2018年08月05日公開
2018年08月05日更新
モアナと伝説の海のモアナの意味とは?ハワイ語やマウイについても調査
ディズニー映画の「モアナと伝説の海」の主人公「モアナ」と重要人物「マウイ」の名前はハワイ語に由来しますが、2人の名前には、いったいどんな意味があるのでしょうか?今回は、ディズニー映画「モアナと伝説の海」とはどんな作品なの?主人公「モアナ」の名前の意味は?重要人物「マウイ」とはどんな人物で、その名前の由来は何なのかについてみていきます。さらに、もっと「モアナと伝説の海」を楽しむために、モアナの暮らすポリネシアやハワイ語についてご紹介していきます。
目次
モアナと伝説の海のモアナの意味をネタバレ解説!ハワイ語やマウイの意味も紹介
ディズニー映画「モアナと伝説の海」は、2016年11月23日にアメリカ合衆国で公開され、日本でも2017年3月10日に公開されました。この作品では、ディズニー映画で初となるポリネシア地方を舞台に、物語が展開されており、ポリネシアの文化や言語が多く登場しています。特に、主人公の「モアナ」の名前の意味はハワイの言語に由来し、重要人物「マウイ」の存在もそのあたりの地域の伝承からきています。
オリジナルと日本語版の声優陣
最初に「モアナと伝説の海」の英語のオリジナル版と日本語吹き替え版の声優陣をそれぞれご紹介します。いずれも素敵なキャスティングが実現しました。英語版と日本語版共にモアナの声優さんの方たちは美しい歌声と声の演技力で観客を魅了しました。また、英語版のマウイの方は、筋肉隆々でマウイのイメージにピッタリです。一方、日本語版のマウイは、タイトルロールで名前が出て驚いたという方が多かったそうです。
本家の英語版の声優さんをご紹介します。モアナは上の写真の左から2番目、アメリカの女優兼歌手でアウリイ・クラヴァーリョさんです。マウイは上の写真の一番右、アメリカの元プロレスラーで、現在は俳優として活躍されているドウェイン・ジョンソンさんです。筋肉隆々でマウイのイメージ通りのキャスティングでした。
日本語吹き替え版の声優さんをご紹介すると、モアナはディズニー最大のオーディションを経て選ばれた屋比久知奈さん、マウイは歌舞伎役者でミュージカルやドラマなどでマルチな活躍を見せる尾上松也さんです。尾上松也さんは、幼少期からディズニー映画が大好きで、ディズニーアニメ声優をするのが夢だったそうです。普段のイメージとのギャップで驚かれた方も多いでしょう。しかし、見事にその大役を果たされました。
モアナと伝説の海とは?
「モアナと伝説の海」とは、どういった作品なのでしょうか?主人公は「モアナ」、16歳の女の子です。彼女は、ポリネシアの島々の一つ、モトゥヌイの村長の娘で次期村長です。モアナは幼いころから不思議と海に惹かれてきました。そんな海に選ばれた少女、モアナが島から出て、無人島に幽閉されていた伝説の「マウイ」と出会い、太平洋上で祖先の果たせなかった冒険を展開していくというお話です。
こちらがモアナの祖先「マタイ」です。1000年前に海の向こうから、太平洋を渡ってモトゥヌイにやって来て、モトゥヌイに定住した最初の村長です。マタイの首にもモアナがつけているのと同じペンダントがついています。そうです。モアナのペンダントは、マタイから村長の家に代々伝わってきた大事なものなのです。
本編のあらすじをご紹介する前に「モアナと伝説の海」を少しだけどんな感じの作品なのかご紹介します。上の動画は「モアナと伝説の海」の予告編です。また、下の動画では、モアナとマウイの出会いのシーンを見ることができます。これらの動画は、日本語バージョンなので、モアナ役の屋比久知奈さん、マウイ役の尾上松也さんです。どうぞお楽しみください。
次に前半のあらすじと後半のあらすじを一部の動画とともにご紹介していきます。ネタバレにもなりますので、最初から最後まで通してみたい方は、本編をご覧ください。
「モアナと伝説の海」前半あらすじ
村長であるモアナの父トゥイは村人が遠洋に出ることを禁じていました。しかし、モアナは、幼い頃に海と心が通じ合う不思議な体験をし、小さいころから不思議と海に惹かれていました。彼女は、この作品のキャッチコピーにあるように「海に選ばれた16歳の少女ーー彼女の名は、モアナ。」なのです。下の動画は、幼いモアナが海と心を通わせ、海に惹かれ始める様子を描いたシーンです。
