フェアリーテイル・アクノロギアの正体とは？最強の敵キャラを解剖！

真島ヒロが手掛ける人気漫画『フェアリーテイル』には数多くのキャラクターが登場し、個性豊かな面々が様々な思いを胸に戦っています。その中に登場するのがアクノロギアで、作中の最強キャラクターとしても呼び声高い敵として描かれています。なぜアクノロギアが『フェアリーテイル』で最強と呼ばれているのか、その正体や主人公ナツとの戦いはどのような終わりを迎えたのかを徹底解剖していきましょう。

アクノロギアの正体や最期を語る前に、まずは最強である理由から見ていきましょう。『フェアリーテイル』最強の敵キャラクターとして呼び声高いアクノロギアですが、なぜ最強と呼ばれているのかを紹介していきます。

アクノロギアはナツを始めとしたフェアリーテイルのメンバーの前に立ちはだかりますが、力の差は歴然としたものがあります。具体的に強さを図るエピソードがありますので、アクノロギアが『フェアリーテイル』で最強と呼ばれる理由を知ってみてください。その一つとして、まずはアクノロギアのブレスの強大さを説明していきましょう。

アクノロギアが持つ力の大きさを窺えるのは、『フェアリーテイル』作中の天狼島をブレスだけで消滅させたエピソードではないでしょうか。天狼島はフィオーレ王国南海沖に浮かんでいる孤島となっていますが、その特徴は雲まで届く巨大な樹木が島全体に根を張っていることです。

またフェアリーテイルの初代マスターであるメイビス・ヴァーミリオンの故郷でも知られています。その島を上空から放ったブレスの一撃で消滅させてしまうことから、想像を絶する破壊力を持っていることが分かるでしょう。

主人公ナツが所属しているギルト「フェアリーテイル」には数多くの実力者が在籍しており、その中で最強の魔導士であるギルダーツ・クライヴがいます。ギルダーツは3年にわたって100年クエストに挑んでいましたが、そこにアクノロギアは気まぐれで表れては襲いかかり、彼の左手脚と内臓を奪ってしまいます。

またアクノロギアは遊び感覚で襲いかかったことを語っており、全力ではない状態で「フェアリーテイル」最強のS級魔導士を撃破したことが分かります。

フェアリーテイルに在籍するS級魔導士はギルダーツ以外にもラクサスやミストガン、エルザ、マカロフといった面々が揃っており、いずれも実力は折り紙つきです。特にラクサスとギルダーツ、ミストガンの3者は「フェアリーテイル」の中で実力が拮抗していると言われていますが、ギルダーツはアルバレス帝国との戦いにおいて、ゴッドセレナを一撃で倒していました。

またギルダーツは圧倒的な強さを持っているだけでなく、相手の弱点を冷静に分析して攻撃するといった立ち回りも可能であるため、フェアリーテイル最強のS級魔導士と呼べるでしょう。

かつては炎竜王と呼ばれていたイグニールでしたが、過去にアクノロギアの滅竜魔法によって弱体化させられています。そういった背景もありますが、アクノロギアはイグニールと死闘を演じては、葬ることに成功します。

この時のバトルは壮絶を極めており、イグニールの攻撃によってアクノロギアは左腕を食い破られることに。それからしばらくは傷を癒すために潜伏することとなり、最終決戦ではイグニールの息子であるナツと対峙するのでした。

本気のイグニールとアクノロギアが戦っていればどうなっていたのかというのが気になるところですが、炎竜王と呼ばれていた頃は山をブレスで吹き飛ばすほどの威力を持っています。

しかし滅竜魔法によって弱体化させられたことにより、イグニールはアクノロギア対策として自らの魂をナツの身体に封じるのでした。『フェアリーテイル』作中では何とか力を保った状態でアクノロギアと互角の戦いを繰り広げていますが、全開のイグニールであればアクノロギアを十分に倒すことは可能だったでしょう。

