小公女セーラの最終回のその後を考察!セーラは学院で活躍?ラビニアはどうなる?

70〜80年代アニメブームを皮切りにその後のアニメは、「アニメ=子供向け」という既成概念に捕らわれない作品が次々と制作されていくことになります。「機動戦士ガンダム」のような難解なアニメが増えていく中、1985年のテレビアニメ「小公女セーラ」は、従来のアニメに登場する耐える主人公が、最終回で幸せになるというお馴染みの展開となっています。「小公女セーラ」の最終回までのあらすじをまとめつつ、セーラとラビニア、ミンチン学院のその後を考察していきます。

小公女セーラの最終回のその後を考察!セーラは学院で活躍?ラビニアはどうなる?のイメージ

目次

  1. 小公女セーラとは?
  2. 小公女セーラの最終回のその後を考察!セーラは学院で活躍?
  3. 小公女セーラの最終回のその後を考察!ラビニアはどうなる?
  4. 小公女セーラの最終回に関する感想や評価
  5. 小公女セーラの最終回のその後まとめ

小公女セーラとは?

小公女セーラのアニメの概要

海外の児童文学作品をアニメ化している「世界名作劇場」の11作目「小公女セーラ」は、フランシス・ホジソン・バーネット作「小公女」を原作とし、フジテレビ系列の毎週日曜19:30〜20:00枠で1985年1月〜12月にわたり全46話が放送されています。

ファミリー路線の「世界名作劇場」シリーズとして少々重いストーリー展開だった「小公女セーラ」は、昭和60年度厚生省児童福祉文化奨励賞・昭和60年度文化庁子供向TV用優秀映画賞受賞をしています。

「世界名作劇場」でアニメ化される作品の原作は、舞台が19世紀〜20世紀前半となっていることから視聴者である子供に受入れられるように脚色されていたようです。「小公女セーラ」の原作は、セーラが7歳でミンチン学院に入学してから6年間となっていますが、「世界名作劇場」は一年間の放映期間に合わせたのかアニメ版ではセーラが10歳から1年間に変更されていたようです。

好景気時代の子供たちに親しまれていた「世界名作劇場」は、70〜90年代にかけて全23作品が放映されています。現在「小公女セーラ」を含めた「世界名作劇場」作品は、DVDやBlu-ray、有料動画配信などで視聴可能となっています。

「小公女セーラ」の原作者フランシス・ホジソン・バーネット

「小公女セーラ」の原作はフランシス・ホジソン・バーネット(バーネット夫人)により、主人公セーラのフルネームをタイトルとした「セーラ・クルー」が1888年に発表され、その後1905年にタイトルを「小公女(A Little Princess)」に変え書き直されています。

「小公女」以外のバーネット夫人作品には、「小公子」(1886年)・「秘密の花園」(1911年)があり、その後映像や舞台化となっています。「小公女セーラ」に続き同原作者の「小公子」も「小公子セディ」とタイトルを変え、「世界名作劇場」の14作目として1988年1月〜12月にわたり全43話が放送されていたようです。

小公女セーラのアニメのあらすじ

1885年。イギリス領であるインド出身のイギリス人少女セーラ・クルーは、父ラルフの故郷ロンドンにある厳格なミンチン女子学院に入学することになります。父はインドで大成功した大富豪なので、セーラは学院で特別待遇となるものの、それを鼻にかけることのない聡明な少女です。しかし、インドにいる父が破産し、熱病により亡くなってしまったことで、11歳の誕生日を迎えたセーラのその後の生活が一変してしまいます。

強欲なミンチン院長は、父を失い天涯孤独の無一文となったセーラを屋根裏部屋に移し、その後学院の使用人としてタダ働きさせることにします。セレブから使用人に転落してしまったセーラでしたが、ミンチン院長や生徒たちのリーダー的存在ラビニアにいじめに屈することなく懸命に生き抜いていこうとします。その後、亡き父の仕事の共同経営者クリスフォードの登場でセーラの長きにわたる苦難は報われることとなります。

小公女セーラのアニメの声優

「小公女セーラ」で、逆境に負けない主人公セーラ・クルーを「風の谷のナウシカ」(ナウシカ)や「ルパン三世 カリオストロの城」(クラリス)で知られる島本須美さんが演じています。セーラを酷使しいじめ続ける「小公女セーラ」の二人の悪役キャラ、マリア・ミンチン院長を中西妙子さん、ラビニア・ハーバートを山田栄子さんが演じています。このお二方は、「世界名作劇場」シリーズの常連のベテラン声優です。

姉ミンチンに頭が上がらない妹アメリアを梨羽由記子さん、逆境に陥ったセーラを支える二人のお助けキャラ、ベッキーを一龍斎貞友さん、ピーターを坂本千夏さんと、人気アニメでお馴染みのベテラン声優がガッチリと脇を固めています。

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小公女セーラの最終回のその後を考察!セーラは学院で活躍?

「小公女セーラ」の後、セーラと同じくインドに在住していたイギリス人富豪クリスフォードが登場します。病気の治療で学院の隣に引っ越してきたクリスフォードには、ある少女を捜す目的があったようです。その後、セーラと関わることになったクリスフォードは、セーラこそが仕事の共同経営者で亡き友ラルフの忘れ形見だと気づきます。

考察①セーラは代表生徒に?

