【セキレイ】鴉羽の最後・結末は？結との戦いやアニメの声優キャストも紹介

極楽院櫻子による日本の漫画作品「セキレイ」。この記事ではセキレイに登場する鴉羽の最後や結末について解説していきますが、その前に作品情報をお届けします。最初に作品概要、そして簡単なあらすじへと続きます。

「セキレイ」とは、スクウェア・エニックスの青年漫画雑誌「ガンガンYG」（現在はヤングガンガンに改名）にて2004年から2015年まで連載された極楽院櫻子の漫画作品です。セキレイの単行本は、ヤングガンガンコミックスより全18巻（全187話）刊行されています。また、2017年にはセキレイ最終話のその後を描いた「セキレイ彼女のいない365日のこと」がヤングガンガンにて連載されました。

メディア展開としては、2007年7月にドラマCDが制作されたほか、2009年10月のゲーム発売、そして2008年7月から9月にかけてのテレビアニメ放送へと続きます（全12話および短編OVA）。さらに、その後テレビアニメ第2期「セキレイ〜PureEngagement〜」が制作され、翌年2010年7月から9月にかけて放送されています（全13話のほかTV未放映1話）。

2020年新東帝都に本社を構える大企業M・B・Iでは、極秘プロジェクト「鶺鴒（せきれい）計画」が進められていました。計画では、108羽のセキレイと呼ばれる戦士たちがセキレイ使いの葦牙（あしかび）と共に最後の１羽になるまで戦うことが定められていました。一方、浪人生の佐橋皆人は、セキレイの結と出会い彼女を羽化させたことで葦牙となります。これが後の彼の運命を大きく変えていくことになるのでした。

ここからはセキレイに登場するキャラで、かっこいいと人気の鴉羽（からすば）の解説に入っていきます。まずは鴉羽のプロフィールからです。

鴉羽は、身長174㎝、B85・W63・H91の抜群のプロポーションを持つセキレイで、M・B・I製薬部門の社員・壱ノ宮夏朗が葦牙を務めています。「黒いセキレイ」との異名を持つ鴉羽ですが、黒の羽織に黒いニーソックスと黒づくめ。夏朗が率いる懲罰部隊では3代目筆頭を拝命しています。懲罰部隊という名前の通り、規律に違反したセキレイを始末することを仕事としていました。

見た目は笑顔を絶やさない優しい風貌をしていてしかもかっこいい鴉羽。しかしその反面、戦闘と殺しを生きがいとする残虐な一面も持っていました。普通のセキレイなら一撃のもとに倒す腕を持っていましたが、本気を出すほどの相手と対戦したことがないため実力は未知数とされています。周囲のセキレイからは一様に恐れられていた鴉羽ですが、結だけは別で彼女にはシンパシーを示し互いに愛称で呼び合う間柄でした。

また鴉羽は、かつて所属していた第二期懲罰部隊で筆頭を務めていた結女（ゆめ）にただならぬ思い入れを持っており、それが彼女の後継者である結にも向けられたようです。結はいずれ自分よりも強くなるという結女の言葉に疑問を抱いていた鴉羽でしたが、結女の鶺鴒基幹を移植された結の輝きを目の当たりにしてからは結への思い入れがさらに強くなりました。その後、結女を失った喪失感から夏朗を葦牙と仰ぐようになりました。

セキレイの鴉羽の最後・結末を語るには、まず鴉羽との深く関わっていた人物・結女との関係から始めなければなりません。ここからは、セキレイの結女についてネタバレで解説していきます。

かつて鴉羽が所属していた第二期懲罰部隊で筆頭を務め、鴉羽とも互角に渡り合ったという結女ですが、どのような人物だったのでしょうか？

セキレイに登場する結女とは、元懲罰部隊で筆頭を務めており鴉羽の先代に当たる人物です。結女は「体力バカ」の異名を持つ結を凌ぐ怪力の持ち主で、セキレイの中でも特別な能力を持つNo.01から05の1人である鴉羽をして、「反則」的な強さと言わしめたほどです。

そんな反則的な強さを持つ剛腕の結女と「黒いセキレイ」こと鴉羽とはどのような関係にあったのでしょうか？両者の関係をネタバレで解説していきます。

セキレイの第一期懲罰部隊が事実上の解散を余儀なくされ、鴉羽は途方に暮れていました。そんな時、鴉羽の前に現れた結女。彼女が懲罰体に加わったことでセキレイ第二期懲罰部隊が始動しました。周囲から恐れられ気安く話すこともできない雰囲気に包まれた鴉羽ですが、結女だけは唯一心を開くことのできる存在だったようです。

