【ドクターストーン】サルファ剤の作り方を考察！肺炎を治す薬は自作できる？

今回はドクターストーンに登場した肺炎の治療薬であるサルファ剤の作り方を考察します。余命短い石神村の巫女であるルリを救った治療薬サルファ剤は、石神千空達が作った物の中でも特に話題になりました。ドクターストーンで登場したサルファ剤のロードマップや必要な材料を紹介し、本当にサルファ剤が自作出来るのか掘り下げていきます。

サルファ剤の作り方について掘り下げていく前に、まずはドクターストーンの作品情報を紹介します。ドクターストーンは科学をテーマにしているサバイバルファンタジー作品です。天才男子高校生の主人公が、石器時代のような生活の中で様々なアイデアと技術を駆使して道を切り開いていきます。

またドクターストーンには、少年漫画特有の仲間達との絆や熱いバトル要素もあります。そしてドクターストーンの最大の魅力は、作中に登場する発明の数々です。ついつい真似をしたくなるような発明に、多くのファンが注目しています。「図解アリエナイ理科ノ教科書」や「薬理凶室」などで知られるフリーライターのくられが、ドクターストーンの科学監修として協力しています。

ドクターストーンは週刊少年ジャンプに連載している少年漫画が原作です。ドクターストーンの原作者は「アイシールド21」などで有名な稲垣理一郎で、大韓民国のソウル出身のBoichiが作画を担当しています。週刊ヤングマガジンで「ORIGIN」を連載していたBoichiが稲垣理一郎にコンタクトを取りコンビが結成されて、2017年からドクターストーンの連載が開始されました。

そして2019年には作画担当のBoichiも原作に携わったスピンオフ作品「Dr.STONE reboot:百夜」も同時連載されました。またアニメ化もされており、2019年にアニメ1期がTOKYO MXで放送されました。既にアニメ2期の制作も決定しており、2020年にボードゲームも発売予定となっている人気作品です。

主人公の石神千空は、小学生時代に読んだエジソンの伝記に憧れて科学を極めた天才男子高校生です。石神千空の幼馴染である熱血系体力少年の大木大樹は、5年間想い続けてきた手芸部の小川杠に告白しようとしていました。そして大木大樹が告白しようとした矢先、突然空が謎の光に包まれて人類は石化してしまいます。

3700年の月日が流れ、「小川杠への想い」を糧に耐えてきた大木大樹はようやく石化から解放されます。目の前に広がっていたのは変わり果てた世界で、まるで石器時代のように木々が鬱蒼と生い茂っていました。その後同じく石化から解放されていた石神千空と再会を果たした大木大樹は、石化の謎を解き明かして人類を救おうと行動を開始します。

ドクターストーンに登場したサルファ剤とは、そもそも何なのでしょうか?サルファ剤とは合成抗菌剤・化学療法薬の総称であり、病原菌に効果があります。1935年にドイツのゲルハルト・ドーマクが発見し、これまで何億人もの人類を救ってきました。ドクターストーンでは、石神村の巫女であるルリが患っていた肺炎の治療薬として登場しました。

サルファ剤の作り方について掘り下げていく前に、まずはドクターストーンの作品情報とサルファ剤の概要を説明しました。ここからはサルファ剤の作り方やロードマップを紹介していきます。何億人もの人類を救ってきたサルファ剤を作るには、どのような材料や過程が必要なのでしょうか?

