【暗殺教室】卒業アルバムの時間をネタバレ！潮田渚やカルマのその後は？

暗殺教室の2冊ある公式ファンブックのうち、公式イラストファンブックとして銘打たれて発売したのが卒業アルバムの時間です。今回は公式イラストファンブック卒業アルバムの時間の内容をネタバレありで紹介していきます。

暗殺教室は2012年から2016年までの間松井優征先生が週刊少年ジャンプで連載した学園クライム・サスペンス漫画です。教師をターゲットに生徒が暗殺を行いながら成長していくという一風変わった作風を持ちながらも、担任兼ターゲットである殺せんせーのキャラクター性や指導、それぞれの生徒の悩みやコンプレックスなど共感出来る部分が多い作品として高い人気を集めた作品になっています。

2度のアニメ化も行われており、多少内容は変更されながらも最終回までアニメ化が行われている作品でもあります。元々は2期は決まっていなかったにもかかわらず1期放送中にその人気の高さで2期が制作される事になった作品でもあります。アニメ以外にも映画やゲームなどのメディアミックス展開が行われ、それぞれのメディアで各賞を受賞するなど人気と共に評価も高かった作品になっています。

進学校椚ヶ丘中学校には成績や素行の悪い生徒を集めたクラス3年E組が存在していました。校舎も隔離され徹底した差別を与えられる3年E組の生徒達はやる気なくただ日常を過ごしていました。そこに突如現れたのが防衛省の人間と、彼らに連れられた異形の姿の生物でした。この生物は3年E組の教師になる事を望んでおり、3年E組の生徒は授業を受けながら、この生物「殺せんせー」の暗殺を依頼される事になります。

公式イラストファンブック卒業アルバムの時間とは暗殺教室連載終了後に発売されたファンブックで、タイトルにあるように暗殺教室、及び松井優征先生の前作、魔人探偵脳噛ネウロのカラーイラストや、暗殺教室本編で採用されなかった没設定、或いは暗殺教室本編で書ききれなかった部分の補足（バレンタインでどの女子がどの男子にチョコを渡したか）などが詰まった内容のファンブックになっています。

同時にこのファンブックでは、週刊少年ジャンプ紙面で行われた暗殺教室の人気投票の上位5位までのキャラクターを主人公に据えた描き下ろしの漫画が掲載、基本的には最終回まで描かれたそれぞれの進路のさらにその後が描かれるような内容になっていました。ちなみにこの描き下ろし漫画、上位5位までという事は明らかにされていますが、具体的な人気投票の順位は明らかにされていません。

描き下ろし漫画1人目の主人公は暗殺教室本編生徒側の主人公潮田渚です。最終回までには教育実習生として「極楽高校」に訪れる姿が描かれていましたが、卒業アルバムの時間にて、その後教育実習生としての評判の良さから手を回されてそのまま極楽高校に着任した事が明らかになっています。相変わらずの暗殺力で生徒からも愛されており、不良に絡まれた生徒を助けるような面も描かれていました。

ちなみに他のE組生徒との繋がりはあまり描かれていませんが、その後も交友がある、というか付き合っているような可能性もあるのが茅野カエデです。高校卒業後に女優として復帰しアクションなども自ら務めるような茅野カエデとデートするシーンなども描かれていますが、なぜか生徒達に付けられてしまうという潮田渚らしい一面が描かれていました。

加えてこの卒業アルバムの時間の描き下ろし漫画の中で意外な繋がりとして描かれたのが椚ヶ丘中学校の元学長で最終回の時点で退任した浅野學峯との繋がりです。浅野學峯はその後、私塾を開いているようで、なんとそこの教師として潮田渚をスカウトしていたりする姿が描かれています。ある意味で周囲に振り回される主人公潮田渚らしい描き下ろし漫画となっていました。

卒業アルバムの時間2人目の主人公は赤羽カルマです。国家公務員試験に合格し経済産業省に研修に出向く姿が最終回までに描かれていた赤羽カルマですが、その後無事に経済産業省に入所、烏間 惟臣本編で殺せんせーに語っていた「災害時に役に立つ官僚」として立派に成長しています。同じく烏間 惟臣本編で語られていた政治秘書になった寺坂をこき使う姿も相変わらずです。

そんなカルマが心許せる相手としてよく飲みに誘う相手が潮田渚です。カルマは潮田渚を毎回酔い潰すまで飲ますそうで、「記憶をなくすから安心して愚痴れる」んだそうで相変わらずの関係性を築いています。経済産業省内で繰り広げられる派閥争いにも我関せずというスタンスを取り続けるのも相変わらずであるといえます。

カルマの物語の中で描かれた意外な繋がりが奥田さんです。大学院にまで進んだ奥田さんは国際先端医療研究センターに務めており、竹林と共に共同研究を行っている他、なんと烏間 惟臣本編で登場していたプロの殺し屋「スモッグ」を師匠としている姿が描かれています。