名前も似ていますがそれ以上に容姿がそっくりなセキレイの結女と結。同じ衣装を身に着けていると見分けがつかないほどです。そんなセキレイの結女と結はどのような関係にあったのでしょうか？次に、セキレイの結女と結の関係をネタバレで解説していきます。

あまりにも弱い久能のため帝都脱出を図る鷸ハルカ。結は彼らを援護するのですが、セキレイ懲罰部隊の紅翼の襲撃で大きなダメージを受け機能停止に陥ります。この時、鶺鴒紋も消失してしまいました。しかし、皆人の結に対する思いが結女の意識を覚醒させ、結は再起動することになります。紅翼を撃破した後、結女は再び結の意識下に戻りますが、結と結女はそれ以降も入れ替わるようになりました。

結女は、紅翼に撃破され機能が停止した結の中から現れました。結女と結は一心同体だったのでしょうか？実は、紅翼の攻撃で鶺鴒基幹が破壊された結を救うために、結女は自分の基幹を結に移植していました。それにより結女は結に入れ替わり姿を現すことができるようになります。しかし、結と結女の入れ替わりは、セキレイの物語のラストで結が鶺鴒を宣言したことで終わりを迎えました。

最後に、かっこいいセキレイ・鴉羽と結の戦いや結末をネタバレで紹介します。単行本全18巻からなる原作漫画セキレイの最終盤16巻では、この鴉羽と結の激烈な直接対決が描かれています。

当初、鴉羽は結女との直接対決を望んでいました。しかし、結が今後結女と入れ替わることはないと断言すると、それを聞いた鴉羽は突然激昂します。そして、そこに葦牙である夏朗が出現するのです。

セキレイの鴉羽と結の一戦は、凄惨な最後を迎えます。夏朗が現れ羽化を促すと、鴉羽の鶺鴒基幹は熱を帯び羽化を始めようとします。ところが鴉羽は羽化の進行を受け入れずに拒絶。渾身の力を込めて結に最後の一撃をお見舞いします。結の方も全身全霊を傾けてこれを迎え撃ちました。その結果、鴉羽の太刀は粉砕され、かっこいい鴉羽も最後は基幹の機能停止に陥ってしまいました。

ここで、アニメ・セキレイでかっこいい鴉羽の声を演じた声優キャストを紹介します。アニメ・セキレイで鴉羽を担当したのは、声優の朴璐美です。以下にプロフィールを記します。

• 名前：朴璐美（ぱく・ろみ）
• 性別：女性
• 出生地：東京都江戸川区
• 生年月日：1972年1月22日
• 年齢：49歳（2021年12月末現在）
• 身長：161cm
• 職業：声優、女優、歌手
• 所属事務所：LAL
• 著名な家族：山路和弘（夫・俳優）
• 趣味/特技：スキューバダイビング、少林寺拳法、ピアノ、水泳、韓国語

朴璐美は、高校を卒業した1990年に桐朋学園芸術短期大学演劇科に進みます。短大卒業後は、祖父の母国・韓国の延世大学校韓国語学堂に留学。半年間の留学を終えた朴は、1993年21歳の時に東京に本拠を置く劇団「円演劇研究所」に入所します。

朴の声優デビューは1998年のアニメ「ブレンパワード」。主人公・勇とコンビを組むカナン・ギモスを演じました。その後、第26回アニメグランプリ」の声優部門賞や東京国際アニメフェア2004」での声優賞を経て、2006年には第1回声優アワードで主演女優賞を受賞しています。

また、女優としては、2013年映画「あかぼし」で初の主演を務めます。この映画は、第25回東京国際映画祭日本映画・ある視点部門にノミネートされました。さらに、2019年にはミュージカルに初出演を果たし、東宝ミュージカル「レ・ミゼラブル」でマダム・テナルディエを演じました。

2017年には、1993年入所以来在籍していた演劇集団円を退所し、芸能および声優事務所「LAL」を設立。現在は8名の声優陣を抱え、事務所代表としてマネージメントを行っています。