幼いころに鳥につつかれていた亀を助けたモアナは、海と心を通わせ、「海に選ばれた少女」となったのです。その後、成長し16歳になっても、モアナは海への憧れを抱き続けます。そして海に惹かれる気持ちと次期村長で伝統を守る立場としての自分との間で揺れるようになります。そんな最中、島でいろいろな災いが起こるようになり、モアナは、最終的に海に冒険に出る決意をするようになるのです。
この動画は、モアナが海に惹かれる気持ちを抑え、島の伝統を守り、島の人たちとともに幸せに暮らしていこうと決心するシーンです。そんなモアナが自分のいる島を出て、太平洋に冒険に繰り出すことになります。島の次期村長としての立場と自身の海への思いで揺れながらも、モアナが海に繰り出していく姿は必見です。そのシーンの一部が下の動画で紹介されています。
次に、後半特にラストシーンについてご紹介していきます。島を出て南太平洋に繰り出したモアナ。マウイと出会い、怪物との戦いを経験しました。この後にご紹介するのは、最後の戦いから、戦いに勝利し平和が訪れるラストの部分です。こちらも、ネタバレにもなりますので、きちんと最初から通して本編で楽しみたい方は読み飛ばしてください。
「モアナと伝説の海」後半あらすじ
上の動画は最後の戦いのシーンです。モアナの歌で怪物がおとなしくなり、失った「心」を返すことで、本来の姿を取り戻します。最後の戦いでは、一度は逃げ出したマウイも戻ってきてくれ、ともに平和を迎えます。最近のディズニー映画の傾向でもありますが、「モアナと伝説の海」では、戦いシーンはありますが相手を倒しません。相手を倒さずして、戦いに勝つのです。こちらの動画だけ、英語版となります。
こちらはラストシーンになります。きちんと本編で見たい方は見ないでください。最近のディズニー作品は、「アナと雪の女王」や「ズートピア」、「ベイマックス」でもそうですが、恋愛的な要素が薄いです。「モアナと伝説の海」も最後に、モアナとマウイが抱き合ってお別れ、友情以上の感情はなく、恋愛関係への発展もありません。焦点は「本当の自分とは、自分らしい在り方」にあるのです。
父が禁じているにも関わらず、海に惹かれる「モアナ」。作品を通して「モアナ」は自分が何者で、何をすべきかをいつも自分自身に問いかけ続けます。そして、マウイとの冒険を通して、その答えを見つけていきます。自分を見つめ続け、本当の自分を見つける。「モアナと伝説の海」ではそんな「モアナ」の心の成長過程が描かれています。見ている側も一緒に考えて、一緒に成長できる作品となっています。
モアナと伝説の海のモアナの意味とは?
幼いころから海に惹かれ続け、とうとう南太平洋へ冒険に繰り出す「モアナ」。そんな彼女の名前にはハワイ語でどんな意味があるのでしょうか?また「モアナと伝説の海」の作品中では、多くのポリネシアの文化が溢れていますが、「ポリネシア」とはそもそも何なのでしょうか?それらについてご紹介していきます。
モアナの名前の意味とは?
父が禁じているにも関わらず、幼いころから不思議と海に惹かれる「モアナ」、その名前にはいったいどんな意味があるのでしょうか?「モアナ」の名前は、ハワイ語で「太平洋」という意味を持ちます。島から南太平洋に出て祖先の果たせなかった冒険の続きをする彼女にピッタリの名前です。冒険の中で、彼女がどのように成長し、どのような本当の自分を見つけていくのか必見です。
モアナなりきりグッズ紹介!
「モアナと伝説の海」の「モアナ」になりきれるコスプレグッズがあります。「モアナと伝説の海」で海を感じ、涼しい気分になって、この衣装で「モアナ」になりきれば、今年の暑い夏も乗り切れるかもしれません。また、こちらの衣装は、ハロウィンやホームパーティーでの着用もオススメだそうです。
こちらは、作品中でモアナが首から提げているテ・フィティの「心」のネックレスのなりきりグッズです。上で紹介したモアナのなりきり衣装とともに身に着け、モアナが繰り出した太平洋を感じ、涼しんでみてはいかがでしょうか?
モアナの暮らすポリネシアとは?
上の画像はポリネシア地方の景色です。ポリネシアは、ハワイ、トンガ、タヒチなどの島々があるオセアニアの海洋地域を指します。「ポリネシア」という言葉は、ギリシャ語で「多くの島々」という意味を持ちます。「モアナと伝説の海」の作品中には、ポリネシアの文化があふれています。作品中で登場する言葉、例えば「モアナ」、「マウイ」、「プア」、「レイ」はすべてハワイ語、つまりポリネシア語なのです。
地図でポリネシア地域はを示すと、紫色の部分です。モアナたち村人が暮らす島々もこのあたりにあります。このあたりの島々と南太平洋を舞台に「モアナと伝説の海」の物語が展開されていきます。
モアナと伝説の海のマウイの意味とは?
