ジョジョの第1部・ファントムブラッドの魅力は?あらすじと登場人物まとめ

「ジョジョの奇妙な冒険」とは数々の著名人も絶賛する名作漫画であり、第1部から歴史を重ねる度に益々その人気と評価を高めてさえいる作品だ。今回は実際にはまだ読んだ事が無いと言う貴方の為に、ジョジョワールドの原点である「第1部ファントムブラッド」から紹介する。

ジョジョの第1部・ファントムブラッドの魅力は?あらすじと登場人物まとめのイメージ

目次

  1. ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドとは?
  2. ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドのあらすじと魅力的な各場面:出会い
  3. ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドのあらすじと魅力的な各場面:石仮面
  4. ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドのあらすじと魅力的な各場面:謀略
  5. ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドのあらすじと魅力的な各場面:食屍鬼街(オウガーストリート)
  6. ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドのあらすじと魅力的な各場面:吸血鬼
  7. ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドのあらすじと魅力的な各場面:人間からの超越
  8. ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドのあらすじと魅力的な各場面:波紋
  9. ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドのあらすじと魅力的な各場面:呪われた町
  10. ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドの登場人物とその魅力
  11. 仲間や家族関係について
  12. 敵対関係にある人物の紹介
  13. 壮大にして奇妙なジョジョワールドへ!

ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドとは?

あらすじから作品の魅力を知る

物語の原点は19世紀、1880年のイギリス。少年ディオ・ブランドーは酒乱で放埓な父親との生活、底辺とも言える貧困に耐え兼ねていた。そんな中、或る日父親が「自分は病身でありもう余命を悟った」と語り始める。

死の間際、父親は名門貴族ジョージ・ジョースター卿に対し不当ながら恩を売っていたと言う穢れた過去を告白。自身の没後にはディオを養子とする様に取り計らってくれる筈だと告げ、いずれ息を引き取った。

優秀でありながら家庭環境に恵まれず、貧民街で惨めな人生を過ごしていたディオ。彼は父親の死と養子縁組を機会として野心を燃やす様になり、ジョースター家の財産や権限を掌中に収めようと内心で決意する。

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ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドのあらすじと魅力的な各場面:出会い

境遇も性格も光と影の様に対照的な二人が果たす運命的な出会い

ジョースター家の一員となったディオは優秀である事から周辺の者達に評価を受け、瞬く間に中心的存在としての立ち位置を確立して行く。ジョナサン・ジョースター(通称・ジョジョ)は同い年として自然と比較されてしまい、嫡男であり幼少から貴族としての教育を受けていながら作法や勉学等のあらゆる面でディオに見劣りする、と叱責される日々が始まる。

更にディオは処世術を働かせ巧妙に家族や学生仲間へ取り入りったりとしつつ、事あるごとにのジョジョへ向かって勝負や競争を持ち込んでは公衆の目で晒し上げる様に勝利し、自身の存在を誇示して行った。

日頃の生活態度や能力面でジョジョに大差を付け、彼に劣等感や敗北感を植え付けようとし続けるディオ。周囲の者達に外面では物腰も柔和に振る舞いながら、ジョジョに対してだけは本性を顕わし辛辣に当たり、時には彼の人柄に関して根も葉も無い風聞さえ流し、段々と孤立する様に仕向ける。

惨めな気持ちに包まれた生活を送るジョジョだったが、以前に出会っていた清廉な少女エリナ・ペンドルトンと恋仲になり、その交際に胸を時めかせていた。また、愛犬のダニーはペットと言う以上の友情と信頼関係で結ばれており、ジョジョにはまだ精神的に支えてくれる仲間達が若干ながら存在していたと言える。

しかしディオはジョジョを敵視し、友達や恋人を与えず生き甲斐の無い無気力な人間へ追い込もうと画策していた為、エリナへ強引な迫り方を決行する。その出来事から淑女としての教養や感性を仕込まれてもいる彼女はジョジョに引け目を感じ一線を置いてしまう。事情を知らないジョジョは困惑し、二人の間に気不味い溝が生まれる事となった。

ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドのあらすじと魅力的な各場面:石仮面

ジョジョ達を日常から数奇な運命へ誘う鍵:石仮面への気付き

その様子を嘲笑い鑑賞していた悪童達から実情を聞き付けたジョジョは激怒に達し、エリナの名誉を取り戻す為に邸内でディオへ掴み掛る。そして当初は劣勢だった喧嘩から、思い掛けない程の爆発力を発揮し初めての勝利を得られた。

その際、ディオの返り血が室内の調度品として飾られていた石仮面を偶然作動させてしまい、二人の記憶の片隅に残る事となった。それが今後、長年に亘る二人の宿命を決定付ける神秘を秘めているとは知らず。

ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドのあらすじと魅力的な各場面:謀略

ジョジョ達の誇らしい成長が見られる中でディオは野心を失っていなかった

7年後。青年期を迎えた彼等は大学卒業を間近に控え輝かしい未来が開けていた。ディオはその間表面上では狡猾に演技しジョジョと親友であるかの様に振る舞い、ジョジョ自身も過去の数々は誤解だったのかと自省する。ディオとの友情関係に湧く疑念を度々抑え付けながら、病床の身となっていた父親の容態が懸念だったジョジョは偶然にもダリオ・ブランドーの遺書とも言えるジョースター家宛ての手紙を発見し好奇心から読んでしまう。

その文面はディオの養子縁組を頼むと言う主旨の物だったが、持病に関して説明する内容は現在ジョースター卿が患っている症状と完全に一致すると気付き、ジョジョは驚愕する。

ディオは過去に自分自身の手で実父を病死に偽装して殺害し、今回も同一の手口でジョースター卿を毒殺する事で家督を乗っ取ろうと策謀しているのではないか?とジョジョはその恐ろしい想像に突き動かされ、堪らずディオへと対峙した。

ディオを問い詰める中で彼は激情の本性を現し、ジョジョは様々な確信を一度に得る。まずディオは長年に亘り芝居を打ち続けて来たのみで、二人の間には矢張り友情が存在しなかった事。そして想像通り彼は過去に実父を殺害しており、今回はジョースター卿を標的として財産を奪取しようとしている事。彼の心根と悪計を看破したジョジョは、面前で敢えて堂々と一族を護る事を決意し宣戦布告した。

ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドのあらすじと魅力的な各場面:食屍鬼街(オウガーストリート)

ジョジョは毒薬の売人を探す為に危険な貧民街へ

ジョースター卿を保護する環境を整えたジョジョは、ディオが毒薬を秘密裏に購入していたと思われるロンドンの暗黒街へ制止されながらも敢えて単身で踏み込み、調達先である売人の情報や解毒剤を入手しようと動き始めた。

相棒との出会い

その先で追い剥ぎを目的に襲い掛かって来た一味を撃退した所、一帯を取り仕切っていたリーダー格である男・スピードワゴンがジョジョの人柄に惚れ込み改心して協力を申し出る。一方、ジョジョが調査から屋敷へ戻る数日間迄に対策を練らなければならないディオは精神的に追い詰められていた。

ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドのあらすじと魅力的な各場面:吸血鬼

石仮面の真価とは何か?

そこで少年時代の喧嘩中に作動した石仮面から、ディオはジョジョ殺害に於ける完全犯罪の方法を考案する。仮面は血を浴びると自動的に強力な骨針が飛び出す仕組みなのだが、人間に被せた状態で動作させれば頭部に喰い込み即死する筈。ジョジョは考古学的興味から個人的に研究を続けて来ていた為、この仮面の仕掛けを利用すれば研究中の事故死として装えると踏んだのだ。

しかしジョジョは服毒の証拠を掴み暗黒街から生還して来るのだろうか? 動揺を抑えられず市街を飲み歩く中で老年の浮浪者達に絡まれ、激昂したディオは相手に暴力を加え、石仮面を実際に発動させた場合はどうなるかの実験台としても使おうとした。

