているようでした。

さらにその部屋にはたくさんの人がいて、みんな身体中に包帯を巻いています。眼鏡の男性が言うには、ここの食糧を食べると恐怖心を感じなくなる為、逆に恐怖を求めて自傷行為などを行うようになるという事でした。外の人間は恐怖に支配されて発狂する人間もいるほどですが、ここに来れば恐怖を感じなくなる為、多くの人間がここを訪れるという事です。眼鏡の男性は、ここに残るのも地上に出るのも好きにするようにテルに言います。

ここでは恐怖を感じる事も無く、幸せに暮らせるかもしれません。しかし、テルはおばさんが言っていた『アコを助けてあげて』という言葉を思い出し、アコに会いたい一心でここを出る事を決めます。地上に出て歩き続けたテルは自宅に辿り着きますが、もはや家は崩れかけており、家族も誰もいませんでした。そしてテルはアコが壁に書いた『おかえりテルくん』という文字と、アコが残した水とノートを発見します。

ドラゴンヘッドの最終回結末ネタバレ

ここからは、漫画『ドラゴンヘッド』の最終回の結末をネタバレしていきます。今までのあらすじネタバレで、東京に辿り着いたものの最悪の展開となっている事が分かりますが、いったい最終回でどのような結末を迎えるのでしょうか?

最終回結末ネタバレ①再会を果たしたテルとアコ

アコが残したノートには、テルと別れてからどのような事があったのかが書かれており、さらに学校で待っているという事も書かれていました。テルがすぐに学校へ向かうと、アコと仁村が待っていました。仁村はテルが生きていたことに驚き、次の瞬間テルに銃口を向け、アコをよこせと叫びます。仁村はこの絶望しかない世界にうんざりしていましたが、アコといる時だけは正気を保てていたと言いました。

テルは自分が死ぬ事が怖くなくなり、恐怖に鈍感になっていた事を話し始めます。死ぬ事に鈍感になっているという事は生きている事にも鈍感になっているのかもしれないが、それは違うとテルは言いました。テルはこんな状況でも生きている価値はあると言うと、仁村はテルの家族が死んだ事を伝えてきます。それでも生きている価値はあるのかと問いかけてくる仁村にアコが飛び掛かり、その隙にテルは銃を奪い取りました。

テルはすべての弾を空に向かって撃ち終わると、そばにあるラジオから諸外国間で交わされた極秘文書の内容が流れてきました。現在の日本の状況はどのようにして起こったのかを把握する者はおらず、政府関係者との連絡も途絶えてしまっているという事です。そして、外国は日本に以前から核の所有を進めており、日本は複数の核を持っていたとの事でした。そして、いくつかの核の行方が不明になっているという事でした。

テルは、地下鉄の避難所で核の落書きを見た事を思い出しました。さらに空っぽになった缶もあり、それが放射性物質だった事に気が付きます。ラジオの内容では、核を取り戻す為にいかなる手段もとるという事だったので、テルは地下の住人達を助ける為に歩きだしました。そしてアコも、仁村に別れを告げてテルに付いていきます。

最終回結末ネタバレ②富士山の噴火

テルとアコが進んでいると何度も大きな地震があり、その度に周りの建物が崩れていきます。ガレキを避けながら進むテルとアコは、黒雲の隙間に富士山とそっくりの山を見つけました。そしてその山は噴火活動をおこなっており、その火柱はまるで龍の頭のようです。テルは悪い未来では無い新しい未来を想像しながらアコと歩いていくのでした。以上が漫画『ドラゴンヘッド』の最終回結末ネタバレとなります。

ドラゴンヘッドの登場人物・キャラ一覧

漫画『ドラゴンヘッド』のあらすじネタバレ、そして最終回の結末ネタバレをしてきました。恐怖に打ち勝つ者、恐怖から逃げ出す者など、多くの登場人物達が物語を盛り上げています。ここでは漫画『ドラゴンヘッド』に登場したキャラクターを一覧で紹介していきます。

登場人物・キャラ一覧①テル

漫画『ドラゴンヘッド』の主人公で、中学生の少年です。両親と姉と共に東京に住んでいました。あらすじでも紹介しましたが、ノブオを置いてトンネルから脱出した事から度々ノブオの悪夢に悩まされるようになっていきます。アコと出会った事で彼女を守りたいという思いと勇気が生まれ、物語の結末に向かうにつれてたくましく成長していきました。

