インサイドヘッドのカナシミの秘密と役割は?イライラ・腹立つと言われる理由は?

「インサイドヘッド」は、2015年に公開されたピクサーの3DCGアニメ作品です。この作品は、長編アニメーション20周年記念作品とされています。その「インサイドヘッド」の舞台は、11歳の少女ライリー・アンダーソンの頭の中です。この作品を語るために外せない重要なキャラクターは、、ヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、カナシミといった5つの感情です。今回は、ライリーを悲しませることしかできず、腹立つと言われてしまうカナシミについて取り上げます!

 インサイドヘッドのカナシミの秘密と役割は?イライラ・腹立つと言われる理由は? のイメージ

目次

  1. インサイドヘッドのカナシミの秘密・役割やイライラ・腹立つと言われる理由に迫る!
  2. インサイドヘッドとは?
  3. インサイドヘッドのカナシミ含む5つの感情たち
  4. インサイドヘッドのカナシミの秘密と役割は?
  5. インサイドヘッドのカナシミがイライラ・腹立つと言われてしまう理由とは?
  6. インサイドヘッドのカナシミは喜びを一層感じさせてくれる役割を持っていた!

インサイドヘッドのカナシミの秘密・役割やイライラ・腹立つと言われる理由に迫る!

インサイドヘッドは、ダブル主人公で脳内の感情キャラクター化し、描く物語です。そのダブル主人公のうちの1人である、カナシミは自分の存在に自信が持てず、うじうじしているキャラクターです。そんな秘密の多いカナシミにイライラした!という方も少なからずいるのではないでしょうか?

皆さんを腹立つと思わせたカナシミの秘密とその役割には、大きな衝撃があったようです。インサイドヘッドでは、結果的に一番強い印象を皆さんに示したのがカナシミでした。腹立つ態度の裏には、そう行動してしまうカナシミの性質があります。

インサイドヘッドとは?

2015年7月18日に公開されたディズニーピクサーによる映画「インサイドヘッド」は、人間に頭の中が舞台となっています。「これはあなたの物語」というキャッチコピーからも分かるように、この作品は誰しもがが考えたことのある、感情に観点を置いた作品です。

ピクサーの長編映画である「トイストーリー」から20年ぶりに公開されたのがこのインサイドヘッドのため、ピクサー長編アニメーション20周年記念作品と呼ばれています。

インサイドヘッドが受賞した賞

インサイドヘッドは、国際アニメーション協会(ASIFA)が主催する「アニメ界のアカデミー賞」ことアニー賞作品賞を受賞しています。このほか、映画部門の監督賞、脚本賞、声優賞、プロダクトデザイン賞、キャラクターアニメーション賞、音楽賞、キャラクターデザイン賞、編集賞、ストーリーボード賞を獲得しています。このように「インサイドヘッド」は、たくさんの賞を受賞した大ヒット映画です!

インサイド・ヘッド|映画/ブルーレイ・デジタル配信|ディズニー|Disney.jp |

インサイドヘッドのカナシミ含む5つの感情たち

インサイドヘッドでは、今まで、描かれることのなかった頭の中の感情が擬人化され、キャラクターとして描かれています。

インサイドヘッドでのヨロコビ

インサイドヘッドのW主人公のひとり、ヨロコビは、大きな青い目、ブルーのショートヘアにノースリーブのドレスがトレードマークで、興奮すると光るのが特徴です。

ライリーの感情の中ではポジティブでテンションが高く、いつも明るい彼女は、感情たちの盛り上げ役でもあります。ヨロコビは、常にライリーを幸せにするためにどんな状況においても楽観的で、挑戦をチャンスを捉える、超前向きな存在です。それに対し、ポジティブすぎてあまり柔軟性がないのが欠点でもあります。インサイドヘッドの中では、ライリーが悲しんでいる姿を見て、カナシミの存在に疑問を持ち始めます。

インサイドヘッドでのカナシミ

カナシミはヨロコビに加え、インサイドヘッドのW主人公のひとりです。ブルーの髪と白いセーター、メガネが特徴のキャラクターです。そして、感情たちの中で最もネガティブな存在です。ネガティブすぎて、何度かもどかしくなったり、腹立つと感じてしまうこともあるかもしれません。

常に悲観的でヨロコビのアイデアをことごとく否定し、憂鬱な時間を過ごしてしまいます。ポジティブになりたいとは思いますが、どうしてもなれないマイナス思考の持ち主です。しかし、感情たちの中で一番、感情に関する知識も持っているのも事実です。インサイドヘッドの作中では、ライリーのことを悲しませることしか出来ない自分を悩んでいます。秘密の多かったキャラクターです。

インサイドヘッドでのイカリ

イカリは、真っ赤な四角い顔に赤い目、熱血教師のような服装が特徴のキャラクターです。インサイドヘッドでは、怒りっぽく、偉そうな態度を取りますが、その代わりに、自分にも厳しい潔さをもっています。他の感情たちが頑張っても満足せず、怒りを持って表現するサディストで、怒りが爆発すると頭が燃えることもあるそうです。私たちの頭の中にも腹立つと思ったときは、このキャラクターがいます。

