【上野さんは不器用】山下の性格や上野との関係は？アニメ版の声優キャストは？

『上野さんは不器用』に登場する山下は、科学部の中学一年生です。山下は上野が田中に好意を持っていることを知っており、よく科学部で不器用な上野と田中のやり取りに巻き込まれているキャラクターです。そんな山下がどういう人物なのか詳しく紹介する前に、ここでは『上野さんは不器用』の原作情報やあらすじをまとめています。

『上野さんは不器用』とは、2015年から「ヤングアニマル」で連載されている漫画です。ほのぼのとした青春ラブコメディでかわいらしい絵柄ですが、下ネタなどが多い作品です。『上野さんは不器用』はアニメ化されており、2019年の1月から3月までに全12話が放送されました。作者は『彼とカレット。』でデビューしたイラストレーター・漫画家のtugenekoです。

『上野さんは不器用』は科学部部長の上野が発明品を試そうと持ちかけるところから始まります。上野は中学生なのですが、中学生とは思えないほどの発明品を作り出します。その発明品は全て田中を自分に意識させるためのものですが、特殊な性癖に向けたようなものばかりでした。それに加えて田中は鈍感すぎて、上野が自分の事を好きだということに全く気づきません。そんな二人のやり取りがほのぼのと描かれています。

『上野さんは不器用』に登場する山下は中学一年生です。科学部に所属しており、科学部の中では最年少です。メガネをかけたショートの白髪が特徴的なかわいい女の子です。普段は物静かでいつも部室となっている理科室では本を読んでいます。

ただホラー系がとても苦手で、上野が田中を脅かすために出した声に驚いて大変なことになったこともありました。特に科学部としての活動はしていませんが、田中の気を引きたい上野の作戦に積極的に協力しています。

『上野さんは不器用』の山下はお金に目がない性格をしているようです。上野が濾過装置を作った時には自分の尿を濾過装置で濾過し、本当に濾過されているのか検証するために田中に飲ませようとしました。しかし本を読んでいた山下も巻き込まれてしまい、濾過した尿を飲むよう言われます。もちろん最初は断っていた山下でしたが、上野が100円あげると言うと抵抗することなく濾過した尿を飲みます。

たった100円で濾過したとはいえ他人の尿をためらいもなく飲んでいるので、お金には目がないようです。ただそれ以降お金に釣られて何かをするような場面はほとんど描かれていません。ちなみに山下が濾過した尿を飲んだことで検証ができたため、結局田中は飲むことはありませんでした。田中の事が好きで自分の尿を飲ませたかった上野にとっては本末転倒になってしまいました。

『上野さんは不器用』の山下は、科学部に所属していますが上野のように発明品を作ることはほとんどありません。それどころかずっと読書ばかりしています。読んでいる本はマニアックなものばかりで、劇中では「メロンソーダの作り方」「正しいイエティの捌き方」「仏具入門」「カニの左手あくまで右手」「カッパ分布図」「アオザイを求めて」「しりとり相撲」「急な幽体離脱と向き合う14のルール」という本を読んでいます。

このように普通の小説ではなく、入門書や作り方の本などを好んで読んでいるようです。本を読んでいる間はほぼ無表情で、そんな姿もかわいいと人気です。ちなみに科学部のためになるような本を読んでいるわけでもなく、どちらかというとオカルト本をよく読んでいます。また劇中では高確率で本を読んではいるものの、途中から上野と田中のやり取りに巻き込まれて結局最後まで読めていません。

『上野さんは不器用』の山下はとても優しい性格をしています。上野は田中に振り向いてもらうために数々の発明品を作ってくるのですが、不器用すぎてほぼ失敗しています。それでも何度も田中にアプローチする上野を山下は陰ながらサポートしています。田中が科学部にやってくる前に念入りに作戦会議を行うこともあります。

田中のクラスはよくホームルームが長引くため、その間に先に科学部に来て二人で話し合っているようです。そして山下は上野がピンチの時にはすかさず助けにやってきてくれます。羞恥行為を受けた時に反応する「カンチカン」を作った時には、検証のために理科室にセットした電車の中で痴漢をしろと上野は田中に言います。もちろん田中は嫌がりましたが、まだ触っていないにも関わらず「カンチカン」が反応してしまいます。

「カンチカン」は上野が田中に恥ずかしいことを頼んでいるという羞恥心に反応したようです。上野はすぐに何とかすると言って平常心に戻ろうとしましたが、一向に「カンチカン」のサイレン音は止まりません。戸惑う田中と何もできずに佇む上野を見かねた山下は「タイム」と言って一旦上野を電車から連れ出しました。そして、少し触れただけでは装置は反応しないことになっていたはずではないのかと上野に聞きます。

しかし田中のことになると羞恥心を抑えきれない上野に、山下は思い切って「カンチカン」のスイッチを切ることを提案します。ただ上野はその一線は越えたくないと言いました。そんな上野に呆れつつも、山下は最後まで上野の作戦に付き合いました。

『上野さんは不器用』の山下は普段は無口でクールそうな印象があるのですが、あまりにも田中が鈍感すぎるとキレて暴言を吐くこともあります。暴言を吐く時はいつもよりも饒舌に喋って罵倒するので、読者からはこのギャップもかわいいといわれています。また意外とすぐに手が出る方で、劇中では田中にセクハラをされると容赦なく殴ったりもしています。

『上野さんは不器用』の山下は空気が読める性格をしています。上野がムダ毛処理ができる「レパラーテ」を開発し、田中に自分のすね毛を除去させようとしていた時も空気を読みました。田中はそもそも女子にすね毛が生えるのを知らず、「部長ってすね毛生えているんですか?」と正直に聞いてしまいます。その言葉に自分のすね毛を処理させようとした上野は固まって動かなくなりました。

