ゴルゴ13の正体・ルーツを考察!有力なキャラクターをまとめて紹介

さいとう・たかを先生の人気漫画「ゴルゴ13」の主人公・ゴルゴことデューク東郷の正体は、連載から50年以上が経過しても一切明かされることなく、ゴルゴのルーツは日本人、あるいは東洋系との混血など様々な説が飛び交っています。本文では、謎多き凄腕のスナイパー・ゴルゴ13の正体やルーツ、日本人を含めた有力キャラの考察、ゴルゴが過去に愛した女性や家族などを考察しました。

ゴルゴ13の正体・ルーツを考察!有力なキャラクターをまとめて紹介のイメージ

目次

  1. ゴルゴ13とは?
  2. ゴルゴ13の正体・ルーツを考察!有力なキャラを紹介
  3. ゴルゴ13が過去に愛した女性や家族
  4. ゴルゴ13の名言や名セリフ集
  5. ゴルゴ13に関する感想や評価
  6. ゴルゴ13の正体まとめ

ゴルゴ13とは?

ゴルゴ13のイメージ画像

超一流スナイパーの活躍を描いた漫画「ゴルゴ13」は、漫画家・さいとう・たかを先生の大ヒット作品で、50年以上に及ぶ連載期間を記録する長寿漫画です。以下では、主人公でありながら過去や家族など、キャラクター情報が一切明かされていない主人公・ゴルゴ13ことデューク東郷の正体やルーツ・有力キャラの考察、ゴルゴが過去に愛した女性や、ゴルゴの子供と思われるキャラクターを考察しました。

ゴルゴ13の概要

さいとう・たかを先生の漫画「ゴルゴ13」は、1968年から漫画雑誌「ビッグコミック」にて長期連載されている人気作品です。2020年5月に休載を余儀なくされるまで、計52年わたり継続連載されてきた「ゴルゴ13」は、2021年2月現在も連載継続中であり、日本の漫画で4番目に長い連載期間を誇っています。

ゴルゴ13のあらすじ

ゴルゴ13、またの名をデューク東郷と名乗るその男は、本名・国籍・経歴に至るまであらゆる情報が不明とされるも、狙った獲物は絶対離さない凄腕のスナイパーとして、世界中に名を轟かせていました。依頼主は、裏社会から国の重役・一般人にまで及び、時には命を危険にさらしながらも、冷静かつ正確な狙撃で標的を撃ち抜きます。

ゴルゴ13の正体・ルーツを考察!有力なキャラを紹介

ゴルゴ13の正体・ルーツを考察・イメージ画像

ゴルゴ13の正体は、日本人説が有力とされるも、キャラクター情報の薄さや過去・家族情報が全く明かされておらず、真相は謎に包まれています。以下では、ゴルゴ13の正体・ルーツ、家族構成や過去からゴルゴの正体と注目される有力キャラを考察しました。

ゴルゴ13は日本人?

劇中では、デューク東郷と呼ばれることの多いゴルゴ13ですが、彼が使用する名前は全て偽名・コードネームのため、本名が「東郷」以外の可能性があります。また、ゴルゴ13のルーツは東洋系とぼかされており、日本人または、日露や日ユの混血、日中露混血などと推測されています。一方、髪の色は黒、瞳は鳶色とされており、外見だけで判断すれば、日本人と名乗っても違和感はないでしょう。

ゴルゴ13の正体説①芹沢五郎

芹沢五郎は、代々暗殺を生業とする一族の当主で、表では息子4人が殺害された芹沢家殺人事件の生き残りとされています。1964年、当時8歳だった五郎は、父と兄4人を銃殺後、芹沢家暗殺教官・佐久間の元で暗殺訓練を受けます。その後も、芹沢家では、五郎と再会した姉の消息不明や使用人・佐久間の殺害が立て続けに起き、被害者はすべて芹沢五郎と接点がありました。

また、五郎自身も事件後、パリへ旅立ち消息不明となったことから、芹沢家の暗殺事件の実行犯は、五郎と推測され、後のゴルゴ13(デューク東郷)として活動することになったと考えられます。幼少時代から優れた狙撃の腕を持ち、自身の過去を知る者を始末する動きは、ゴルゴ13を彷彿させるも、両者が同一人物だという確証はなく、ゴルゴの正体説の有力候補として注目されています。