石仮面は相手を即死させたかの様に思われたが、老年は立ち上がり人外の膂力でディオへ襲い掛かって来るのだった。彼は明らかに若返り獰猛な怪物と化しており、ディオを捕まえ生命エネルギーを吸い取ろうとする。絶体絶命の状況下で石仮面は殺人道具ではなく古代人が人間の未知なる力を引き出す為に製作したのではないかと推察する中、偶然にも怪物の弱点であった日光が差す事で相手は消滅しディオは辛くも生き延びた。

ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドのあらすじと魅力的な各場面:人間からの超越

日常から異形と怪異の世界へと

九死に一生を得る事で石仮面を窮地から脱する為の天恵と捉えたディオは、逃亡せずに敢えて邸内へ帰宅する。そして既に証拠や警察を揃え逮捕の為に待機していたジョジョ達へ改悛したかの様に見せ掛け、或る反撃のタイミングを測ろうとしていた。

ディオが起死回生の一策としたものは、石仮面を自分自身が装着し吸血鬼化すると言う究極的な手段だった。自ら人間としての立場や肉体を捨て、不死身に近い怪物へと変貌する事で全てを超越しようと踏み切ったのだ。

因縁あるジョジョを殺害し、その血液でこそ石仮面を作動させ吸血鬼化しようとナイフを片手に迫るディオ。考古学的興味として研究していたジョジョは、彼が何故この緊迫した状況下で石仮面を携えているのか困惑し気を取られてしまう。そして本来であれば防御は出来た筈の攻撃だが、危機を悟ったジョースター卿が身を挺して庇いに走り、ディオの凶刃に倒れる事となった。

ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドのあらすじと魅力的な各場面:吸血鬼との初戦闘

次の瞬間、ディオは警察からの銃弾を浴び窓外へ吹き飛ばされた。ジョースター卿が亡くなった事を悼むジョジョ達だったが、射殺された筈のディオが息を吹き返し警察隊へ襲い掛かって来た事に気付き、事件は収束していない事に驚愕する。

ディオは頭部に銃弾を受けても死なず、平然と前進して来る。更に、彼から生命エネルギーを吸い取られた警官達は次々と正気を失ったゾンビへと変貌し、血液への飢えと渇きからジョジョ達へ襲い掛かる様にさえなってしまった。

石仮面の隠された神秘によりディオ達が吸血鬼化した事を理解し始めたジョジョは直前迄人間だった相手を倒す事に慙愧の念を覚えるが、状況を打破する為に堪えディオ及び警官隊へ対峙する覚悟を定めた。圧倒的な身体能力を獲得したディオに追い詰められながらも様々な知恵や工夫を凝らしては喰らい付き、スピードワゴンを逃そうとしつつ勝機を模索する。

絶体絶命の状況下で相討ちを覚悟してディオへ立ち向かい、持前の勇気や爆発力を発揮したジョジョは辛くも彼を抑え込む。屋敷はほぼ全焼し、父親が殺害され全てを失いつつもジョジョは一時的に勝利を収め生還した。

ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドのあらすじと魅力的な各場面:波紋

師匠との出会い。

重傷を負い何もかも失ったジョジョだが、搬送先の病院で少年時代に恋仲だったエリナと劇的な再会を果たし前向きな生活へ踏み出そうとしていた。しかしその矢先、正体不明の男が現れ「石仮面の男はまだ生きている」と不穏な発言をし、ディオと再対決の必要性が在る事を告げる。

男は自らを「ツェペリ男爵」と名乗り、自らの正体や目的を明かした。彼も過去には石仮面に纏わる因縁が在り、その所在を探し続けていると言う。そして長年の模索から石仮面の仕掛けで吸血鬼化した者への対抗策として「波紋法」と言う特殊能力を修得した彼は、ジョジョにその指南を買って出るつもりだったのだ。

ツェペリに過去との共通点を感じ、波紋法の可能性にも感服したジョジョは自らも師事を願う。そして既に吸血鬼としてディオの配下となった毒薬の売人である東洋人を撃退し、敵が潜んでいる居場所を嗅ぎ付ける事で最終決着の旅へと出発する。

ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドのあらすじと魅力的な各場面:呪われた町

ディオが潜伏する町「ウィンド・ナイツ・ロット」

「風の騎士たちの町」(ウインドナイツ・ロット)を療養と世界征服の為の根城としたディオは、生前から邪悪だった人間達を忠実な下僕として従え勢力を拡大させていた。そしてジョジョ一行が波紋法と言った特殊能力を身に付け自身の打倒を目指し向かっている事を悟り、凶悪な刺客達を立ちはだからせる。

動機や正体が不明の侭逮捕されず、世界を震撼させた実在する究極の殺人鬼「切り裂きジャック」。かの極悪人もディオの魔手に由って忠実な下僕となりジョジョ一行を強襲する。

悲運の女王メアリー・スチュワートに仕え強烈な妄執を抱きながら斬首の刑に処せられた伝説の騎士達。現世の人間に対して凄まじい怨嗟を剥き出しにした復讐鬼達がジョジョ一行を窮地に追い詰める。

ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドの登場人物とその魅力

「ジョジョの奇妙な冒険・第1部ファントムブラッド」登場人物紹介「ジョナサン・ジョースター」歴代主人公の原点

「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ最初期の主人公。伝統あるジョージ・ジョースター卿の一人息子であり正当な嫡男(以降、彼の子孫達が各々次部の主人公として設定される)。父親の厳格な教育もあり真の「紳士」たる事を目指し精進する少年時代を過ごす。非常に正義感が強く誠実且つ生真面目な性格で、困難に対し真っ直ぐ立ち向かう勇気を併せ持ち、何より危機的状況に追い込まれた際には想像以上の爆発力を発揮する。

少年期は周囲の大人達から些か頼りないと思われていたが、青年期には身長195cm、体重105kgの巨漢へと逞しく変貌。心身共に立派な成長を遂げ大学ラグビーではその体格を活かしディオと共に活躍、その傍ら考古学分野で発表した論文も評価される等、本来は前途洋々たる将来があった。

少年時代、ディオとの喧嘩から偶発的に作動させてしまった石仮面に興味を抱き考古学的研究を続けていたが、その道具の目的や機能が吸血鬼を生み出す為のものだと迄は理解しておらず、悪事が露見し警察から追い詰められたディオに悪用される形となってしまう。

その後不死身の怪物と化し世界征服さえ視野に入れたディオの野望を阻止する為に、「仙道」と言う特殊能力を修得した達人「ツェペリ男爵」と邂逅を果たし弟子入り。吸血鬼への有効な対抗手段となる「波紋法」を学び石仮面の破壊とディオ打倒の道へと踏み出す。

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仲間や家族関係について

ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドの登場人物紹介「エリナ・ペンドルトン」

本作のヒロイン。少女時代、近所の悪童達にいじめられていた所をジョジョに助けられる。その出逢いを切っ掛けとして二人の仲は急接近し、相思相愛の間柄となった。転居があってからもジョジョへの愛慕は絶えず、7年間疎遠となって再会を果たす迄一途に彼を想い続けていたと言う、健気で高潔な女性。

ジョジョへの当て付けとしてディオから強引に唇を奪われたが、敢えて泥水で口を濯ぎ独りの淑女として拒絶と矜持を示したその誇り高さは記憶に残る名場面として今でも各所で引用される。

ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドの登場人物紹介「ダニー」

ジョースター家で飼育されるペット。ジョジョに取っては愛犬以上の存在であり、無二の親友とさえ捉えている仲。初めて屋敷へ連れられた際、怯えの反動から幼少時のジョジョへ噛み付く事件を起こし、暫くはジョジョも恐怖や怒りから虐めの様な仕打ちをダニーへ与えてしまう。しかし、或る日川で溺れたジョジョを必死で救い上げ、その心根と行動に感動したジョジョは厚い友情と信頼関係を育む様になった。

