虹、甘えてよ。の最終回をネタバレ！犯人はだれ？虹と岳との関係はどうなる？

『僕は妹に恋をする』や『僕の初恋を君に捧ぐ』など数々のヒット作を生み出した人気漫画家・青木琴美（あおきことみ）先生が描く漫画『虹、甘えてよ。』。その最新作『虹、甘えてよ。』の「あらすじ」から「結末」までを順番にネタバレし、気になる犯人に迫っていきます。また、本作に関する「感想」も是非お見逃しなく！ここから先は「虹、甘えてよ。のネタバレあり」となっていますので、内容を知りたくない方はご注意下さい。

漫画『虹、甘えてよ。』は、女子高生・大学生～社会人を主なターゲットとした小学館が発行する漫画雑誌『Cheese!（チーズ）』の2017年9月号より連載されている漫画家・青木琴美先生の最新作です。青木琴美先生と言えば、自身の代表作『僕は妹に恋をする』が大変有名であり、それ以降の作品となる『僕の初恋を君に捧ぐ』や『カノジョは噓を愛しすぎてる』も実写化され、人気俳優たちが主演を務めたことでも話題となりました。

漫画『虹、甘えてよ。』の単行本は、小学館のコミック本『Cheese! フラワーコミックス』から発売されており、現在（2020年10月時点）まで8巻が刊行されています。本作が連載されている漫画雑誌『Cheese!』は、定価550円（税込み）で毎月24日頃に発売されています。

• 名前：青木琴美（あおきことみ）
• 生年月日：1980年1月7日
• 血液型：B型
• 出身地：愛媛県
• 職業：漫画家
• 主な作品：『イジワルしないで!』、『朝も、昼も、夜も、～あなただけ愛してる～』、『僕は妹に恋をする』、『僕の初恋を君に捧ぐ』、『カノジョは噓を愛しすぎてる』、『虹、甘えてよ。』など

では、ここからはお待ちかねの漫画『虹、甘えてよ。』の最終回結末をいきなりネタバレありでご紹介いたします。「虹、甘えてよ。の最終回結末！犯人はだれ？」と題して、「最終回結末①暴行事件の犯人やその後」・「最終回結末②虹と岳との関係」の2項目でお届けしますので、漫画『虹、甘えてよ。』の気になる行方をどうぞご覧下さい。

漫画『虹、甘えてよ。』の主人公でヒロイン・山城虹（やましろにじ）は、コミックス第1巻で学校からの下校途中に突如、フードを被った男に背後から襲われてしまいます。顔を殴られて転んだ際に手足を負傷しますが、幸い大事には至らなかった虹。しかし、それよりも心に大きな傷を抱えてしまった虹は、襲われたことへの恐怖心を抱くようになります。その後、学校の教頭先生が痴漢被害に遭った生徒に対するケアとして専門家を招きます。

講師として招かれた立花香苗（たちばなかなえ）は、虹から被害に遭った経緯を聞きます。香苗もまた、虹と同じように過去に同様の被害に遭っていました。そして、香苗は虹に犯人は数学教師の「桐生先生」だと伝えます。何と、香苗自身も桐生先生の元・教え子だったのです。被害に遭った香苗を桐生先生が何かと面倒を見てくれる内に、付き合うようになった2人。しかし、初めての夜に香苗は桐生先生に対する違和感を感じていたのでした。

虹と香苗が話す内容を聞いていた彼氏・安藤岳（あんどうがく）は、教室にいた桐生先生に「怯える女の子を見るのは楽しかったですか」と問いかけます。その後、帰宅途中の桐生先生を背後から襲った岳は、人気のない場所へと連れ込んで殴り続けます。そこへ虹と岳の親友・長谷川日和（はせがわひより）が駆け付け、止めに入ります。桐生先生を庇う日和に激高する岳でしたが、日和から「先生のことが好きなんだ」と言われ、驚く岳と桐生先生。

涙を流して謝り続ける日和に、虹のためにもあいつを「絶対に許さない！」と叫ぶ岳。そんな光景を見ていた桐生先生は突如笑い出し、日和に「ありがとう 君の大切な親友を殺人犯にしないよ」と言うと、持っていたナイフを自身の首に当てるのでした。そこへ駆け付けた虹が桐生先生を罵倒し、「わたしはあの事件に囚われない 支配されたりしない わたしは自分の力で絶対に幸せになる！」と言い放つのでした。

