アラジンのジーニーはどんなキャラクター？担当した声優や名言まとめ

今回は、ディズニー映画「アラジン」に登場するジーニーについて見ていきます。ジーニーとは何者か？ジーニーが映画「アラジン」の中で発した名言の数々や、ジーニーの声を担当した声優さんをオリジナル、日本語版それぞれ画像や動画を交えてご紹介していきます。映画「アラジン」の世界観をどうぞ感じてください。

ディズニー映画「アラジン」は1992年に作られました。「アラジン」は、貧しくも心優しい青年アラジンと、砂漠の王国の王女ジャスミンの恋の物語です。まず「アラジン」のあらすじをご紹介していきます。ある日ジャスミンは王宮を抜け出し、市場でアラジンに助けられます。しかし、アラジンは王女誘拐の罪で牢屋につながれてしまいます。実はアラジンが捕まったのは、邪悪な国務大臣ジャファーの策略でした。

この画像はジャスミンが市場でアラジンと行動していた時のものです。アラジンは牢屋の中で老人に扮したジャファーに魔法のランプの話を聞きます。ジャファーは魔法のランプを自分のもとへ持ってくることをアラジンに約束させ、アラジンを牢屋から逃がします。ジャファーに聞いた洞窟の中で、アラジンは魔法のじゅうたんと魔法のランプを手に入れます。しかし、ジャファーによってアラジンは洞窟の中に閉じ込められてしまいます。

相棒のモンキー、アブーの活躍でジャファーに魔法のランプを取られませんでしたが、脱出できず困っていました。アラジンが何気にランプをこすると、ランプの魔人ジーニーが現れました。ジーニーはアラジンの願いを3つまで叶えると言いました。まずアラジンは洞窟からの脱出を願いました。ここから、アラジンとジャスミンの恋やジャファーとの対決が始まるのです。今回は「アラジン」のランプの魔人ジーニーについてみていきます。

ここでは、アラジンと洞窟で出会ったランプの魔人ジーニーについてみていきます。「アラジン」のジーニーはどんなキャラクターなのか？ジーニー自身の願いとは？何でも叶えてくれるわけではない願い事の禁止事項とは？などの基本情報から、ジーニーは実は物語冒頭からすでに登場していた？ジーニーは紫色になる予定だった？などの裏話まで、「アラジン」のジーニーについてご紹介していきます。

「アラジン」に登場するランプの魔人ジーニーですが「ジーニー」という名前には「人間に仕える魔人」という意味があります。ジーニーの性格はとにかく楽天的で陽気。ハイテンションで歌い踊り、ジョークを言い、姿も表情もコロコロ変わり、観ていて飽きないと評判のキャラクターとなっています。

ある意味「アラジン」の主役であるアラジンよりも目立っています。その元気いっぱいに画面上を暴れまわる明るいキャラクターは、観ている側を元気づけてくれます。

そんないつでも元気いっぱいの明るいジーニーもランプの魔人です。ランプをこすったご主人様の願いは絶対に逆らえません。アラジンからジャファーにご主人様が変わったときは、内心嫌々ながらもジャファーのいうことを聞いて、悪い願いを叶えていました。上の画像はジャファーがジーニーのご主人様になった時の一枚です。ご主人様には逆らえないのがランプの魔人ジーニーの悲しいところです。
 

アラジンが逆にジーニーの願いを尋ねたところ、ジーニーは「自由」だといいます。ジーニーはランプの制約から解放され、世界中を旅することが願いだと言います。ジーニーは主人に願ってもらわないと、この願いを叶えられません。そのため、何百年もランプの制約に縛られる魔人なのです。心優しいアラジンは、自分の最後の願いでジーニーを自由にすると約束するのでした。

ネタバレになりますが、ラストでアラジンはジーニーの自由を願います。ようやくランプから解放されたジーニーは世界を見に行くと陽気に旅に出ました。

3つまでなら何でも願いを叶えてくれるランプの魔人ジーニーですが、その願いにも禁止事項があります。それは人を殺すこと、心を操って誰かを好きにさせること、死んだ人間を生き返らせること、願い事を増やすこと、願いを取り消したり交換したりすることの5つです。ご主人様のいうことには逆らえないジーニーですが、この禁止事項だけは叶えることはできません。

実は「アラジン」のファンの間では物語冒頭にジーニーが登場しているという噂があります。冒頭で物語の進行役を務める行商人ペドラーがジーニーではないか？と言われています。根拠はペドラーの手の指がジーニーと同じ4本であること、声優さんもオリジナルではジーニーの声優さんロビン・ウィリアムズ氏が、日本語版でもジーニーの声優さんの山寺宏一氏が務めていることです。上がジーニーとされるペドラーの画像です。

この噂の真偽について、映画「アラジン」の監督、ジョン・マスカー氏とロン・クレメンツ氏は事実だと認めています。当初、エンディングでネタバレするはずでしたが、編集中にカットされてしまったとのことです。上の動画でぜひ、ペドラーの表情や動きと確かめてください。ペドラーは動画後半で登場します。改めてそのシーンを見返した方々は「確かに表情や動きがジーニーそのもの」と言っています。