フェアリーテイルに頻出する「滅竜魔法」は、火や氷といったような自身の属性の物質を吸収することで、体力回復や強化が可能であり、さらに思いのままに操ることができます。アクノロギアも滅竜魔法を操ることができますが、属性を持っていないどころか、魔法そのものを喰らうことができます。

そのため「全ての魔を喰らう」ということから終焉の竜とも呼ばれ、あらゆる魔法が効かない魔竜として描かれていることから、まさしく『フェアリーテイル』最強の存在と言えるでしょう。

アクノロギアは人間との共存を望む竜たちから滅竜魔法を教わりますが、詳細は不明となっているものの、「魂」を抜き取る滅竜魔法を操ることができると言われています。これによってイグニールたち竜を弱体化させることに成功しており、他の4頭を含めて5頭の竜を弱体化させています。

しかしイグニールはアクロノギアを倒すため、「自分たちの延命」「滅竜魔導士の竜化を防ぐ抗体を作る」「アクノロギアを倒す機会を窺う」ことを目的として、自身の魂をナツの身体に封じるのでした。

最終決戦においてアクノロギアは一度こそ時の狭間に閉じ込められますが、必死の抵抗により、自らに時を操る力を宿すのでした。全ての魔を喰らう竜ということで、アクノロギアにとっては造作もないことかもしれません。これによってアクノロギアは「この世から竜を排除する」ことを達成するため、ドラゴンスレイヤーを自らが作りだした時の狭間へと閉じ込め、ナツたちとの最終決戦に臨むことになります。

アクノロギアが最強である理由については、『フェアリーテイル』で最強の魔導士と呼ばれるゼレフの口からも語られています。アクノロギアはその気になれば世界を支配できるほどの力を持っていると言われていますが、実際にその様子を一切見せなかったことから、ゼレフから「小食」と称されることに。世界最強の魔導士が評価している言葉であるため、アクノロギアが『フェアリーテイル』最強の存在であることは間違いありません。

『フェアリーテイル』で最強の存在はアクノロギアですが、その双璧となりうるのが最強の魔導士と呼ばれるゼレフです。アクノロギアの正体を知る数少ない人物でもあり、何より彼に対抗するために様々なギルトを吸収して作ったアルバレル帝国の存在が、恐れていたことを証明しているでしょう。アクロノギアの正体を知るからこそ強力な魔導士を集め、アクロノギアと対抗する力を蓄えていたことが窺えます。

『フェアリーテイル』作中ではアクノロギアの正体が語られています。その正体は元々人間だったことが明らかになっており、全身には不気味なほどの紫色の模様が刻まれた褐色肌の男性となっています。

禍々しい姿になってしまった理由には、400年前の竜王祭で竜たちを殺し、竜の返り血を浴びてしまったことで自身も竜になってしまったとのこと。また竜の姿から人間の姿に戻ることも可能な様子で、イグニールとの死闘の後には傷を癒している中、人間の姿でゼレフと合っている様子が描かれており、正体が分かりやすいでしょう。

元は人間だったという正体が明らかになったアクノロギアは400年前の竜王祭で多くの竜を殺してしまいますが、彼もまた人間と竜が共存できれば良いと考えていた一人でした。

しかし敵対する竜を次々と殺したこと、それによって力をつけていったことにより、アクノロギアは共存派の竜すらも次々と殺して行くのでした。そうすることで人間だったアクノロギアは竜の返り血を浴びて肉体が変化してしまい、やがて元人間の竜の王と呼ばれるようにまでなります。

正体は人間だったアクノロギアでしたが、その強さはどうやって手に入れたのでしょうか？彼の強さの秘密には『フェアリーテイル』の物語の中で400年前に起きた竜王祭が関係しており、竜族間に起きた大きな戦争の中、アクノロギアは人間との共存を望む竜たちによって滅竜魔法を与えられます。

その力を行使して竜を次々と殲滅していきますが、あまりの強大な力ゆえに共存派の竜までも殺してしまいます。そうして最終的に竜の王にまで上り詰め、アクノロギアは最強の竜となるに至るのでした。