山城虹と長谷川日和は同じ中学校出身で、安藤岳だけは違う中学校でした。しかし、同じ柔道部に所属していたので、大会で顔を合わせたことがあった3人は同じ高校へと進学することになります。入学式当日、虹は岳を見かけて声を掛けます。しかし、岳は「いちいち覚えてるわけねーよ。だってお前ブスじゃん」と虹に言い放ち、虹に投げられてしまいます。そんな3人は柔道部へ入部し、気心の知れた間柄へとなります。

3年生になり、岳は柔道部の部長、虹は副部長になります。虹に密かに恋心を抱いていた岳は、その気持ちとは裏腹に愛想のない態度で虹に接していました。そんな気持ちを日和に悟られ、「じゃあオレが告白してもいいの？」と告げられた岳。柔道場に呼び出された虹は、日和から自身が「ゲイ」であることを告白されます。驚きながらも親友として、それを真摯に受け止めた虹。「私を選んでくれてありがとう」と、涙を流して日和に抱きつきます。

柔道場の下窓から2人の様子をこっそりと覗いていた岳は、会話は聞こえませんでしたが抱き合う様子を目撃してしまいます。自転車置き場で2人に遭遇した岳は、気まずさとショックから追いかけて来る虹を置いて、1人で帰って行きます。この後、虹は痴漢の被害に遭い、岳は虹を置いて行ってしまったことを責め続けていきます。気丈に頑張る虹を傍で支えようとする岳は、溢れる想いから虹に無理やりキスをしてしまいます。

虹もまたそんな岳のことを意識していき、「俺が一方的に好きなんだよ！」と告白されます。岳の自分に向けられた想いにドキドキする虹は、自分もまた岳に惹かれていることを感じます。周りには知られずにお互いの想いを深めていく虹と岳。そして、自分を襲った犯人・桐生先生に勇気を振り絞って対峙した後、虹と岳はお互いの気持ちを確かめ合い、結ばれます。

最終回の結末をネタバレした後は、漫画『虹、甘えてよ。』の原作コミックス第1巻～第9巻までのあらすじをネタバレしていきます。「虹、甘えてよ。のあらすじネタバレ」と題して、「1巻あらすじネタバレ」～「9巻あらすじネタバレ」を一挙公開いたしますので、どうぞご覧下さい。

高校3年生になった山城虹・長谷川日和・安藤岳の3人。元々は理系を志望していた岳は、虹と同じクラスになりたいために文系クラスを選択したのでした。柔道場で新入生たちを指導している柔道部副部長の虹の姿を嬉しそうに眺める部長の岳。その態度に「岳 お前 虹のことが好きだろ？」と問われます。否定する岳に「じゃあオレが告白してもいいの？」と言った日和は、この後柔道場に虹を呼び出していることを岳に伝え、お前も来いと誘います。

下校途中に痴漢被害に遭った虹を気遣い、また虹を1人で帰らせてしまったことへの責任感から、岳は虹を自宅まで送っていく日々が始まります。しかし、気持ちを上手く伝えることのできない岳は虹が無事だったことへの気遣いもあり、「でもよかったな 痴漢ですんで…」とデリカシーのない言葉を虹に向けてしまいます。虹は涙を流しながら「1回死ね！バカ！！」と、岳の元から立ち去るのでした…。

西岡中学校の柔道部に所属する安藤岳は、「8人の高校生を病院送りにした」、「警察に何度も捕まった」など様々な噂を持つ中学生でした。試合になると岳の周りには県警の人や柔道が強い人たちがいつも取り囲んでおり、県内の柔道関係者なら必ず知っている程、強くて有名な選手でした。当時、中学2年生だった虹も女子44kg級の試合に出場し、優勝します。各部門の優勝者による記念撮影の際、壇上で岳の隣に並んでいた虹。

