ドラえもんの身長・体重や胸囲はどれくらい？藤子・Ｆ・不二雄の温かさとは？

ドラえもんは原作漫画が1969年に小学館の各学年誌に連載開始されて以来て大ヒット作品となりました。2度目のテレビアニメ化が長寿作品となったことで世代を超えた認知度を獲得し、国民的作品･国民的キャラクターとしての地位を確立したと言われています。そんなドラえもんの身長･体重･胸囲などのドラえもん自身のスペックについての謎に迫りながら原作者藤子･F･不二雄の思いについても画像を交えて探っていきます。

長期的に続いている作品であるが故にドラえもんの基本的な部分については意外と知られていないことが多いと言われています。ドラえもんの基本的なスペックについて、身長･体重･胸囲などを中心に紹介していきます。まずはドラえもんのプロフィールについてです。長く続いている作品だけに基本的な設定だけ見ても興味深い謎が隠されていると言われています。

てんとう虫コミックスドラえもん11巻に掲載されている「ドラえもん百科」などで公表された設定で現在は旧設定と呼ばれています。一般的によく知られているほうの設定であると言われていますが、代表的なものを紹介します。

ドラえもんは2112年9月3日トーキョーマツシバロボット工場で製作されましたが不良品と判断され特売所行きとなりました。その後野比のび太の子孫セワシの家に買われました。誕生から10年後昼寝をしていた時にネズミに耳をかじられてしまい、ショックで黄色だったボディーが青く変色してしまいました。2023年4月5日にセワシの提案でタイムマシンで先祖であるのび太の家へやって来るのです。

1995年公開の映画「2112年　ドラえもん誕生」ではドラえもん誕生のエピソードが詳細に描かれています。その中にはそれまでの旧設定といくつかの相違点が見られます。相違点を比較しながら代表的なものを紹介していきます。

誕生日と生まれた場所は同じですが、稲妻が直撃しネジが一本外れて生産ラインから転落したことで不良品となってしまいました。ロボット養成学校では特別クラスに編入されました。また、セワシが誤って購入したことになり、セワシの工作用ネズミ型ロボットに耳をかじられ、修理先の病院でトラブルに遭い耳を失いました。この時悲嘆にくれて三日三晩泣き続けたことでボディーのメッキが剥がれて青くなりました。

この新設定時にドラえもんがロボット養成学校の特別クラスに編入された時のクラスメイトたちと結成するのが「ザ・ドラえもんズ」です。彼らの身長･体重･胸囲もドラえもんと同じなのかもしれないと話題になったと言われています。

画像をよく見てください。ドラえもんの身長は129.3cm、体重129.3kg、胸囲129.3センチです。また、この他にも頭のまわり129.3cm、足の長さ129.3mm、パワー129.3馬力とスペックのほとんどが「129.3」で統一されています。さらには誕生日も2112.9.3と「129.3」が見られます。この「129.3」という数字にはどのような意味が隠されているのでしょうか?画像を見ながら考察していきます。

ドラえもんの身長･体重･胸囲が設定されるに至っては原作者藤子･F･不二雄の「ある思い」が込められており、藤子･F･不二雄という漫画家の作家性が見事に表れていると言われています。その思いとはいったい何でしょうか?画像を見ながら考察していきます。

ドラえもんの身長･体重･胸囲の設定には藤子･F･不二雄の確固たる意思が込められていると言われています。彼は「藤子不二男自選集9」の中で「遠い少年の日の記憶を呼び起こし、体験したこと、考えたこと、喜び悲しみ悩みなど。それを核とし、肉づけし、外見だけを現代風に装わせて登場人物にしています」と語っています。優しさを作品の中に反映させている漫画家であると評価されています。

では、ドラえもんの身長に込められている藤子･F･不二雄の優しさとは何でしょうか?129.3cmという数字は連載当時1969年から1970年の小学4年生の平均身長であると言われています。その平均身長よりものび太はやや高めに設定されています。つまりのび太を助けるために野比家にやって来たドラえもんではありますが、のび太を見下ろしたり見下したりしないように配慮されているとのことです。

読者がドラえもんを読んだ時にのび太が見下された存在と思わないように藤子･F･不二雄が配慮したものであると言われており、ドラえもんが国民的な作品、キャラクターになったのは藤子･F･不二雄の優しい視点、思想であるからだと高い評価がなされています。また、身長･体重･胸囲などスペックを同じ数字にしたことも原作者のセンスの良さだと言われています。

ちなみに「空想科学読本WEB」というサイトではドラえもんがスペック通りの身長･体重･胸囲で実在するとなると上のイラストのようになると検証しています。このような検証を大人たちが集まって大真面目に、大々的に、そして詳細に行われているところにもドラえもんの国民的な人気度の高さがわかると言われています。

以前からファンの間では「アニメ版ドラえもんの身長は時が経つごとに縮んでいるのではないか?」と言われていました。アニメ版の画像を古いものから順に並べていきながらそのうわさが本当であるかどうか考察していきます。

上の画像は幻と言われている日本テレビ版ドラえもんです。1973年にドラえもんは初のアニメ化されました。あまり人気は出なかったようで半年程の放送でした。ドラえもんの声が一度代わり、初代は富田耕生で2代目は野沢雅子でした。ドラえもんの隣にセワシがいますがドラえもんの方がやや高いです。また、胸囲が細くずんぐりしています。

上の画像は現在も続いている2度目のアニメ化ドラえもんの記念すべき第1回のものです。1979年ですから今から39年前になります。ドラえもんの声はこれが代名詞ともなった大山のぶ代です。大山は野沢雅子同様少年役を演じることが多い声優でしたがドラえもんが代表作となったことで以降一本に絞って活動されました。ここでのドラえもんの身長はのび太より頭一つ低く、かなり小さいです。