犬嫌いのディオからは当初より暴力を受けており、ジョジョに友人を与えず孤立させる為の策略やエリナに纏わる喧嘩で打ちのめされた際の報復としても目を付けられ、最終的には焼却炉へ監禁され非業の死を遂げてしまう。

ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドの登場人物紹介「ジョージ・ジョースター卿」

貴族領主。ジョナサン・ジョースターの実父であり、ディオ・ブランドーの義父となる。過去、家族揃っての乗車中だった馬車が事故に遭い昏倒。そこで偶然通り掛かり隙に付け込んで金品を強奪しようとしていたディオの父親、ダリオ・ブランドーに介抱して貰えたと目覚めた際に誤解してしまう。その一件から縁や恩義を感じた彼は多額の礼金をダリオに支払っており、彼が病死した事から援助の一環としてディオを養子として引き取る。

ディオを養子としてからは自然と彼をジョジョの比較対象として捉え、甘やかさず逞しく育てる為にも実子であるジョジョへ殊更手厳しく教育して来たと後年に語った。感謝や敬愛の念が無く家督を乗っ取ろうとするディオから長期間に亘って密かに毒を盛られ、段々と体調が悪化し病床の身となってしまい、そして遂には計略が露見し逆上して襲い掛かって来たディオからジョジョを庇い凶刃に倒れる。

事故現場で亡き妻の婚約指輪を掠奪していたと言う事実が発覚しても敢えてダリオを弁護し現物をその侭彼に差し渡し、自身を毒殺しようとし果てには一家に刃を振るったディオさえ今際の際で許す事をジョジョに説こうとした。その気高い精神と優しさは息子であるジョジョへ確実に受け継がれて行く事になる。

ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドの登場人物紹介「スピードワゴン」

ロンドンの暗黒街「食屍鬼街(オウガーストリート)」を取り仕切るリーダー的存在。東洋の毒薬を扱う売人を突き止め様と食屍鬼街に踏み込んだジョジョへ、仲間と共に追い剥ぎを企み襲撃しようとするも突き返される。格闘後、「親を悲しませたくない」と言う理由から手心を加えて戦ったジョジョを心身共に真の紳士と認め人柄に惚れ込み、協力者を買って出る。

その後、情報収集や行動に際し良きパートナーとして帯同し、波紋法等の特殊能力は持たないながらディオに纏わる遣り取りや戦闘に助力した。一見すると粗野で単純な性格の様だが世界中を放浪した人生経験から他人の人間性を見抜く眼力に長けており、上辺だけではない活きた学術的知識も豊富である。義理人情に厚く根性にも溢れた好漢である。

ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドの登場人物紹介「ツェペリ男爵」

本名「ウィル・A・ツェペリ」。普段は飄々としているが仙道の達人。一般人でありながら吸血鬼化したディオとの戦闘から生き延びたジョジョの素質や精神性を認め、波紋法の師匠を申し出る。青年時代はイタリア系学者の家柄として生を受け、父親が勤める大学の遺跡発掘隊隊員として世界各国を旅行していた。

メキシコのアステカ地下遺跡で石仮面を発掘したが、船旅での帰国途中に実父が何かの切っ掛けで石仮面を着け機能を発現させてしてしまい、船員を皆殺しにし自身も手を掛けられそうになる。寸前の所で父親が吸血鬼の弱点である日光を浴び消滅した為に唯一生き残る事が出来、漂流している中を漁船から救助された。

その事件が人生の転機となり、以降は石仮面の行方を捜すと共に吸血鬼への対抗手段を模索。二年後、インドの港町で少年と言える年頃の男が自ら医者を名乗り、薬や道具を使用せずに壊死しかけた人間の身体を治癒する光景を見て、この能力こそ吸血鬼への対抗策だと衝撃を受ける。

そして彼に訊ねチベット奥地の寺院に赴き、老師トンペティの許で命懸けの修行に耐えながら波紋を体得した。入門時や修行途中、老師から「波紋を学び続ければ運命が大きく変動し凄惨な死を迎える事になる」と予言、忠告されたが、石仮面や吸血鬼打倒の為に敢えてその未来を受け入れると覚悟を決めていた。

