【ワンピース】リク王はドレスローザ国王！ドフラミンゴとの関係や過去を考察

尾田栄一郎・原作によるアニメ「ワンピ―ス」は、1999年からフジテレビ系列で放送が始まり、東映アニメーション制作のアニメ作品の中で最長の放送期間となっています。原作の漫画「ワンピ―ス」は、1997年から週刊少年ジャンプで連載中です。コミックは第96巻まで発売中で、国内だけでなく海外でも数々の発行記録を打ち立てた大人気漫画です。

「ワンピース」は、伝説の海賊王の秘宝を巡る海賊たちが、壮大な海を舞台に迫力あるバトルを繰り広げます。加えて、主人公の少年が仲間との友情をはぐくむ少年漫画のまさに王道と言われる作品です。また、個性豊かなキャラクターが織りなすエピソードに加えて、キャラクター同士の関係性が緻密に描かれている作品です。

主人公モンキー・D・ルフィは、伝説の海賊王ゴール・D・ロジャーの「ひとつなぎの大秘宝（ワンピース」を求めて海の覇権を争う大海賊時代に生まれました。赤髪のシャンクスという海賊と出会い、麦わら帽子を託されたルフィは、自分もいつか海賊王になるという夢を抱き、故郷のフーシャ村を旅立ちます。道中、ロロノア・ゾロを始めとする仲間に恵まれ、麦わら海賊団を結成したルフィは多くのバトルを経験し、成長していきます。

ここまで「ワンピ―ス」の作品情報、概要、あらすじを簡単に紹介してきした。ここからは、ドフラミンゴの出現によって「ドレスローザの悲劇」とも呼ばれることになった出来事に注目し、ドレスローザの国王だったリク王とドフラミンゴの関係、二人の過去に迫ります。

リク王は、本名はリク・ドルド3世で、ドレスローザの前国王です。年齢は60歳、娘はスカーレット（夫は剣闘士キュロス）とヴィオラ、孫はレベッカ（スカーレットとキュロスの娘）です。ドレスローザの国王だった時代、戦争で国民を傷つけることのないようにと心を尽くし、平和国家の維持に努めました。また、プロデンス王国の危機に惜しみない援助を行うなど、近隣諸国とも衝突することのないよう、外交努力を重ねていました。

特にプロデンス国王のエリザベロー2世とは無二の親友という関係です。そんなリク王の善政は国民から慕われ、「奇跡の王」と呼ばれました。リク王は戦争を回避することに尽力してきましたが、自身は日頃から欠かさず訓練を行っていました。リク王は剣術に優れており、千戦無敗で、しかも傷一つも負ったことのない剣闘士キュロスに一撃を加えたという剣豪です。

ドレスローザの名君として国民から慕われてきたリク王ですが、10年前のドフラミンゴの出現によって、ドレスローザ国王の座から追い落とされてしまいました。ここからは、ドフラミンゴの出現によってリク王やドレスローザがどのように変わってしまったのか？リク王とドフラミンゴの関係や過去について見ていきます。

ドレスローザは過去に「奇跡の王」と呼ばれたリク王が治めていた平和国家でした。しかし、10年前に突然現れた王下七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴによって「悲劇の国」になってしまいます。ドレスローザの国王になったドフラミンゴは、戦争、奴隷の復活、残酷な剣闘士制度など暴虐の限りをつくしています。ここでは、リク王とドフラミンゴの関係からドレスローザで起きた悲劇を見ていきます。

世界政府が創設された800年前、ドンキホーテ家はドレスローザの王家として君臨していましたが、世界政府の本部が置かれた聖地マリージョアへ移住する際、リク一族に王座を委ね、ドレスローザを去りました。ドンキホーテ家の末裔、ドフラミンゴがドレスローザにやって来たことから、ドレスローザの悲劇は始まりました。

10年前、ドレスローザに現れたドフラミンゴは、リク王に100億ベリーという法外な金を要求しました。国民に危害が及ぶことを恐れたリク王は何としても金を集めようと奔走します。

国民のために金策に走り回るリク王が、ある日突然国民を襲うようになってしまいました。常に国民の幸せを想うリク王がこのような恐ろしい行動を取るのには理由があります。それは、ドフラミンゴの悪魔の実「イトイトの実」の能力によって操り人形にされたからでした。リク王は必死に抗おうとしますが、ドフラミンゴの能力は強く、逃れることができませんでした。

