【はいからさんが通る】伊集院忍は紅緒の許嫁!年齢や死亡説を調査

昭和時代の名作少女漫画の一つに『はいからさんが通る』があります。主人公の伊集院忍は、酒乱のお転婆娘の花村紅緒の許嫁でした。アニメ版の『はいからさんが通る』では、原作コミック版の『はいからさんが通る』とは似ても似つかない終わり方をしており、ファンにとっては消化不良なアニメ作品と言われているようです。その後、劇場版アニメ『はいからさんが通る』が公開され、アニメでも伊集院忍の年齢や死亡説などが、原作に忠実に再現されました。『はいからさんが通る』ファンの中で人気一番の伊集院忍について、ご紹介します。

【はいからさんが通る】伊集院忍は紅緒の許嫁!年齢や死亡説を調査のイメージ

目次

  1. 伊集院忍は紅緒の許嫁
  2. 伊集院忍の年齢や性格
  3. 伊集院忍は死んだ?死亡説を考察
  4. 伊集院忍の声優
  5. 伊集院忍に関する感想や評価
  6. 伊集院忍まとめ

伊集院忍は紅緒の許嫁

『はいからさんが通る』の主人公は花村紅緒(はなむらべにお)という、酒乱のお転婆娘です。その許嫁として登場するのが主人公の伊集院忍(いじゅういんしのぶ)です。伊集院忍は帝国陸軍歩兵少尉として登場します。伊集院忍は日本人の父とドイツ人の母の間に生まれました。長身の金髪美青年の伊集院忍と男勝りのモダンガールの花村紅緒の波乱万丈に満ちた恋愛物語が、『はいからさんが通る』です。

はいからさんが通るの作品情報

『はいからさんが通る』は主人公の花村紅緒を通して、大正時代の女性を描いた作品と言えます。『はいからさんが通る』は、日本のフェミニスト運動の騎手であった、女性思想家の平塚らいてうの「かつて女性は太陽であった」という言葉を軸としてストーリーが展開していきます。大正デモクラシーやシベリア出兵、そして関東大震災などの日本で実際に起こった事実を背景に、伊集院忍と花村紅緒が時代の波に巻き込まれていきます。

はいからさんが通るの概要

『はいからさんが通る』は第1回講談社漫画賞少女部門を受賞した作品です。コミックス版『はいからさんが通る』は番外編を含めて全8巻です。1978年にはテレビアニメ版が放映されました。当初は一年間の放送予定でしたが、モスクワオリンピック中継が突如決定したことにより、ストーリー半ばで打ち切りとなってしまいました。最終回はまともなセリフも入らず、あまりにも唐突に終わりになったエンディングに、ファンは戸惑っていました。

その後、舞台作品になったり、宝塚での演目になったり、またテレビドラマ化は合計3回されています。メディア展開の中で最も有名な『はいからさんが通る』は、南野陽子が花村紅緒を、阿部寛が伊集院忍を演じた1987年放映の実写映画版『はいからさんが通る』でしょう。阿部寛は『はいからさんが通る』が俳優デビュー作品です。そして2017年と2018年に劇場版アニメが公開され、ようやくアニメ版も完結までたどり着くことが出来ました。

はいからさんが通るのあらすじ

伊集院忍と花村紅緒は祖父母が勝手に決めた許嫁の関係でしたが、様々な出来事を経て、互いに惹かれるようになりました。ところが花村紅緒の男勝りの酒乱が原因で伊集院忍はシベリアへ左遷され、死亡したと知らされます。伊集院家に嫁いだ身として、没落しかけていた華族伊集院家をやりくりするため、花村紅緒は働きます。様々な出会いや出来事を経て、最後に花村紅緒と死亡したはずの伊集院忍が結ばれる純愛ラブストーリーです。

伊集院忍のプロフィール

伊集院忍は日本人の父とドイツ人の母の間に生まれたハーフです。父親がドイツ留学時に母親と知り合ったのですが、許されない恋でした。引き裂かれた後、母親はロシアの伯爵家に嫁ぎ、父親は長い外国暮らしの中で死亡します。伊集院忍の年齢は二十歳前後で、帝国陸軍歩兵少尉です。社交界のスターでありながら、しっかりとした自分を持っている好青年です。優男の風貌にもかかわらず、花村紅緒と互角に戦える腕力も備えています。

劇場版アニメーション『はいからさんが通る』公式サイト

伊集院忍の年齢や性格

『はいからさんが通る』の主人公である花村紅緒の年齢は「花の十七歳」と作品中に書かれています。その後、出版社の「冗談社」で記者となる頃の年齢は二十二歳になっている設定です。これに対して、主人公の伊集院忍の年齢は明確には書かれていません。状況証拠などから、伊集院忍の年齢は花村紅緒より年上だと推測できます。また作品の鍵ともいうべき伊集院忍の性格は、優しいということだけは間違いありません。

