【ソマリと森の神様】 ゴーレムの正体や能力・寿命を考察！ソマリと旅をする理由は？

『ソマリと森の神様』の物語は、ソマリと旅をするゴーレムに感情が芽生えてくる様子が印象的です。当初のゴーレムは無感情で喜んだり悲しんだりすることがありません。では、ゴーレムの正体とは何なのでしょうか？ここからは『ソマリと森の神様』に登場するゴーレムの正体・寿命や能力を紹介していきます。それでは初めに『ソマリと森の神様』の作品情報とゴーレムのプロフィールを確認していきましょう。

『ソマリと森の神様』とは、コアミックスのウェブ漫画配信サイト「WEBコミックぜにょん」にて連載されているファンタジー漫画です。2015年から2019年10月まで連載されています。2021年7月時点で既刊6巻、全138話で展開されていますが、作者・暮石ヤコの体調の問題で連載継続が困難になったことで連載が終了し、138話時点で未完となっています。

ここでは『ソマリと森の神様』のあらすじを簡単に紹介していきます。ソマリと森の神様の世界は異類異形の人外によって支配されています。物語が始まった時には既に人間の姿はなく、人間は迫害され絶滅の危機に瀕してしまいました。そんな地上の世界で、森を守護する1人のゴーレムがいました。ある日、ゴーレムは1人の人間の少女に出会います。その出会いをきっかけにゴーレムと人間の少女の旅が始まるのでした。

『ソマリと森の神様』に登場するゴーレムは人間が絶滅の危機に瀕している地上で、森の番人または森の守り人として活動している存在です。森を散策しながら木々を観察し、他の植物に侵食する衰えた草木を取り除いてそれを防いでいました。そしてある日、ソマリと出会った時から義理の父親として子育てをおこなうようになります。

それではここから、ソマリと森の神様に登場するゴーレムの正体や能力、寿命について見ていきましょう。まず、ゴーレムという名前を聞くと『ドラゴンクエスト』などファンタジー作品に登場するモンスターをイメージする方が多いかもしれません。

しかし、一般的に認識されているゴーレムと比べると、ソマリと森の神様のゴーレムは姿と特徴が少し異なるようです。そもそも、ゴーレムとはユダヤ教に伝わっている自立式の泥人形のことを示しています。そしてゴーレムは胎児を意味しており、制作者の命令だけを忠実に遂行しようとする特性があります。

ではここからソマリと森の神様に登場するゴーレムについて解説していきます。まず、ソマリと森の神様のゴーレムの役割から見ていきましょう。ゴーレムの役割は森の守り人、番人です。ゴーレムは森の守り人として草食動物や肉食動物、植物などあらゆる生命を見守っています。

そしてゴーレムは動物と意思疎通を図ることができ、それを元に森を守っていました。実際にゴーレムとソマリが森を散策していた時に角ウサギと遭遇しているのですが、その時にゴーレムが声をかけるとソマリを警戒せずにそのまま抱っこされています。どうやら、ゴーレムは異形から森にとっての特別な存在と認識されているようで、まさに森の神様と呼ぶにふさわしい存在と言えるでしょう。

次にソマリと森の神様のゴーレムの正体を寿命から考察していきます。まず、「ゴーレム」とは固有名詞ではなく、種族の総称です。ゴーレムは体が硬い皮で覆われており、手もゴツゴツ、そして体も人間より一回り大きいなど異形と呼ぶにふさわしい見た目をしています。

また、顔の真ん中に縦の線が入っているのですが、そこが目の役割をしています。そんな特徴を持ったゴーレムの寿命ですが、ソマリと森の神様のコミック1巻4話で「988年253日生きた」と言いつつ劣化状態にあるため、1000年の寿命に設定されているのが分かります。なお、これ以上寿命が延びるのか、また寿命が短くなるのか詳しいことは分かりませんでした。

次にソマリと森の神様のゴーレムの正体を能力から考察していきます。ソマリと森の神様を読んでいると、ゴーレムは万物の抗生物質を分析する能力、敵の襲来を察知する能力の2つを持っているのが分かります。1つ目の能力はとある宝石店で商品の抗生物質を分析し、8割が偽物と言っていたことで判明し、2つ目の能力はヤシバラと宿に居た時にヒト狩りが襲来してきたことを察知したことで判明しました。