タルカス戦で致命傷を受けるが、息を引き取る間際に究極の奥義として自身の生命エネルギーをジョジョへ伝授。能力のみならず、その気高い意志や精神性は実父・ジョースター卿を看取った際と同様にジョジョへと受け継がれて行った。

ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドの登場人物紹介「ポコ」

ウインドナイツ・ロット在住の少年。ディオの手に由って催眠術で操られ、ジョジョ達を不利な戦闘場所へ誘き出す役割を担わされた。催眠が解かれた後はジョジョ一行に護られつつ、何処かで捕らえられている姉を救助する為にも帯同した。村の不良達から小心者として絡まれる日々を送っていたが、ジョジョがタルカスに由り決闘場「双首竜の間」で追い込まれた際には、姉の言葉から勇気を奮い立たせ状況を打破する為の貢献を果たす。

敵対関係にある人物の紹介

ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドの登場人物紹介「ディオ・ブランドー」

聡明且つ容姿端麗で圧倒的なカリスマ性の持ち主。目的の為には手段を選ばない合理的で冷酷な姿勢はジョジョと対極を成し、或る意味合いでは作中に於けるもう一人の主人公と評せる。貪欲な程の上昇志向からジョースター家に於ける家督の乗っ取りを内心で謀り、計略がジョジョに由って発覚し始めた中で石仮面の悪用に至り自ら吸血鬼化した。

以降、彼の存在や精神性は第二部以降の設定や各場面、各キャラクターに於いて登場や影響が齎される事となり、「ジョジョの奇妙な冒険」に登場する歴代主人公達が背負う数奇な宿命と因縁の原点と言える。

ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドの登場人物紹介「タルカス」

1565年頃、王位継承候補のメアリー・スチュワートに仕えた忠実な家来。巨漢に由る圧倒的な膂力で巨大な剣を携え、岩をもバターの如く簡単に切り裂く事が出来る程の実力者だった。技量を二分していた黒騎士ブラフォードと共にディオの手で甦り、ゾンビに成り変わってからは残虐で卑劣な心根へと堕落している。自身の最も得意とする「双首竜の間」チェーン首輪デスマッチでジョジョ一行を限界迄追い詰めた。

ジョジョの奇妙な冒険の第1部ファントムブラッドの登場人物紹介「黒騎士ブラフォード」

盟友タルカスと共にゾンビとして再生した英雄。生前は30kgの甲冑を着けた侭、5kmもの湖を泳ぎ切り敵を奇襲したと言う逸話が残っている。奇策に長けた技士であり、自身の長髪を第三の手として利用し剣を絡ませ攻撃する等の特技を誇っていた。ゾンビ化される事でその特殊能力は更に強化されており毛髪は伸縮自在、ジョジョの巨体をも易々と持ち上げる程の膂力や、毛先からの吸血をも可能とした。

ゾンビ化された当初は現世の人間達へ強烈な憎悪と復讐の念を募らせ狂気に走っていた。しかし騎士としての誇りは捨てておらず、ジョジョの実力や精神性を認め正当な決闘を挑む。激闘の果て、ジョジョの波紋と思い遣りに満ちた姿勢から人間としての心根を取り戻し、自身の剣に「幸運(ラック)」と「勇気(プラック)」の文言を刻み加護としてジョジョに託す。そして怨念を捨て高貴なる心を以て浄化されて行った。

Thumbジョジョの奇妙な冒険・第4部のスタンドと登場人物一覧!ストーリーも紹介 | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

壮大にして奇妙なジョジョワールドへ!

現在も独創的な世界観を更新し続ける「ジョジョの奇妙な冒険」。第一部「ファントムブラッド」は今後長年に亘って継承される各部の基本要素が盛り込まれており、子孫代々に迄伝わる運命や精神性が伺える内容の濃い作品となっている。未読である方はあらすじを見て是非重厚にして数奇なジョジョワールドの原点から体感して欲しい。

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