伊集院忍の年齢

伊集院忍は帝国陸軍歩兵少尉です。大正時代の帝国陸軍をもとにすれば、士官大学などを卒業した22歳から23歳で少尉になることが可能です。伊集院忍は華族の出身であるため、もう少し若い年齢で少尉になった可能性があります。仮に花村紅緒との初対面の年齢が20歳前後とすれば、シベリアで行方不明になった後、原作コミック版番外編で軍に復帰してからの昇級で少佐になり一児の父になっている年齢設定に不自然さはありません。

伊集院忍の性格

見た目が金髪長身の優男ですし、華族の出身で祖父母に溺愛されて育った経緯から、伊集院忍は「おぼっちゃま」のような我儘な性格ではないかと思われがちです。花村紅緒も当初は、伊集院忍に対して良い印象は持っていませんでした。ところが伊集院忍は好青年である反面、勝ち気な性格でもあり、花村紅緒と通じる面も持ち合わせています。軍人であるが故の一本気な性格もあり、年齢以上に頑固なところもあります。

自分自身がハーフであるために経験した疎外感や両親から捨てられたこと、祖母から悲恋を聞かされてきたことが、伊集院忍の性格を作る根底になっています。シニカルな言動は特に当時の欧米崇拝主義的な「モダンガール」「モダンボーイ」のような形だけを真似する人間に対して発せられ、伊集院忍が花村紅緒を「はいからさん」とからかっていたのは彼らと同族と見下していたからです。つまり伊集院忍は古風で男気のある人間といえます。

伊集院忍は死んだ?死亡説を考察

花村紅緒と伊集院忍は互いに惹かれ合いました。伊集院忍は社交界のスターでもあったので、例えば花村紅緒の同級生であった北小路環や花乃屋吉次などからも好かれていました。様々な環境の違いから戸惑っていた花村紅緒でしたが、それらを乗り越え伊集院家に嫁ぐ気持ちになったとき、大失敗をしでかします。酒乱である花村紅緒は酒の席で花村紅緒の父親や伊集院忍の上司である、印念中佐を怒らせてしまったのです。

普段から伊集院忍を目障りと思っていた印念中佐は伊集院忍を九州の小倉歩兵第14連隊に送り込み、さらにシベリア前線に左遷します。その後、敵兵に囲まれた部隊は中央突破で退路を確保しましたが、鬼島軍曹だけが負傷し取り残され、助けに向かった伊集院忍と共にその後の行方がわからなくなりました。コサック兵に切りつけられたという隊員の目撃証言から、二人はシベリア前線において死亡と宣言されました。

伊集院忍は戦死扱いに

帰国した小倉14部隊の生き残り兵は、切りつけられた伊集院忍の姿を花村紅緒に報告しに上京します。帝国陸軍では、伊集院忍と鬼島森吾の二名は死亡したとして処理されます。花村紅緒は母親の形見である白い喪服を着て、伊集院忍の遺体なき葬式に参列します。白い喪服は再婚はしない決意を表すもので、伊集院家の財産を狙う親族たちの前で伊集院家を守ることを宣言します。

祖父母が決めた許嫁とはいえ、時代は男女同権を声高に叫ぶ大正時代ですから、花村紅緒が伊集院家に縛られる義務はありませんでした。それでも、花村紅緒は伊集院忍の死亡を信じることが出来ず、嫁いだ伊集院家に自分の身を捧げると周囲に宣言したのです。そしてその後、伊集院忍がシベリアから帰還したときのためにと、伊集院伯爵や伯爵夫人、奥女中の如月と協力しあって伊集院家のために奔走します。

伊集院忍は死亡していなかった!その後は?

その後、雑誌記者になった花村紅緒は伊集院忍の死亡が本当かを調べるためにシベリアに渡ります。そこで馬賊になって自分を捨てた日本に仕返しをしていた鬼島森吾と出会います。鬼島からも伊集院忍の死亡が確実と聞かされ、花村紅緒は自殺未遂までしました。伊集院忍の死亡が確実と知って憔悴した花村紅緒でしたが、応援してくれる青江冬星編集長から告白され、その後結婚を前提として前向きに生きていこうとします。

ロシアから亡命者が来たということで取材にでかけた花村紅緒は、亡命者のサーシャ・ミハイロフ伯爵が伊集院忍に瓜二つであることに驚きます。サーシャは、伊集院忍の異父兄弟で、亡命途中で死亡していました。サーシャと名乗っていたのは、シベリアで負傷した際に記憶を亡くした伊集院忍自身でした。その後、伊集院忍と花村紅緒の関係が、サーシャの妻のラリサと青江冬星と鬼島森吾とを巻き込み、怒涛の展開が繰り広げられます。

伊集院忍の声優

誰から見ても御曹司である伊集院忍は、誰からも好かれる好青年です。原作コミックやアニメ版では、日本人の父親とドイツ人の母親の間に生まれたハーフですが、伊集院家で公家出身の祖父母に育てられたため、生粋の日本人として成長しました。こうした青年の声を担当したのが、テレビアニメ版ではベテラン声優の森功至(もりかつじ)と、劇場版アニメではイケメン声優の宮野真守(みやのまもる)の二人です。

