【ヴァニタスの手記】ドミニクの過去と生い立ちは?一人称が「僕」の理由はルイの死?

人気漫画・ヴァニタスの手記に登場するドミニク。美しい上に凛々しさを兼ね備えた男装の麗人です。ひときわ目を引く彼女の過去と生い立ちとは?この記事ではドミニクに焦点を当て、彼女のプロフィールからノエとの関係や兄ルイに起きた衝撃的な出来事、そして一人称が「僕」の理由などをネタバレで解説していきます。ミステリアスな雰囲気に包まれたヴァニタスの手記の核心に迫る内容になっていますのでぜひご覧ください!

【ヴァニタスの手記】ドミニクの過去と生い立ちは?一人称が「僕」の理由はルイの死?のイメージ

目次

  1. ヴァニタスの手記のドミニクとは?
  2. ヴァニタスの手記のドミニクの過去と生い立ち・家柄をネタバレ
  3. ヴァニタスの手記のドミニクの一人称が僕である理由
  4. ヴァニタスの手記のドミニクのアニメ声優
  5. ヴァニタスの手記のドミニクに関する感想や評価
  6. ヴァニタスの手記のドミニクまとめ

ヴァニタスの手記のドミニクとは?

ヴァニタスの手記の作品情報

望月淳による日本の漫画およびアニメ作品「ヴァニタスの手記」。この記事ではヴァニタスの手記に登場するドミニク・ド・サドを中心に考察していきますが、まずはヴァニタスの手記作品情報から解説します。最初に作品の概要、そして簡単なあらすじへと続きます。

ヴァニタスの手記の作品情報

ヴァニタスの手記(ヴァニタスのカルテ)は、望月淳による漫画作品、そしてアニメ作品です。作者によると「19世紀パリ×吸血鬼×スチームパンク」をメインテーマとしています。

概要のイメージ

スクウェア・エニックス発行の「月刊ガンガンJOKER」2016年1月号に掲載され、以降現在も連載中の作品です。単行本は、2021年6月現在8巻までが刊行され、累計発行部数は550万部を超えています。

また、漫画を原作として分割2クールにてテレビアニメ化され、第1クールは2021年7月3日よりTOKYO MXなどで放送されています。あわせてアマゾンプライムなどインターネット動画配信サイトでも配信が開始されました。

ヴァニタスの手記のあらすじ

あらすじのイメージ

舞台は19世紀のフランス。蒸気機関など近代文明が発達する一方、人間に紛れて吸血鬼たちが生きていました。吸血鬼の青年・ノエは首都パリへと向かいます。旅の目的は吸血鬼に呪いをかけている魔導書・ヴァニタスの書を探し出すこと。途中、呪持ちになったアメリアという女性が周りの人々を襲い始めます。彼女を制止しようとするノエの前に、ヴァニタスという青年が現れます。彼は「ヴァニタスの書」を持っていると言います。

ドミニクのプロフィール

ドミニクは、フルネームをドミニク・ド・サドといい、美しい上に凛々しさもある男装の麗人、長い黒髪をなびかせた女性です。ドミニクは吸血鬼の世界では高名な名門貴族・サド侯爵家に生まれました。現在20歳のうら若き女性です。詳しくは後述しますが、本作のもう1人の主人公・ノエとは幼馴染、ノエとを自分の婚約者と公言していますが、ノア本人はそれを否定していました。

ドミニクとノエの関係

ドミニクとノエの関係を考察する前に、ノエのことを解説しておきます。ノエとは、フルネームをノエ・アルシヴィストといい、褐色の肌と銀髪を持つ吸血鬼の青年。身長は187cmと長身です。本作ヴァニタスの手記では準主役という設定になっている人物です。本作での登場シーンはパリに向かう飛行船の中。先生と呼び尊敬するドミニクの祖父に命じられた「ヴァニタスの手記」を入手するため旅をしていました。

ノエは紳士的な物腰の青年ですが、感情の赴くままに行動を起こすバーサーカー(狂戦士)の一面も持ち合わせています。年齢は19歳でドミニクより1歳年下になります。名前の通り、血を暴く牙(アルシヴィスト)としてこの世に生を受けました。

次に本題のドミニクとノエの関係に移ります。2人の出会いはお互いにまだ幼いころ、アヴェロワーニュの森に聳える城でのことでした。以来幼馴染として良い関係を築いてきました。愛称で呼び合う仲で、酒ならぬ血を飲み交わすほど深い絆で結ばれていました。また詳しくは後述しますが、ドミニクとノエには共に重い過去を抱え苦しんでいるという共通点があり、それが絆を一層強めていたのかも知れません。

TVアニメ「ヴァニタスの手記」公式サイト

ヴァニタスの手記のドミニクの過去と生い立ち・家柄をネタバレ

ネタバレ①ドミニクの過去

ヴァニタスの手記に登場するドミニクのプロフィールやノエとの関係について簡潔に説明しました。ここからは、ヴァニタスの手記のドミニクの過去と生い立ち、そして家柄についてネタバレで解説していきます。最初はドミニクの過去についてのネタバレです。