卒業アルバムの時間3人目の主人公は烏丸惟臣です。烏間 惟臣本編では防衛省の人間として表向きE組の担任を務めるなど教師業を行っており、イリーナと婚約する姿までが描かれていましたが、7年後には無事に結婚し娘も生まれています。この娘は顔こそ描かれていませんが烏間似の黒髪でありながら性格はイリーナ似のようで、保育園で既にハーレムを築き上げるなどしています。烏間惟臣自身も防衛省の室長にまで出世しています。

またこの章では、暗殺教室本編にて捕まった鷹岡が秘密裏に釈放される、殺せんせーのクローンが作られていた事など犯罪の匂いがするエピソードも展開されています。烏間惟臣はイリーナと協力しこれらの事案を解決するべく奔走する日々を過ごしているようです。

卒業アルバムの時間4人目の主人公はE組きってのスナイパー千葉龍之介です。暗殺教室本編でも口数が少なく前髪も長い為表情が見にくいキャラクターになっていましたが、今回の描き下ろし漫画でスポットがあたったのがその前髪でした。相変わらず長い前髪をしている千葉龍之介はそれを理由に就職の面接が上手く言っていなかったのです。そんな状況を愚痴っている相手が速水さんでした。

落ち込む千葉に対し速水がしたアドバイスは「千葉には就職は似合わない」でした。加えて速水は千葉に自らがメイド喫茶でバイトしている姿を見せます。暗殺教室本編ではツンデレな印象が強い速水さんですが、バイト中はそんなツンデレを控え笑顔で接客する姿を見せます。驚愕する千葉に速水が差し出したのが「起業の為の本」と「1本目の刃を磨くように、2本目の刃は私がやるから」という言葉でした。

建築家志望だった千葉は速水のアドバイスに従い設計事務所を立ち上げます。速水さんは事務と営業など建築家として必要な雑務を一手に引き受け相変わらずのコンビネーションを発揮します。暗殺教室本編で明確に付き合っている事が明らかにはなっていなかった2人ですが、この描き下ろし漫画の影響もあり、最終回で描かれていた手をつないだ男女はこの2人だったのではないかと言われる内容の描き下ろし漫画になっています。

卒業アルバムの時間最後の主人公は浅野学秀です。何故かスピンオフ作品「殺せんせークエスト」風になっていた浅野学秀の章ですが、ちゃんとその後も描かれる内容になっています。暗殺教室本編でも描かれたように椚ヶ丘高校に進学した浅野学秀、しかし高校では外部入学で入学してきたカルマの存在から完全に掌握する事はできないまま、卒業する事になります。ちなみに高校時代も5英傑とは良好な関係を構築していました。

高校卒業後はアメリカに留学、留学先の大学を完全に掌握した上で卒業しシリコンバレーで起業して現在はシリコンバレーを牛耳るという姿が描かれています。

ここまでに何度か触れたようにアニメ最終回2期の25話は原作178話～最終回180話に相当する内容が展開されます。アニメでも殺せんせーは最終回まで生きておらず、24話の時点で暗殺されており、最終回となる25話では殺せんせー亡き後に行われる卒業式とそれぞれの生徒の7年後が描かれる形で幕を閉じています。

アニメは1話にまとまった最終回でしたが、原作の最終回では卒業アルバムの時間でも描き下ろし漫画が描かれた人気キャラである潮田渚やカルマなど、暗殺教室の中でも主要キャラといえるキャラクターの7年後の姿が描かれる形で幕を閉じています。教育実習に訪れる潮田渚、経済産業省に研修に訪れるカルマの姿がそれぞれに成長した形で描かれて幕を閉じるのです。

ここからは既に暗殺教室卒業アルバムの時間を読破した人の感想を紹介していきます。暗殺教室は本編でも最終回までにエピローグ的な形でそれぞれが成長した姿が描かれていましたが、やはり人数が多いだけに断片的に切り取った形になっておりそれぞれの成長した日常が描かれていたとはいえず、あくまでも進路が分かるだけに近い内容でした。その内容を補填した形になっていたのが良かったという声が多くなっています。

特に暗殺教室本編では明らかになっていなかった部分もファンが考察出来るような内容になっているのが良かったとする声も多くなっています。掲載されたキャラクターについては意外だったという声も多く、特に千葉と速水のエピソードは意外だったとする声が多いです。

卒業アルバムの時間は学園系の物語や高校を舞台とした作品のエピローグとして最適解だったという声も多いです。それぞれのキャラクターにファンがいて多くの作品が高校卒業までを描いているだけにその後が気になるという声も多くなっており、他の同様な作品でもこのような形式をとったファンブックを出してほしい、ファンブックの見本とまで言われています。

暗殺教室の公式イラストファンブック卒業アルバムの時間は、カラーのイラストや本編で描ききれなかった設定やエピソードに加え今回ネタバレした描き下ろし漫画で最終回で描かれた人気キャラクターのその後が描かれる形のファンブックです。その仕様にはファンも満足の声が多く他の作品、特に学園系作品やスポーツ作品んなどでもこのような形式にしてほしいという声が多くなっています。

もちろん今回ネタバレした描き下ろし漫画以外にも楽しめる内容が満載なので暗殺教室が好きでまだ読んでいないという人はぜひ1度読んでみてはいかがでしょうか？