声優①森功至

東京都出身の森功至は、もとは子役として芸能界デビューしています。当時は「児童劇団こじか」に所属していました。その後紆余曲折があり、声優の仕事としては1967年に『マッハGoGoGo』の主人公である三船剛の声を担当したところ大ヒットします。以降、1970年代や80年代のヒーローアニメに多数出演しています。当時は本名の「田中深雪」で出演していましたが、他に「田中雪弥」などの芸名も使っていました。

声優②宮野真守

宮野真守も、児童劇団である「ひまわり」の出身です。小学校1年生でコマーシャルに出演したのがデビュー作品です。その後は『3年B組金八先生』 『ニュースの女』などのテレビドラマに俳優として出演しています。声優としては、NHK海外ドラマ『私はケイトリン』がデビュー作品です。2006年の『DEATH NOTE』の夜神月役で声優としてブレイクします。2008年には声優アワードを受賞しています。

伊集院忍に関する感想や評価

初代テレビアニメ版『はいからさんが通る』についてのネットでの感想や評価は「エンディングが謎」「唐突な展開についていけない」などという批判的なものが多く見られます。原作コミック版については「大正浪漫が色濃く感じられる」「少女漫画の王道」などという意見や感想が多く見られます。『はいからさんが通る』の主人公の一人、伊集院忍についてのネットでの感想や評価をまとめました。

宝塚版

宝塚歌劇団花組による『はいからさんが通る』の舞台作品化は、2017年にはじめて公開されました。その後2020年にも予定されていましたが、新型コロナウイルス感染拡大のために中止となりました。実写ということで「誰が少尉をやるのか不安」と噂されていましたが、宝塚とあって「金髪イケメンばっちり」とのネットでの評価や感想の声が多く、「おばさん世代には涙が出るほど懐かしい」「ああ、少尉。かっこいいなあ」との感想が多く見られます。

実写版映画

アニメ版『はいからさんが通る』で、ようやく原作ラストシーンまで完結となるとあって、話題を集めました。反面、『はいからさんが通る』というタイトルを聞いて思い出されるのは実写映画版という世代からの意見や感想も、ネットでは多く見られます。「阿部ちゃんの俳優デビュー作」「ナンノ、可愛かった」「金髪ではなかったけど、阿部ちゃんの伊集院忍も結構ハマってた」など、ネットでは実写版にも高い評価が見られます。

新伊集院忍も高い評価

声優が交代するとアンチが「あわない」「イメージを壊すな」などと批判的なコメントを並べることが多いのですが、劇場版アニメの『はいからさんが通る』での伊集院忍の声を担当した宮野真守に対しては「似合う」「イメージ通り」「森さんと互角」などという高い評価や良い感想がネットでは見られます。アニメの絵画タッチも現代風に変わり、それに似合う声だとネットでは良い感想が見られます。

原作コミックのファン

1970年代の少女漫画は男性ファンも多く存在しました。「懐かしい」「テレビアニメは見なかったけど、コミックは持っていた」などという声が、劇場版アニメ公開のタイミングでネットには多く見られました。当時の少女漫画の中では長すぎず短すぎず、番外編で伏線も回収し、上手にまとめられているからではないかともネットで評価されています。男性の中でも劇場版アニメの公開を楽しみにしているという声が、ネットでは見られました。

メディア展開

『はいからさんが通る』は原作コミックから途中で打ち切りになったテレビアニメ版、野口五郎や沢村一樹が伊集院忍を演じたテレビドラマ版、阿部寛が伊集院忍を演じた実写映画版、宝塚版や片岡孝夫が伊集院忍を演じた舞台版など、様々なメディア展開をしています。「やっぱり原作」「新作劇場版アニメに期待」「途中までテレビアニメも良かった」など、伊集院忍ファンの様々な思いがネットでは見られます。

声のイメージ

声優の森功至の声は、日本のアニメ成長期になくてはならない存在でした。『サイボーグ009』『タイガーマスク』『科学忍者隊ガッチャマン』などの主役の声は、森功至です。宮野真守も『亜人』『文豪ストレイドッグス』『弱虫ペダル』などの作品で魅惑的な声が評価されています。「どっちも好き」「それぞれ、絵にぴったり」「森さんも宮野くんも、さすが」などという高い評価がネットでは見られます。

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伊集院忍まとめ

『はいからさんが通る』の主人公である伊集院忍は、花村紅緒の許嫁でした。許嫁である理由も、原作コミックや劇場版アニメ2部作では、しっかり触れられています。また伊集院忍はシベリアで戦死しておらず、原作コミックや劇場版アニメ2部作では、ラストシーンで怒涛の展開をしてきます。テレビアニメで消化不良を起こしていたファンにとっては、劇場版アニメ2部作での二人を見ることで「やっと、ついに」という気持ちになるでしょう。

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