無表情で立つ岳の独特な雰囲気に圧倒された虹は、緊張の余り壇上から滑り落ちそうになりますが、そこを岳が軽く手で受け止めてくれます。そして、虹に「ごめん 俺の隣なんて怖いよな？」と、ボソッと呟くのでした。その様子を見ていた県警の人の話しでは、自身が強過ぎるせいで周りから恐れられ、同年代の友達とはまともに話したことがないことを虹は聞かされます。時は流れ、高校の入学式で岳と再会した虹は勢い余って岳に話しかけます。

ある朝、桐生先生は東大に在学中、才能を妬む周りの人間から嫌がらせを受け、自身の才能を開花できなかった過去の出来事の夢を見て、ふと目覚めます。今日から衣替えが始まり、夏服で登校する生徒たちに混じって登校する日和と眠そうな岳。そんな2人の目の前にまだ膝に絆創膏が貼ってある虹が現れ、「自転車どうしたの？」と岳に尋ねます。岳は虹を送っていくために自転車が邪魔だったので「なんか…パンクした。」と、咄嗟にごまかします。

夏服姿の虹を「エロい」と言いそうになり、その言葉を何とか飲み込んだ岳とそれを尻目に見る日和。玄関前では登校する生徒たちに挨拶をする桐生先生の姿を捉えた日和は、自宅まで送って貰った日の出来事を思い出し、深くため息をつきます。そんな中、日和の襟元に糸くずが付いているからと、日和の首元に手を伸ばす桐生先生。そして、教材を持って行ってほしいから「数学準備室へ来ていただけますか？」と、声をかけるのでした。

「俺が一方的に好きなんだよ！」と、虹に告白した岳。虹はお風呂で携帯に保存されている写真を眺め、自分を見つめる岳の優しい眼差しにふと気付きます。その表情を見て赤面する虹の携帯に突然、岳から着信が届きます。虹が住むマンションの下にいるから「出て来いよ」と言う岳に、虹は急いで髪を乾かして降りて行きます。そして、この日が虹と岳の「友達でいた最後の日」となるのでした。

先週の土曜日、学校終わりに少し離れた「中央図書館」で待ち合わせて勉強をしていた虹と岳。2人に似た人を見たとクラスメイトに聞かれた虹は、咄嗟にごまかします。図書館での出来事を思い出し赤面する虹のすぐ傍で、岳はクラスメイトに数学を教えていました。虹が座る席の窓越しにもたれ掛かりながら、そっと窓に手をかざす岳。そのかざされた手に気付いた虹は、周りに気付かれないように自身の手を窓越しの岳の手に重ね合わせます。

昼休み、日和はお昼ご飯を持って「数学準備室」を訪ねます。桐生先生不在の教室で、ひっそりと昼ご飯を食べる日和は、机に置かれたルービックキューブに目を落とします。休み時間が終わり、数学準備室を離れた日和と準備のために戻ってきた桐生先生。ゴミ箱に捨てられたゴミと机の上に置かれたルービックキューブに目を留めた桐生先生は、意味あり気な表情を浮かべて笑うのでした。

階段の踊り場で岳に抱きしめられた虹は「わたし達 いつまでこうしてるの？」と、岳に問いかけます。岳は「もうちょっと。」と、言いながら虹を離しません。そんな岳に虹は「キスしたい」とねだり、赤面します。そんな頃、日和は自らの意思で桐生先生のマンションを訪れ、桐生先生に「今さらやっはり止めたいなんて言わないし 流されてるわけでもない 後悔もしない」と言い、桐生先生と深い関係になります。

「先生こそ なんでオレを部屋に呼んだんですか」と言う日和の問いに、桐生先生は「君が好きだから」と返します。この問いに「なんて嘘をつくんだ こんな嘘つきがこの世にはいるんだな 嘘だってわかってるのに 悔しいな…」と、心で思いながら許されない想いに胸を焦がす日和を自ら受け止めてくれた桐生先生に、嬉しいと涙する日和なのでした。

痴漢被害に遭った時の記憶に曖昧さが残る虹は、犯人の顔が「桐生先生」だったことをうっすらと思い出していました。そんな中、桐生先生を見るたびに心臓が速くなるのを感じる虹。転んだ際に擦りむいた虹の膝を見た桐生先生は、「女の子なんですから 自分の身体を大事にしてくださいね」と心配して声をかけます。桐生先生の優しさに触れた虹は、朧気に蘇った犯人の顔が自身の「記憶違い」か「思い込み」だったのだと自信が持てなくなります。