ゴルゴ13の正体説②五島貴之

五島貴之は、清朝と日本人の混血とロシア人との間に生まれます。7歳の時に父親から銃を与えられ、危険にさらされた父たちを助けるべく、現場にいた10人を撃ちました。後に、父と共にイスラエルの建国運動に参加するも、父親は貴之・政之兄弟を残して失踪しました。その後、父親と政之は対面を果たし、その時に護衛を担っていた人物が、ゴルゴ13と考えられています。

劇中では、ゴルゴ13は護衛の任務は滅多にしないことで知られており、偶然にも目元が貴之に似ていることから、貴之本人ではないかと疑いをかけられます。その後、ゴルゴの護衛を疑った日本人記者は、事実確認のために旅立ったことを最後に消息不明となり、この出来事が、ゴルゴ=五島貴之説を生み出しました。

ゴルゴ13の正体説③東研作

東研作は、生年月日不明、幼少期は京都で過ごしていた男性で、10歳の時に母親と愛人のアメリカ軍将校の不倫現場を目撃し、銃で殺害した過去を持ちます。その後は、Ⅰ機関の工作員として優秀な成績を収めるも、組織からの独立を計画した矢先、諜報活動中のトルコで、CIA工作員に暗殺されます。しかし、研作の死亡を決定付ける情報がないため、一部では、暗殺は独立するための見せかけとも考察されています。

ゴルゴ13の正体説④東郷狂介

東郷狂介は、「毛沢東の遺言状」で登場した、日本人とロシア人の混血で、3歳の時に病で床に臥せる母親を銃殺した過去を持ちます。その後は、毛沢東の元で暗殺の英才教育を受けるも、数年後には消息不明となりました。1941年出生や、デューク東郷の偽名、東郷狂介が登場した回でのゴルゴとの接触者全員の殺害から、ゴルゴ13の正体説が高まっています。

ゴルゴ13の正体説⑤東郷英治

東郷英治は、東郷麟三の息子で、日系ユダヤ人として上海租界で生まれます。幼少期に両親の悲惨な現場を目撃した過去を持ち、建国まもないイスラエル軍に入隊し、射撃・格闘技で優秀な成績を収めました。その後、第三次中東戦争に参戦するも、所属部隊の全滅と共に東郷英治自身も消息不明となり、後に死亡したと伝わっています。

しかし、東郷英治の死も、劇中では明確にされていないため、消息不明後も生き延び、後のゴルゴ13になったと考察されています。一方、芹沢五郎や東研作に比べて、ゴルゴ13の正体を匂わせる情報の少なさから、ゴルゴの正体である可能性は低いでしょう。

ゴルゴ13の正体説⑥グレゴリー・皇士・東郷=ロマノフ

グレゴリー・皇士・東郷=ロマノフは、シベリアイルクーツル州の生まれ、日本・ロシアの混血です。幼い頃から射撃・格闘技の訓練を受け、読み撃ちを得意としています。チェーカーとの戦いで父親を失い、父の墓を守り切った後に消息不明となります。その後、超一流の殺し屋シュバイツェルがクーデターの疑いをかけられ、ゴルゴは読み撃ちで彼を倒しています。

ゴルゴ13の正体説⑦東堂高志

藤堂高志は、陸軍特務機関「卍」の藤堂征一郎大尉と小学校教員の母親との間に生まれ、5歳の時に、姉を死に追いやったソ連兵を殺害しています。その後、中国人に拾われ、馬禿鷲と命名され中国拳法を学びます。10年後には、毛沢東軍に対抗する黒竜団で射撃術を学び、脱退後はベトナムに渡り、味方の裏切りにより命を落としました。

藤堂高志の死には証言者がいることや、アメリカから懸賞金をもらい亡命していたことが判明しているため、ゴルゴ13との同一人物説は否定的な見方をされています。

ゴルゴ13の正体説⑧東郷俊太郎の息子

東郷俊太郎は、陸軍中野学校出身の工作員で、狙撃の腕に長けたフリーのテロリストです。黒田・高沢の要請で組織に加わり、山下事件を始めとする戦後の凶悪犯罪の主謀者として暗躍します。その後も、黒田とその息子も殺害し、ソ連のチェコスロバキア侵攻に参戦するも、KGBの二重スパイの手に倒れました。

