【妖怪ウォッチ】USAピョンの正体はうさぎではない？生前の過去や声優も紹介

USAピョンの正体について掘り下げていく前に、まずはUSAピョンの登場する『妖怪ウォッチ』の作品情報を紹介していきます。

『妖怪ウォッチ』は2013年に発売された3DS用のゲームソフトです。『ダンボール戦機』シリーズ、『イナズマイレブン』シリーズに続くレベルファイブのクロスメディアプロジェクト作品で、漫画化やアニメ化を前提として作られた作品になります。小学生を中心に爆発的なヒットを生み出し、ゲームの世界累計出荷数は2018年時点で1400万本を突破しています。

2014年からはアニメ『妖怪ウォッチ』が放送され、覚えやすい特徴的な主題歌とともに日本中に認知されるようになりました。2018年には主人公を新たにしたアニメ『妖怪ウォッチ シャドウサイド』が放送され、妖怪の普段の姿の「ライトサイド」、闇の力を増幅させた「シャドウサイド」という新たな設定が加わりました。

2019年からは『妖怪ウォッチ』の主人公・ケータが再び主人公となる『妖怪ウォッチ!』が放送され、2019年12月20日でテレビアニメ版の『妖怪ウォッチ』は放送をいったん終了しています。

主人公はある日、妖怪執事のウィスパーから「妖怪ウォッチ」という妖怪を見ることができる不思議な時計をもらいます。町の至る所に出没する妖怪と「ともだち」になる契約をすることで手に入れられる妖怪メダルを使い、召喚した妖怪と力を合わせて「妖怪のしわざ」とされる出来事を解決していきます。

USAピョンは、その名の通りUSAからやってきた妖怪です。青い体に黄色の宇宙服のようなコスチューム姿をしており、うさぎのような見た目のかわいらしい妖怪です。手には謎の光線銃を持っており、キレると乱射することもあります。真面目な性格をしていますが、キレやすく、また寂しがり屋な一面も持っているキャラクターです。

USAピョンは『妖怪ウォッチ』セカンドシーズンの主人公・未空イナホに妖怪ウォッチを渡してパートナーになっています。未空イナホは前髪ぱっつんのボブヘアーにメガネをかけているのが特徴の女の子です。明るい性格をしていますが、余計な一言が多いためUSAピョンをキレさせることがしばしばある厄介な面もあります。

全方位オタクの未空イナホに「宇宙と交信できるアイテムがある」というような甘い言葉をささやいたUSAピョン。そんなUSAピョンの巧みな話術にはまり妖怪ウォッチを手に入れることとなったイナホは、以来ピューリー博士探しとロケット部品収集の手伝いをしています。

後述しますが、ピューリー博士とはUSAピョンの生前の恩人です。USAピョンのせいでピューリー博士は宇宙開発機関NASUをクビになり、新型ロケット開発の夢を諦めてしまうのです。再開を果たしたピューリー博士はお酒におぼれ体を壊し、入院していました。元の博士に戻ってほしいという願い一心でUSAピョンは新型ロケット開発に励み、ピューリー博士の夢を引き継ぐことになります。

USAピョンはうさぎのようで非常にかわいらしい見た目をしているのですが、短気で怒りっぽい性格をしています。USAピョンがキレると両耳の脇にあるボタンを押し、「ベイダーモード」へと変身し光線銃を乱射したり、言葉遣いも荒くなります。イナホの言葉でキレて「ベイダーモード」になることが日常茶飯事ではありますが、タンスの角に小指をぶつけた際にも「ベイダーモード」に変身することがありました。

USAピョンは両耳が長く、上に立っているその見た目から正体がうさぎではないか？と言われますが違います。うさぎのように見えるUSAピョンの正体はフェレット系の小動物です。黄色の宇宙服のようなコスチュームを脱ぐとうさぎではないことが一目瞭然ですが、このコスチュームを着ている以上うさぎにしか見えないと言われています。