インサイドヘッドでのムカムカ

ムカムカは、セットされた緑の髪、ピンクのスカーフ、服からも分かるように、セレブ気質なキャラクターです。インサイドヘッドの感情たちの中では、せっかちで過保護な性格の姉貴的立ち位置にいます。ふてぶてしい態度で他人に頼ってしまうことが多い一面があり、すぐに感情を損ねてしまうのが難点です。

インサイドヘッドでのビビり

ビビリは、細長い紫色の男性で、赤紫の蝶ネクタイをしているのが特徴のキャラクター。ライリーを守ろうとするばかりにいつも怖がりですが、裏を返せば慎重性の高さともいえます。インサイドヘッドでは、このキャラクターもカナシミ同様、腹立つほどにうじうじしています。

危険や災難を予想、察知する能力は飛び抜けていますが、やりすぎな一面も見せてしまいます。そこのような面からも分かるように、争いが嫌いな平和主義者で、ライリーが両親としっかり対話することを望んでいます。夢の監視も担っているということで、私たちがいい夢を見れるか悪夢を見るかはこの子にかかっています!

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インサイドヘッドのカナシミの秘密と役割は?

そもそも、悲しいという感情とは?

悲しみとはまずその発生理由から喜びと表裏一体にあります。そして、まわりとの関わり合いを結束の固いものにするために悲しみという感情が役立つのです。また、卒業式などで訪れる別れや喪失感など、悲しみは人の心に耐えがたい苦痛や悲しみをもたらします。驚くべきことに、この悲しみという感情は、恥や驚き、苛立ち、退屈など、他の感情より240倍も長く続きます。

しっかり考えると、喜びしかない人生は、結局平坦なつまらない人生となってしまうのかもしれません。悲しみがあるから喜びは倍になります。悲しみがあるから、人の痛みに気がつくことができます。人の痛みを癒やすことができれば、自分も救われます。

人類はこうして成長して、人間になったのではないでしょうか。人の心の痛みがわからない人は、つまらない人生を送ることしか出来ません。『悲しみ』は人間が人間でいるための必要な条件なのでしょう

インサイドヘッドのヨロコビとカナシミの関係には大きな秘密が?

インサイドヘッド中のライリーの思い出は友達や家族と作られたものでした。性格を作り上げるほどの思い出は、自分だけでは作れません。そして、そういう他者との思い出を作るにはただヨロコビの力だけではなくて、その喜びを生み出すまでのカナシミの力が必要不可欠だったのです。カナシミによって他者との関係は深まります。

悲しんでいるライリーを見た身近な人は、ライリーを励ましてくれ、慰めてくれます。それがライリーの幸せな気持ちを作りだしていたのです。ヨロコビによって、喜ぶには、カナシミによって、悲しむことがなくてはならないのかもしれません。

ヨロコビは、カナシミの周りに白い線を引いて、底から出てはいけないと命令します。しかし最後には、カナシミもライリーの幸せのためには必要なことが分かりました。カナシミに真正面から向き合うことで、ヨロコビも生きていきます。そして、ライリーは人として成長していけると思うのです。一番いけないのは、白い線の中から出てはいけないと、感情を押し殺そうとすることではないでしょうか。

たまたまですが、ヨロコビとカナシミが一緒に旅に出て、ビンボンに助けられながら頭の中を探索して、おたがいのいい所や、おたがいが必要なことを発見することができました。監督の設定では、初めは他のペアだったようですが、やはり、ヨロコビとカナシミがメインのリーダーになるべきだと感じられたそうです。そして、多くの人が納得できるくらいに感動的にすることができています。

カナシミがヨロコビの色を青く変えてしまった秘密は、悲しいという感情の影響力の大きさに加えて、そもそもヨロコビに満ちた思い出に内在していた感情だったからと説明できます。ただ単にヨロコビという感情だけが思い出を作り上げていたというわけではないということです。つまりカナシミがいるからこそ他人と強い喜びを共有することができ幸せを作ることができるということです。

これからは、悲し事が起きても逃げるのではなくて、真正面から立ち向かっていこうと思いました。そのことで、きっと喜びがやってくるのではないかと言われています。

インサイドヘッドにおけるカナシミのかけがえのない役割

カナシミの役割は、見た人それぞれで表現の仕方が違います。少し難しい心理的な物事を、映画を通して考えているので、捉え方が変わるのは当然です。では、ある意見を見てみましょう。

カナシミの役割は「人と共感できる心」でした。

カナシミがわからないとほんとうに人のきもちを 理解して
寄り添ってあげるということはできない。

例えば、こんな捉え方です。エンディングでヨロコビや他の感情たちが悲しみの本当の価値を知ることになります。11年間、彼らはライリーを困らせるだけで、カナシミを必要のない感情だと信じていました。 しかし、ライリーが感情を失ってしまった時、唯一の解決方法は悲しみによって幸せだった記憶を取り戻させることでした。