上の画像から分かる通り、ジーニーの体は青色です。しかしジーニーは当初、紫色の予定だったそうです。なぜ、紫色から青色に変更したのでしょうか？それは「アラジン」では、アラジンやジャスミン、王様といった「善」が青や黄色を身につけています。一方「悪」であるジャファーやオウムのイアーゴは赤や黒色です。このように「アラジン」では「善」と「悪」が色で区別されています。

パレット上で青と赤を混ぜると紫色になります。もし、ジーニーが紫色だとアラジンの味方なのか敵なのか判別がつかない、善悪どちらにも染まるようなキャラクターと観た側に受け止められてしまうので、ジーニーは「善」を表す青色になったそうです。

当初、ジーニーというキャラクターはあそこまでハイテンションなぶっ飛んだ性格ではなかったそうです。それではなぜ、今のジーニーはみんなに愛され、みんなを元気づける楽しいキャラクターになったのでしょうか？それは、オリジナル、日本語版ともに声優さんたちの実力のおかげです。

オリジナルのジーニーの声を担当したのはロビン・ウィリアムズ氏です。上の画像の彼です。彼はジーニーのアテレコの際、得意の早口と物まね、さらにはアドリブをどんどん盛り込んでいき、結局ジーニーのセリフのほとんどがアドリブなのだそうです。またロビン・ウィリアムズ氏はとても人気のある俳優さんでもありました。他の仕事の合間の限られた時間の中でジーニーのセリフを収録していました。

限られた時間のため、複数のパターンに分けて演じ、ジーニーの声を吹き込んでいきました。時にはひとつのセリフで20パターンも演じ分けました。その結果、ジーニーのセリフだけで30時間分にもなり、ジーニーの出演シーンを増やすことになったそうです。このように「ジーニー」という陽気でみんなを元気にする明るいキャラクターはロビン・ウィリアムズ氏の熱意から生まれました。

「アラジン」のジーニーの日本語版の声優さんは、人気声優の山寺宏一さんです。上の画像が山寺さんです。山寺さんは「アラジン」の他にも「美女と野獣」の野獣やドナルド・ダック、「リトル・マーメイドⅡ」のセバスチャンなどあらゆるディズニー映画で活躍しています。しかし「アラジン」では、ロビン・ウィリアムズ氏の魂のこもったジーニーの日本語版はとても苦労したそうです。

ロビン・ウィリアムズ氏のジーニーのセリフは、アメリカンジョークや、アメリカの有名俳優のモノマネが多く含まれていたそうです。それらの英語をそのまま日本語訳しても日本人には面白さが分かりにくいというものでした。そのため、日本語版のセリフもほとんど山寺宏一さんのアドリブ、日本語版もオリジナルと遜色ないようにジーニーというキャラクターを作っていったそうです。
 

この劇中歌「フレンド・ライク・ミー」はとても有名でとても楽しい歌ですが、実は山寺宏一さんは一発で収録したそうです。様々な声色を出しているこの歌を一発撮りしたことに驚きの声と称賛の声が多く上がっています。このように、アドリブ満載で声優さんの技術が詰まった「ジーニー」の声には、オリジナル版、日本語版いずれも声優さんたちの魂がこもっています。

「アラジン」の声優さんたちを紹介してきました。そんな声優さんたちの魂のこもったジーニーの数々の名言があります。ここでは「アラジン」のジーニーの心に残る名言12選をご紹介していきます。

1つめの名言は「あらじゅうたんくんでないの。お久しぶり。ご挨拶ご挨拶」といセリフです。上の画像が魔法のじゅうたんです。アラジンにこすられたランプから出てきたジーニーが、魔法のじゅうたんを見つけ、久々の再会を喜びます。ジーニーの明るい性格とノリの良さ、魔法のじゅうたんとの絆を感じられます。

2つめの名言は「おかげさんでもう自由だ」というセリフです。ラストでアラジンがジーニーの「自由になりたい」という願いを叶えてあげたときの言葉です。ジーニーは、アラジンに感謝し、友情を確かめ合い、その後「世界を見に行くんだ」と旅立っていきます。

3つめの名言は「ジャファー、ジャファー、がんばって。あんたが負けたら最高！」というセリフです。ジャファーがご主人様になってしまい、ジャファーに自分を応援するように促されたジーニーが気持ちのこもってない応援をするときのセリフです。ジーニー表情と声が絶妙で名言となっています。

4つめの名言は「本日はじゅうたん航空をご利用いただきまして、…（中略）…ハイどうも、バーイ、バーイ、バーイ、どうも、バーイ」というセリフです。アラジンとアブーを閉じ込められていた洞窟から魔法のじゅうたんで脱出させ、着陸したときのセリフでした。陽気なジーニーの性格がよく表れた名ゼリフとなっています。上の画像がアラジンが魔法のランプと魔法のじゅうたんを見つけ、ジャファーに閉じ込められた洞窟です。