肺炎の治療薬であるサルファ剤の作り方は、ドクターストーンの作中で主人公の石神千空がロードマップを用いて説明しています。石神千空が描いたサルファ剤の作り方のロードマップによれば、鉄や塩などの材料や硫酸のような化学薬品が必要となります。それでは早速サルファ剤の作り方を、順を追って説明していきます。

サルファ剤を作るために必要な電気を得るには、電磁石を使った発電機を作る必要があります。まずは砂鉄を集めて高温で溶かし、発電機に必要な鉄の棒を作ります。続いて鉄の棒に銅線を巻き付けて電磁石を2つ作り、円状の銅板と組み合わせて発電機を作ります。

サルファ剤など薬品を扱うとなると、調合や保存のためにフラスコなどのガラス製品が必要となります。猫じゃらしラーメンで石神村の住民と友好関係を築いていた石神千空達は、石神村の職人であるカセキに協力を求めます。そしてカセキの加工技術を駆使してフラスコを作ります。また近視だったスイカや金狼のためにメガネも作りました。

サルファ剤を作るには、硫黄のオキソ酸の一種である化学薬品の硫酸も必要になってきます。幸いにも温泉地帯の上流に硫酸の源泉がありましたが、辺りに漂うガスは非常に危険です。そこで石神千空達は竹と炭酸カリウムから生み出した活性炭を利用して、毒ガスを中和するガスマスクを作ります。そしてガスマスクを装着して、源泉から硫酸を手に入れました。

サルファ剤を作るには硫酸だけでなく、アンモニアや重曹も必要です。アンモニアの生成には尿を利用し、酒から発生させた二酸化炭素で炭酸水を作りました。そして炭酸と水酸化ナトリウムを調合し、重曹を手に入れました。また石神千空はこの時の炭酸水を利用して、浅霧幻のためにコーラを作りました。

ルリの肺炎の治療薬として登場したサルファ剤の作り方を、石神千空のロードマップに沿って説明しました。続いては本当にサルファ剤を自作出来るのか考察していきます。果たして石神千空達のように知識さえあれば、専門的な設備が無くてもサルファ剤を自作出来るのでしょうか?

石神千空はサルファ剤とペニシリンのどちらを作ろうか検討していました。ペニシリンとは1928年にアレクサンダー・フレミングが発見した世界初の抗生物質で、戦時中多くの人命を救った生物由来の抗菌剤です。しかしドクターストーンでは作り方が簡単なサルファ剤が採用されました。サルファ剤は合成方法によって5種類以上ありますが、現在はスルファメトキサゾールを医薬品として使用されています。

合成方法によって様々な種類のあるサルファ剤の中で、自作出来るような種類は2つあります。それはジアミノジフェニルスルホンとスルファニルアミドです。しかし最も簡単なスルファニルアミドでも合成が難しく時間がかかるため、実際のところは完成よりも先に患者が亡くなってしまう可能性が高いと考えられます。

ルリの肺炎の治療薬であるサルファ剤についてロードマップや材料を説明し、自作出来るのか考察してきました。それでは最後にドクターストーンに登場したサルファ剤に関する世間の感想や評価を紹介します。石神村の巫女であるルリの命を救ったサルファ剤に対して、世間からはどのような感想や評価が寄せられているのでしょうか?

こちらはサルファ剤の登場したルリのエピソードを高く評価しているツイートです。基本的には開拓に関わるような物が多い中、サルファ剤は石神村との繋がりのために登場した発明品です。これまで苦しんできたルリの回復は、多くのファンを感動させました。

こちらはサルファ剤作りを他のアニメと比較しているツイートです。「超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!」では、短時間でサルファ剤を作っていました。ドクターストーンでは苦労しながら長い時間をかけて完成させていたので、「超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!」の展開に驚愕したファンが多かったようです。

こちらは日常生活でサルファ剤を見かけたという内容のツイートです。サルファ剤のエピソードは、ファンから非常に人気があります。この方は日常生活でサルファ剤を見かけて、ドクターストーンを連想したようです。そしてこのツイートのように、ドクターストーンのアニメ2期を心待ちにしているファンは沢山います。

ルリの肺炎の治療薬であるサルファ剤の作り方についてロードマップや材料を説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?ドクターストーンではサルファ剤以外にも、驚くような発明品が沢山登場します。また地道な作業や仲間との協力を描いたストーリーも評価されています。この機会にぜひドクターストーンをご覧になってみてはいかがでしょうか?