次にソマリと森の神様のゴーレムの正体を無感情という点から考察していきます。ゴーレムの正体は無感情、あるいは心を持たない生き物なのかもしれません。ソマリと森の神様を読んでいると、ゴーレムが「ゴーレムは余分な感情は備わっていない」「安心とは何だ」などと言っていることがあります。これらのことからゴーレムが感情を持たない生物であることがうかがえます。

次にソマリと森の神様のゴーレムの正体を器用さから考察していきます。ソマリと森の神様ではゴーレムが生活する様子が描かれています。そこで分かるのがゴーレムは意外と器用だということです。たとえば、株小屋に保存の効く食糧があると知り、それらを使って即興で粗挽き小麦のスフレを作っていました。

さらに、アリの穴街のレストランで働いた時は、手を器用に使って一度に何皿もテーブルに運んでいます。どうやら、この器用さは重量を計測して料理を作ったり、力点を計測して運んだりすることで実現しているようです。

ソマリと森の神様のゴーレムがソマリと旅をするきっかけとなったのが、ソマリとゴーレムの出会いです。まず、ソマリと森の神様の世界に住む人間は異形の人外との戦いに破れたことで迫害されたり、奴隷として取引されたりしています。

ソマリは森に辿り着く前、奴隷商に売り飛ばされそうになっていました。しかし、奴隷商の馬車が事故を起こしたことでソマリは森の中を彷徨うことになります。彷徨っている内に出会ったのがゴーレムでした。ソマリを見たゴーレムは、「ここから立ち去れ、この森は外の者の居場所ではない」と言い放ちます。ソマリはそれに対して「お父さん」と言い返しました。

ソマリがゴーレムのことを「お父さん」と言っていたのですが、なぜお父さんと言っていたのか？その理由は分かっていません。では、ソマリの父親がゴーレムなのか？という可能性が少なからず浮上しますが、誰かに作られたゴーレムが父親である可能性はかなり低いでしょう。子供のソマリでもゴーレムが父親ではないことがはっきりと分かるはずですが、なぜかお父さんと言った後、ゴーレムの後をついていきます。

当然、父親ではないゴーレムはソマリに「それ以上の接近を試みるなら武力を行使する」と言って突き放しますが、それでもソマリはゴーレムから離れようとしませんでした。結局、ゴーレムはソマリを連れて旅に出ることを決意します。ちなみに、ソマリの名前はゴーレムが最初に見つけたコミドリソマリという猫にちなんで名付けています。

ゴーレムがソマリと旅をする決意をした理由、それはソマリを人間のもとに返すためです。ゴーレム自身が父親として育てていくよりも、両親かソマリのことをしっかりと守り育ててくれる人間に預けた方が良いと考えているようです。

また、ソマリと森の神様の漫画4巻でゴーレムがヤシバラに「私が壊れる時がきたらソマリのことを頼みたい」と言っており、ゴーレムは自分の寿命がもうすぐ尽きてしまうのを知っています。自分の寿命が残り僅かということも父親として育てない理由の1つです。ただソマリの今後を考えて旅に出たり、森の管理者としての役目を放棄するという大きな決断をするなど父親としての性質は持っていると言えるでしょう。

ソマリと森の神様のゴーレムは感情を持たない、心が無いとお伝えしましたが、実はゴーレムはソマリとの旅を経て次第に感情が芽生えています。ソマリが足を怪我して目に涙を浮かべている姿がありますが、その時にゴーレムは「私はソマリにもうあんな顔をして欲しくないと思った」と言っていました。シズノはそれを聞いて「君は心が痛かったんだねえ」と言っていることから、ゴーレムに感情が芽生えているのが分かります。

またソマリの乳歯が抜けた時に歯牙師が歯を保管する容器を渡そうとしますが、ゴーレムはこれからもソマリを見守りたいと考えて容器を貰って帰っています。このような様子もゴーレムに感情が芽生えている可能性の1つです。そして感情の多くを占めているのがソマリに対する愛情と言えるでしょう。