東郷俊太郎の息子説は、ゴルゴの排除を目論む高沢が、黒田機関を利用するために行った遺伝子解析の捏造から浮上し、父親の仇を目指す黒田の娘に伝わりました。しかし、ゴルゴ自身の発言から、東郷俊太郎の息子でないことが否定されています。

ゴルゴ13が過去に愛した女性や家族

ゴルゴ13の過去を考察・イメージ画像

ゴルゴの過去は、家族構成も含めて一切伏せられている一方、劇中では、ゴルゴが過去に愛した女性と思われるキャラクターの登場や、日本人以外の女性との間に生まれた息子の存在が明かされています。以下では、ゴルゴ13が過去に愛した女性や家族について考察しました。

ゴルゴ13が愛した女性

女性とは無縁にも見えるゴルゴ13ですが、「第81話・海へ向かうエバ」(21巻)では、ゴルゴが唯一愛した女性と思われる女暗殺者が登場するエピソードが描かれました。その女性の名は、エバ・クルーグマンと言い、3年前に同じ船に乗り合わせたゴルゴと共に、船内の時限爆弾を解体し、その後の一夜を共にしました。

しかし、今回は敵対同士としての再会となり、ゴルゴの標的が自分であったことエバは悟ります。そして、人生最後の一日を自由に過ごしたエバは、小型ボート上でゴルゴの狙撃を受け、沖へ流されていきました。

ゴルゴ13に家族はいる?

ゴルゴ13の家族に関するエピソードも、劇中では一切語られない一方、ゴルゴの子供と思われる人物は、2名登場しています。1人目は、「192話・黒い瞳/EBONY Eyes」に登場するジェフで、母親は娼婦をしているジェニーです。物語終盤で母親が殺害され、父親のゴルゴと対面するも、その後の消息は不明とされています。

2人目は、「第369話・冷血キャサリン」に登場したジョーイです。母親はテロリストであったものの、ジョーイが3歳の時に爆弾を誤作動させて死亡したことが判明しています。また、2人以外にも、DNAの一致から娘と思われるフランス人少女も現れましたが、それらは輸血によるものと判明し、ゴルゴとの父娘関係は否定されています。

過酷な世界に身を投じていることから、家族は1人もいないと考えられてきたゴルゴでしたが、作中ではゴルゴの子供が登場しており、天涯孤独でないことが明らかとなりました。しかし、ジェフの消息不明や、ゴルゴの両親・兄弟の話が出てこない点から、人に知られてはいけない、家族との壮絶な過去が隠されているとも推測できます。

ゴルゴ13の名言や名セリフ集

ゴルゴ13の名言集・イメージ画像

過酷な世界を生き抜いてきたゴルゴのセリフは、男性は勿論、女性からも高い支持を得ており、人生訓として愛読されています。以下では、ゴルゴ13の名言や名セリフ集を紹介します。

名言①「二度三度とつづけて…」

ゴルゴ13と白人女性との関係・イメージ画像

黒人男性・白人女性を乗せた小型飛行機に乗ったゴルゴは、その先でハイジャックに遭い、不時着するアクシデントに遭います。その場所は、独立戦争の真っ只中で、標的にされた女性はゴルゴに身をゆだねることで、彼に護衛を依頼します。一方、ゴルゴは、女性の行為が護衛のための交換条件と見抜き、以下の名言を発しました。

もういい……二度三度とつづけて味わえる女は……そうざらにはいない…

名言②「善意に甘えるほど…」

弓道の稽古をするゴルゴ13・イメージ画像

ある任務から弓術の習得を目指すゴルゴは、ある特殊な弓道道場に入門します。そして、修行の成果が目に見えた頃、ゴルゴは束脩(授業料)を納めようとするも、師匠に断られてしまいます。例え親しい関係であろうと、他人に借りを作ることを嫌うゴルゴは、借りを作った時には必ずそれに見合った報酬を渡し、また、任務中に他人に迷惑をかけた時にも、相応の償いをすることを信条としています。

それは、借りを作ることは、やがてそれらが予期せぬ見返りとして要求され、内容によっては身を滅ぼしかねない事態も起こり得るからです。数々の修羅場をかいくぐってきた、ゴルゴなりの処世術と言える名言でしょう。