上の画像は2005年にリニューアルされて、現在に至るまでのドラえもんです。声優陣も一新されて、現在のドラえもんは水田わさびが担当しています。ドラえもんをはじめとするメインキャラクターの細部の変更はなされていますが、ドラえもんと各キャラクターとの身長のバランスはリニューアル前とあまり変わっておらず、特にドラえもんとのび太の身長差はアニメ放送開始と同じく頭一つ分のび太の方が高いです。

上の画像は原作版、現行アニメ版、現行アニメリニューアル版のメインキャラクター比較です。現行アニメのスタッフはドラえもんの身長を1m程度になるようにと意識して作画していたとのことで、それでいくとのび太との身長差が頭一つ分あることも納得できると評されています。また、身長を原作よりも低く意識したことでかえって藤子･F･不二雄の優しさが強調されたとも言われています。

上の画像はドラえもん作画の変遷です。こうして見ると年代ごとにその時々の流行やトレンドなどと歩調を合わせるかのように顔が変化しているとの評価がなされています。原作連載開始から半世紀近く経過していることを見ても驚きですし、作画が変わってもドラえもんが持っている普遍性までは変わっておらず、それがドラえもんの大きな魅力であるとも言われているのです。

国民的人気キャラクターと言われているドラえもんには多数のグッズなどがあります。その中にはドラえもんの身長などを忠実に再現したものも多いと言われています。ここではそんなドラえもん関連の画像を紹介します。

ドラえもんの身長129.3cmを再現したウォールステッカーです。手にはタケコプター、アンキパン、スモールライト、コンピューターペンシル、桃太郎印のきびだんごなどのひみつ道具を貼ることもできます。さらにどこでもドアも付属していて170cmという圧巻のサイズです。2013年発売でドラえもんとどこでもドアは8,400円でひみつ道具が4,725円という価格でした。残念ながら現在は販売されていないようです。

なんとドラえもんの等身大をイメージしたぬいぐるみも存在しています。隣の女性と比較して見てもわかるように圧巻の大きさです。重さも相当なものだと言われています。こちらは人気商品のようでMサイズ、Lサイズ、LLサイズ、3Lサイズが存在し、等身大イメージは3Lサイズです。現行商品でネットショップなどで定価16,500円にて販売されています。

こちらはバンダイが製造、販売した等身大イメージのドラえもんのぬいぐるみです。どちらかというとリニューアル前のイメージが強いという評判でした。残念ながら現在は製造されていないとのことです。

ドラえもんは人気キャラクターなので至る所でパネルを見ることができます。その中でも等身大イメージのパネルを紹介します。

等身大パネルです。身長129.3cmとしっかり明記されています。ドリンクまつりと書いてあるのでどこかの飲料会社か飲食店とのコラボレーションものだと思われます。

こちらはトイレメーカーのTOTOのショールーム内に置かれていた等身大ドラえもんのパネルです。3DCGで制作されて大きな話題を呼び記録的な大ヒットとなった映画「STAND BY ME ドラえもん」のスポンサーだったTOTOとのコラボレーションで非売品です。

神奈川県川崎市多摩区にある藤子・F・不二雄ミュージアムはドラえもんをはじめとし、パーマン、エスパー魔美、キテレツ大百科、オバケのQ太郎など幾多の藤子F作品の魅力を楽しみ尽くせる施設として高い人気を得ています。ここでしか見ることのできない等身大イメージのドラえもんを紹介しましょう。

こちらはミュージアムオープンを一ヶ月前に控えた頃の様子です。ドラえもんのメインキャラクターをあしらったバスの前に等身大イメージのドラえもんオブジェがあります。隣にいる子供たちと比較して見てみるとほぼ等身大に作られているのではと言われています。

ミュージアム内で見ることのできるオブジェです。映画版第1作にして、後にリメイクされ不朽の名作と言われている「のび太の恐竜」をイメージしたもので、ピー助の背中に乗るドラえもんとのび太です。映画の世界観を見事に立体化したものだと非常に高い評価がなされています。ミュージアム内のオブジェでも人気の高いものだとも言われています。

こちらもミュージアム内に展示されているオブジェです。等身大イメージだと言われており、ドラえもんの世界観の中でも多分に情緒的な「土管のある空き地」を再現し、そこにいるドラえもんの様子を見事に伝えて、原作を上手に立体化しているとファンのみならずとも評価を得ています。

2013年にミュージアムがリニューアルされた時に追加されたドラえもんの石造です。等身大イメージからすると若干小さいです。原作の困った様子のドラえもんが上手に表現されていると言われています。

藤子・F・不二雄ミュージアムはドラえもんのみならず他の藤子F作品（オバケのQ太郎のみ合作）を網羅しており、ファンならずとも一度は訪れてみたいテーマパークです。入場するには事前にインターネットで日時指定予約が必要ですが、藤子F作品の世界へ入ったかのような体験ができると評判です。是非一度足を運んでみてください。

日本人であれば誰もが知っていると言われている「ドラえもん」ですが、そのスペック特に身長に込められた作者藤子・F・不二雄の優しさを知ることでドラえもんの奥深さを知ることができ、より興味深く作品を味わうことができると言われています。

原作漫画、これからも作り続けられるでしょうテレビアニメと長編映画、そしてそれらにまつわるムック本などドラえもんを楽しむ間口はとても広いと言われています。ファンの方はもちろん、そうでない方も是非一度ドラえもんが持っている優しさとスケールの大きさに触れてみてください。