その様子を見ていた山下は田中が女子はすね毛が生えないと勘違いしていることや、上野が後先考えずにこの除毛アイテムを開発したことを察します。そして山下は空気を読み、田中の誤解を解くためにも女子でもすね毛は生えると説明して上野をフォローしました。その後他の女子にも確認して女子にもすね毛が生えることが証明され、上野のメンタルも回復しました。

ただ空気を読みすぎてイライラすることもあるようです。新体操部の部長が「眼キュー」という発明品を直してもらいに来た時は、田中が部長のことを男子だと勘違いして上野とそういう仲なのかと誤解しました。その後誤解は解けた後、田中は「ちょっと安心しました」と言います。そのことに対して特に上野は何も言いませんでしたが、山下は心の中で「何を安心したのか聞かんかい」と二人のもどかしい様子に苛立っていました。

また手を繋ぐことでガムの味を共有する「バレッタン」を開発した時には、上野が照れて逃げないようにもう片方の手を山下が握りました。そして手の繋ぎ方があまいからうまく伝達してこないと言い、もっと指を絡ませろと上野と田中に言います。このように山下はその時の状況によって空気を読んで行動しているのですが、その努力は虚しく一向に距離が縮まらないのでこの時も最後は田中に八つ当たりをしていました。

『上野さんは不器用』の山下は上野の理解者です。上野は中学三年生で、山下は中学一年生なので後輩にあたります。しかし二人は親友のように仲が良く、山下はよく上野の企みに協力しています。もちろん山下は上野が田中が好きなことを知っています。上野の少し変わった性癖で田中を落とそうとしているところも理解しているようで、特に計画に文句を言ったりはしません。

山下は、『上野さんは不器用』の主人公の上野が田中に対して不器用なアプローチをする姿をただ見守っていることもあります。基本的に上野は自分の発明品で田中の気を引こうとしているので、山下は上野と田中のやり取りを見ているだけのことが多いです。しかし、残念ながら不器用な上野の作戦は失敗しがちで、田中はデリカシーがないので、どうしようもなくなった時に助け船を出しています。

基本的に上野のことを応援している山下ですが、たまに田中の意見に賛成することもあります。例えば上野が脱臭装置を発明した時は、検証をするために強烈な臭いを発するものが必要になりました。そのために上野は田中にパンツを脱ぐように要求します。田中はもちろん嫌がり、それなら三人がそれぞれ臭いのあるものを持ち寄ればいいのではないかと提案しました。

正論を言われた上野は山下に意見を求めましたが、この時ばかりは田中の意見に賛同しました。正論で返されると流石に言い返すことはできず中間的な立場を貫き通しています。また山下は上野や田中よりも年下ですが、言いなりになっているわけでなくきちんと自分の意見も持っています。そしてもちろん田中に嫌なことをされたりすると容赦なく殴ることもあります。

アニメ『上野さんは不器用』で山下役を演じている声優は影山灯です。影山灯とは12月25日生まれの女性声優で、IAMエージェンシーという声優事務所に所属しています。小学生時代から声優に憧れており、大学卒業後に声優を目指しました。2015年に『干物妹!うまるちゃん』への出演で声優としてデビューしました。新人声優でありながらもメインキャラクターの役に選ばれる実力を持っています。

声優の影山灯の主な出演作品には、『干物妹!うまるちゃん』の海老名菜々役、『魔装学園H×H』の千鳥ヶ淵愛音役、『プリンセス・プリンシパル』のベアトリス役、『アイドリッシュセブン』の愛役、『邪神ちゃんドロップキック』の単眼ちゃん・シジミ役、『八月のシンデレラナイン』の朝比奈いろは役、『クリオネの灯り』の浜沙耶花役などがあります。

『上野さんは不器用』では主人公の上野と同じくらい山下もかわいいと人気でした。どんな時も上野に優しく協力的で、鈍感な田中に厳しいところがかわいいといわれています。アニメを見て『上野さんは不器用』を知り、山下が好きになったという方もいました。また『上野さんは不器用』は基本的に下ネタが多いのですが、絵柄がとてもかわいいので見やすいと評判でした。

『上野さんは不器用』の感想では、田中に恋心を抱く上野を全力で応援している時の山下が一番楽しそうでかわいいと評判でした。劇中では、山下があまりにも鈍感な田中に怒ることもあります。ただの物静かなキャラクターというだけでなく、人に優しく魅力が多いところも人気でした。田中が上野に対して辛辣なことが多い分、山下で癒やされるという感想もありました。

『上野さんは不器用』の山下は一見すると物静かでクールな印象を持たれます。初登場時も一人で本を読んでいました。しかし、回を重ねるうちに実はとても表情豊かなことが分かります。特に田中に対しては普段の様子からは考えられないほど乱暴な口調になって怒るシーンもあります。そんな山下のギャップがかわいいとSNSでは評判でした。

『上野さんは不器用』に登場する山下はギャップがあってかわいい女の子でした。基本的に無表情ですが、劇中ではあまりに田中が鈍感すぎて怒ったりドン引きしたりと様々な表情を見せています。また山下はストーリーの中でも重要人物で、不器用な上野を支えています。上野がピンチの時は積極的に助けたり、空気を読んでトラブルを回避させようとするシーンもあります。

そんな山下は『上野さんは不器用』の読者の間でもかわいいと人気のキャラクターです。特にアニメではより表情が豊かになっているので、アニメを観て『上野さんは不器用』にハマったという方も多いようです。ぜひ漫画・アニメで山下のかわいいシーンを見てみてください。