クリスフォードの登場でその後のセーラは、生徒として学院に通えるようになり生徒代表復帰を果たします。最終回でセーラは、両親の墓参りと父からの財産委譲等の手続のためインドに一旦戻ります。インドから帰ったセーラはその後、聡明な能力を遺憾なく発揮し学院の顔になるかもしれません。

考察②姉妹共同で運営する?

セレブなお嬢様が通うミンチン学院は、マリア・ミンチンが経営し、妹アメリア・ミンチンは学院で教師をしているようです。貧しさから這い上がった苦労人ミンチン院長は、伝記本に出てくる聖人君子ではなく強欲タイプになってしまったようです。セレブから天涯孤独の無一文となったセーラを酷使していたミンチンは、セーラが元のセレブに戻ったことで愕然としてしまい、その後の学院の行く末に悩んでしまいます。

セーラの10万ポンド寄付により強欲だったミンチン院長は、最終回のお約束「心を入れ替え、いい人」になったようです。姉のやり方に批判的だったものの、育ててもらった恩があり頭の上がらなかったアメリアも運営に積極的に関わり、心新たに姉妹でその後の学院を運営するかもしれません。

考察③10万ポンドの寄付

クリスフォードの働きでセーラは、父が亡くなったその後に成功していたダイヤモンド鉱山発掘経営権の半分と財産、さらに跡継ぎがいないクリスフォードからも財産が譲渡されることとなります。ミンチン院長は受けるべき当然の権利が回復したセーラから、今までの報復として裁判を起こされるのではと戦々恐々としていたようです。当事者のセーラはミンチン院長の悪行を表沙汰にせず、学院に10万ポンドを寄付します。

セーラが寄付した10万ポンドは、現在の価値に照らし合わせると30億円以上になるようです。逆境に陥ったセーラが目にした学院のダークサイドを改善してほしい、という意図が込められていたのでしょうか。ちなみに「小公女セーラ」の原作でセーラは10万ポンド寄付はしておらず、ロイヤルファミリーのように毅然した態度で学院を去っていったようです。

小公女セーラの最終回のその後を考察!ラビニアはどうなる?

歴史の浅いアメリカの石油王の娘ラビニアは学院の生徒代表として、田舎成金というコンプレックスを隠しセレブ臭をガンガン放ちながら取り巻きを従えていましたが、生粋のセレブであるセーラの登場で生徒代表を奪われてしまいます。

考察①ラビニアはアメリカに帰国?

最終回でラビニアがセーラに今までの行為を謝ることはなかったものの、心情的にはセーラに完敗したと認め二人は和解したようです。しかし、セーラがインドに行っている間に、ラビニアはアメリカへ帰国することになったようです。セーラが生徒代表に復帰してしまったことでラビニアは、セーラとは違うフィールドで何かしらのアクションを起こすかもしれません。

考察②ラビニアが世界経済を動かす可能性はある?

「小公女セーラ」の舞台となる19世紀末、アメリカは飛ぶ鳥を落とす勢いで発展し、その後1920年代には世界一の大国にのし上がります。最終回で「大統領夫人になる」と爆弾宣言したラビニアは、フロンティア精神が旺盛なアメリカ人セレブのようです。

ラビニアの父の仕事が時代の運気に乗れば、その後のラビニアは大統領夫人でなく父の後継者として世界経済を動かすことに関わっていくかもしれません。一方、セーラも跡継ぎのいないクリスフォードから、その後経済のイロハを叩き込まれるかもしれません。

小公女セーラの最終回に関する感想や評価

「世界名作劇場」の主人公たちは喜怒哀楽を乗り越え、最終回でハッピーエンドを迎えていますが、「小公女セーラ」に関しては喜怒哀楽の喜楽が乏しかったため、当時の視聴者は「セーラはその後、ハッピーエンドになりました」という展開が待ち遠しかったことでしょう。

イジワルキャラの代表格は「キャンディ・キャンディ」のイライザでしたが、忘れかけた頃に登場した「小公女セーラ」のラビニアにイライザを重ねてしまった70〜80年代のアニメ世代もいることでしょう。

島本須美さんによる逆境に陥った薄幸のお姫様ボイスにより、「小公女セーラ」のセーラと「ルパン三世 カリオストロの城」のクラリスは、どことなく共通点があると感じているファンもいることでしょう。

小公女セーラの最終回のその後まとめ

「世界名作劇場」で放送された「赤毛のアン」「若草物語」の原作には続編があり、実写映画でその後のヒロインたちの生きざまを目にすることができます。残念ながら「小公女セーラ」の原作には続編がないので、セーラやラビニアたちのその後を目にすることができません。

現在ファンの間で、その後の「小公女セーラ」について様々な考察がネット上で挙がっていることから、その後の「小公女セーラ」を描いた続編を期待しているファンの多さを伺うことができるようです。ファンは往年のアニメの続編やリニューアル版制作のブームに乗って、その後の「小公女セーラ」の続編が制作されることを願っていることでしょう。

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