善意に甘えるほど危険なものはない

名言③「その"正義”とやらは…」

ある小島に不時着したゴルゴは、アメリカが開発した戦闘用装甲兵ロボットSDR2と、世界中のテロリストによる殺し合いを目撃します。テロリストが次々と始末される中、最後に残ったSDR2の操縦者に異変が生じたことで引き上げが命じられます。その後、発見されたゴルゴは、SDR2との戦闘に挑むも、ロボットを大破させたことで、計画を取り仕切る米軍幹部から、軍事顧問としてスカウトされます。

ゴルゴは、アメリカ軍の誘いを断ると同時に、装甲兵ロボットの実戦にテロリストを起用したのかと問います。彼らにとってテロリストとは、自分たちの正義に反する許されざる者だからと言い放ちます。ゴルゴの名言からは、正義とは人や組織によって異なるものであり、自分が掲げる正義は、絶対的ではないと指摘しているでしょう。

その正義とやらは おまえだけの正義ではないのか

名言④「俺たちの世界では…」

情勢が不安定なコンゴ共和国では、大統領と反対勢力による対談が計画され、ゴルゴは不測の事態に備えて欲しいとの依頼から、ウガンダ共和国に向かいます。到着後、現地の兵と合流したゴルゴは、テロリストによる大統領襲撃箇所を確認し、ゼロ・インの調整に入ります。

一方、ウガンダ軍は、ゴルゴより先に現地入りするも、ゼロ・インの調整を怠ったために、目標が定まらず、敵の銃弾を浴びてしまいます。ゴルゴは、大統領が渡る橋に付けられた爆弾の点火コードを切り、大統領暗殺を目論むテロリストを葬り去ります。ウガンダ兵は、自分の未熟さを自覚し、自分もいつかゴルゴになれると言い放つも、ゴルゴは自分が生きる世界の過酷さを教えました。

俺たちの世界では、未熟な者に"いつか"は決して訪れない…

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ゴルゴ13に関する感想や評価

ゴルゴ13に関する感想や評価・イメージ画像

ゴルゴ13のルーツは、日本人説が有力である一方、情報の少なさからゴルゴの正体・ルーツは、長年にわたり謎のベールに包まれています。以下では、ゴルゴ13に関する感想や評価を紹介します。

感想1:起業家に読んでほしい漫画

己の信条に忠実なゴルゴ13ことデューク東郷の生き様は、男性はもちろん、女性ファンからも支持されるかっこいいキャラクターであり、愛読者の中には、「ゴルゴ13」を人生のバイブルとする筋金入りのファンもいます。暗黒社会を舞台した漫画「ゴルゴ13」は、過激な描写こそ多いものの、ゴルゴの何気ないセリフや仕草には、それぞれ深い意味が込められており、起業に必要な心構えも見られます。

感想2:社会情勢を斜めから見つめた作風が良い

漫画「ゴルゴ13」は、その時の情勢を反映させたエピソードが特徴で、登場キャラの中には実在の人物も見られます。一方、「ゴルゴ13」で描かれる社会情勢は、ゴルゴの視点から見たもの、つまり反大衆向けの情報として描かれています。このように、情報は一方向から見ただけでは本質を掴めず、違う角度からアプローチすることの大切さを、ゴルゴを通じて訴えているでしょう。

感想3:52年間連載を継続させた偉業が凄い

新型コロナウイルスの影響は漫画界にも及び、大勢の制作スタッフによって描かれる漫画「ゴルゴ13」も、三密を避けながら原稿を仕上げることが難しいとの理由から、2020年5月に連載後初の休載を余儀なくされました。長寿の連載記録を誇る漫画「ゴルゴ13」の休載は、漫画界はもちろん、多くのメディアで取り上げられ、52年に及ぶ長期連載に称賛の声が寄せられました。

ゴルゴ13の正体まとめ

ゴルゴ13の正体まとめ・イメージ画像

ゴルゴ13の正体やルーツ、日本人を含めた有力キャラの考察、ゴルゴが過去に愛した女性や家族等を紹介しました。連載期間は50年以上に及びながら、その正体は一切伏せられているゴルゴ13は、漫画作品で一番ミステリアスな主人公でしょう。

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