ドミニクは長らく辛く陰惨な過去の記憶を引きずっていました。その過去の出来事は、今もなおドミニクの精神をズタズタにするほどのトラウマとして彼女にのしかかっています。その出来事とは、彼女の兄・ルイが呪い持ちになり殺害されたというものでした。

暫く経ってからドミニクは兄のルイが1歳年上ではなく、同い年の双子の兄であったことを知ります。吸血鬼にとって双子とは不吉の象徴であり、忌み嫌われていました。そのため、ルイはサド家から引き離され、アヴェロワーニュの森の城に幽閉されていました。

当時サド家の厳しいしつけに嫌気がさしていたドミニクは、1人暮らすルイをうらやましく思っていました。できることなら代わってほしいと。ルイが殺されたとき、ドミニクはそう願った自分を呪います。なぜ自分ではなくルイが殺されたのか?自分がルイの代わりに殺されればよかったのにと、ドミニクは自分を責め続けたのです。

ネタバレ②ドミニクの生い立ち・家柄

ドミニクの過去に続いて、彼女の生い立ちやサド家の家柄についてネタバレで解説していきます。ドミニク(ドミニク・ド・サド)は異界の領主ことサド侯爵の二女として生を受けます。末っ子として生まれたドミニクには、異母兄弟になりますが兄のアントワーヌ、姉のベロニカがいました。殺害された双子の兄ルイはサド家の籍からは抹消されていました。

代々続く由緒正しい貴族であるサド家にとって、双子の誕生は忌むべきことであり世間に知られては困るのです。そこでルイが生まれなかったことにするため、選択肢の一つとして殺害が浮上します。ところが、そこに割って入った人物がいました。それは、アヴェロワーニュの森の城で暮らす「貌持たざる者」と呼ばれる老人。現サド侯爵の父にしてドミニクの祖父にあたる人物でノエの先生でもあります。

その貌持たざる者が「もったいないからもらっていく」と言って、ルイを城に連れていったのです。「貌持たざる者」はサド家の誰もが畏怖する存在で、反対できるものなど誰もいません。こうしてドミニクの兄ルイは、アヴェロワーニュの森の城で暮らすことになりました。

ヴァニタスの手記のドミニクの一人称が僕である理由

ネタバレ①子供の頃の一人称は私(わたし)

本記事で特集しているヴァニタスの手記のドミニク。背が高く凛々しい姿に格好いいと思う方も多いことでしょう。そんなドミニクが自分のことを「僕」というのには何か特別な理由があるのでしょうか?その事情についてこれからネタバレで解説していきます。

現在ドミニクがノエたちの前で自分のことを指す一人称は「僕」ですが、実は子供の頃の一人称は普通に「私」を使っていました。祖父の貌持たざる者の住む城に遊びに来ていた時には、双子の兄ルイやノエとよく遊んでいました。そのシーンでドミニクは「私」と言っています。

現在は男性の格好をしていることの多いドミニクですが、子供の頃の服装を見ると女の子らしく可愛らしいドレス姿が多かったようです。このころのドミニクは友人たちの前でも自分のことを「僕」と呼ぶことはありませんでした。ちなみに現在でも両親の前などでは「私」という一人称を使っています。由緒正しい伝統を重んじる貴族の家柄ですから許されないのかも知れません。

ネタバレ②一人称が僕になった理由は兄ルイの死?

では、いつからドミニクは自分のことを僕と呼ぶようになったのでしょうか?それには、双子の兄・ルイの死が関係しているようなのです。ここからはネタバレありの解説になります。ドミニクの幼馴染であるノエは、兄ルイのとっても物心ついてからの友達でした。天涯孤独な身の上のノエにとって、ルイは兄のような存在。ノエにとってルイの死は受け入れがたいほど悲しい出来事でした。

悲しみに耐えないノエの姿を目にしたドミニクは、悩んだ末にルイに瓜二つの自分がルイの代わりになってノエを慰めようと考えました。長く伸ばした髪の毛をバッサリと切り、男の子の格好をしてルイそっくりの外見になりました。そして、ノエの前に現れて悲嘆にくれる彼を慰めようとしたのです。

ノエの前では身も心もルイになりきろうとしたドミニク。そこで、一人称も「私」から「僕」に変えたのではないでしょうか?ルイの死後、ドミニクは悩み抜いた末に、本当の自分を封印してドミニクとルイを一人二役で演じるようになったと考えられます。その結果、一人称が「私」から「僕」になり、外見も男装の麗人へと変化したのかも知れません。