登場人物・キャラ一覧②アコ

漫画『ドラゴンヘッド』のヒロインで、テルと同級生の女子です。あらすじでもまとめてきましたが、テルが病気になった時には危険を顧みずにワクチンを手に入れようとするなど、優しさと勇敢さに溢れています。ナルコシプシー(居眠り病)と思われる描写が作中何度もありました。結末ではテルと共に富士山の噴火を目の当たりにしつつも、絶望を感じずに歩きだしています。

登場人物・キャラ一覧③ノブオ

テルの同級生で、トンネルに閉じ込められる前まではいじめられっ子でした。あらすじでもまとめてきましたが、トンネルの暗闇の恐怖によって狂人化し、狂気的な行動をとるようになります。最後はトンネルの中に残り、暗闇に飲まれていくという結末を迎えました。

登場人物・キャラ一覧④美川

テルとアコがトンネルから脱出して出会った16歳の少女で、地元の少年少女と組んでいるグループに所属しています。あらすじでもまとめましたが、別れる時に、テルとアコにガスマスクや食料などを分け与えていました。テルとアコに東京で会えるかもという言葉を残しましたが、結末になっても作中での再登場はありませんでした。

登場人物・キャラ一覧⑤仁村

もともとは陸上自衛隊中部方面隊所属の自衛官な為、銃火器を多数所持しています。いつも気だるそうにしていますが、アコと行動を共にしていくうちに彼女の事を大切に想うようになっていきます。

登場人物・キャラ一覧⑥岩田

仁村と同じく自衛隊の元隊員で、ヘリコプターの操縦やメンテナンスを行う事が出来ます。仁村の仲間の中では作中最も長く登場していたキャラで、ヘリコプターを使って何度も活躍します。最後はテルが崖から落ちた後すぐにヘリコプターを運転中に墜落事故に遭い、死亡してしまうという結末を迎えました。仁村とアコが作ったと思われる墓には眼鏡が置かれていました。

登場人物・キャラ一覧⑦山崎

仁村と同じく自衛隊の元隊員で、食料や水などの物資を探していたところ、女性であるアコを見つけた事で乱暴を働こうとしましたが、逆に返り討ちに遭ってしまいます。最後には燃え盛る竜巻に巻き込まれて焼死するという結末を迎えました。

登場人物・キャラ一覧⑧大池

仁村と同じく元自衛隊の隊員で、傷だらけの身体をしていたテルの姿を見て驚いた事から近づいてきました。テルはその時に火炎瓶を持っていた為、取り上げようとすると誤って火が自分の身体に燃え移ってしまい、死亡しました。

登場人物・キャラ一覧⑨おばさん

国語の教師で、医者の家で生まれ育った為、医療に関しての知識を持っています。アコと同年代の娘がおり、アコの事を気に掛けます。テルの病気の治療をし、アコを精神的に支えました。アコはヘリに乗って一緒に東京に行かないかと誘いますが、生まれ育った場所がいいという事で、1人伊豆に残ります。

ドラゴンヘッドの名言や名セリフ集

名言①「怖いものは…」

怖いものはやっつけるか友達になるしかないんだ 友達になるんだこの闇と

狂気化したノブオが発言した名言です。妄想の中に出てくる暗闇の怪物に恐怖を感じていたノブオでしたが、自身も闇に飲まれることによって友達になり、恐怖を克服しようと考えました。

名言②「人間は正体のわからない…」

人間は正体のわからない恐ろしいものを怪物と言うわ 怪物ってのは死に対する恐怖が生み出したものなのかもしれない

おばさんがテルに言った名言です。テルはトンネルから脱出後、度々ノブオの悪夢に悩まされ、助けられなかった事を後悔しています。おばさんはこの言葉で、テルを自責の念から救い出そうとしてくれました。

名言③「一皮むけば…」

一皮むけばどいつもこいつも弱い者を押し潰して傷つけようとする最低の人間どもじゃないかッ!!

ノブオがテルに言った名言です。いじめられっ子だったノブオは、弱者を虐げる人間をたくさん見てきました。人の心の弱さを言い表しているようにも聞こえますが、歪んだノブオの精神も分かる名言となっています。

名言④「他人を助ける…」

他人を助ける余裕のある奴はいないんだよ

必死で助けを求めるテルに言い放った仁村の名言です。あまりに冷たい言い方にも聞こえますが、この『ドラゴンヘッド』のほとんどの登場人物の気持ちを代弁していると言っても過言ではない名言となっています。

名言⑤「生きる意志を…」

生きる意志をほんの一部でも見つけることができれば生き延びてきた価値があるんだ

漫画『ドラゴンヘッド』の最終回で、テルが仁村に言った名言です。テルに生きる意味を見失わせようとしてくる仁村と、生きる希望を見出そうとしているテルの全く逆の意見が面白い、名場面での名言となっています。

ドラゴンヘッドの謎をネタバレ考察

ネタバレ考察①事故の前に車両の中でテルはアコとすれ違っていた?