アクノロギアの特徴は「全ての魔を喰らう竜」となっており、彼に対してはあらゆる魔法が効きません。それどころかパワーアップすらしており、『フェアリーテイル』の最終決戦では時の狭間に閉じ込められたことで、時を操る力まで身に付けてしまうのでした。新たな力を手に入れたアクノロギアは水を得た魚のように力を漲らせ、現実世界の人間たちに一斉攻撃を開始していきます。

『フェアリーテイル』の最終決戦ではアクノロギアを討伐する方法として、時の狭間に閉じこめてしまうことを提案されます。その方法に基づいて作戦を展開させていきますが、アクノロギアはその狙いを見切って避けるのでした。

しかしジェラールの捨て身の行動によって、何とかアクノロギアを時の狭間に閉じ込めることに成功します。ただそれもつかの間の勝利となり、アクノロギアは時の狭間をも喰って自らに時を操る力を宿すと、ドラゴンスレイヤーを次々と自身の創り出した時の狭間へと連れていくのでした。

正体は人間であり、元々は竜と共存する道を望んでいたアクノロギアでしたが、最終決戦では全ての竜を滅することを狙ってナツたちを自身の世界へと引き込みます。

ナツはボロボロの状態でアクノロギアに連れていきますが、時の狭間では既にウェンディやガジルといった他のドラゴンスレイヤーたちが氷の柱に閉じ込められているのでした。ナツは倒されたイグニールの仇、そして世界を救うべくして、ゼレフとの戦いを終えたばかりの身でありながら、最強の竜であるアクノロギアと対峙します。

時の狭間にいるアクノロギアは精神体であり、一方で現実世界のアクノロギアはマグノリアにいました。マグノリアに攻撃を仕掛けるアクノロギアですが、そこでルーシィが唯一の手段としてフェアリーテイル三大魔法「フェアリースフィア」で球体の中に閉じ込めようと考えます。一見無謀な行動に一同は無駄だと諭しますが、ルーシィはイチかバチかの賭けで見事アクノロギアを球体内に封じ込めることに成功します。

ルーシィは仲間たちから魔力を供給してもらい、再びフェアリースフィアを発動します。そしてついに、アクノロギアを完全に閉じ込めることに成功するのでした。また現実世界だけでなく時の狭間にいるアクノロギアの自由を奪うことにも成功しており、その隙にナツは炎を纏った右の拳でアクノロギアを殴りつけます。

ナツの一撃は見事にヒットして、時の狭間と現実世界のアクノロギアは同時に『フェアリーテイル』の世界から消滅していくこととなるのでした。

アクノロギアはナツの鉄拳を防御しようしますが、その時に出したのは左腕でした。しかし左腕は『フェアリーテイル』屈指の戦闘シーンであるイグニールとの戦いによって負傷した個所であり、アクノロギアも左腕を出した瞬間に戦いの様子を走馬灯のように思い出すのでした。

アクノロギアのとっさの反応もむなしく、ナツの渾身の一撃は見事にヒットすることとなり、アクノロギアはついに長い生涯を消滅という形で終えることになります。

アクノロギアが消滅したことにより、現実世界では戦闘に関わった全ての人々が歓喜に沸いて死闘が終わったことに安堵します。そこに空間の割れ目からナツたちドラゴンスレイヤーたちが降ってきて、時の狭間にいた彼らも無事に現実世界へ帰還することができたのでした。落ちていく様子のナツは慌てた表情でしたが、ルーシィを見つけると笑顔で「ただいま」と言っては、ルーシィも喜んだ表情で「おかえり」と返しています。

『フェアリーテイル』アクノロギアの強さや正体についてまとめましたが、自らを竜王と呼ぶだけの力を持っており、何より「全ての魔を喰らう」竜として、反則級の力を持っています。中でも極めつけは最終決戦における時を操る力を手に入れたことで、これによって間違いなく最強の存在は揺るぎないものとなったでしょう。

しかし最終的にはナツ前に敗れ、イグニールの狙い通りに決着が着くことに。敗れた際も潔く消えていく様子からも、『フェアリーテイル』で最強のキャラクターである部分を感じずにはいられません。