リク王がドフラミンゴに操られていることを知らない国民は、リク王の残忍な行為に衝撃を受けます。これまで国民がリク王に寄せていた信頼は地に堕ち、リク王は国民全員の憎悪の的となってしまいました。信頼し尊敬していた国王の裏切りに混乱する国民の前に、何食わぬ顔をして現れたのがドフラミンゴでした。リク王を捕らえたドフラミンゴを、国民はドレスローザの英雄と称えました。

ドフラミンゴはリク王に代わってドレスローザの王座に就きました。牢獄に囚われたリク王を救出しようと考えたのが、リク王の娘スカーレットの夫キュロスでした。リク王を救い出すことに成功したキュロスでしたが、ドフラミンゴの部下シュガーの「ホビホビの実」の能力でおもちゃの兵（怒りの雷兵）に変えられてしまいました。おもちゃに変えられた人間は自分の存在を、周りにいるすべての人達の記憶から消されてしまいます。

娘の夫といえばリク王にとってキュロスは息子も同然です。リク王は娘のスカーレットの夫キュロスの記憶を失い、その後10年間もキュロスの存在を思い出すことはありませんでした。

国王の座を奪われ、キュロスの記憶を奪われたリク王に、更なる悲劇が襲いかかります。娘スカーレットがドフラミンゴの部下で最高幹部のディアマンテによって命を奪われました。

国王を退位したリク王の処刑を回避するため、もう一人の娘でスカーレットの妹ヴィオラが、ドフラミンゴ・ファミリーに入りました。ヴィオラはドフラミンゴ配下のトレーボル軍の殺し屋になり、ヴァイオレットと名乗ります。ヴィオラのおかげで命だけは奪われずにすんだリク王ですが、その後10年間、ドレスローザの片隅で息を潜めて生きていました。

レベッカはスカーレットとその夫キュロスの娘で、リク王の孫娘です。母スカーレットがドフラミンゴの部下ディアマンテに殺され、シュガーによって父キュロスの記憶はありませんが、おもちゃの兵に変えられたキュロスに育てられました。ドフラミンゴに捕まった後はコリーダコロシアムで戦う囚人剣闘士になりました。国民にリク王の孫だと知られたことで、コロシアムにやって来た国民から罵声を浴びることになってしまいました。

ここまで、「ワンピース」のドレスローザの過去に起きた「ドレスローザの悲劇」と呼ばれる出来事を紹介し、リク王とドフラミンゴの関係、過去について見てきました。ここでは、ドフラミンゴが支配するドレスローザのコロシアムに登場した謎の剣闘士リッキーの正体が、実はリク王だった？について見ていきます。

リッキーとは、ドクロのマントに顔を覆うマスクをつけた謎の剣闘士です。コリーダコロシアムのバトルBブロックに出場した剣闘士リッキーはブルー・ギリ―に敗退し、地下にあるスクラップ場に落とされました。そこはバトルに負けた者が集められる場所で、リッキーはタンク・レパントに声を掛けられました。タンク・レパントは元・リク王軍の軍隊長を務めており、ドフラミンゴの支配下ではドレスローザ軍の隊長です。

10年前の「ドレスローザの悲劇」では、リク王と同じ様にドフラミンゴに操られていました。リク王が退位した後、ヴィオラを秘かに見守るためドフラミンゴの軍に入りました。バトルではBブロックに出場しますがアブドーラ&ジェットに負けて、地下に落とされました。同じく負けて地下に落ちていたリッキーを見つけたタンク・レパントは、リッキーにリク王の面影を感じます。

リク王ではないか？と声を掛けたタンク・レパントに、リッキーはマスクを脱ぎ、素顔を見せました。かつてリク王の忠臣だったタンク・レパントは感激し、深くお辞儀をしました。リッキーの正体はリク王だったのでした。そして10年前の真実が明らかになりました。国民の心を取り戻すことができたリク王は、ルフィによって倒されたドフラミンゴに代わり、再び国王に戻ることができました。

「ワンピ―ス」のリク王の声優は、広瀬正志（ひろせまさし）でした。しかし、2014年の9月24日、降板するという発表がありました。そのため、リク王の声は2014年10月19日の第666話から、声優の銀河万丈（ぎんがばんじょう）が担当することになりました。