修学旅行の帰りの新幹線の中で、テルは友達からCDを借りるためにアコのいる車両まで来ており、座っているアコの隣を通り過ぎているシーンがあります。もしも今回の事故が無かったら、ずっと話す事も無かった2人です。

ネタバレ考察②最終回で伝えたかったメッセージ

作者が『ドラゴンヘッド』の最終回で伝えたかったメッセージとは、『核廃絶』という事ではないかという感想が、ツイッター上に多く見られました。リュウズ達は、放射線で汚染された食べ物を食べ続けた事で恐怖を感じなくなりましたが、結局は恐怖を追い求めるようになってしまいます。そのため、平和のために核を所有していても、それは平和には繋がらないという最終回の考察・感想がありました。

ネタバレ考察④オウム真理教事件がモデルになっていた?

テルとアコがトンネルから初めて地上に出て、美川達と出会いましたが、別れる時にガスマスクをもらいました。空気中に舞う灰や死体から出るガスから身を守るために装着するものですが、このガスマスクが『オウム真理教事件』の際に、救助に当たった自衛隊員が着けていたものと似ているという感想が多くありました。

ネタバレ考察⑤作者は物語の展開に行き詰まった?

漫画『ドラゴンヘッド』は非常に壮大なストーリーの為、作者が物語の結末に行き詰ったのではないかという読者の感想が当時多く見られました。さらに、『ドラゴンヘッド』が『週刊ヤングマガジン』で連載していた時、最終回に近づくにつれて休載も多くなってきた事から噂された感想となっています。

ドラゴンヘッドに関する感想や評価

漫画『ドラゴンヘッド』の最終回の意味が分からないという読者の感想があります。最終回の結末ネタバレで紹介してきましたが、『ドラゴンヘッド』はスッキリ完結して最終回を迎えたわけではなく、これから盛り上がるであろう場面で物語が完結しています。なんとも言えない最終回に、意味が分からないという感想を持たれる方は非常に多くいました。

久しぶりに漫画『ドラゴンヘッド』を見た事で、印象が変わって面白くなったという読者の感想があります。やはり最終回に納得いかない読者が多い中で、物語の途中経過の恐怖や絶望に目を向けるようになり、深い味わいを感じられるようになったというファンの感想は少なくありません。

地震などの災害があるたびに、漫画『ドラゴンヘッド』の事を思い出してしまって怖いという感想があります。自然災害では誰でも恐怖を覚えるものですが、あらすじでネタバレしてきたように『ドラゴンヘッド』は最大級の自然災害であるため、地震などがあった時に最悪の結果になる事を恐れる感想でした。

今回のあらすじや結末でも大活躍だったアコが可愛いという読者の感想があります。『ドラゴンヘッド』に登場するキャラの中で唯一の可愛い女の子であり、人気となっています。また、アコが作中で履いている靴『ポンプフューリー』を、『ドラゴンヘッド』を読んだ後に買ったという読者の感想もあったほどです。

漫画『ドラゴンヘッド』のノブオが怖いという感想は非常に多くあります。あらすじでネタバレしてきたように、身体中のペイントは恐ろしい印象を読者に与え、トラウマが植え付けられたという感想を持つ方は少なくありません。また、読者に強烈な印象を与えたノブオは、現在でもツイッター上でネタにされる事が多いようです。

主人公であるテルが好きすぎて、単行本を常に持ち歩いていたというファンの感想があります。テルは作中で唯一のイケメンキャラであり、あらすじでもネタバレしてきましたが、結末に向かうにつれて逞しくもなっていきます。かっこいいシーンも多いため男性・女性問わず大好きだという感想は多くあります。

ドラゴンヘッドのネタバレまとめ

漫画『ドラゴンヘッド』のあらすじを最終回までネタバレしてきましたが、いかがだったでしょうか?意味深な最終回で終わるという結末から、ファンからは賛否の分かれる感想も少なくありませんでしたが、恐怖心をあおるパニックホラーとして現在でも良作とされている作品です。今回のまとめを読んだ後にもう一度、『ドラゴンヘッド』を1巻から読み返してみるというのはいかがでしょうか?

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