「モアナ」はハワイの言葉で、「太平洋」という意味でした。それでは、「モアナと伝説の海」で、モアナが太平洋に旅立ってから登場するキーパーソン「マウイ」とはどんな人物なのでしょうか?そして、その「マウイ」という名前にはいったいどんな意味があるのでしょうか?「マウイ」という人物と、その名前の由来についてご紹介していきます。
マウイはどんな人物?
「マウイ」は、南太平洋に出たモアナと共に冒険していく重要人物です。「マウイ」は風と海を司る半神半人の屈強な大男で、つまり人間と神様のハーフです。「マウイ」はかつて「神の釣り針」を持っていて、多くの伝説を残した「英雄」です。その昔、彼は大地と炎の悪魔「テ・カァ」との戦いに敗れ、無人島に幽閉されてしまいました。そんな彼が閉じ込められている島にモアナが流れ着き、二人は出会います。
「マウイ」の容姿や人柄は、上の動画を見れば分かりますが、マウイは非常に体が大きくて、体中にタトゥーがあります。そして、とても陽気で歌うことが大好きです。そんな彼もモアナとの冒険を経て成長していきます。最後には「神の釣り針」だけがアイデンティティだった彼も、自分の心の弱さを克服し、たとえ「神の釣り針」がなくても自分は自分であると胸を張れるようになるのです。
マウイの名前の意味とは?
マウイにはモデルがいます。それはポリネシアに古くからある伝承上の英雄です。動画で歌われている内容は、ポリネシアの「マウイ」伝説がもとになっており、ディズニーがその伝説に忠実に「モアナと伝説の海」の「マウイ」の人物像を作っていったのです。実は、「マウイ」のタトゥーにも意味があります。それは「神聖で不可侵なもの」です。このように、「マウイ」の名前やタトゥーには、英雄や神の意味があるのです。
モアナと伝説の海に登場するハワイ語の意味とは?
「モアナと伝説の海」では、「モアナ」や「マウイ」以外にも様々なハワイ語が登場します。例えば、モアナのペットの「プア」やモアナが頭に冠している「レイ」もハワイ語です。これらは、ハワイ語でどのような意味があるのでしょうか?「プア」と「レイ」のハワイ語での意味についてご紹介していきます。
プア:花
「モアナと伝説の海」の「プア」は、モアナのペットの豚です。ハワイ語では「プア」の言葉の意味は「花」です。ペットとしてピッタリな名前になっています。プアはモアナが冒険に出る時についていかず、島に残るので、出番が少なめでした。調べてみると、映画製作初期はプアとモアナの出会いやプアもモアナの冒険についていく設定でしたが、冒険での豚の活躍シーンは描きづらかったためカットされてしまったのです。
レイ:花輪・最愛の人
モアナが頭に冠している「レイ」。これは日本でもおなじみで、ハワイといえばこれです。「レイ」はハワイ語で「花輪」です。これはご存知の人も多いでしょう。さらにもう一つ、「レイ」には意味があり、それは「最愛の人」です。こちらは知らなかった人も多かったかもしれません。以上をまとめると、ハワイ語で「レイ」には「花輪、最愛の人」という2つの意味があるのです。
モアナと伝説の海の様々な意味を知ると作品をもっと楽しめる!
いかがでしたか?「モアナ」や「マウイ」、さらに「プア」や「レイ」のハワイ語の意味を知ることで、さらに「モアナと伝説の海」を楽しめるのではないでしょうか?ハワイ語で「太平洋」の意味を持つ「モアナ」、神の意味を持つ「マウイ」。さらに、花の意味を持つモアナのペット「プア」。花輪、最愛の人の意味を持つ「レイ」をご紹介してきました。ここで、予告編の動画をもう一度ご紹介します。
皆さんがこの記事を読み、ハワイ語やポリネシアについて理解を深め、皆さんがより一層「モアナと伝説の海」の鑑賞を楽しんでくだされば幸いです。最後に、暑い今年の夏に、おうちでDVDやブルーレイで鑑賞されるなら、ディズニー公式サイトより以下の商品をご紹介させていただきます。
2017年07月05日に発売されたDVD及びブルーレイディスクです。海が舞台の涼しげな「モアナと伝説の海」を見て、おうちで楽しく、今年の暑い夏を乗り切りませんか?