アニメ・セキレイでかっこいい鴉羽の声を演じた声優の朴璐美。次に、彼女の数多い出演作の中から、アニメの代表作を紹介します。

• 鋼の錬金術師（エドワード・エルリック）
• ∀ガンダム（ロラン・セアック）
• シャーマンキング（道蓮）
• BLEACH（日番谷冬獅郎）
• トリコ（小松）
• NANA（大崎ナナ）
• 進撃の巨人（ハンジ・ゾエ）
• NARUTO-ナルト-（テマリ）
• デジモンアドベンチャー02（一乗寺賢/デジモンカイザーほか）
• ペルソナ4the ANIMATION（白鐘直斗）

108羽のセキレイの中でも特別な能力を持つとされるシングルナンバーの一翼を担う№04の鴉羽。懲罰部隊では第3代筆頭の任を預かっています。黒い鶺鴒と言われる通り、黒一色でコーディネートされたかっこいい衣装が印象的な女性です。

そんなかっこいいセキレイ・鴉羽の性格ですが、表面的には笑顔を常に絶やさない気さくな雰囲気を持つ女性です。しかし、戦闘を生きがいとして、残酷な殺しを楽しんでいるように見えるところはサイコパスのようでもあります。一方で、鴉羽が可愛がっている結は「何も識らない子供のような方」と語っていますので、敵と味方で対し方が全く違うのかも知れません。

続いて、セキレイ作中で明かされた№4の鴉羽の戦闘能力について考察していきましょう。シングル№ということからもわかるように、鴉羽の戦闘能力はセキレイの中でも屈指の強さを持つと言われています。蜜羽の時のように、普通のセキレイ相手なら得意の太刀で一刀両断にしてしまいます。

ただし、鴉羽はこれまで本気を出すほどの相手と対戦したことがないとのことで、その実力ははかり知れません。セキレイNo.02の松が言うには、現時点で№04と対等に渡り合える個体は存在しないとのことです。

ここまで極楽院櫻子による漫画セキレイのかっこいい鴉羽特集をお届けしてきましたが、最後に鴉羽に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するにセキレイの鴉羽関する感想・評価は、鴉羽のことが大好きだと言うことが文字の使い方や絵文字の多用で伝わってくるツイートからです。

容姿の美しさや戦闘能力が最強なところはもちろんのこと、打算的でサイコパスといったネガな部分まで好きだと言います。あばたもえくぼ、あるいは恋は盲目といったところでしょうか？

続いて紹介するにセキレイの鴉羽関する感想・評価は、こちらもセキレイの鴉羽が大好きだという方のツイートからです。原作漫画を読んでいた時に目に入った断髪事件では、ショックのあまり死んでしまいそうになったとのこと。その時も、ポニーテール姿の鴉羽を見て心を落ち着かせたと言います。もはや鴉羽なしではいられないといったところでしょうか？

最後に紹介するにセキレイの鴉羽関する感想・評価は、セキレイの鴉羽の見た目がすごく好みだと言う方のツイートからです。

漫画ドリフターズの那須与一の可愛さを語ったツイートに続けて鴉羽について呟いていますから、長い髪のキャラが好きなのかも知れません。そんな投稿者ですが、公式ホームページの鴉羽紹介欄で「性格が残忍」という説明を目にしてさらに気になったようです。見た目とのギャップに心惹かれたのかも知れません。

ここまで、「セキレイ・鴉羽の最後・結末は？」と題して心を許した唯一の存在、結との決戦など鴉羽のかっこいい魅力やアニメで鴉羽を演じた声優キャストの情報などを中心にお届けしてきました。いかがでしたでしょうか？

笑顔を絶やさない優しい風貌と颯爽と黒髪をなびかせるかっこいい姿の鴉羽。その反面、戦闘や殺しを生きがいとする残虐な一面も持っていました。唯一心を許して愛称で呼び合うほどの間柄になった結とも、最後には激烈な戦闘を繰り広げます。

最終決戦で、最強の戦士・鴉羽は結に敗北すると言う結末を迎えます。最終決戦では、羽化のためには葦牙である夏朗とのつながりが必要なのにそれをかたくなに拒む鴉羽と羽化を必要としないのに葦牙とつながろうとする結といった対照的な両者の生き方が顕わになりました。セキレイの中でも指折りの名勝負と言われる鴉羽と結の最終決戦、まだ読んでいない方は一度単行本16巻を手にとってみてはいかがでしょうか？