5つめの名言は「入浴中に電話かかってくることってない？」というセリフです。アラジンはジャファーの罠にはまって海に沈められてしまいます。アラジンは気を失う間際に偶然、ランプをこすります。上の画像のように、突然呼び出されたジーニー。アラジンの危機にも関わらず、入浴中だったらしくこのセリフ。当然、すぐに海中で気を失っているアラジンに気づき、アラジンを救出します。

6つめの名言は「おお、あこがれの自由。…（中略）…どんな魔法も宝石も、自由にはかなわない。だけどしょせんは夢だ。そんなことが本当にかなうわけないさ。ジーニー、目を覚ませ。夢はおしまいだ」というセリフです。ジーニーはアラジンに自分なら何を願うかを逆に問われ、こう答えました。今まで幾多のご主人様に仕えたジーニーも自分の願いなど聞かれたことがなく、恥ずかしがりながらもこう言いました。

ジーニーの自由への憧れとそんなことは叶うはずがないと諦めている気持ちがよく分かります。最終的には、アラジンがジーニーの「自由」という夢を叶えてあげるのです。大抵の大人なら、お金持ちになりたい、宝石が欲しいなどと願うでしょう。しかし、どんな宝石よりも自由のほうが尊い。ジーニーの名言中の名言です。

7つめは「1万年もじーっとしてたから首がガッチガチだわさ」というセリフです。アラジンがランプをこすり、ジーニーが初めて現れた時の第一声です。ジーニーの陽気な性格がアラジンと、観ている側に一発で印象付けられました。

8つめの名言は「脅威の大宇宙パワー！！…だけどお家が狭いの」というセリフです。ジーニーがアラジンに自由になりたい理由を語っているときのひとことです。お家とはランプのことです。ランプの中にあの大きな体を入れているのですからそれは狭いでしょう。セリフの前で凄いことを言っておきながら、後ろでクスッと笑わせてくれるジーニーの良さがよく出ています。

9つめの名言は「モンキーにもチューしちゃお。カハッ毛玉だ」というセリフです。アラジンの3つめの願いで、晴れて自由になったジーニーがハイテンションになったときのひとことです。ジーニーはアラジンの相棒のモンキー、アブーにまでキスをして、毛玉を口から出しました。最後までハイテンションでおふざけをするジーニーは、本当に楽しいキャラクターです。上の画像がアラジンの相棒のモンキー、アブーです。

10個目の名言は「おおアル、あんたが好きになってきたよ。勘違いするな、プロポーズじゃないぜ」というセリフです。ジャファーの罠により海の底で気を失っていたアラジンを助け、ジーニーに感謝するアラジンに対してジーニーが言ったセリフです。

11個目の名言は「もしも彼女を自分のものにしたいなら、直球勝負だ。分かるよな？」です。アラジンは好意を寄せる王女であるジャスミンに近づくため、ジーニーに自分を王子にしてくれと頼みます。王子になったアラジンでしたが、失言によりジャスミンに嫌われてしまいます。どうしようと悩むアラジンにジーニーが言ったセリフがこれです。

ジーニーはアラジンに再三、偽った王子の姿ではなく真実のアラジンの姿をジャスミンに見せるようにアドバイスします。結局、アラジンが素のままでジャスミンに接したところ、ジャスミンはアラジンに心を開き、二人は魔法のじゅうたんで夜空に旅立っていきました。アラジンとジャスミンの恋を後押ししたジーニーの言葉でした。

12個目の名言は「誰がなんと言おうと、君は俺の王子様だ」というセリフです。王女であるジャスミンと結婚できるのは「王子」だけです。しかし、ラストにアラジンはもう一度王子になりたいという願いではなく、ジーニーとの約束通り、ジーニーの自由を願います。アラジンの願いにより、ジーニーは念願の自由の身になれますが、アラジンはただの平民のまま、ジャスミンとの結婚は絶望的となりました。

「誰が何と言おうと、君は俺の王子様だ」は、アラジンが王子になる願いを諦めて、自分を自由にしてくれたことに感謝し、アラジンに言ったセリフです。ジーニーのアラジンへの感謝の気持ちと、二人の絆がよく分かります。結局、王様であるジャスミンの父の計らいでアラジンとジャスミンは無事に結婚します。上の画像が王様です。

ここまで、ディズニー映画「アラジン」のジーニーについてみてきました。いかがでしたか？ジーニーはランプの魔人で、とても陽気で明るいキャラクターだということが分かりました。また、ジーニーの声を担当したオリジナル版、日本語版の声優さんや、彼らの熱意がジーニーというキャラクターを誕生させたこと、ジーニーの数ある名言のうち、厳選した12個をご紹介してきました。お気に入りの名言は見つかりましたでしょうか？

この記事をきっかけに、皆さんがより一層、映画「アラジン」や「アラジン」に登場するジーニーというキャラクターを愛して楽しんで下されば幸いです。