ソマリと森の神様の物語当初は無感情だったゴーレムも、次第に感情が芽生えてくるようになりました。ゴーレムはソマリに対して愛情を持って接していくことで、父親としても日々成長しています。ソマリとゴーレムがアリの穴街に行った時、そこでソマリはキキーラという名前の少女と友達になりました。

ソマリはキキーラと一緒に夜覚めの花を探しに行こうと地下を訪れることになりましたが、そこで危機に陥ってしまいます。途中でムスリカに助けられたものの、それが原因で帰りが遅くなってしまいました。ゴーレムは「これ以上勝手な行動を取るなら旅を続けることはできない」と叱ります。ソマリは夜覚めの花を枯らさずに持ち帰れば、願いが叶うと知ったため持ち帰ったと言います。

そしてその願いというのがお父さんと一緒にいることです。それを知ったゴーレムは自分がソマリにとった行動が良くなかったと反省しました。このような2人の絆と意見の食い違いの繰り返しが、ゴーレムの父親としての成長を促していきます。

• 名前：小野大輔(おのだいすけ)
• 生年月日：1978年5月4日
• 出身地：高知県高岡郡佐川町
• 職業：声優、歌手
• 所属事務所：フリー

『ソマリと森の神様』に登場するゴーレムの声を担当した声優は、フリーで活動する小野大輔です。2001年から声優として活動しており、代表作に『進撃の巨人』のエルヴィン・スミス役や『涼宮ハルヒの憂鬱』の古泉一樹役、『黒執事』のセバスチャン・ミカエリス役などがあります。

小野大輔は声優の中でも演じる役柄が非常に幅広いことで知られ、声優アワードでは主演男優賞、サブキャラクター男優賞、パーソナリティ賞など数々の賞に受賞したことで「業界一の演技力」と評されています。

• 2002年～：ゴールドマッスル(ビクター・ベックス 役)
• 2005年～：AIR(国崎往人 役)
• 2006年～：かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜(曽呂明日太 役)
• 2006年～：ひぐらしのなく頃に(赤坂衛 役)
• 2007年～：風のスティグマ(八神和麻 役)
• 2007年～：キスダム -ENGAGE planet-(哀羽シュウ 役)
• 2007年～：鋼鉄神ジーグ(草薙剣児 役)
• 2010年～：デュラララ!!(平和島静雄 役)
• 2012年～：黒子のバスケ(緑間真太郎 役)
• 2013年～：宇宙戦艦ヤマト2199(古代進 役)

こちらでは『ソマリと森の神様』に登場するゴーレムとソマリに関する感想があがっています。どうやらこの方はいつソマリの正体がバレるのかヒヤヒヤしながら作品を読んでいたようです。ソマリの正体が誰にバレると良くないのか？ということですが、これはゴーレム以外の異形の人外たちを示しています。このことから、ゴーレムとソマリの身を案じているのが良く分かります。

こちらでは『ソマリと森の神様』に登場するゴーレムとソマリの関係に関する感想があがっています。やはり、ゴーレムがソマリとの関わりを通して感情が芽生えていく様子に心を打たれたのでしょうか？

こちらでは『ソマリと森の神様』に関する感想があがっています。どうやらこの方は作品を読んでかなり感動しているようです。ソマリがゴーレムの指を握っている画像がアップされているのですが、この画像から正体を隠しながら生活するソマリの不安は父親のようなゴーレムで解消され、それに伴い信頼感が伝わってきます。

『ソマリと森の神様』に登場するゴーレムの正体や能力・寿命を考察しつつ、ソマリと旅をする理由について解説してきましたがいかがでしたか？ソマリと森の神様のゴーレムの正体は、森の番人または森の守護者の役割を担っていた無感情の生物でした。しかし、ゴーレムはソマリとの出会いによって1000年も続けていた役目を放棄します。

その結果、彼は父親としての成長と共に愛情という感情を知っていきます。2021年時点でソマリと森の神様は未完となっている状態ですが、ゴーレムの正体とソマリとの旅で描かれる感情の変化を見てどのような結末になるのかを考察してみるのも良いかもしれません。またソマリがなぜゴーレムのことをお父さんと言ったのか？ソマリの正体についてもチェックしてみると良いでしょう。