リク王の初代声優の広瀬正志のプロフィールを紹介します。広瀬正志は、1947年の11月6日生まれ、大阪府出身です。所属事務所は「ぷろだくしょんバオバブ」で、声優の他にナレーターでも活動しています。広瀬正志はアニメだけでなく、海外の映画、ドラマなど、多くの作品で吹き替えを担当しています。主に悪役、野心に満ちた人物や荒々しい人物などを演じることが多いです。

広瀬正志の主な出演作を紹介します。1979年「機動戦士ガンダム」ランバ・ラル、1981年「「太陽の牙ダグラム」コール・デスタン、1983年「キン肉マン」リキシマン、ケンダマン、ザ・ニンジャ、「装甲騎兵ボトムズ」カン・ユー大尉、1985年「蒼き流星SPレイズナー」ゴステロ、1994年「忍たま乱太郎」毒々丸、松千代先生（2代目）、2000年「ポケットモンスター」ガンテツ。

2011年「Fate/Zero」言峰璃正、「へうげもの」荒木村重、2012年「宇宙兄弟」馬場広人教授、「ポケットモンスター ベストウィッシュ」マーブル、2013年「宇宙戦艦ヤマト2199」グレムト・ゲール、などです。また、吹き替えでは、「007シリーズ」、「パイレーツ・オブ・カリビアン」、「バットマン」、「ビバリーヒルズ・コップ3」、「ランボー/怒りの脱出」、「ロボコップ」など、多数の作品に出演しています。

リク王の声優を、前任の広瀬正志から引き継いだのは、「ワンピ―ス」の第666話「勝者決定⁉Dブロック衝撃の結末」からです。銀河万丈のプロフィールを紹介します。銀河万丈は、1948年の11月12日生まれ、山梨県出身です。所属事務所は「青二プロダクション」で、声優、ナレーター、そして俳優としても活動しています。アニメの他に海外のアニメ、映画、ドラマなど多くの作品で吹き替えを担当しています。

銀河万丈の主な出演作を紹介します。1977年「惑星ロボ ダンガードA」ドップラー総統、1979年「機動戦士ガンダム」ギレン・ザビ、「サイボーグ009」005ジェロニモ・ジュニア、1983年「装甲騎兵ボトムズ」ジャン・ポール・ロッチナ、1986年「キン肉マン」ラーメンマン、1989年「おぼっちゃまくん」御坊亀光、1991年「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」獣王クロコダイン。

2009年「銀魂」鳳仙、2015年「血界戦線」ギルベルト・F・アルトシュタイン、「北斗の拳 イチゴ味」サウザー、「食戟のソーマ」薙切仙左衛門、ナレーション、「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」ダニエル・J・ダービー、2017年「魔法陣グルグル」魔王ギリ、2018年「ポプテピピック」ピピ美、「バキ」ドリアン、などです。

銀河万丈は、アメリカのドラマ「刑事コロンボ」の主演ピーター・フォーク、「CSI」シリーズのレイモンド・ラングストン役ローレンス・フィッシュバーン、また、映画「ショーシャンクの空に」、「スパイダーマン2」、「ランボー」シリーズ、「ロビン・フッド」など、多くの吹き替えを担当しています。

「ワンピ―ス」の727話、ドフラミンゴの仕掛けた鳥かごに囚われているドレスローザの国民は生きる希望を失いかけていました。ルフィたちの力でドフラミンゴの幹部たちは倒され、ドフラミンゴだけになった時、リク王が国民に希望を与えるために演説するシーンの感想です。リク王の2代目声優の銀河万丈さんの声で聴く演説がかっこいいということです。

こちらの方もリク王の演説に感動したという感想です。ドフラミンゴの悪政からようやく目覚めたドレスローザの国民に涙を流しながら「生き抜いて欲しい」と語り掛けるリク王の姿、声に感動したという声が多数寄せられていました。

「ワンピ―ス」のドレスローザの国王として常に国民のことを第一に考えてきたリク王。さらに、リク王は戦争を絶対にしないという信念と共に善政を施しました。このような為政者がいる国がこの世の中にあれば、と思わせてくれる「ワンピ―ス」についての感想です。

いかがでしたか？「ワンピ―ス」のドレスローザの国王・リク王について紹介し、リク王とドフラミンゴの関係や過去を見てきました。ドレスローザで過去に起きた悲劇は、ドフラミンゴによって起こされました。ツイッターではリク王の演説に感動したという声が寄せられていました。また、リク王の初代声優だった広瀬正志から受け継いだのは銀河万丈でした。ドレスローザの国王に戻ったリク王のこれからの活躍に注目していきましょう。