USAピョンは生前、うさぎのたくさんいる小屋にいました。その中のうさぎたちに執拗にいじめを受けていたUSAピョンを救ってくれたのがピューリー博士でした。ピューリー博士はUSAピョンの恩人だったのです。ピューリー博士は宇宙開発機関NASUへ、USAピョンを宇宙に行く初めての小動物、つまり実験動物として連れ帰ります。

USAピョンこと「チビ」は訓練を受けてはいたものの、ロケット噴射の爆音に驚き檻から脱走してしまいます。その場で大暴れした結果、ロケットの制御盤などあちこちに激突してしまい感電、さらに制御を失ったロケットは大爆発してしまいます。このロケット大爆発事故のせいでUSAピョンの生前の過去である「チビ」は亡くなり、USAピョンが誕生したのです。

うさぎのような見た目のUSAピョンの声優を務めたのは重本ことりです。重本ことりは1996年10月5日生まれ、徳島県出身です。2009年から2016年まで活動していたダンス＆ボーカルユニット「Dream5」のリーダーで、NHK教育『天才てれびくんMAX』のてれび戦士として活躍していた経歴もあります。

声優、タレント、歌手、ファッションモデル、グラビアアイドルなど多数のメディアで活躍していましたが、2019年3月4日をもって芸能界から引退しています。その後USAピョンの声優は佐藤はなが務めています。

重本ことりの主な出演作品を紹介します。バラエティでは2008年～2010年「天才てれびくんMAX」、2010年4月～2012年11月20日「すイエんサー」、「恋んトスシーズン7」に出演。テレビドラマでは「MUSICAL3」の第10話に星子役として出演しています。アニメ声優としては『妖怪ウォッチ』がメインではありましたが映画『SING/シング』のうさぎ3人組のメンバー役として出演していました。

ここからはUSAピョンに関する感想や評価を見ていきましょう。まずは、「USAピョンの過去を知ったときは泣いてしまった」という感想です。ジバニャンと同じく、USAピョンにも悲しい過去があるのではないか？と考察していたファンも見られましたが、その予想は当たりUSAピョンにも辛くて悲しい過去がありました。アニメでそれを知った多くのファンが、この方のように「泣いてしまった」という感想を持たれていました。

うさぎのようなかわいらしい見た目のUSAピョンの正体がうさぎだと思っているファンは少なくないようですが、実際はうさぎではありません。「明るく元気なイナホとのコンビを見ていると明るさ全開に見えるけど、USAピョンにも悲しい過去があったんだよね」という感想を持つ方もいました。

イナホは人によって好き嫌いが分かれるキャラクターだと言われていますが、USAピョンのパートナーはそんなイナホだからいいのではないか？という感想を持つ方も見られました。USAピョンの過去は重く悲しいものですが、「イナホの存在がUSAピョンの救いになっている」、「USAピョンが悲観せず今を過ごせるのはイナホちゃんのおかげ」という感想も併せて持たれています。

セカンドシーズンに入る前の主人公のパートナーはジバニャンでした。そしてセカンドシーズンの主人公のパートナーはUSAピョンで、2人とも悲しい過去があることが共通しています。しかしその性格は真逆で、USAピョンはとてもまじめです。そんなUSAピョンのパートナーが、「常にふざけてはいるけど計算された優しさを持つイナホだからこそいい」という感想を持つ方も見られました。

ここまで『妖怪ウォッチ』に登場するUSAピョンの正体についてまとめてきましたが、いかがでしたでしょうか？USAピョンはうさぎに見えますが実はカワウソの妖怪で、生前の過去はとても悲しいものでした。しかしイナホと出会い、イナホの明るさにUSAピョンは救われたのではないか？と考えるファンも出てきました。USAピョンの過去が詳しく気になる方は、アニメ『妖怪ウォッチ』をご覧になってみてはいかがでしょうか？