痴漢被害に遭った時の心の傷をずっと抱えている虹は、後ろ向きになってしまう自分を責めていました。しかし、それでも変わらずいつも傍で自分を支えようとしてくれる岳の姿に虹は安心感を覚えていました。それでも、確信がない犯人の顔とあの夜のことを知られたくない虹は、岳には言えませんでした。虹は数学準備室を訪れますが、一足早く来た日和に「桐生先生に近付くな 前にも言っただろ あの人は 危険だ」と、再び警告されるのでした。

漫画『虹、甘えてよ。』のコミックス第9巻は、まだ刊行されておりません（2020年10月時点）。作者・青木琴美先生のコメントによると、雑誌『Cheese!』11月号において漫画『虹、甘えてよ。』の特別編が掲載されるそうです。Twitter上には「第9巻が11月26日に発売され、同巻で完結を迎える」ことが記されています。その気になる内容は、何と「虹たちの約10年後を描いた作品」だそうです。気になる人は、是非チェックしてみて下さい！

主にTwitter上から漫画『虹、甘えてよ。』に関する感想や評価を集めてみました。その中でも取り分け多かったのが、この作品にハマってしまったと言う感想を述べる読者たちがとても多かったことです。連載も読んだにも関わらず、それでも再び読んでしまう内容の濃さに注目が集まり、それぞれが個々に感じた意見や感想を述べていました。それだけこの漫画『虹、甘えてよ。』が、多くの人たちの共感を呼ぶ内容だと言うことが分かります。

こちらも漫画『虹、甘えてよ。』を読んで、ハマってしまった人の感想です。2巻まで読んだが、続きが気になって一気読みした投稿者。BL要素を含んだ内容だったが、対象となる長谷川日和の切なすぎる想いと桐生先生の行動に興味が沸き、気になってしまったそうです。そうした読み手の心理を揺さぶるような行動を描いた漫画『虹、甘えてよ。』は、作者である青木琴美先生の手腕の凄さが窺えます。

また、多かったものとして「虹・日和・岳」の3人それぞれの想いに共感する感想や評価がありました。この3人の想いはまた違った意味の「三角関係」であり、分かっていてもそれが「切な過ぎる」・「しんどい」と言った感想が多く、そのせいで「続きが気になる」読者が急増しています。こうした青木琴美先生の作品ファンや読者たちによる多くの意見や感想は、漫画『虹、甘えてよ。』が大変素晴らしいものであることを証明しています。

では、最後に「虹、甘えてよ。のネタバレまとめ」と題して、簡単にまとめていきます。主人公でヒロイン・山城虹は、高3になったある日、柔道場で親友の長谷川日和から自身が「ゲイ」であることを告白されます。その光景をこっそりと覗いていた親友・安藤岳は、2人がカップルになったと勘違いをしてショックから虹を置いて帰ってしまいます。その帰り道、虹は夜道で痴漢被害に遭います。それ以来、心にトラウマを抱えるようになった虹。

傷付きながらも懸命に前を向こうとしている虹の姿に、岳は溢れ出す想いを止めることができません。そんな中、密かに岳を想い続ける親友の日和は、その打ち明けられない想いに苦しんでいました。その想いに気付いた数学教師の桐生先生は、僕を好きになれば苦しまなくてすむと近付いてきます。お互いの気持ちに気付いた虹と岳は、少しずつその距離を縮めていきます。未だ癒えることのない心の傷を抱える虹を、傍で懸命に支える岳。

襲われた日の記憶が曖昧ながらも、犯人の顔を朧気ながら思い出した虹。その顔は何と、数学教師の「桐生先生」だったのです。確信がないので岳にも言えず、それでも事件のことを知られたくないと願う虹でしたが、虹とカウンセラーとの会話を保健室で聞いていた岳は、込み上げる怒りを止められず…。ここから先の内容と虹・岳のその後については、漫画『虹、甘えてよ。』を実際にご覧になり、ご自身の目でお確かめ下さい！