ヴァニタスの手記のドミニクのアニメ声優

茅野愛衣のプロフィール

テレビアニメ「ヴァニタスの手記」でドミニク・ド・サドの声を演じたのは声優の茅野愛衣です。以下にプロフィールを記します。

  • 名前:茅野愛衣(かやの・あい)
  • 性別:女性
  • 出身地:東京都
  • 生年月日:1987年9月13日
  • 年齢:34歳(2021年9月現在)
  • 身長:153cm
  • 職業:声優
  • 趣味:散歩とカフェ巡り
  • 特技:絵を描くこと、マッサージ
  • 事務所:大沢事務所

人に癒しを与える職業に就きたいと考え、美容サロンでリラクゼーションの仕事をしていた茅野愛衣。仕事で疲れて帰宅した彼女をテレビアニメ「ARIA」が癒してくれた経験から、アニメにも癒しの効果があることに気付いたと言います。それが後に声優を目指すきっかけにもなったそうです。

その後プロ・フィット声優養成所に入所し声優養成のレッスンを受けるようになります。2010年に養成所を卒業し、アニメ「とある魔術の禁書目録II」に五和役で初レギュラー出演を果たし、翌2011年には「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」で主人公・本間芽衣子役で初主演を飾ります。

2012年に第6回声優アワードで新人女優賞を受賞したほか、日刊スポーツ第1回日刊アニメグランプリでMIP新人声優賞を受賞しました。

茅野愛衣の主な出演作品

テレビアニメ「ヴァニタスの手記」でドミニクを演じた茅野愛衣。彼女の数多い出演作品の中から、主なテレビアニメ作品を紹介します。

  • あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(本間芽衣子)
  • ノーゲーム・ノーライフ(白)
  • この素晴らしい世界に祝福を!(ダクネス)
  • 3月のライオン(川本あかり)
  • あまんちゅ!(大木双葉)
  • 四月は君の嘘(相座凪)
  • 冴えない彼女の育てかた(霞ヶ丘詩羽)
  • 戦姫絶唱シンフォギア(暁切歌)
  • 鬼滅の刃(胡蝶カナエ)
  • ソードアート・オンライン アリシゼーション(アリス)

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ヴァニタスの手記のドミニクに関する感想や評価

ここまでヴァニタスの手記のドミニク特集をお届けしてきましたが、最後にドミニクに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するヴァニタスの手記のドミニクに関する感想や評価は、何か面白いことがないかな?と呟く方のツイートからです。そんな投稿者でもアニメ・ヴァニタスの手記は面白かったと言います。

ドミニクがなぜ自分のことを「僕」というのかを考察して、その理由を可愛いと思ったそうです。その理由は明かされていません。この記事で紹介した理由であれば、可愛いというより「切ない」になるのではないでしょうか?

続いて紹介するヴァニタスの手記のドミニクに関する感想や評価は、ノエに対するドミニクの思いを見つめるツイートからです。ノエから優しい言葉を掛けられた時のドミニクのかわいい表情にいじらしさを感じたらしく泣きそうになったと言います。

ノエに血がおいしいと言われたときは悲しそうな顔をしていたのに、この時ばかりは嬉しさを隠せなかったドミニクを見て、ノエに対するドミニクの思いが理解できたそうです。状況に応じて変化する表情の違いに、人の本心は現れるのかも知れません。

最後に紹介するヴァニタスの手記のドミニクに関する感想や評価は、ノエとドミニクの思いのすれ違いについて呟くツイートからです。ノエはドミニクをルイの代用品などとは思っていないのに、ルイの代用品になる道を選んだドミニクの運命が辛いと言います。

ノエの親友であるルイを奪ってしまったのが、双子の妹の自分だと考えるドミニク。そして、その罪を償うためにルイを演じているのですが、ノエの心を完璧に満たすことはできません。たった一度の本人も自覚していない過ちがその後の人生を決めてしまう、そんな無常さを感じさせるツイートではないでしょうか?

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ヴァニタスの手記のドミニクまとめ

ここまで、ヴァニタスの手記のドミニクにスポットを当て、ドミニクの過去や生い立ち、そして一人称が「僕」の理由などをネタバレで解説してきました。いかがでしたでしょうか?

まとめのイメージ

吸血鬼の世界では由緒正しい名門貴族・サド侯爵家に二女として生を受けたドミニク。現在は凛々しい男装の麗人といった姿をしているドミニクですが、辛く悲しい過去を持っていました。呪い持ちとしてサド家から追放された双子の兄ルイが目の前で暗殺されたのです。その光景はトラウマとしてドミニクを苦しめ、その後の彼女の人生を一変させてしまいます。

親友を失ったノエのために自慢の美しい黒髪を切り、男の子の格好をして兄ルイの”代用品”として生きることを決めます。一人称を「僕」に変えたのもそうした理由からでした。はたして、ドミニクが兄ルイに対する罪悪感から解放され愛するノエと結ばれる日はやってくるのでしょうか?今後のヴァニタスの手記の展開にも期待しましょう。

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