カナシミの秘密について知るには、あるシーンを見る必要があります。それは、ライリーが木の枝の上に一人で座っているシーンです。そのシーンでは、ライリーはアイスホッケーの試合が自分のせいで負けた思っているため、すごくしょげています。そこに、ライリーの両親が寄り添ってくれて、ハグをしてくれます。さらに、そこにアイスホッケーのチームメイトがやってきて励ましてくれるのです。

クライマックスで彼らは人生とは喜びと悲しみの繰り返しで、どちらもかけがえのないものであることを学ぶのでした。 これが『インサイド・ヘッド』の真のメッセージでした。子供の頃のライリーならば、喜びだけで生きていくことが可能だったかもしれません。

このシーンでヨロコビは、今まで秘密が多く遠ざけていたカナシミがいるおかげで、ライリーは喜ぶことができるということを自覚します。

そうです。カナシミの秘密とはヨロコビと表裏一体の存在であり、お互いがいなければ存在すら、危ういということです

インサイドヘッドのカナシミがイライラ・腹立つと言われてしまう理由とは?

インサイドヘッドのカナシミにイライラする?

皆さんはどうでしたか?イライラしてしまいましたか?私自身はそこまで、カナシミにイライラするといった感情、インサイドヘッドでいうムカムカが感情をコントロールすることはありませんでした。しかし、映画を見た方の中には、このように腹立つ~と感じた人もいるみたいです。

うっざーと思ったけどそういうキャラクターだからしかたないね

このように、映画を見ている中で、そのキャラクター性といいますか、言動、行動に腹立つ!と思った人もいるそうです。

うーん……ヨロコビの気持ちはわかりますよ。

自分が必死に頑張っているのに、横からあんなことされたらイラっとくる。

やはり、カナシミにイライラしてしまった方々は少ないですが、いるのは事実のようです。確かに、腹立つほどうじうじしているキャラクターです。

なぜインサイドヘッドのカナシミにイライラするのか

では、なぜイライラするという意見が出てしまったのでしょうか。年齢によって、捉え方が変わるという意見もあります。

「悲しい思い出」の意味

ってのは、ある程度、歳を重ねないと、ピンと来ないんじゃないか?って、
あの作品を観てて、思ったもので。
(「悲しい思い出」に限らず、思い出とか記憶といったものに、感慨を覚えるのは、
「まだ若い時期」では難しのでは?っていうね。)
だから、ストレートに目に映る部分だけで判断しちゃう(ゆえに、カナシミはイラつく)
と。

カナシミをはじめとする感情たちも、失敗が多いです。映画自体のネットのレビューなどを見ていると、「インサイドヘッド」を楽しめる人は「映画は学びを得るもの」などと思っている人が多いようです。一方で、楽しめなかった人は「ヒーローの活躍が見たい」と思ったのに、期待と違ってガッカリした人が多いようです。どちらが正しいわけでもないですが、求めるものと違うと、人間はイライラします。

「この映画のテーマは伝えるべきではない」「この映画はピクサーの評判を落とすのでは」「この映画を見たら、子供は退屈するのでは」などと、問題を感じる場合です。問題を発見すると、人は「解決しなければ!」と思います。問題をたくさん見つけた時人は「イライラ」を感じるのです。腹立つと思ってしまっても仕方がないのです。

インサイドヘッドのカナシミは喜びを一層感じさせてくれる役割を持っていた!

インサイドヘッドで、伝えたかったメッセージは「カナシミがあるからこそ人の温かさとやさしさを感じられる」ということでしょう。それに加えて、「ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、全ての感情が一人の自分の姿である」ということではないでしょうか。子供から大人へ成長するにつれてこの感情たちをコントロールする力も必要ですが、これらの感情全てが、一人の自分であると受け入れることが大切なのです。

それだから、タイトルの原題が「インサイド・アウト」なのです。インサイドアウトとは、裏返しという意味です。ヨロコビの裏にはカナシミがいて、カナシミがいるからこそ、素敵な思い出となるヨロコビを感じることができるのではないでしょうか。

映画でメインに描かれている「ヨロコビ」と「カナシミ」は自己完結的な感情ではなく、気持ちを表に出すことで、他者と共有する力を持っています。ライリーの「ヨロコビ」と「カナシミ」にまつわる特別な思い出にも、一緒に喜び、励まし合う家族や仲間がいました。心理学の世界でも、感情表出の重要性は注目されていて「感情を表に出せば、より相手から信頼される」という実験結果もあるそうです。

表出の重要性がある「ヨロコビ」と「カナシミ」をメインに描くことで、人と人とがつながっていくインサイドヘッドという映画になっているわけです。もし、未だインサイドヘッドを見ていない方でも、カナシミの秘密を知ったうえで、インサイドヘッドを見てみるのもいいのではないでしょうか。

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